吉田三知世のレビュー一覧
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星間旅行が可能なことは明らかだが、実現するのは極めて困難だろう…だが、間違いなく実現できる!
NASAで主任研究者を務めた著者、レス・ジョンソンさんの言葉がとてもワクワクさせる!
宇宙は知らないことだらけだけど、確実に分かることが増えてきていて、その大きすぎる規模と新たな謎・特殊性にはただただ驚かされ、魅了されてしまう。ニュースで宇宙やロケットを取り上げる事も増えて、関心を持つ機会も増えているのではないでしょうか?
そんな宇宙について、遠くの星に行く「星間旅行」をテーマに、人類の宇宙へのアプローチを過去から現在に渡って詳しく、専門家の知識も添えて知ることのできる興味が尽きない(むしろ湧き -
Posted by ブクログ
スーパーヴィランとなりリアルで世界征服をするためにはどうすればいいかを“真面目に”考えたノンフィクション。
ユーモア溢れる文章に惑わされそうになるが、ガチの科学ノンフィクション→
秘密基地→建国→乗り物づくり(恐竜クローン)→気候コントロール→地球のコアを人質に→時間を操る→ネット環境を破壊→不死身→墓碑銘を残す……
と、かなり幅広いレクチャーにただただ脱帽する(笑)この本すごい!
どの項目もガチで考えてるのがすごいし、アメリカ人のガチ、凄すぎる。
横書き&脱線が多くて読むのに時間がかかったけど、知らないことを知れる楽しさが優って無事に最後まで読み切る。
まさか宇宙に墓碑銘を送り出すとは… -
Posted by ブクログ
星間旅行宇宙船の推進技術を物理学でできるかできないかを解説。著者のこの分野への愛を感じる。
これまで通り、機械、人間と進んできた宇宙探索は火星や別の恒星でも同じであろう。ただ化学式のロケットエンジンなら火星まではいけるが、それ以降は、推進剤の積載量を考えると原子力、4.3光年先の最も近いアルファケンタウリなら核融合エンジンがないと難しい。その先は反物質エンジンとはなるが、その実現性は今は測れない。小さい物質で機械だけ運ぶなら、光子を当てるセイルで行けるかもしれない。
またその他には星間物質との衝突、長期間にわたる人員のケア、必要な物資(特に水)がある。小惑星を加工すれば衝突は吸収できるのでは -
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ネタバレ物理は得意でないので、細かい説明は詳しい人に聞きながら英語版で読んでみた。ちなみに英語そのものは難しくない。
難しいのか簡単なのかわからないながらも、きちんとした科学的な根拠のある理屈ではこうなります云々的な話をいろいろした後に、「え、そこまで色々こねくり回して、解決法ってそっち行っちゃうの?(驚)」みたいなオチがついていて、物理が得意でなくても、安心して笑えます。
あと所々に挟まっているイラストの棒人間がヘロヘローヘロヘロというよりは
ヘロンヘロンなんだけどー、言動はシャキシャキ迷いなくて
正々堂々アホをやらかす感じがたまらない。
英語版で読む場合の難点ーとにかく横道に逸れるので時間が -
ネタバレ 購入済み
医学について
・石鹸の元となるアルカリ:「オリーブオイルと石灰」<「炭酸カリ(ポタシュ)かソーダ灰、塩」<
「灰汁(植物の灰を水に浸して出来た上澄み液」
・石鹸:アルカリ+油・脂肪→鹸化
・避妊:禁欲(性交を行わない)≧経口避妊薬(血栓症のリスク)
>母乳を与える(出産後6か月まで。その子は母乳だけで育てなければならない。日中は4時間おき。夜間は6時間おき)
>避妊リング(感染による骨盤内炎症のリスク)>コンドーム>膣外射精(一部の精子は射精前から出ている)
>排卵(生理の12~16日前)日を避けて性交をする>洗浄法(性交後に膣を洗浄する)
・肉離れと捻挫:負傷した部位を冷水に浸す(軽度の火傷による損傷と痛 -
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随分昔に「ストリング理論は科学か」という本を読みました。本書のテーマはこれと同じです。実験で検証できない物理学は科学ではないということです。一般相対性理論を構築したアインシュタイン、相対論的な量子力学を記述する方程式を考案したディラックは、物理学における数学的な美の重要性を強調しました。物理学は自然法則を解明する学問です。ある理論が正しいのか間違っているのかを判断するには実験するしかありません。しかし、現在の素粒子論で主流となっている超弦理論は実験による検証ができない学問です。実験による検証の代わりに使われているのが、数学的に美しいか否かという基準です。アインシュタインやディラックの時代はそれ
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Posted by ブクログ
タイムマシンの事故により過去へ取り残されたトラベラーへ贈る、文明を効率的に再構築する術を面白おかしく、しかし真面目に紹介している一冊。
数字や小難しい内容が多いですが、それを無視しても楽しめること請け合いのユーモア溢れる科学雑学本です。
人類は常に科学の発展のみを追求してきたわけではないので、本書にあるように科学的発見へ至るまでには異常とも思える長い年月を必要としました。
実際に人類は自分たちが自覚している以上にぼーっとした取るに足らない生き物で、この異常な年月を無駄に過ごしてきた可能性もありますが…。
万が一にも何らかの馬鹿げたトラブルで古代に閉じ込められた場合、本書の内容とちょっとした理系 -
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面白かった!ちょうど引っ越しのどさくさの時に出版された本で、気になってたもののすっかり忘れてました。ブxクXフで100円だったのでほくほくと入手。アメリカ人好きそう、明らかに好きそう。針金人間のイラストも非常に親しみ易いし、挿絵と数字、数式がたっぷりなので、翻訳も横書きで正解だと感じた。ショウモナイようでしょうもなくもない、疑問にキッチリと大真面目に科学的に答えていく、という本書。SATにあてずっぽうで答える、とか、1モルのモグラとか、妙に引き込まれる。最近まあ下火話題になりつつあるが、こんなのも
質問:地球にいるすべての人が2、3週間のあいだ、一人ひとり離ればなれになって絶対会わないように