【感想・ネタバレ】サイコロジー・オブ・マネー―――一生お金に困らない「富」のマインドセットのレビュー

あらすじ

★【超話題】全世界累計70万部、43か国で翻訳★
★【世界が絶賛】Amazon.comで1万件以上のレビュー★
★「ここ数年で最高かつ、最も独創的なマネー本」ジェーソン・ツウェイグ(ウォールストリートジャーナル)★
世界的ベストセラー、ついに上陸!

「破産した大富豪」と「10億円もの資産を築いた地味な清掃員」2人にあった違いとは?

本書のプロローグでは、次のストーリーが掲載されています。

「金融業界で大成功を収めた大富豪リチャード・フスコーン。彼は2008年の金融危機で破産した。2014年には豪邸も差し押さえられた。同じ2014年、一人の男が話題になった。清掃員として17年間パートで働いた男だ。この地味な清掃員は、800万ドル(約10億円)もの資産を残した」

破産した大富豪と、10億円もの財産を築いた清掃員。
この2人の間にあった違いを知り、資産を築き続ける側にまわれる。
それが、この本を読んだあとに得られるものです。

ベンチャーキャピタルの経営者であり、
ウォールストリートジャーナルなどにもコラムを寄稿する
人気金融作家でもある著者が、

私たちのお金に対する考え方が、いかに非合理的で、
さまざまなバイアスに基づいているかを説き、
そこから抜け出し、「経済的自立」を成し遂げるための教訓を教えてくれます。

★あなたの経験は、世界で起こった出来事の0.00000001%にしか相当しない。しかし、あなたのお金に関する考えの80%を構成している
★ウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得られたもの
★貯蓄は自分でコントロールできる唯一のことであり、一番重要なメリットをもたらすもの
★「自分とは違うゲームのプレイヤー」からお金のヒントを得ないようにする
★歴史は未来を予測する地図になりえない

など、私たちのお金との付き合い方を根本から変えてくれる教えが詰まった一冊です。

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Posted by ブクログ

市場や金融などお金が絡む環境には絶対的な理論は存在しない。なぜなら、そこには参加者の心理が市場や金融に大きな影響を与えているからだ。

投資を行うにあたって市場や自分の資産事情とどのように向き合うべきか、そのヒントをくれる本だった。
具体的な数字を用いた投資術はほとんど出てこない。なぜなら、「毎月いくら投資した方がいいか」「どの銘柄を買えばいいか」「将来いくらためればいいか」これらは人によって大きく異なるからだ。
その代わり、人生を通して投資との向き合い方をいろいろな視点からアドバイスしてくれている。自分の投資状況に不安を持っていたり、投資とも向き合い方を確認したい人におすすめである。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

「まぐれ」や「敗者のゲーム」などとは異なり、投資手法というより「お金との向き合い方」のビジネス本。
増やすことに意識がいきがちなお金についてのマインドセットが山ほど得られるという意味で良書。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025年の自身の投資の振り返り、及び2026年の投資スタイルを確認するために手にとった一冊。
今年は個別株投資に挑戦し、プラスになったものの株価の変動に一喜一憂したため、精神的に落ち着かなかった。

本書はそんな私に、投資の心構えを示唆してくれているように感じた。
以下、私のなかで特に重要だと感じた部分を記載する。

---
・足るを知るには(自分はこれでで十分と満足する)
①動き続けるゴールポストを止める
②富の比較ゲームに参加しない
③自分にブレーキをかける
④大きな利益が得られる可能性があっても、危険を冒す価値のないものが多い

・そこそこのリターンを繰り返し何度も手に入れ続ける
①複利が力を発揮
②経済的に破綻しないことを目指す

・モノではなく時間こそが人生を幸せに導く

・未来は過去と同じようにはならない
→将来何が起こるかはわからない

・幸福感を得るための最良の方法は、目標を低く設定すること

・お金に関する目標は?
→私の場合、精神的、経済的自由を達成する(好きなときに好きな人と好きなことをできる)
---

投資をはじめ今後の人生で不安や悩みに駆られたときは、ぜひこの感想や書籍を読み返し、原点に戻りたいと思った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

名著なだけあります。
まだ高校生の自分が読んでもとてもわかりやすい例えで理解しやすいものでした。
各章も適度な長さで、一章一章よく内容を噛み砕くことができます!

富の築き方、富とは何か、
自分のこれからの人生における、お金に対する価値観を見直すのに役に立つ人が多いのではないでしょうか。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

投資に上手に向き合うための良書
NISAが新しくなり、相場もよい状況が続いている中、投資は儲かる!もっとすべきだ!そんな声がSNSでは多く見られる
そんな時に一度この本を読んでみて欲しい
果たしてリスクを取りすぎていないのか、投資の目的更に言うとどんな生き方をしたいかという目的に見合った投資法になっているのか、、
一度振り返って欲しい
理詰めで考えた方法を貫けるほど人の感情は単純ではないし無視できるものではない、この事実と投資の関係を見直すことができると思う

投資ブームがやや加熱している今、ぜひ多くの人に読んで欲しいと思う

ただ、ベストな投資法を求める方には向かない
あくまで、投資との上手な向き合い方を説く本である
それでも良書だと思うのは、普遍的な人間心理とベターな投資方法にたどり着けるヒントがあるからだ

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

かつてここまで貯蓄欲を高めてくれる本があっただろうか笑
株に対する比率高めでヒヤヒヤすることの多い自分にとって凄い刺さった本だった。
心の平穏のため、経済的自立を手に入れ、したいときに好きなことをする。
そんな自分の人生にするために貯蓄は必要であると理解できた。

株の値下がりなどは入場料である。
ディズニーでもあの楽しみを得るためには入場料がかかる。
これも刺さりました!
永久保有の本にランク入りしました。
将来家の話になった時に、家はキャッシュで買ってもうてんと言えるようにします笑

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

主に米国の起業家や投資家の実例と数的根拠を交え、経済的自由を実現するためのエッセンスを与えてくれる。決して答えではないことを意識して読み進めると、自分自身に照らし合わせ、実行に移しやすい。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

お金というより人生の考え方

足るを知る
エゴを取り除き、生活水準を上げない
結局は自分がどうしたいかが大事

SNSの投稿見て憧れる気持ちが出て来てしまう、どこからが心の安定に必要な支出でどこからがエゴなのかよくわからない、自己分析不足?

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2025年09月02日

Posted by ブクログ

様々な投資系YouTuberが紹介している本書を読んでみました。

終盤まで結構ふんわりしているように感じますが、第19章の『お金の心理』に全てが詰まっているように感じました。
ここを読めば本書の言いたいことはわかるのではないかと。

また本書の内容はお金にまつわることではありますが、投資的な思考はお金だけではなく日常(特にビジネス)にも当てはまるように感じます。

中でも『誤りの余地』は印象に残りました。
失敗する可能性を認め、それでも動じないくらいの余白を維持しておくこと、それはお金だけではなく仕事や日常においても重要です。

余白があるからチャレンジできるし、夜もしっかり眠れる。

私的にはこの章が印象に残ったので、ここについて具体的に自分にとっての“余地”がどんなものなのか深掘りしてみたいと思いました。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

この作品で1番印象に残った言葉が「足るを知る」ということだ。経済的自立の達成には、高収入を得る必要はなく、大切なのは、贅沢をせず、身の丈にあった生活をすることだということ。
収入が上がるにつれて上がった分だけ支出も上がってしまうものだが、富を築く近道は倹約と謙虚さをいつまでも忘れないこと。という当たり前のことを再確認できた。
真の成功とは、ラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きることである。という言葉も印象に残った。24歳でこの本に出会えて本当によかった。私も今後の自分が夜ぐっすり寝られて、安心して明日を迎えられるように貯蓄率を上げていこうと思った。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

お金と投資について、分かりやすく面白い例を出してながら、語ってくれています。投資を始めたくなります。

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2025年08月09日

Posted by ブクログ

新NISA開始した2024年1月以降で読んだマネー本の中ではかなりの良本との感想です。投資に興味があるけど、まだ踏み切れないような人にもとりあえず読むことを勧めています。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

投資は数字や金融工学、テクニカルが注目されてきたが、心理も大きく関係する。
投資の一番のコツは退場しないこと。時間が最大の味方。市場はサプライズだらけでその間には予想を超える出来事が多数あるが、とにかく維持し続けること。何事も見かけほど良くもないし、悪くもない。執着せずバランスを保ち続けることが大事。大きく勝つことと、富を維持することは別物。
これを理解して一定のリスクを取り続けることが長期で利益を得る心得で、個人の資産形成においては短期で利益を上げる必要性は大きくないため、動じない心(動じても無闇に動かないこと)が一番重要と感じた。

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2025年07月18日

購入済み

投資の勉強と大学で専攻している経営学にも通づると思い読みました。今まで何冊かお金の勉強の本は読んできましたが、正直どれもつまらないというのが本音でしたがこの本は読みやすかったです。そして、実用的でした。お金の使い方、投資に役立てたいと思います。

#タメになる

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2025年01月21日

匿名

購入済み

面白い行動経済学

行動経済学を分かりやすく面白く説明しながら、投資についてどういう方法で行うのがいいのかを解説した本。

行動経済学でいえば、例えば一貫性のバイアス、偏向バイアス、サンクコスト、アンカリング、プロスペクト理論…など。これらの名詞は出さずに例え話しによって頭の中に浸透させていくスタイル。

投資についてはこの本の趣旨は、お金で時間を犠牲にしないように、また安心して夜眠れるようにドルコスト平均法でインデックス投資をする重要性を説いている。

個人的には、「成功するのに“運”って大事なんだな〜」という感想と、バブルが起こる仕組みとその対処法、「投資の神様は代償を払わずにリターンを求めるものを嫌う」、「お金は儲かるところに引き寄せられる」といったことが印象的だった。

また、著者は「私の貯金保有は多い」と述べているのだが、その率は自宅である不動産を抜いた資産の20%とのこと。
例えば5000万円の資産があるなら、貯金は1000万円で残り4000万円は株や債券(ゴールドやビットコインも保有してるかも)で投資している、ということになる。
改めて米国人は投資で資産を運用させているのは当たり前なんだと感じた。

#共感する

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2024年09月28日

mac

ネタバレ 購入済み

お金にまつわる心構え

・歴史は繰り返さない。繰り返すのは常に人間の心理。
・「知っている」ということと、「実際にやっている」ことは全く別の話。
・「運動したんだから、好きなだけ食べていいだろう」と、「稼いだんだから、好きなだけ買っていいだろう」は似ている。
・若いころから節約してお金を貯める→優良株に投資→福利効果→莫大な資産に
・「幸福」=「結果」-「期待値」
・優秀な人間が失敗するのは、たいてい傲慢さが原因だ。
・失敗は成功のもと。
・物事がうまくいっているときは慎重に、うまくいかないときは寛容に。
・エゴを減らせば、豊かになれる。
・「富」=「将来、より多くのものや選択肢を手に入れるために、今買う物を抑えることで生まれるもの」。
・夜、安心して眠れることを優先して、お金の管理をするべし。
・投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること。
・個々の投資ではなく、常にポートフォリオ全体を見て、成果を測ること。
・自分の時間をコントロールするために、お金を貯めて、使う。
・尊敬と称賛が欲しいなら、高級車を見せびらかすより、優しさや謙虚さの方が効果的だ。
・人生では、最悪のタイミングで、予期せぬ出来事が起こる。
目的のない貯蓄は、そのリスクに対する備えとなる。
・お金を増やすうえで生じる代償(不確実性、疑念、後悔など)は、罰金(避けるべきペナルティ)ではなく、
手数料(支払う価値のある代償で、代わりに素晴らしいものが得られるもの)と見なさなければならない。
・何が起こるかわからないと想定しておくことで、予想外の出来事に耐えやすくなる。
・目標は、望みや時間の経過と共に変化するため、あまり極端な経済的判断は避けた方がいい。
・リスクとリターンは表裏一体。
・身を滅ぼすようなリスクには、細心の注意を払うべきだ。
立ち直れないほどのダメージを負ってしまえば、長期間で得られるリターンのためのリスクを、それ以上取れなくなるからだ。
・人は人、自分は自分。
・いろいろな意見を認めること。
・インデックスファンドを、ドルコスト平均法で運用する。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

人の心に寄り添った本。経済的の心理学。

【長期的な楽観主義】
個人的には「長期的な楽観主義者」という考え方が好きだ。

短期的にはトラブル(悲観)受け入れて、長期的には上手くいくと信じる長期的な楽観主義。

・悲観主義は賢く見られたいという側面もある。
・力強く前進する楽観主義は気にかけられない。

私もそうなのだが、ネガティブ思考な人はちょっと前向きになれる気がする。

【ロングテールのイベント】
・結果の大部分をもたらすのは、極小数の投資(テール部分)。
・美術商は1%当たれば良い。99%は、価値のないものかもしれない。ビジネスも同じ。

【有能と生き延びる能力】
・有能であることと、生き延びるのは全く別の能力である。

【長くゲームに参加する】
・誤りの余地を何よりも大切にする。ゲームに長く参加し続けるための手段。
・長期的にはリターンを得ることができるので、退場が1番悪手。退場しないためのリスク管理(余地)。




ーーーーー
1. 【おかしな人はいない】
意見が違うのは経験が違うだけ。

2. 【運とリスク】
・リスクと運を区別するのは難しい
たまたま成功したら「自分が負けるはずがない」
たまたま失敗したら「自分の判断は最悪だった」
と思わせてしまう

3. 【満足できない人たち】
足るを知る

4. 【複利の魔法】
小さな変化

5. 【裕福になること、裕福であり続けること】
良い投資とは一貫して失敗しないことである。
・倹約と心配性の組み合わせ
・お金を得るのと維持するのは別物
・市場からの退場するのを避ける
・昨日の成功が、明日の幸運につながるとは限らない
・有能であることと、生き延びるのは全く別の能力である。
・株を売却しないで良いように現金を持つ。 売却した場合に受けるダメージは何倍も大きい。
・複利の効果を利用すれば、莫大なリターンに頼らなくても勝利できる。

【誤りの余地】
・計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること
・「誤りの余地」を踏まえる。

・予算は控えめに見積もる。 臨機応変に考える ゆとりのあるスケジュール。
・計画は、現実がもたらす変化に合わせて修正することで初めて役に立つ。

・完璧な条件が整わなければ成功しないような計画を立てちゃだめ。

・誤りの余地を広く取ることと保守的である事は違う。 保守的とは、一定のレベルのリスクを避けることだ。
・誤りの余地とは、一定のリスクの中で、成功する確率を高めることである。

【懸命な楽観主義】
・懸命な楽観主義。長期で見ればうまくいく。短期的には悲観を受け入れる

6. 【テールイベントの絶大な力】
・美術賞は1%当たれば良い。 99%は、価値のないものかもしれない。 ビジネスも同じ。
・失敗するのが当たり前。
・ウォルトディズニーは「白雪姫と7人の小人たち」で桁違いに稼ぐ800万ドル

【半分間違ってても、大金は稼げる】
・間違った選択を沢山した結果が見えているだけ。
・半分間違ってても、大金は稼げる。
・重要なのは正しいか間違っているかではなく、正しい時にどれだけたくさんお金を稼ぎ間違っているときにどれだけ損失を抑えるかだ。


7. 【自由】
・お金から得られる最高の配当とは、時間をコントロールできるようになること。
・幸せとは「思い通りの人生を送れること」
・知的労働は24時間働けるようになってしまった。
・物ではなく、時間こそが人生を幸せに導く。

8. 【高級車に乗る人のパラドックス】
誰も持ち主には関心を示さない。

9. 【本当の富は見えない】
・裕福さの誇示は、富を減らす1番の近道
・現代の資本主義は、成功を手に入れるまで成功をしているふりをすること、それ自体を1つの産業にしている。
・富とは購入しなかった、高級車である。

10. 【貯金の価値】
・収入−エゴ=貯蓄率。
・貯蓄は柔軟性をもたらしてくれる。

11. 【合理的>数理的】
・数学的な計算だけにとらわれてはいけない。自分の納得のいく、合理的思考を尊重する現実的に考える。
・人は最善策ではなく、腑に落ちる方法を選びたがる
・知らない企業より、好きな企業が投資リターンを生む。結果的に忍耐力を高める。
・人生全てが一貫していることなど滅多にない。

12. 【サプライズ】
・歴史とは、未来を予想する地図ではない。
・テールイベントの影響は、思わぬ広がりを見せる。バタフライエフェクト的な。
・歴史から学ぶべきは一般論。

13. 【誤りの余地】
・最も重要な計画は、計画通りにいかない可能性を示した計画である。
・書籍「ラスヴェガスをぶっ潰せ」よりカウンティングの考え方。あくまで可能性。

・不確実性を認めて、誤りの余地を作る。失敗しても、また挑戦できる余力を残すことができる。

・誤りの余地(安全域)は予想を不要にする。偶然性に支配された世界を安全に進み続けるための唯一の有効な手段。

・誤りの余地は、攻めの戦略。耐久力がつく。
・ボラティリティで誤りの余地を考える

・ロシアンルーレットには手を出すな。 1発で破滅的になるものには確率がどうであれ手を出さない。
・ネズミに負けたドイツ戦車
・未知のリスクを回避するのは不可能。想定できないのだから、備えようがない単一障害点を回避する。バックアップを作る

・貯金に特別な理由は必要ない。


14. 【あなたは変わる】
・長期計画は見かけよりも難しい
・若い時に大金を出して苦労した手に入れたものを、 大金と苦労をして手放す。
・鍵を握るのは持続性。人間は時と共に変わる

サンクコスト
・過去の自分の囚人になってはいけない。
・学生時代の専攻を生涯、そのキャリアで選び続ける必要は無い。
・今の自分から見れば、別人のような過去の自分の目標を延命させようとしてはいけない

15. 【この世に無料のものは無い】
・代償を払わずに、リターンを得ようとする泥棒になってはいけない。
・投資の代表は、ボラリティや恐怖、疑念不確実性、後悔などに耐えることだ
・投資の代償は「罰金」ではなく「入場料」だと考える
・何かを得るためには、その代償は何かを見極め、それを支払うことが必要なのである。

16. 【市場のゲーム】
・「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけない。
・短期投資と長期投資で株価の安い高いかは変わる。

17. 【悲観主義の誘惑】
・悲観論は、楽観論よりも、賢く最も難しく聞こえる
・楽観主義を信じることが最善策になる場合は多い。
・悲観主義は知的に見えてしまう。悲観は興味を引く。

楽観主義
・楽観主義とは、全てがうまくいくと、高をくくることではない。それは慢心。
・楽観主義とは、たとえ途中で挫折することがあっても、長期的に見れば良い結果が得られる確率が高いと信じること。

悲観主義
・人は悪いニュースには敏感。
・悲観的になるのは人間の本能であり、不可避なもの。
・人は利益よりも損失を大きなものとみなす。

・お金の問題は社会全体に関わってくる
・人間はリスクに適応する。必要は、発明の母。現実主義者。

・問題があると、それを乗り越えようとするのが、人類。
・脅威があれば、その大きさに見合うだけの解決策が模索される。

進歩はゆっくりと悲劇は一夜で広まる
・信頼の喪失。
・製品や企業価値が世間に理解されるには何年もかかる。
・力強く前進する楽観主義は気にかけられない。
・成功の代償(長期的に実現される成長の過程で起こる変動と損失)を見極め、それを支払う意思を持たなければならないのである。

悲観主義と期待値
・悲観的でいると期待値が下がるので、小さなことでも素晴らしいと感じられるようになる。
・だが、皮肉にも悪いことが起こるのを前提にして良いことが起こるのを待つと言う態度は、ある意味で楽観的な考えであるとも言えるのだ。

18. 【何でも信じてしまう時】
・なぜストーリーは、統計データよりも強力なのか?
・魅力的なフィクションを信じてしまう時。解決策が必要だが、できることが限られている場合など。

市場やビジネスまでコントロールできると思うな
・能力ばかりに注目し、運が結果に及ぼす役割を軽視する。
・知っていることばかりに注目し、知らないことを軽視し、自分の考えを過信してしまう。

19. 【お金の真実】
・物事がうまくいってるときには慎重に、うまくいかないときには寛容に。
・エゴを減らせば豊かになれる。
「夜安心して眠れること」を優先して、お金の管理をすべし
・投資で結果を出すための最大の秘訣は時間軸を長くすること。
・うまくいかないことがあっても問題ないと考える。半分は間違っていても、資産は増やせる。結果の大部分をもたらすのは、酷少数の投資。(テール部分)。

・自分の時間をコントロールするために、お金を貯め、使う。
・他人に富を見せびらかさずに、誠実に人と接しよう。優しさや謙虚者の方が効果的。

・貯めるのに、特別な理由は必要ない。予想も定義もできないもののために貯める。

・成功のために必要な代償を見定め、それを支払う準備をする。価値あるものは、ただでは得られない。

・誤りの余地を何よりも大切にする。ゲームに長く参加し続けるための手段。

・極端な経済判断は避ける。自分の考え方は変化する。
・リスクを好きになること、リスクは時間の経過とともに利益を生む。立ち直れないほどのダメージは避ける。
・自分のしているゲームを明確にする。自分とは別のゲームをしている人に影響されないように気をつける。

・多様な意見を認める。ファイナンスに関しては、唯一の正解は無い。自分にとって有効な答えがあるだけだ。

20. 【告白】
・感情が関わる問題は、正解は1つではない
・心の平穏のために生きる
・理想外の出来事に対処するための貯蓄
・3つのこと。高い貯蓄率。忍耐力。社会経済は今後十数年にわたって成長を続けると言う楽観主義。
・夜、ぐっすり眠るために最大限の努力をする。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

お金のことって意外と誰も教えてくれないから自己流になってしまうけど、そもそも全員が自己流なのが面白い。
投資よりも、エゴを捨てて支出を抑える方がいいという言葉がとても響いた

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

お金に対するマインドについて教えてくれる。
目的もなく行う貯金も、転職や早期退職などの選択肢を与えてくれるという観点において、大きなリターンを与えてくれるというのがなるほどと思った。

エンドオブヒストリーイリュージョン、つまり人は自分のパーソナリティが将来変わることを過小評価しているという考えは、人生の選択を行っていく観点で考慮すべき要素だと思う。

要は、足るを知る生活を行いながら無理のない範囲で、また将来を予断することなく、貯蓄を継続していくべきという至極真っ当な結論に至る。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

当人の需要にもよるけど、
へたな自己啓発本読むくらいならこっち読んでおいた方が有益な気がする。

「一生お金に困らない」
などという 胡散臭く銭ゲバしいタイトルに気が引けるかもしれないけれど、そこは洋書タイトル。直接的な表現なんだな、くらいの解釈で。

すべて読まなくても、読み始めれば 中身の印象は全然違うものだと気付くと思う。

本書は著者が金融の世界に身を置いていることから「お金との向き合い方」を主題としているが、
経済世界における人間心理を簡易に説明していたり、
経済世界を主軸に人や環境について視野をのばす話の展開があって、

それらは「お金」にとどまらず、
生きるうえでの心構えに通ずるものを学ばせてくれる。

(優秀な)学校の先生に教わる(有意義な授業の)ような感覚で読める。

近年、嘘か真か
小学校でも投資信託を授業するなんて話を聞いたけれど、
経済を学ばせる前 もしくは並行して
この書を学ばせた方がいいのでは?というくらい
分かりやすかった。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

本書を読みながら、自分にとって何が重要かを考えました。

お金は大事と言うけれど、その先にあることがもっと重要で、その目的が何かってことが本質だと思いました。

何の不安や心配もなく、夜ぐっすり眠れることとか、好きな人と好きな時に好きなことができるとか。

読んで、お金と人生を問い直してみてはどうでしょう。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

楽観主義の定義が変わった。
全てがうまくいくではなく、
たとえ途中で挫折することがあっても長期的に見れば良い結果が得られる確率が高いということ。

幸福とは、
自分の時間をコントロールすること。
その為に、お金がある方がいい。
好きなことを好きな人と好きな場所で好きな時間にできるからである。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

何かを白黒で区別するためじゃなくて、何が起きても柔軟に対応できるようなグレー部分を増やしてくれるような本だった
リスクを取る際の考え方や匙加減など 面白く、参考になった。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

生き抜くための方法は、時間を味方につけ、忍耐強く長期的な視点で投資をし、変化に柔軟に対応できるように備えておくことであり、人生をコントロールできるようにするための「経済的自立」を得ること。
真に豊かな人生をもたらしてくれるのは、自分の思い通りに毎日を過ごせること。そしてお金は、それを実現するための大切な道具になる。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

具体的な方法というよりもお金に対する考え方、価値観、真理について学ぶことができる本。
中でも個人的に印象に残ったのは下記2つだ。
1.貯金をすることに理由はいらない。
よく貯金をしていると周りの人に言うと、何か欲しいものがあるのか、なんで貯金をしているのかと問われることがある。その度に理由を探そうとしてきた。車を買うため、結婚のため、旅行のため等貯金をする目的はいくらでもあるだろうが、本書では目的を持つことは素晴らしいが何よりも人生何があるかわからない世の中で「何か不足の自体が起こった時のため」に行う貯蓄ほど優れた理由はないとしている。
改めて貯金(投資)に理由はいらないと再確認できた。
2.株式市場に参入し株価が下がった時は、「入場料」を支払ったと考える。
例えば投資信託をしていると、株価が下がる時がある。多くの人はそれに直面するとまるで罰金やとても不幸なことに考えてしまいがちであるが、本書ではそれについて支払う価値のある代償であり、代わりに素晴らしいものが得られると考えなければならないとしている。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きな仕事も自由な時間がないと嫌な仕事になる
とあった。まさにその状態だったので、なんで嫌なのか腑に落ちた。で、どうするか。わかっているが、実際動くのは勇気がいるので、悩ましい。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

人間が計画を立てれば神が笑う。
と言う言葉はとても心に残った。
自分の都合の良い方に考えてしまいがちなところを直視して、思い通りにいかないことを考えて計画を立てるのが、資産を守って、サバイブする上で大切になってくると言う言葉は忘れては行けないと思った。
実感しづらい複利の力を信じて、時間をかけて資産を作っていくことを目指したい。
貯蓄の重要性についての考え方として、テクノロジーの進化が進む世の中において、柔軟性を持つことが非常に大切だとされている。つまり、生き方の選択肢を増やすという意味だと自分は考えている。
ここでも、コミュニケーション能力などの非認知能力に触れられていた。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

ちゃんと読めなかった…時間なかった…
再読する!

結局長期投資が大事。貯金も大事。
目的がなくてもいい。
無駄なことに使うのなら、貯金してる方がマシ。

本当の価値や富は目に見えない。
お金に目を奪われるのではなく、本質を大事に捉えることを忘れない。
本当に大切なものは目に見えない!

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

AIに勧められて読んだが、読みたいものではなかった。
面白くないわけではないのだが、求めていたのはこれじゃない。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

「誤りの余地」を大切にするには、想像力だけでなく耐久力が要る。その耐久力は、詩人ジョン・キーツの言うネガティブ・ケイパビリティなのだと思う。

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

良い本。ここでの良いとは、お金についてのマニュアルや方法論ではなく、普遍的に必要だと思われる心構えを語ってくれたから。

自己啓発系、ビジネス書は筆者の考えや方法こそ一番である。という本が多い。
この本は以下にある通り、そうではない。
「人はそれぞれ違う。ある人にとっておかしいことでも、別の人には理にかなっていることもある。」「私はあなたに指図できない。あなたのことを知らないからだ」「ただし普遍的な真理はある。」

この普遍的真理に関して学びになったことは以下。
・運の要素は思っているより大きい。
・ただし、不運も幸運も見かけほど良くも悪くもないことがほとんど。
・成功している人がほんとに心から幸運で成功してるかは、他人は識別できない。故に、成功してそうな人から学んでも実りがないこともある。=別のゲームをしているプレイヤーから学んではいけない。
・裕福になることと、裕福であり続けることは別の能力。
・とにかくサバイブせよ。運は幸運と不運どちらも存在する。不運があっても次の幸運を待てるようにサバイブせよ。複利効果とは時間効果。時間を味方につけよ。
・時間軸を長くもて。
・失敗してもいい。むしろ、8割失敗しても、2割の成功がプラスを生む。そのために、ポートフォリオを分散せよ。テールの威力を信じよ。
・収入−エゴ=貯蓄。見栄、ラットレースへの参加がエゴを生む。
・貯金せよ!目的なぞ不要。最悪のときに予想外のことが起こる。予想外に備える、つまり明確な目的はないが、貯蓄が予想外に耐えられるレジリエンスと、漠然とした不安から解消される。
・ノーリスクノーリターン。
・ローリスクハイリターンなんて存在しない。
・あなたの目的やゴールのための投資活動であり、仕事である。誰かが喧伝している目的のために働くな。
・ゴールは固定せよ。期待値−結果=幸福。期待値をあげてしまえばどんな良い結果をだしても幸福になれない。


よし!貯金しよう。仕事の"私の"目的を決めよう。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本も同じことを言っている。
早いうちから投資信託へ。
個別株はほどほどに。
なるべく若いうちから投資せよ。

良い本で読みやすい。
投資に対する考え方は、生まれた年代=成長するときの経済状況によって決まるとのこと。

それはそうだろう。
就職氷河期を経験し、インフレって何?という
デフレ世代の自分としては
この株高の波に乗り切れない。
現金率が高くて、インフレにより目減りの危険を感じている。

今の若い子なんて、どんどん投資をするんだろうな。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

【読もうと思った理由】
お金にまつわる有名な本ということで手にとってみた。
広く、お金のことについては色々と学びたいと思っているため、読んでみようと思いました。

【感想】
今まで読んだお金関連の本と、大きく違ったところはなく、あまり目新しさは感じなかったが、言い換えると、今までの考え方は正しかったんだと再認識することが出来た。そういった意味では読んだ価値があったと思う。

以下、本の中で気になった部分をメモ
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▼はじめに
経済的な成功は、何を知っているかより、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題。このソフトスキルのことを「サイコロジーオブマネー(お金の心理学)」と呼んでいる
複雑で難しい人間の心理や行動が大きく関わっている

▼5章
お金を得ることと、それを維持するのは、それぞれ別のスキルが必要になる。お金を得るには、リスクを取り、楽観的で大胆な行動を取る必要がある。
お金を維持するには、逆に謙虚になり、お金がなくなる緊張感を持ち、倹約に努める必要がある。

▼6章
テールの力。
テールとは、結果の分布図の最後尾の部分を指す言葉
少数の事象が結果の大部分をしめる(大量に購入した絵画の1%が成功すれは、他の99.9%の赤字を帳消しに出来る)

テールイベント:
数千〜数百万分の一の確率で起こる例外的な出来事

世界中の成功者たちも数々の失敗をしている
表面に出ているのは、テールイベントばかりで、それらを見ているから、失敗なんかしてないと思われている

▼7章
時間を自分の好きに使えないと、人の幸福度は落ちる
モノではなく、時間こそが人々を幸せに導く

▼19章
お金について良い判断をするための普遍的な教訓
・物事が上手くいってる時は慎重に、上手くいかない時は寛容に
・エゴを減らせば豊かになれる
・夜に安心して眠れることを優先してお金の管理をすべし
・投資で結果を出すための最大の秘訣は時間軸を長くすること
・上手くいかないことがあっても問題ない。半分は間違っていても資産は増える
・自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う
・お金を貯めるのに特別な理由は必要ない
・自分がしているゲームを明確にする(自分とは違うゲームをしてる人に影響されない)

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2025年08月23日

購入済み

いい事書いてあるけど

人生に役立つ事書いてあるけど全体的に色んな人のいい言葉を集めた感じで薄っぺらく感じたのは自分だけかな?

#タメになる

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2022年01月25日

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