夕萩心中

夕萩心中

550円 (税込)

2pt

時は明治末期、政府重鎮の妻・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。現世では成就できない愛を来世に託した二人の行為を、世人は「夕萩心中」ともて囃したが、その裏には驚くべき真実が隠されていた……。日本ミステリ史を美しく彩る〈花葬〉シリーズ3作品に、ユーモア・ミステリの傑作連作「陽だまり課事件簿」を併録。流麗なる連城“世界”に酔う!

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夕萩心中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年11月23日

    〈花葬〉シリーズの男女の情感の縺れと、「陽だまり課事件簿」の軽妙ながらもハードボイルドを思わせる台詞回しのカッコ良さ。

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    Posted by ブクログ 2015年02月28日

    ミステリ短編集。やはり耽美でロマンチックな印象が強いです。だけど案外とどろどろして邪悪な真相……それでも美しい雰囲気は壊されていないので、やっぱり素敵だなあ。
    お気に入りは「花緋文字」。この真相はある意味とんでもなくショックでした。まさかそんなこと、思いもしなかった……。
    「陽だまり課事件簿」も面白...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    『戻り川心中』に続いて、
    花をテーマにした短編「花葬シリーズ」をまとめたもの。

    これもどんでん返しもののミステリですが、物語全体を覆う花のイメージがうつくしいです。

    客観的に見ると、酷い真相ばかりなのですが、
    重ねられる花の印象が強く、どこか物哀しい後味を残すものばかりです。

    最初に収録されて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月23日

    花葬三作の淫靡な美しさに酔いしれ、その余韻を残しつつ「陽だまり課事件簿」に突入したときのあり得ない衝撃。六助さんの××さに立ちくらむ。滑稽ミステリーで、今までお目にかかった連城氏の作風と全然違う面白さはわかるんだけれど、とにかく六助がもう気持ち悪くて。リアル鳥肌が立ってしまった。三話目でなんとか全う...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年06月11日

    連城作品はどれも素晴らしいが、
    やっぱり花葬シリーズのクオリティは
    頭一つ抜けてる。
    美しい筆致と引き込まれる物語。
    おまけに予想外のオチまで
    用意されている。
    ずっと読み続けていたい作品だった。
    残念ながらこの3編で花葬シリーズは
    全て読み終えた事になる。残念。

    取って付けたように余白を埋めた
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月09日

    <花葬>シリーズとユーモア・ミステリを併録した意図が謎。<花葬>シリーズは、一冊にまとめてほしかった。

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    Posted by ブクログ 2023年04月06日

    期待していた連城三紀彦さんらしさを味わい、そして今までの連城三紀彦さんのイメージを覆される……。まったく正反対の感覚を味わった一冊でした。

    収録作品は6編。個人的に連城作品のイメージと言えば、美しい叙情的な文章。レトロなロマン漂う作品の時代設定。恋情と哀感の交差するストーリー。そしてミステリの切れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月25日

    “花葬”シリーズの三作品は読者をうっちゃることに精魂を傾けたような出来で、そのためのネタ振りでしかない、前段部分の完成度が異様に高すぎることに、もはや笑ってしまう。結局ネタばらし部分で底が抜けてしまうだけの話を、よくもまあここまで彫琢できるものだ。職人芸の世界だけれど、オチの仕掛けそのものは多少強引...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月23日

    表題作を含む<花葬>シリーズの三篇に連作短編<陽だまり課事件簿>を併録した復刻版。同じシリーズとはいえ「戻り川心中」に収録された五篇とは少々毛色が異なる印象。この三篇が収録されなかった理由もその辺りにありそうだ。私怨の政治的利用という表題作の傾向は長編作の「敗北への凱旋」に受け継がれているが、歴史や...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月28日

    内容(「BOOK」データベースより)

    時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。現世では成就できない愛を来世に託した二人の行為を、世人は「夕萩心中」ともて囃したが、その裏には驚くべき真実が隠されていた…。日本ミステリ史を美しく彩る“花葬”シリーズ三作品に、...続きを読む

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