あらすじ
★★★世界絶賛のベストセラー、ついに上陸!
★★★世界一ずるい「選択と行動」の科学★★★
★★★「潜在意識レベル」で人を動かす科学的な方法71★★★
・スーパーが「野菜売り場」からはじまるのは、〇〇をさせるため?
・相手に「〇〇」と言われるだけで「お願い」を受け入れやすくなる?
・期限までに目標達成したいときは、〇〇のスケジュール帳を使うべき?
◎面白くてタメになる「科学的に人を動かす方法71」を、世界各国の事例を通して分かりやすく伝える本。
◎教養を身につけるために、名著に進む前に行動経済学の入門書としても読める「武器になる」一冊。
◎理論や実験例とともに、世界各国の「実際に認知バイアスが使われているビジネスや政策の事例」を豊富に掲載!
◎身近な生活に利用されているバイアスを知ることで驚きや知的好奇心が刺激される。
◎行動経済学の名著に掲載されている事例や実験もおさえており、1冊で認知バイアスの概要を把握できる。
◎知的読み物、教養本としても面白い!
◎オランダの公式ベストセラーリスト「Bestseller 60」にランクインした話題の本がついに日本上陸!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
自分は合理的に判断しているつもりであったがさまざまな認知バイアスの影響を受けており、そうでもないごとに気付かされた。人間の脳の仕組みによる物であるそうだ。
他人に動いてもらいたいときには知っておいた方が良い知識がたくさん書いてあった。
見出しと太文字のところだけでも十分内容を把握できる。実践して使える知識にしておくために定期的に読み返すと良いと思う。
Posted by ブクログ
「論理」よりも「情熱」よりも、「認知バイアス」によって私たちは動かされる、と言う。では「認知バイアス」とは「勘違いで人間の先入観や偏見で人を動かす」ことで、「人は面倒を避ける」、「視覚に騙されやすい」(視覚誘導)、「周囲(環境)に同調する」などとある。特に気になった(騙されやすい)実例としては、
・人は自分が思ているほど自分自身のことを知らない(私だけがと思い違い)
・無知な人より、知識が豊富な人の方が自信が持てない(過信し分からなかったことに気づく)
・何かを信じ込むには自分に嘘をつく(自己欺瞞):偽薬など(ノシーボ効果)
・「美味しいものは高い」のではなく「高い」だけで美味しく感じる(プラシーボ効果)
・大きな皿と小さな皿に同じ量の料理:小さな皿に盛ることで沢山に見える
・握手をするとには手を温かくすると「温かい人」と感じる効果(プライミング効果)
・「キャッシュバック」制度は意図的に「めんどくさく」している(単に集客目的)
・決断は先延ばしするより「すぐやる」(朝)方がいい(曖昧さの回避)
・未来よりも今、目の前の報酬が大事(未来よりも今を選ぶ)
・なぜ誰も頼まないような高いワインメニュがあるのか(美味しくなくてもリッチな気分)
・定価を下げるより「割引クーポン」を出す効果
・物語をつければガラクタでも売れる(サイトオークションなどに利用)
・人は「事実」ではなく「物語」で動く、正確な数字よりも物語、「希少性」
Posted by ブクログ
行動経済学入門として、様々なハウスフライ効果や認知バイアスを軽快な語り口で紹介してくれている一冊。
オランダで刊行された本だが、オランダだけでなく世界中の事例や実験が取り上げられていて、各国の特徴なども垣間見れて面白かった。
どの認知バイアスも興味深かったが、一度読んだだけではすぐ忘れてしまいそうなので時折読み返したい。
[覚えておきたいこと]
☆ 性格診断や占いで使われるフォアラー効果(バーナム効果)、「ほかの人には当てはまらないが、自分には当てはまる」と受け止める。
人間は自分が思っているほど自分自身のことを知らない。
☆人は自分自身を過大評価しがちで、自信過剰な考えを物事全般の判断基準にしてしまっている。
(例:大半の人が自分は運転が上手いと思っている。)
→ダニング=クルーガー効果
「あるテーマについて少しだけ知識がある人は、自らの専門性を過大に評価しやすい」という認知バイアス。そのテーマを学ぶにしたがって、知識が増えて自分がまだ何も知らなかったことに気づくので、過信の度合いが下がっていく。
☆人間の行動は性格や意志によって決まるのではなく、状況や環境によって変わる。
☆人は失敗した時には周りのせいにし、成功した時は自分の性格や気質のおかげだと考える傾向がある。
☆プラシーボ効果は薬だけでなく、ダミーのボタン(横断歩道の歩行者用ボタンや空調、エレベーターの閉ボタンなど)においても使われていて、ストレスや痛み、無気力などに良い効果をもたらす。
☆人はいつもと違う何かをするのが面倒。脳はできるだけ努力を避けようとする。
ナッジは望ましい行動を簡単で楽しく、自然にできるように促すが、スラッジはその逆で、意図的に面倒くさくして行動しないようにする。(例:キャッシュバックキャンペーン)
☆脳は簡単に処理できるものを好む。
ほとんどの人は、意思決定の95~99パーセントを、理性的な「遅い思考」ではなく、自動的な「速い思考」で行っていると考えられている。(ダニエル・カーネマン)
☆ 人は選択肢を示されるのを好むが、選択するのは好きではない。
選択肢を2つに絞り、二者択一にして相手に提示すると決まりやすい。
さらに、「選択しないこと」をデフォルトにすると選択のストレスがないし、後悔もしにくい。
一度決断すると習慣化しやすく、習慣を変えるのは難しい。
☆ 人はとにかく「確実で安心」が好き。損失やリスク、不確実性を回避しようとする。
☆人は「集団に帰属したい」欲求が強く、仲間外れは最大の恐怖。
人に何かをさせるには、すでに多くの人が同じことをしている(またはこれからそうする人が増える)と示せばいい。←ソーシャルプルーフ(社会的証明)
「悪い行動が蔓延している」と批判することで、かえってその悪い行動が普通のことだととらえられ、結果として悪い行動をさらに促してしまうことにもなる。
☆ 人は権威を前にすると、論理的な思考ができなくなる場合がある。(白衣効果)
権威を高めるテクニック→曖昧な事実でも、「皆さんもご存じのように」というフレーズで始めると信憑性が高まる。
☆親切な行動をすると見返りがなくてもいい気分になるし、社会全体にとってあらゆる意味で有益。
☆人間は将来の予想が苦手。未来よりも「今、目の前」の報酬が大事。
☆ 記憶は、絶えず書き換えられている。何かを経験した時に、全体的な記憶でなく、もっとも激しい瞬間(ピーク時)と最後の瞬間(終了時)をよく記憶する。← ピーク・エンドの法則
☆ 時間不足と経済的な貧困は思考力を低下させる。
☆フレーミングとは、相手がどのような視点でものを見るかを誘導すること。(例: 「95%脂肪カット」と「脂肪5%入り」)
☆人は事実や数字よりも「物語」を通して物事を理解し、動く。
☆ お金のことを考えると不道徳な行動が増える。また、お金がビジネスライクな損得勘定を引き起こし、相手への共感が薄れる。
☆ 相手から最大限の努力を引き出す為に最善のインセンティブについて、注意するポイント
・相手が望ましい行動をとっているなら、お金を報酬にすると逆効果になる場合がある。
・成果が数値化できる場合、その数字に基づいて報酬を与える。褒め言葉を添える。
・金銭的報酬が推奨する行動を相手が取り始めたとき、どのような想定外の事態が生じ得るかを考える(インドのコブラの例)。
→ 実際には、人を動かすにはお金以外の方法を用いるほうが効果的。
☆ BYAF効果(but you are free/でも、あなたの自由です)。相手に選択の自由があると強調すると、頼んだことをしてくれる可能性が高くなる。
Posted by ブクログ
人を動かす認知バイアス。と、書かれても手は出さなかったであろう、一冊。勘違いが人を動かすとは言い得て妙な良タイトル。
本書を読み進めていくうちに、読まされてる感覚や買わされた感覚に陥る。なんとも不思議な効果の数々。
何かに活かそうとか、騙されないようにとかは思うなくても、リラックスしてただ読み物として楽しめる、行動経済学、心理学の名著に出会えた。
Posted by ブクログ
マーケティングに関係する人は必読だと思いました。ビジネスでは顧客を知ることが重要と言われていますが、その顧客も認知バイアスに囚われた人であることを忘れないようにしないといけません。
「論理」よりも「情熱」よりも「認知バイアス」が人を動かす→ハウスフライ効果
Posted by ブクログ
この本…面白い。
認知バイアスのことやハウスフライ効果(一見すると小さなことが人の行動に大きな影響を及ぼす)について書かれてる本だけど、知っておくとためになる。
カジノで現金をチップに変えて賭けをすると、現金を使った場合よりも負けたときに苦痛を感じにくくなる。その辺りをカジノ側は熟知している。
プラシーボ(偽薬)についてはよく聞くけど、プラシーボを投入された人が、本物の薬剤の副作用を起こす、ノシーボ効果は初めて知った。まさに本末転倒。
人間の脳は将来得られる報酬よりも、今、目の前にある報酬をはるかに高く評価するようにできている。
味で例えるのもどうかとおもうけど、噛めば噛むほど味が出るスルメみたいに読めば読むほど新たな発見をする1冊。
Posted by ブクログ
翻訳本としては読みやすい方だし、見出しや巻末の認知バイアス一覧だけでもある程度理解できるのが良い 。実用的な内容もあるので試してみることもできる。
Posted by ブクログ
「教養としての行動経済学入門」という副題に釣られて本書に興味を持った。
目次だけても14ページもあり、パラパラと眺めるだけでも内容が掴めるようになっていて、読後も辞書のように読み返せる。
翻訳本は冗長なものが多い印象だが、本書は入門版ということもあり読みやすかった。
とりわけ「お金がなくなると誰でも近視眼的な行動をする」というのが腑に落ちた。
Posted by ブクログ
とても、読みやすい行動経済学の本でした。
必ずしも、合理的な行動をする訳ではなく、何でと言う行動をすることがある。
読んでいて思ったのが、未来の利益よりも目の前の利益が大切。人の脳はマルチタスクに向いていないということがよく分かりました。
家電量販店だと、現金値引きかポイント還元かといった具合?
必ずしも、全ての考え方が合っている訳ではないけど、興味深く読めました。
以下は、途中まで書き留めていた本書の気になる箇所
トイレの小便器の蝿のマーク(ハウスフライ効果)
ナッジは、「望ましい行動を簡単に、楽しく、自然に促す環境の小さな変化」
認知バイアスは、人間の先入観や偏見といった勘違い
「あるテーマについて少しだけ知識がある人は、自らの専門性を過大に評価する」という認知バイアス
無知より、知識が豊富な人の方が自信を持てないのは、知識が増えるにつれて、自分が何も知らないことに気がつくから
精神を鍛えるより環境を変えた方がよい(62)
ノシーボ効果は、プラシーボ投与された人が副反応を起こす状態
選択肢は欲しいが、選びたくない
銀座の森岡書店は、本が一冊しか売られていない(112)
人は所有しているものをそのまま所有し続けたいと思う(147)株とか
決断をいつまでも先送りにするくらいなら、「後悔してもかまわない」と行動するほうがたいていの場合ベター(165)
たいてい後悔を過度に見積もっている
いいことを言う人は、いいことをしない(211)
競争的利他主義
大切な判断は1日の早い時間に行うべき(252)
→決断疲れ。病院でも1日の早い時間の方が適切な治療を受けやすい
お金がないときに人は頭が悪くなる(258)
貧困とは誤った選択の結果でなく、むしろ原因
目標は具体的に想像するほど達成しやすくなる(285)
Posted by ブクログ
様々な行動経済学に関する本を読んできたが、この本は、認知バイアスを解説しながらどんなハウスフライ効果を使えば自分や人を動かすことができるかの例を示してくれており、分かりやすい。動機づけとして金銭報酬を与えることが一概に効果的でないもしくは逆効果であるケースの解説や、搾取されているまたは低報酬であると感じている状態が長く続くと健康状態が悪化する話なども興味深かった。全てにおいて万能なハウスフライ効果はないので、ケースバイケースでそれぞれの状況において心理を考えることが必要だなあと思った。
Posted by ブクログ
行動経済学の本をしっかり読んだことは無かったので新鮮な情報を得られて満足度は高い。
ただ、復讐しないとあっという間に忘れてしまいそうなので普段の行動に落とし込めるようにしていきたい。
Posted by ブクログ
個別の行動経済学の理論について、軽めのエピソードと共に複数紹介してくれている。
入門編として大変読みやすく、仕事のアイディアにも活かせそうと感じた。
また折に触れ必要な箇所を読み返してみたい。
Posted by ブクログ
あるテーマについて少しだけ知識がある人は、自らの専門性を過大に評価しやすいことをダニング・クルーガー効果という。なお、テーマを学ぶに従い、過信の度合いは下がっていく。
自己紹介をすることで互いを知ることにより、共通点を見つけ、連携しやすくなる。すなわち、自己紹介の目的は「共通点」を探すことである。
認知バイアスを用いて人を動かすには
1.達成したい結果を明確にする
2.必要な行動を図式化する
3.行動の生か・事態が改善したことをどう測定するかを決める
4.相手の立場になってみる
5.一見すると小さなことが人の行動に大きな影響を及ぼす現象であるハウスフライ効果を用いる
6.試してみる
7.成果を確認し、必要に応じて5へ戻る
Posted by ブクログ
ハウスフライ効果=便器に書いたハエの絵=認知バイアスによる。
ゴールデンハンマー効果=ある解決策がすべての問題を解決してくれるように感じる効果。ハウスフライ効果は万能ではない。
ラスベガスでの例=プラスチックのチップを使うのはお金よりも苦痛を感じなくするため。迷路のように作られていて簡単には出口に行けない。毛足の長いカーペットは歩くスピードを鈍らせる。店内には光は入ってこない=時間がわからない。鳴り響く音、点滅するライトは、興奮させるため。
p45
Posted by ブクログ
行動経済学が面白く読める本。
生活の中にある身近な「認知バイアス」をこれでもか、といういうくらい紹介。
400ページを超える本だが、楽しく気楽に読むことができた。
認知バイアスとは、物事の判断が、直感やこれまでの経験に基づく先入観によって非合理的になる心理現象だが、身の回りをよーく見渡してみると、実はいろんなところに潜んでいる。自分はそんなものには騙されないぞ、と思っていても、どうやら人間の脳は、不思議なことに騙されやすいようにできているようだ。
あまりにも多くの事例が紹介されているので、例を挙げることもできないが、本の巻末に付録として71個の認知バイアスが紹介されている。しかも使って見たいものにチェックができるようにチェックボックス付き。お試しあれ。
Posted by ブクログ
イエバエ効果 男子トイレのハエの絵
認知バイアス
過信そのものが直観から生まれている 脳が処理しやすい過去のパターン
自己欺瞞 脳が自分はそういう特性だと言い聞かせる
精神を鍛えるより環境を変える
プラシーボ・ボタン 何も起こさず効果をもたらす
押しても押さなくて変わらないが勘違いして落ち着かせる
ナッジ かんたん わかりやすく 楽しく 行動を誘導 ↔ スラッジ
思考=あえてしたくはないこと 認知流暢性=一目でわかることに快感
複雑バイアス
人は選択肢を示されることを好むが、選択するのは好きではない
デフォルト 何もしないことが一番楽 習慣を壊さない
フックモデル
トリガー →アクション →変化ある報酬 →投資
好奇心領域 全然知らないと全部知ってるの間
失う痛みを避ける 不確実性=苦痛
確実で安心なもの=ブランド リスクを冒す者は淘汰されやすい
自然リスクより人工リスク ワクチンの副作用のほうが怖い
決断の先送りより すぐやるほうがベター 人は後悔を過度に見積もる 逃がす恐怖
バンドワゴン効果
迷ったら他人に倣い 自分と同じ状況に安心する 好ましくなくても
集団に帰属 +希少性
自分の利益 ↔ 社会の利益 新しい規範を変化として強調する
一定条件下では協力しあう
いいことを言う人はいいことをしない 発信に満足し行動意欲が薄れる
互恵関係
他人の目 権威を前にすると論理的思考ができない
他者の視点 自分より他人が気にいる投稿に いいね
同調と社会性で人を動かす
順序効果 脳は将来より今、目の前の報酬を評価
目標達成の代行 スーパーは野菜売場から始まる
体に良いものを買わせ その後 不健康なものの免罪符に
ギャンブルの負けと掛け金
決断は朝に →決断疲れを防ぐ
最後を不快にしない =ピーク・エンドの法則
コミットメントし、すぐやる 目標を具体的に想像する =実行意図
相手の注目を引く =フォーカシング効果 注目は好意に代わりやすい
周りとの違いの大きさ iPodの白いイヤホン
自己紹介 =共通点を探すこと 繰り返すこと
目新しさは なじみのあるものと組み合わせる
フレーミング ポジティブに言うかネガティブに言うか 焦点をどこにするか
アンカリング(参照効果) 比較情報で判断
物語で理解させる 事実が物語になる
お金のことを考えると不道徳な行為が増える
報酬よりも 目標設定とフィードバック
Posted by ブクログ
すぐに使えそうだと思ったのは「人を動かすメール」の工夫。
職場でプロジェクトのメンバーに依頼したい仕事があるとする。
①と②、どちらが意見を提出してくれるか?
①「2ヶ月前に『みんなでつくるプロジェクト』についてみなさんの意見を求めました。しかしこれまでに寄せられた回答は1件のみです。意見のある人は明日までに送ってください。これは皆でつくるプロジェクトです。ご協力を。」
②「『みんなでつくるプロジェクト』は順調に進んでおり、これまでよりも多くの意見が集まってきています。できるだけ全員の意見を取り入れたいところですが、採用できるアイデアの数には限りがあるので、未提出の方はぜひ今週中に提出してください。」
答えは言わずとも分かる。
認知バイアスを適切に使うのが重要。寄せられたメールが0件から1件に増えたので、②をミスリーディングとは考えない、らしい。
Posted by ブクログ
要は認知バイアスの本質とそれを知ることによって自分が起こす行動のヒントを得ることができる一冊。オランダ人のエヴァとティムが著者であり、翻訳本であるため、たまにピンとこない感性もあったが全体を通して読みやすく、第1章から第6章までのキーワードはメモし、今後の自分の行動、決断に活かそうと思った。
Posted by ブクログ
タイトルに記載のとおり行動経済学の「入門」としての書籍である。
各章ごとに代表的な行動バイアスが紹介されており、既に「ファスト&スロー」や「予想通りに不合理」の他の書籍で記載されている内容の振り返りとしては良かった。 (上記の書籍を読んでいるのであれば、そちらの方がくわしく紹介されているため特段目新しい記載は無かったように思える。)
また、既に他の実験で再現性が怪しいと言われているバイアス(自我消耗)なども特段注意点なしに紹介されているため、そういった正確性はいまいちな点があると感じた。
Posted by ブクログ
行動経済学の知識がたっぷり詰まっている。
そのなかでも、小さな事が人の行動に大きな影響を起こすハウスフライ効果と有名な認知バイアス(先入観や偏見による勘違い)の二つが肝。
少しかじっただけで、自信過剰となってしまうダニング=クルーガー効果。
印を大きな枠と小さな枠、両方別に囲むと小さな枠の印が大きく見えるデルブーフ錯視
直前に考えた事にイメージが引きずられるプライミング効果(これは、発生原因がわからないらしい)
人が楽して行動できるようにするナッジ
必要以上に難しくて行動をためらわせるようなものをスラッジ
そして、自殺としての、鎮静剤の大量摂取を減らすため、あえて個包装にする事で自殺率を減らす事に成功したスラッジ
2択の選択肢に、酷い劣化版を加える事で、選択を誘導するダミー選択肢
そして、とにかく楽したい。アンケートのチェックを外すことすら面倒というデフォルト効果。
これは、人が同じブランドや有名ブランドを購入する事にも繋がる。だから、ブランドがリニューアルすると失敗しがち。
アプリのアイコンの新着通知に対応したくなるツァイガルニク効果。
手に入れる時より、失う時の方が何倍も心理ダメージを負う。そして、お金を使う時、人間は本当に痛みを伴っている。
人気が出る程冷めてしまうスノッブ効果
良いことを言ったら、それで満足して良い行動に反映されないモラル・ライセンシング効果
誘惑に抗い続けることで意思力がつきてしまい、自然消耗
低い数字より、高い数字順に並べて選択させた方が高い数字を選ぶ様になるアンカリング
ボーナスをもらえる人の幸福度より、もらえない人の不幸度の方が大きくなる。
献血に来てくた人にお金を渡すと、献血の人が減る押し出し効果。
多すぎてキリがない。
本書には、この何倍もの知識が詰め込まれている。
Posted by ブクログ
行動経済学というものに初めて触れました。この本には様々な認知バイアスとその具体例がこれでもか、と書いてあり、興味深かったのですが、行動経済学について知れたかと考えるとなんとも言えませんでした。笑
ここで得た知識を参考に別の行動経済学の本を読んでみたいです。
Posted by ブクログ
認知バイアスの本。
全7章ある。
1章から順に、自己欺瞞・怠惰・苦痛・同調・時間・誘引そして報酬をテーマに書かれている。
それぞれの章に多数の認知バイアスや◯◯効果が紹介されている。行動経済学入門というタイトルなので、詳しい方は読む必要がないかと思う。
太文字が多用されており、1ページあたりの文字数も少ないので、分厚い割には読みやすかった。
ただ、全体的に雑というか説明を端折っているというか、そういう意味では読みにくさがあった。
入門書的位置付けだからだろうか、認知バイアスや◯◯効果についての実験話はあるが、なぜそういう反応や行動をとってしまうかまでは触れられていない箇所が多く感じた。
章内に多くのバイアス説明を入れているが、区切りがないので、次のバイアスの話なのか続いているのか分からなくなる時があった。
1ページあたりの量が少ないので、もう少し詳しく書けたのではないかと思った。
そうは言っても学びあった。個人的には6章の誘引と7章の報酬が役に立ちそうだ。
報酬はお金でなくフィードバックが効果的。