吉田三知世のレビュー一覧
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10の偉大かつ美しい方程式にまつわる旅が出来たこを大変うれしく思います。
それぞれの方程式に至る過程と感動を見事に再現していると感じました。例えば量子論であれば、式を導出するプロセスに主眼が置かれるが、本書は時代背景や、人間関係の側面から語っていてまるで時代劇を見ているような錯覚に陥りました。
この本は、哲学科の教授が書いたからこそ味わい深い内容になっているのだと思う。科学は理系のものではないし、そもそも理系文系と紋切り型に分けてしまう発想自体が寂しいものであるとさえ感じてしまう本でした。
間違いなく良書と呼べる本だと思います。大学の教養課程の講義として十分成立するのではないでしょうか。
何か道に迷い込んだ時、この本に立ち戻り再び旅をしたいと思います。 -
Posted by ブクログ
難しくて、ほとんど理解できなかったけど、知りたい謎がいっぱいつまっている本。
生命が死を迎えても、そのエネルギーはなくなるのではなく、宇宙の中に記憶される。
そして正しくアクセスすると、その記録を取り出すことができる。
「地球交響曲第5番」で、登場し、興味をもったアーヴィンラズロ氏。
生命が死をむかえても、そのエネルギーはなくならずに保存され、そのエネルギーは発信されてもいるそうだ。(そのメッセージを、世界の違う場所で、同時に受け取る人が現れたりもする。)
【転生について】(P228〜231より)私達の身体が完全に死んでしまい、「死んだ」物質のみが残ると、私達は永遠の宇宙意識だけと接触するようになる。言い換えれば、その宇宙意識の一部となるのである。
印象を言葉で表現しはじめる二、三歳から、五、六歳までの多くの子どもたちが、それまで見たことも、聞いたことも、会ったこともない人物に自分がなったことがあると報告することを発見した。子どもたちが、彼らがなったことがあるという人物の死と関係するような傷を生まれつきもっている場合もあった。たとえば、弾丸が当たって致命傷になったところに窪みや変色があったり、死者が失ったり負傷したりした手や足が変形していたり、というように。
私たちは痕跡を残さずに世界から消えてしまうことはない、私たちが経験することのすべてが、人類の集団的な記憶装置の一部となるのである。私たちは、現在生きている人々と、未来のすべての世代の人々の、脳や意識のなかで生きつづけるのだ。
【テレパシーについて】(P110より)「未開」の部族は、同じ部族のメンバーが遠くにいるときでも、その人から信号を受け取ることができるという驚くべき能力をもっている。
*「一万年の旅路(P226〜233)」の中にも、言葉の未発達な、ある部族がテレパシーによって、意思伝達をはかっている様子が語られている。
アーサー・エディントン「宇宙は精神的なものからできている・・・精神的なものが物理的な現実の源であり、必要条件なのである」
ジョージ・ウォールド「精神は生命進化の途中で生じたのではなく、はじめから存在したのである」 -
Posted by ブクログ
数学の定理や物理の方程式を軸にした、科学史の本です。
数学や物理について、理工系の大学の2年生程度の知識があると、かなり面白いと感じられる本だと思います。
定理や方程式の発見に至る過程における、科学者の悪戦苦闘ぶりを丁寧に描いてあるので、定理や方程式がわからなくても、数学や物理の発展の過程を知る上では、十分に役立つ本だと思います。
が、個人的には、タイトルに違和感があるので、★4つです。
「物理方程式」なんて言葉は、通常、使われませんし、そもそも、方程式ではなく定理を扱っている項目もあるので、「看板に偽りあり」感があるからです。
でも、内容や10の項目の取り上げ方がすぐれていることは間違いないと思うので、より多くの人に、とくに理系の人に読んでもらいたい本です。 -
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「人類は宇宙のどこまで旅できるのか」
1977年に打ち上げられたボイジャー1号は、現在地球から約250億kmを秒速17kmで飛んでいる。現状、人類が作り上げた人工物で最も遠くに達したものではあるが、ようやく星間空間に到達したばかりといったところ。
本書は遠い将来、人類が目指すであろう近隣恒星系への旅を、科学者の目線でどれほど困難なものか、そしてそれでも到達不可能ではないことを解説する。
そもそも何故人類が他惑星を目指すべきなのか、そこに至る何世紀にもわたることになる旅路のなかで起きうるであろう問題、そもそも光速の10%までの加速でさえ現在人類が知る物理では到達がかなり難しそうであること、そしてたどりついたところで人類がそのまま生活可能な環境である可能性は限りなくゼロであること。
到底実現不可能に見えるこれら山積みの問題も、著者はそれでもいつかは必ず辿り着くと断言する。
著者の予測では、いまから8000〜10000年後、人類は他の恒星系にとびだすであろうとのこと。
少し先だけど、なぁに、宇宙の歴史から考えれば1万年なんてあっという間。それまでは、宇宙への妄想にふけってゆっくり過ごすとしよう。 -
Posted by ブクログ
太陽系外の惑星の存在が証明されたのは1990年代になってから
太陽まで8光分=1.5億km 海王星まで4光時 ケンタウルス座アルファ星4.35光年
天の川銀河直径10万光年 光速1c=9兆4600億km/年
太陽系の質量の99.8%が太陽 地球は隕石と塵で毎年2~4万トン重くなっている
推進 太陽フライバイ 年速15auが限界=22.5億km/年 =0.0002ⅽ
電力 RTG プルトニウム崩壊熱で発電(有限)ボイジャー 2025~30年に送信不可
マイクロ波やレーザーで送り 変換する
通信 発信出力 送信受信アンテナ大型化 ノイズや干渉のない帯域
ボイジャー720㎏を0.1cに加速するには全世界の1年間のエネルギーの0.06%
減速には2倍のエネルギー 1㎏が0.1cで飛行 450兆ジュールの運動エネルギー
火星 まずロボット、次に人間 1965年マリナー4号 接近からはじまる
化学ロケット 燃焼室の化学結合 ✕低い効率
核熱ロケット 核分裂の熱で水素を加熱しガス排出 化学熱ロケット効率の2倍以上
核融合 開放されるエネルギー0.7%(化学燃焼10憶分の一) E=mc2
300年弱でアルファ星へ観測機到達 誰が投資するのか?
電気推進ロケット イオンスラスタ 科学ロケットの10倍の効率 ✕低推力
光子ロケット 光子の運動量が極めて小さい 発電し光線に変換し推力を得る
反物質ロケット ほぼ100%変換できるが いま生成できる質量が数ナノグラム
太陽帆 光子ロケットの2倍の効率 直径数キロの帆で0.003ⅽでアルファ星1400年
レーザー推進 1㎏以内(目標1g)の宇宙船 反射率30%でも吸収ゼロが可能なら
マイクロ波推進 30gの宇宙船 ビーム発生装置は地球の直径の4倍の開口で10GW
太陽風による磁気セイル アルファ星まで2000時間 目的の恒星で減速に利用も
静電セイル 恒星との距離に比例 推力低下少 長いワイヤー巨大サイズは難しい
アルファ星まで? 非推力40万秒以上 0.1c =セイル、反物質、連続的核融合のみ
電源、通信、ナビゲーション、温度管理、放射線対策、 生命維持、食糧、
恒星の重力レンズを利用した電波送信
恒星とパルサーの位置から自分の位置を知る
太陽風 宇宙線 物質の慣性質量 磁気シールド(地磁気)
水 ISSでひとり一日 11.4L 湿気と尿の93%回収
ワープ スタートレック
前方の時空間を収縮、後方を膨張 高速より早く動いているように見える
数学≠物理学 実験や観測
ハイパースペース スターウォーズ
別次元を通過して超光速移動 3次元+時間1次元は より高次元宇宙の一部分?
冬眠 食料は不要だが老化は止められない
住居できるが地球には似てない惑星 星を変えるか 遺伝子操作で人を変える
地球外知的生命からの電波信号は見つかってない
人類の技術文明はまだ2000年程度 宇宙船実現からまだ100年未満
星間飛行 西暦3000年 目的地に着くのに500年 移住は西暦10000年
太陽と地球は40億年以上存在 宇宙は130億年以上前に誕生
UFOは? 近年だけでなく、太古の昔の時代からやってきているはず・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「川を渡る」「穴を掘る」「ジャンプする」「溶岩の堀を作る」「スキーをする」といった物事の様々な突拍子もないやり方を通して科学の楽しさを伝える本。
例えばスキーでは人工雪の話から目の前に人工雪を降らし続ける装置にうつり、その装置をどんどん効率化していくと足を中心に縦に回転する雪の円ができる。結局これはローラーの再発明になる、などオチが素晴らしい。
前作ホワット・イフよりも面白さはだいぶ落ちている。あちらは問題設定自体に興味深いところがあったがこちらは問題を本人が考えていてそこから面白い解決策を出している仕組み上、解決策が無理やりな感がある。 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
宇宙で最も華々しく死ぬ方法は、ブラックホールに落ちること――
恐ろしく強い重力が人間の体に及ぼす想像を絶する影響とは?
人間が発した電波は宇宙のどこまで届いている?
地球外生命体が発見される可能性とは?
映画『タイタニック』と『コンタクト』の科学的な誤りとは?
『ナチュラル・ヒストリー』誌に掲載された、
人気天体物理学者タイソン博士による宇宙エッセーを厳選して収録。
壮大な宇宙が身近に感じられる一冊。
感想は上巻を読んだ時とほぼ同じ。
宇宙の謎について理解できたかは疑問だけれど、ユーモラスでシニカルで時に本気で怒りをぶつけて来る様は物理学云々を度外視しても読み物として面白く読めた。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
全然理系じゃないので、ふーんって読み飛ばしたり、理解するのに時間がかかったりしたけども、数式で求められちゃうんだなとか、よくこんなに調べたり検討したりするなとか、自分とは違う発想・興味の持ち方を見つけたり、当たり前だけど科学っていう方法だからこそわかる世界のことがたくさんあるなと思ったりした。
加えて、作者のユーモアのおかげで読み切れた感もある。面白いなとは思いつつ、なんだかそれが悔しいところ。本文だけじゃなくて注でも面白くて、こんなにふざけていいんだろうかと思うけど、それぐらい面白いべきだよなとも思う。詳しく調べて考えた上でのおふさげって感じはとても好き。
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Posted by ブクログ
読むのにかなり手こずったけれども、とても魅力的で面白い本だった。
前半部はなじみのない話だったので、読むのに時間がかかったものの、後半はかなりテンポ良く読めた。何故かといえば、読書を趣味にしていて、時にはキーボードを叩くこともある人間には、とてもなじみのある内容だったからだ。
選挙というものの前時代的な手間は、おそらく今後そのままであろうという事実の理由に、ネットの脆弱さが指摘されている。
その脆弱さは、情報というもののはかなさを物語っていて、少なくとも自分が生存している間、その時間だけでも確実に『ナニカ』を残そうと考えるならば、本を作るというのか確実性のある手段だとわかって、心強く感じた。
電子図書は便利ではあるが、やはり紙の本はそれを上回る。
大事にしたい文化だと、しみじみ思った。 -
Posted by ブクログ
ここに書いてあることの全てが真実かどうか、僕には分からない。
けれど、これが事実であると考えた方が、対戦後のアメリカの振る舞いが、あるいはアメリカに対する他国との反発が、あるいはロシアの西側諸国に対する言動が、説明しやすくなるような気がする。
そういう意味で興味深い本だと思う。
翻訳本ならではというか、そもそもの歴史的共通理解がないが故の読みにくさがあり、星4つ。
アメリカが、いや、列強諸国が、他国民や平和のために、(ひとりひとりの自国民のためにさえ)政治的決断をすることなど無いことを、改めて思い知らされる。
それは、列強諸国になろうとして列強諸国のまねをした、かつての日本を見ても明らかである。
この本は、アメリカ人のアメリカ観を是正すべく、アメリカ人の手で書かれた本である。
だから、この本を読んで、日本人がアメリカを非難するのは違うだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
【自由研究】超ひも理論シリーズ(第三弾)
超ひも理論の最大の弱点は「検証できない」ことだそうです。(検証するには太陽系ほどの装置が必要なのだとか…)
検証できないのに「美しく」「自然」だから認められる理論が多数ある異常さに著者は警鐘を鳴らします。
反証もあります。
楕円軌道のケプラーVS円運動のガリレオ、「ビッグバン」のルメートルVS「忌まわしい」アインシュタインの例。美しくないものが勝利したことはあったのです!
考えてみると「美しさ」は人間特有の主観なのですね。(猫にE=mc²という式を見せても無視されるように…)
しかし現在の物理学界は、高度になるほど検証が不可能で、理論構築のみが先行し、美しい=正しい説がはびこっているのだそうです。
そのジレンマに途中、著者大丈夫か?と思う場面は何度かありましたが、検証こそ物理学者の矜持というのは随所に感じました。
数学は理論の袋小路に陥り、物理学は死んだのでしょうか?今後AIや新たな技術革新で検証能力が向上するのでしょうか?
著者は最後に力強く宣言します。「物理学の次のブレイクスルーは、今世紀に起こるだろう」と。そして「それは美しいだろう」と。やっぱり美しいんかい!
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アインシュタインの相対性理論がブラックホールを予言したように、超ひも理論はマルチバースやホログラフィー理論を予言しています。
超ひも理論が正しいかどうかはさておき、個人的にはとても楽しい理論と感じています。(ほとんど理解できてませんが…)
世界中の学者さんが研究する次の理論が表れるのを楽しみに待ちたいと思います。
(追記)
再読記録あります。→