【感想・ネタバレ】白光のレビュー

あらすじ

ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか? 連城ミステリーの最高傑作がここに。

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Posted by ブクログ

最近は意味がわかりませんでした。
読むにつれて理解が深まる話です。
何回か繰り返し読みたくなる面白い本です。

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2022年11月11日

Posted by ブクログ

ある暑い夏の日、幼い女の子が殺され、庭に埋められてしまう。関係者は内面を吐露しその家族の闇が露呈してゆき…
再読感想、とにかく救いが無く只々悲しい話。
大人たちの身勝手さ心の闇が少しずつ暴かれる度に見えている世界が変わっていく作者の筆致に巧みさを感じる。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

 平凡な家庭で起きた幼女の殺害事件から次々に浮かび上がる家族一人一人の異常さとおぞましい真相が家庭を崩壊させていくミステリーで読後に「犯人は分かったけど真犯人は誰だったんだろう?」という奇妙な感覚に囚われた。ひたすら被害者の女の子が可哀想だった。

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2025年03月03日

Posted by ブクログ

それぞれ登場人物が怪しく、全員身勝手!
でも、なんだか薄気味悪い絶妙な雰囲気が読んでいて癖になりそう。
著者の本をもっと読んでみたい。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

思ったより面白く、イッキ読みしました。
救いよう無さすぎて、お腹いっぱいです笑
各人物の心情を中心に進んでいくので、思い込みをしてしまって惑わされたり、多層構造的になっていて、置いてかれないようにスタミナがいりました。
人間の闇な部分が丸出しになってるし、何より怖いのが、殺されてるのに誰も悲しまない、演技をしているという点。
文体も純文学を読んでいるかのような読み応えでした。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

皆さん言ってますが、何て救いのない話。
幼い子供が殺されてるのに、深い悲しみなどなく互いに疑心暗鬼になりながら保身のことを考えている。
自分が精神的に元気というか丈夫なときに読むことをお勧めします。

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2023年06月01日

Posted by ブクログ

関係者の独白で、誰が犯人か惑わされる。どれも辻褄が合っている様に思われる。世の中にはもしかしたらこんな複雑な家族も存在するのでは無いかと思わされる。で、結末でやられた〜。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

初作者!
この物語に「救い」なんて、ひとかけらもない。
というのが、カバーに書いてある。
また、重そうな…で、既に手元に…^^;

ハァ〜、仮面だらけや…仮面夫婦…
そんな意地とか、プライドとかで、子供を手にかけるなよ〜!
自分らで、決着つけたらええのに…一番弱いところにいくのが、何だかなぁ…って思う。
親、姉妹、その旦那と色々な登場人物の内面を語りながら、進んでいくんやけど、子供死んでも、強烈な浮気されても、みんなどこか冷静な…
ドス黒い家系というか、家族達…
こんなとこに、住んでたら、多分、狂ってまう!
あんたらは、人やない!鬼畜や!

はぁ〜!ひたすら暗い…
で、面白くないかというと面白い…
私もそんなドロドロの裏側を持ってる?
………

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2022年12月12日

Posted by ブクログ

今で言う「マウンティング女子」を含めて、登場人物全てがヤバい。
人間の裏の顔が見えてくる。
救われない。

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2022年10月30日

Posted by ブクログ

様々な思いが水面下で一人の子供に集中していることが恐ろしかった。色んな感情や出来事が絡み合ってて、真実は一つって感じじゃ無い。人の数だけ真相があった。
視点がどんどん入れ替わることで、登場人物の印象も変わっていく。他の人視点の時は嫌な人だなぁという印象だったのに、その人視点になると思ってたより悪い人じゃ無いなぁみたいな。語り手の主観に引っ張られちゃう。

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2022年07月22日

Posted by ブクログ

まさかの展開
家族やその繋がりのある人、全ての人が一人の少女に関わっていたなんて、、、
ミステリー好きに読んで欲しい!
特に人間の裏の顔(人の醜さ)がすごいおもしろい

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2022年04月20日

Posted by ブクログ

少女が殺される。その母親、父親、母の姉、その夫、祖父、他界した祖母、母親の不倫相手。その家庭に関係する人々の心の中に潜んでいる闇が暴かれながら事件の真実が少しずつ明らかになる。作者の小説によく描かれるドロドロの人間関係は、文庫本のカバーにあるように救いのかけらもなかった。読後感が悪いかと言えば、そうは言い切れない気持ちになるところが恐ろしい。

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

『すぐに門灯がともり、その灯におびえるように周囲の暮色は黒く陰り、花が光って見えるのが、蒸し暑さのために脂汗をしたたらせているかのようでした。』


この家には戦地経験のある桂造、その息子の立介と妻の聡子、娘の佳代の4人が暮らしている。
聡子には幸子という妹がいて、その幸子にも直子という4歳になる娘がいるのだが、最近カルチャーセンターに通い始めたという理由から頻繁に直子を預けに来る。聡子はそれをとても迷惑だと感じている。なぜなのかは、複雑な彼女なりの事情があるのだが、上手く断り切れずにまた直子を預かることになってしまった。その日佳代と歯医者に行っている間に、直子が行方不明になってしまった。やがて、その庭のノウゼンカズラの木の根元に埋められている死体が発見されることになる。
冒頭の文章は、その直子が発見される直前の文章だ。
なんて趣のある文なんだろうと思った。夕暮れの色が暗くなる様を「おびえて黒く陰る」と表現するなんて。前にこの著者の本を読んだときも感じたが、ミステリーなのだが文章がすごくいい。時々はっとさせられる。

語り手が次々と代わるように、もっとも疑わしいと思われる人物も目まぐるしく変わっていき、読み手は非常に混乱させられる。今日はここまで読んで続きは明日にしようと思いながら、気がつけばまたページをめくっている。ずるずると後ろ髪を引っ張るのだ、この本は。

事件の関係者はほぼ全員、少なからず思っている。
「直子は死ななくてはならない存在だったのだ」
だから殺人はこのような形で行われたのだ。

真実と呼ばれるものは、まずは誰に都合のよい角度でその顔を見せるのか。
クラシカルな話が苦手な方でなければ、是非手にとってもらいたい一冊だ。




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2022年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやダークプレイスくらい色々起きるやんとか思ったけど最後の顛末にはグッと掴まれた。色々ありすぎてえええ?ってなったけど、面白かった。女と男と、それらが寄り集まって家族と親類と出来上がっていく中で、その基盤が腐っているという。男女のどろどろが極大化した上で、一つの家族にぎゅっと集約されてるっていう、一番近い肌寒さがあった。幸子好きじゃないなぁ。

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2021年09月12日

Posted by ブクログ

自分勝手で一方的な考えから、延々とすれ違いを繰り返すもどかしさ。
一人の女の子の死をめぐり、全員が「私が殺したのかも。」と、罪悪感と後悔を滲ませるのに、口から出るのは言い訳ばかり…
一人称で決して交わることがない。どこかで誰かがきちんと向き合っていれば生まれなかった悲劇。人間関係の難しさと怖さを思い知らされた。
驚愕の展開ととそのための伏線が至るところに張られているが、あまりの救いのなさに爽快感はなく、ある程度の覚悟を持って手に取る必要がある。

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2021年08月13日

Posted by ブクログ

昔から大嫌いだった妹の、四歳の娘が殺され庭に埋められた。
痴呆の義父と二人きりで留守番している時だった。
身勝手な大人の事情に巻き込まれ、殺されてしまった直子があまりに不憫だった。
それぞれの視点から、殺害のきっかけになるような闇が出てきて、最後にはどれが真実なのか疑心暗鬼になってしまう程。
以前から気になっていた作家さん。
古本屋でいくつか購入したので次の作品も楽しみになった。

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2020年09月10日

Posted by ブクログ

読む勧めて行くうちに登場人物それぞれの関係性や、亡くなった四歳のこの真相が明らかになる話。
先が気になる感じで面白かった。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

じわじわと真相へ近づくにつれて、関係者の抱えてる心の闇や身勝手さが露呈する、救いのない話
面白かったけど、作品全体の陰湿な雰囲気とも相まってかなーり後味が悪かったので、再読は暫くないかな

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

幼子が殺害され、家族全員に動機があったその事件について各々が語る話。登場人物が増えるたび闇やドロドロ具合が濃くなり、幼子が犠牲になった辛さが浮かび上がる。大人の身勝手さ。家族の歪みと圧倒的悪意に飲み込まれる、ほんっとに幼子が可哀想で。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

「連城三紀彦」の長篇ミステリ作品『白光』を読みました。
ここのところ「連城三紀彦」の作品が続いています。

-----story-------------
ごく普通のありきたりな家庭。
夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常――のはずだった。
しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。
この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。
殺害動機は家族全員に存在していた。
真犯人はいったい誰なのか? 
「連城」ミステリーの最高傑作がここに。
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朝日新聞出版が発行する季刊小説誌『小説トリッパー』の1998年(平成10年)秋季号から2000年(平成12年)冬季号に連載… その後、2002年(平成14年)に単行本化され、その後、文庫化された作品です。


真夏のある日、ありふれた家庭で四歳の少女「直子」が殺され、庭に埋められた… 事件をきっかけに、平凡な家庭の裏側に隠されていたものが次々と明らかになる、、、

「直子」を苦手に思っていた伯母の「聡子」、その夫の「立介」と娘の「佳代」、ボケの始まった舅の「桂造」… 「直子」の母で「聡子」の妹である「幸子」とその夫の「武彦」、そして「幸子」の浮気相手の「平田」、全員に殺害動機はあったのだ…… あの夏、死んだ少女のために― 家族の交錯する思惑と、悪意が招いた「救いなき物語」。


複数の登場人物の独白を利用して多層的に組み上げることで意外な真相を導き出す… という展開の作品でしたね、、、

真相が二転三転するミステリ要素だけでなく、不倫疑惑を軸に進むドロドロの愛憎を描く恋愛小説的な要素、人間のダークな内面を浮かび上がらせる心理描写等々… 「連城三紀彦」らしい作品でした。

ひとつの事件が二つの家族の問題や、それぞれが抱える秘密をあぶり出すのですが… それぞれの感情が噛み合わないところや、いたいけない少女が惨殺されたのに誰も悲しまず、保身に走ったり、事件を冷静に分析したりと、人間の闇の部分、人間が生まれ持った罪深い部分が巧く描かれていたところが印象的でしたね、、、

家庭は安心できる場所、家族は癒しを与えてくれる存在という既成概念が崩される展開だし、悪意が強調されているので好き嫌いが大きく分かれる作品かも… 元祖イヤミスなのかもしれませんね。


以下、主な登場人物です。

「聡子」
 主婦。

「立介(りゅうすけ)」
 聡子の夫。

「佳代」
 聡子の娘。

「桂造」
 聡子の舅。

「昭世」
 桂造の妻。

「北川幸子」
 聡子の妹。

「北川武彦」
 幸子の夫。

「北川直子」
 幸子の娘。被害者。

「平田直樹」
 幸子の浮気相手。大学生。

「山野」
 刑事。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

後味がマジで悪い!最高〜
個人的には(内容には関係ないけど)文字が小さいのか文章の間が狭いのかでやや読みにくさを感じたので、目が悪いとつらいかも?

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず最初の印象は、太陽が照りつけるメラメラとした密林やじめっとした日本の夏と、それとは裏腹に現場の部屋の中の冷たさと不気味さでした。温度がすごく伝わって来る感じ?
最後まで犯人が誰だか分からない、ミステリーだと感じながら読んでいたのが、大どんでん返しいつ来るのか、物語が終盤から畳み掛けるように進んでいく模様が面白い。
解説の通り、物語の語り手がコロコロと変わることで真実?事実を見つけていく進み方だが、一人称で告白をしている故、誰一人として嘘をついていないのに読み手からすると大どんでん返しが起きているという不思議な感覚を覚えた。
もう一度読めばまた物語の感じ方が変わるのだろうと思えるので少し時間をあけてまた読みたいと思う。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

家族それぞれに物語と罪があり、この世に生まれてきて何も悪い事していないのに、家族の誰からも愛されなかったし、殺されてしまった直子ちゃん。

他の家族は皆クズです。

何となく最後はそうだろうと初めから感じましたので、やっぱり嫌な気分で読み進めました。

語りの部分がくどかったりするところは、サラッと読んでも理解出来ました。


後味悪い作品です。
実際にこんな家族が居ないこと祈るばかりです。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が犯人なんだと振り回されて振り回されて、最後にゾッとさせられた。この罪深い家族の秘密は白昼夢のように惑わせてくる。
家族みんなから忌み嫌われる存在の直子が不憫だ。誰もが少しずつ罪を背負っていて、最初に殺意を持ったのが故人である昭世で、トドメを刺したのがまだ子どもである佳代というのがまた何とも言えない後味。
語り手がどんどん代わっていくのが面白かった。それぞれの真実をそれぞれに信じていて、複雑に絡まって歪な様相を呈している。
直子の最後の言葉は事実なのか、それとも桂造の幻聴なのか、もはや誰にも分からない。これも昭世の、呪いにも似た言葉の結果だろうか。

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2022年09月02日

Posted by ブクログ

二十年前の作品。
今や、血の繋がった我が子を餓死させたり、赤ん坊を骨折するほどの力で殴ったり、なんて報道されるだけでもゴロゴロ転がっており、この本の結末を受け入れるのに覚悟なんていらないのではないだろうか。
なんとお行儀のよい人たちだろう。薄く色の付いたセロファンを何枚も重ねて闇を深めるようなこの物語は、もはやメルヘン。現世はヘドロにまみれている。

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2022年02月10日

Posted by ブクログ

場面だけでなく登場人物の心情や行動にまで、真夏のジリジリとした暑さとジメっとした湿気をまとっている。愛されていないとは思いたくないが、たしかに「救い」なんてひとかけらもない。

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2022年01月12日

Posted by ブクログ

ある家で幼い姪が殺害され庭に埋められる。その事件を機に両家の家族等が次々に自分の心情と認識を告白していくことで、二転三転しながらも事件の真相が明らかになっていく作品。

1つの真実に対して、誤解や認識不足により登場人物それぞれの事実が存在するため、読者としては情報の上書き、追加を繰り返さなければならない読みごたえある作品だった。

また、姪の殺害には到底無関係と思われる人物まで何らかの闇を抱えており、嫌気が差すくらい人間の闇を見せられる作品でもあった。
帯に書かれているとおり、本当に、この物語に「救い」なんてひとかけらもなかった。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

一癖も二癖もある登場人物たちの独白によって事件の真相が明かされていく、といった趣のミステリーで、さほど目新しさはないのですが、事件の真相(らしきもの)に至る展開を演出する方法としては結構ハマっており、悪くはないと思いました。
なのですが、彼ら一人一人のとる行動が何だか昭和の2時間サスペンスドラマみたいで、冷静に考えるとかなり無理があるような気が。20年前の作品なのである程度割り引いて考えないといけないのかもしれませんが、子供が殺されたのに皆平然としているとか、妻の不貞を義姉に事細かに打ち明けるとか、文学賞の選考対象になったら間違いなく「人間が描けていない」と言われちゃいそうなくらいに作り物感が漂っているのがちょっと残念でした。

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2021年09月15日

Posted by ブクログ

ある一人の少女の死をきっかけにごく普通の家族がみるみる崩壊していく。
関係者全員の独白により事件前後の詳細が明らかになるが各々の誤解や勘違い、妄想等により二転三転する真相にはお見事としか言いようがない。
不愉快極まりない展開なのに淡々とした語り口によってさらっと読めてしまう。

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2020年12月20日

Posted by ブクログ

女の子が殺されたという事実が軽く扱われすぎて、「もうあんたらの真相なんてどうだっていいわ!!!」と思えてくる。創作なのでそういった視点でかんがえる必要はないのだろうけど。

語り手の告白が真相のようで、次の語り手がまた別の真相を告白する、という展開は面白かった。同じ場面が別の見え方になる。
湊かなえの「母性」みたいな感じ。

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2020年10月17日

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