連城三紀彦のレビュー一覧

  • 嘘は罪

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    以前から連城作品は好きで、何作品も読んでいるが、
    つい先日、残念なことにご逝去されたのをきっかけに、
    久々に読みたくなって購入。

    12編の短編集で、一つ一つは独立した物語ではあるが、
    12編のタイトルが、しりとり形式で繋がっていて、
    最後は頭に戻るという心憎い演出が成されている。
    全て不倫がテーマなので、好き嫌いは分かれるでしょうが、
    どの男女の心理戦も、恐ろしくも面白かった。
    ミステリアスなタッチにドキドキ出来た。

    面白かったのに評価が★3つの理由は、
    不倫ばかりで食傷気味になったから。(笑)

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    2013年12月02日
  • 造花の蜜(下)

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    ネタバレ

    視点を変えることで、2つの事件の多重構造が見える仕組みに感心。
    実は裏の事件も「本人に気付かせない誘拐」だったとは。

    警察の無能っぷり、意味深なチョイ役、かもしれない犯行、など、
    読みながら「ん?」と引っかかる点が多々。

    伏線の説明も不足気味で、やや消化不良。
    交差点の男って結局誰・・・?医者?

    最終章は完全に蛇足。

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    2013年11月14日
  • 変調二人羽織

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    一筋縄ではいかない捻りに捻った短編集です。実質処女作なので粗さや若干の読み難さがありますが、なかなかの佳作揃いだと思います。
    【メビウスの環】【依子の日記】がトリッキーでお気に入りです。

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    2015年07月31日
  • 恋文・私の叔父さん

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    自己犠牲が通底している純愛短編集。『紅き唇』『13年目の子守唄』が印象深かった。直木賞受賞の表題作は今ひとつチューニングが合わなかった。チューニングが合わないと、タバコを海岸に棄てたりするそんな些末なシーンですら気に障ってしまう。おもしろいものだ。

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    2013年08月09日
  • 造花の蜜(上)

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    事件が予想外にどんどん動いていって面白い。何?どういう事?どうして?の連続。事件は誘拐なのだが下巻で連城三紀彦がどんな人間模様を描いてくるのか楽しみ。

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    2013年01月16日
  • 嘘は罪

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    「嘘は罪」というタイトル通り、嘘&浮気がテーマの短編集。

    最初の「夏の最後の薔薇」が良かったです!
    こういう感じ好きですね~。

    全体的に「女は怖い」って感じのものが多いです。
    後味も悪目かな?
    嘘の応酬で「これは嘘で、あれも嘘。それも嘘??もう何が何やら!」ってなるほど嘘に嘘が重ねられているお話もあったりして、面白いです。

    どれも、どんでん返しが鮮やかです。
    ただ、テーマが浮気・不倫なので、不倫話を続けて12編も読むとちょっとお腹いっぱいです・・・

    テーマと言い、作中に流れる雰囲気と言い、大人の恋愛ミステリーって感じでしょうか。

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    2012年08月31日
  • 黄昏のベルリン

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    個人的には連城三紀彦の「恋文」が大好き。しかし、これは、すごい。
    画家、青木の出生の秘密。東西ドイツ、ナチスの強制収容所、ユダヤ人と物語は広がっていく。
    人間の思想の怖さを感じた。

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    2012年05月28日
  • 黄昏のベルリン

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    ネタバレ

    1988年の作品、「このミス」第一回3位です。

    この作家さんは最近『戻り川心中』という短編集を読み、その完成度の高さに感服しました。さらに前に直木賞受賞の『恋文』(どちらかというと恋愛モノ)を読んでます。

    今作は現代(20年以上前ですが)の東京~パリ~ベルリンと舞台を移し物語が進みます。旧ナチ残党が絡む国際謀略サスペンスと一言で言えないこともないでしょう。

    主人公は出生の謎を持っていて、自分の母親を探す旅がついには出生の謎に辿りつく…というのが大筋です、しかしストーリー自体は荒唐無稽というか、「なんじゃそりゃ?」と、突っ込みたくなる出来栄えでした、個人的にですけど…

    それでもそ

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    2012年06月09日
  • 少女

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    ミステリ的なしかけは流石の上手さながら、連城作品にしては意外性は低めかな。一番驚いたのは、何故かいつもより性愛描写が濃厚なことだったりも……w

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    2011年11月06日
  • 黄昏のベルリン

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    ベルリンの壁崩壊の前の国際謀略小説ですが、その時代性を考慮しても謎の深さが浅い気がします。でも当時はこれで良かったんだろうと思います。文章はうまいのでそれなりに読ませます。

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    2017年08月15日
  • 造花の蜜(下)

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    二重構造の誘拐事件の謎解きがプロローグとなり、引き起こる誘拐事件。蘭による多重構造の誘拐事件の一応の完結。最後は駆け足感が否めず。首謀者の蘭のシリーズものになったら面白そう。

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    2011年05月05日
  • 造花の蜜(下)

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    本筋と関係ないのに思わせぶりな描写が結構あって、それがダラダラした印象を与える。誘拐のしくみ自体はなかなか面白いけど、最終章のどんでん返し?はバカミスに近いのでは?と思ってしまった。
    (C)

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    2011年04月18日
  • 黄昏のベルリン

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    ネタバレ

    「―」だけで万華鏡のように場面が切り替わり幻惑させられる。
    東ドイツ、西ドイツ、日本、パリ、現在、過去。
    ついうっかりするとめまいがしそうになる。
    その裏に潜む国際的な謀略。さて、青木は無事に真実までたどり着けるのか。
    エルザと桂子に二分される世界のどちらに所属するべきか、
    2人の女性と国とを分かつベルリンの壁の国境線で青木は惑う。

    ハードなサスペンス?小説。

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    2011年03月19日
  • 造花の蜜(下)

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    上巻の方が盛り上がったかな?という感じ。
    二転三転する展開は面白く読んだが、ラストは「う~ん」って感じだった・・・「蘭」は結局何者??ってとこが知りたかった。

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    2011年01月24日
  • 変調二人羽織

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    バラエティに富んだ短編集でした。
    軽快でオチの利いた作品から、非常に巧妙で恐ろしく思った作品もあり、大変楽しかったです。
    推理物というよりは意外性を追求した作品集のように思います。

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    2010年12月30日
  • 少女

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    解説のひとも言っていたが、確かに映画にすれば映えるなあと思います。
    設定とか情景とか、そういうのは整っていると思うのですが、如何せん文章が…あまり好きでない…… 戻り川心中のときも思ったが説明的すぎるよなあ。あとちょっとくどい。
    あと、これも戻り川もそうだったけど、一冊のテーマが統一されすぎていて食傷気味になるのは私だけですか。「セックスに関してたくさん書いてみたよ!」みたいな。まあわざとそういう縛りで書いているのだろうけれど。三島っちの短編集はテーマばらっばらなのでー余計にそう思ってしまうんだと思いますなんかすいません。
    別に嫌いと言う訳でなく、ほんと映画になったら観たいと思う感じなのですな

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    2011年04月08日
  • 美女

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    どうしてこの人はこう恋愛に対する策略が上手いのか。
    「喜劇女優」は読んでいるうちにこんがらがるけれど
    結末に向って収束していくのが面白い。
    でもよくよく考えると無理がある気も。

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    2010年08月26日
  • 嘘は罪

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    嘘は罪。

    といいながら、嘘でかためられた夫婦の物語が続く。
    罪といいながら夫の嘘が、妻の嘘がゆるされる。

    嘘といいながら、自分達以外の人の気持ちを退屈混じりにもてあそぶ夫婦の物語に終始して、
    極めて嫌な読後感だった。

    文章はさすがの連城節ではあるが・・

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    2009年10月04日
  • 嘘は罪

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    いつもタイトルが感じ潔いなぁ、と思う。話は1篇目と表題作、最終話が好きだ。ところで不倫で相手や奥さんのことを考えて女が身を引くのはちょっと。女性ってもっとしたたかなもんじゃないのかしら?

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    2009年10月04日
  • 少女

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    「熱い闇」と「少女」までで断念。つまらないわけじゃないけど、今の気分じゃ全然なかった。
    (06/07/05)

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    2009年10月04日