あらすじ
洋画家の僕は、「センセイ」と呼んで敬愛する十歳年上のイラストレーター辻井秋一とその妻洋子のふたりを、同時に愛してしまった。愛し合うこと、騙し合うことを繰り返し、からみ合う人間関係の終着駅はどこなのか? 現代の恋愛の先端を、スリリングな展開と抒情味豊かな筆で描く。
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Posted by ブクログ
老师这本玩很开心 各种元素都玩到了 由于是meta-mystery 所以做成单行本后气氛比当时连载时要减弱很多 最后还是不得不来怀疑一下连城老师是否是拿自己的真私事来写的..而关于此点 老师当时不接受任何采访(捂嘴
Posted by ブクログ
恋愛小説の殻を被ったミステリー? 叙述トリック? メタフィクション的な不思議な構成で読み手を惑わし、置き去りにしていく不思議な手触り。
精緻な文章は流れ落ちる雨のよう。
結局皆身勝手で自分のことしか大事ではないのかな、という一人上手で空回る恋模様。
Posted by ブクログ
作者が本人の体験を描いたのではないかと勘繰らせる文脈を挿入し、メタ的な構造を挿入した実験作。(実際にはそうすることによって効果を狙った、私小説を装ったフィクションなのではないかと思われる)
個人的にメタフィクションというものが苦手なのだけれど、それを脇におけば、本筋が非常に面白かった。同性愛を扱っているのだけれど、愛憎模様というか、すれちがい&憎しみ愛的なものに「滾る!」となる人にはオススメしたい。
連城三紀彦の恋愛小説に漂う陰のある色気というか、エロスというか、そういう空気感は非常に魅力的だと思うのだけれど、しかし今回、一か所だけ性描写にものすごくエグい表現があってドン引きした……ドン引きした。あれはないわー。
そういうのもあって、好きな人は好きだろうが苦手な人は苦手だろうというか、少々上級者向け(?)の一冊という所感。