児島修のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
行動経済学の知識がたっぷり詰まっている。
そのなかでも、小さな事が人の行動に大きな影響を起こすハウスフライ効果と有名な認知バイアス(先入観や偏見による勘違い)の二つが肝。
少しかじっただけで、自信過剰となってしまうダニング=クルーガー効果。
印を大きな枠と小さな枠、両方別に囲むと小さな枠の印が大きく見えるデルブーフ錯視
直前に考えた事にイメージが引きずられるプライミング効果(これは、発生原因がわからないらしい)
人が楽して行動できるようにするナッジ
必要以上に難しくて行動をためらわせるようなものをスラッジ
そして、自殺としての、鎮静剤の大量摂取を減らすため、あえて個包装にする事で -
-
購入済み
納得の内容
ボリュームがあり、ひとつひとつの習慣が「たしかに」と思わせられるものでした。知っていることや、既に毎日行っている習慣についても書かれていましたが、これをやってたのは間違いでなかったんだと改めて感じるきっかけにもなりました。すべてのことを習慣づけるのは難しいかもしれませんが、毎日がよりよい暮らしになるようにちょっとずつ取り入れていけると良いかなと思います。
-
-
Posted by ブクログ
認知バイアスの本。
全7章ある。
1章から順に、自己欺瞞・怠惰・苦痛・同調・時間・誘引そして報酬をテーマに書かれている。
それぞれの章に多数の認知バイアスや◯◯効果が紹介されている。行動経済学入門というタイトルなので、詳しい方は読む必要がないかと思う。
太文字が多用されており、1ページあたりの文字数も少ないので、分厚い割には読みやすかった。
ただ、全体的に雑というか説明を端折っているというか、そういう意味では読みにくさがあった。
入門書的位置付けだからだろうか、認知バイアスや◯◯効果についての実験話はあるが、なぜそういう反応や行動をとってしまうかまでは触れられていない箇所が多く感じた。
-
Posted by ブクログ
【目次】
■ 邦訳版への解説ーー合法的かつ効率的に私たちの脳はハックされている
橘玲
■ はじめにーー絶対にだまされるはずがない人たちがカモになる心理バイアス
【ハビット】
1 集中(フォーカス) ーー相手は何を隠しているのか
2 予測(プレディクション)ーー 「期待外れ」を喜べ
3 思い込み(コミットメント)ーー判断を後回しにする
4 効率(エフィシェンシー)ーー相手の痛いところを突く
【フック】
5 一貫性(コンシステンシー)ーーこの世界は不合理だ
6 親近性(ファミリアリティ)ーー「これ知ってる」を疑え
7 正確性(プレシジョン)ーー“数字”の落とし穴
8 有効性(ポテンシー -
-
Posted by ブクログ
「やめる」ことのポジティブな側面にフォーカスした本。動物や昆虫が「やめる」ことで生き残ってきた話や、スポーツ選手が意識的に「やめる」ことで自身の選手生命を守った話など、身近な話題から「やめる」ことの効能を教えてくれる。著者を含む多くの一般人へのインタビューに基づいた「やめてよかったこと」のストーリーが豊富で、むしろ割合的にはエピソード集といっても良いかもしれない。表紙にあるように最新科学の研究結果も載ってはいるものの、どれもまだ可能性段階の研究が多かった。脳の構造は複雑なため仕方のないところではあるが、結局、科学的な「やめどき」がイマイチよく分からなかったので、より詳細なエビデンスが欲しかった
-
Posted by ブクログ
認知心理学。バイアスやヒューリスティックなミスから、騙されることへの警告。
わかりやすくて読みやすかった。具体的な事例を紹介する本ではなかったが、外国人研究者にありがちな、変に散文的で日常的な導入は少なかったし、簡潔。
いくつかのキーワードに沿って、説明してくれていて、読ませ方にも工夫が見られる。
それでいてというか、大きく騙されんのはアレやが、そうそうそういうのに巻き込まれるわけでもないので、中規模以上の騙しには注意するとして、日常のさくっとした騙しにはそんな目くじら立てんとこな、的な主張があって、腰砕でよかったな。
それにしても、答えになってない答えとか、親近感による選択とか、綺麗事 -
-
-
-