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その事件は、小川香菜子の息子の圭太が、スーパーで連れ去られそうになった出来事から始まった。幼稚園での信じられない誘拐劇。人質の父親を名乗る犯人。そして、警察を嘲笑うかのような、白昼の渋谷スクランブル交差点での、身代金受け渡し。前代未聞の誘拐事件は、人質の保護により、解決に向かうかのように思われた……。だが、それはこの事件のほんの序章に過ぎなかった。二転、三転する事件の様相は、読者を想像を絶する結末に導く。ドラマ化もされた傑作ミステリ(解説・岡田惠和)
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Posted by ブクログ
世評が高く、明らかに趣味嗜好に合致している。でもそんな作品に限って、いつか読もう読もう、と思っているうちに、あまりにも長い時間が経っていた、という経験はありませんか。私はよくあって、連城三紀彦のキャリア後期の代表作である本作『造花の蜜』も、私にとってそんな作品でした。読んで何故もっと早く読んでいな...続きを読むかったのか、と強く後悔してしまいました。 離婚を機に一人息子を連れて実家に戻った香奈子は息子の圭太を預ける幼稚園の先生と思わしき人物から、電話を受ける。圭太がスズメバチに刺されて救急車で病院に運ばれた、というのだ。だけど本当に幼稚園からだったのか、と病院に向かう途中、幼稚園に電話すると、先生はそんな電話を掛けてはおらず、「さっきお母さんが連れていかれたじゃないですか」と言いはじめる。「だって、私、お母さんに……あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」自分とそっくりな『誘拐犯』の正体は何者なのか――これがあまりにも壮大な犯罪の幕開けだった。 上巻と下巻でここまで色合いが異なる作品もめずらしいかも、と思いました。どこまで語っていいのかとても悩みますし、とても曖昧な言い方になってしまうのですが、まさか〈誘拐〉という二字がこういう意味合いを持つとは、というひとつ目の驚きがあり、そのひとつ目の出来事さえもラストの衝撃の道具にしてしまうなんて……。主要人物はいつの間にか端役へと追いやられ、端役にしか過ぎなかった者は気付けば主演に躍り出ている。美しい文章と構造に惚れ惚れとするような誘拐ミステリでした。
美しい。 文章が、トリックが、感情描写が。 犯人は、最初は色仕掛けで共犯者を操ったかのように書かれていたけど、第2の事件では違うことが分かる。 そういうのを超越した魅力が、この犯人にはある。 ただ事件が起こって、犯人を推理するだけじゃない面白さが、ミステリなんだけどその枠を軽く越える。 登場人物みん...続きを読むなが癖があって、面白い。
一気に読んでしまった。すごく面白かった。 ピリッとした文体で緊張感が漂い、緩急をつけて見せ場のところはページをめくる手が止まらない、そんな本だった。 まあほんの少し疑問が残ったところはありましたが、最後は大方サッパリと読み終えることができ、大満足です! そして日も真っ盛りな今をもって、やっと眠ること...続きを読むができます…!!
すっきりしないまま下巻に突入…が、しかし かなりヤラれた! そう来るかっ! 久々のヤラれた感を味わった作品
あら!まぁ? 予想外の展開でした。 新しい推理小説ってやつですかね 真相は、… 長編だったんで、チョッピリ疲れました。
面白かったです。 上巻の続き…なのですが、ある意味別のストーリー。 下巻の前半は、上巻で起きた誘拐事件のからくりが明かされます。 それを語るのが犯人のうちの一人の心情と首謀者の手紙、という個人的にはあまり好きではない手法なのですが、そういった私の嗜好をもってしても面白いと思える仕上がりでした。 独...続きを読む白とも言える首謀者の手紙における、感情・感性の描写の細やかさというか、繊細さというか。 下巻の後半は舞台が仙台に移り、上巻で起きた誘拐事件そっくりの事件が起きます。 被害者となる家庭の長女の手記によって記されるこの事件の真相が、とにかく痛快。 事件はさっぱり解決していないのに、爽快さを覚えるから不思議。 面白かった、と声に出して呟いた一冊です。
これまでに経験したことのないトリック。 二重の誘拐とか、さらにもう一つ誘拐が掛かっていたり、 どうしたらこんなことを考え付くのか。 蜂の比喩など、表現も秀逸。 でも、2件目の話はどうなのだ?プロット、トリックとしては必要ありなのかもしれないが、 この話の山場はすでに終わっている。あそこで終わっていて...続きを読むも良いのでは? 詰め込んだなという感じ。
後半。主人公からして変わってしまってて、同じ事件を扱っているんだけど、別の視点から綴られた新しい物語、って感もあり。前半の主人公、後半には全く登場しないし。何も起こらなかったはずの事件の裏で起きていた大問題とか、その後に引き続いて巻き起こる、一連のものとも思える事件とか、展開が目まぐるしく変わるけど...続きを読む、その上で保たれている整合性も素敵。連城作品は初めてだったけど、面白かったです。
シングルマザーの子どもが誘拐された。その真相が明らかになるにつれ、物語が劇的に変化していく作品でした。最終的にはただ唖然しました。 連城作品をかじり始めて5作目くらいですが、叙述がきれいだなと思います。きれいなのに魅力的というか、魅惑的というか、、、。 今まで読んだことのない手法の本であり、賛否はあ...続きを読むりますが、私は気に入りました。トリックや心理描写、情景描写など、あらゆる一文一文がとても心に響く作品でした。
蘭が起こした、第二の事件。 最初の事件に比べて、描写は少ないけれど、第二の事件は面白かった。 第二の事件を独白する、主人公の女の子にあっぱれ!
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連城三紀彦
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