吉田三知世のレビュー一覧
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ネタバレいわゆるサイエンス雑学の本。
タイムマシーンが汎用になっており、そのタイムマシーンにのった人が、大昔に取り残され、ゼロから文明を構築するにはどうしたらよいかを解説しているガイドブックが本書である、という設定。
文明を築くためのノウハウというか、発展に寄与してきた技術を独断的はあるものの体系としてまとめているので、うんちく好きな人や雑学好きなの人には面白く読めると思います。
文明を作ると謳っているだけあって、技術的な側面以外の基礎的な化学、生物学、医学その他もろもろが詰め込み過ぎ、長いなーとも感じました。
ホワット・イフ?(ランドール・マンロー著)の系統が好きな人には楽しめると思います。 -
Posted by ブクログ
化合物の作成の仕方だけでなく、アボカドやピンクグレープフルーツの誕生の経緯や、リャマの排卵の仕組みなど、多くの知識を得られ、とても面白かった。
ある発明に必要な要素は揃っているのに、発明まで長い時間がかかっているものがある。著者は「恥ずかしい」と書いているが、実際はなかなか難しいし、現在でもそういうことがあるのだろうと思う。チャンスは転がっている。
発明・発見は何度も失われて再発見されるものがあり、記録とその伝承はとても大切であることを再認識した。失われたらしばらく恩恵も失われる。
中国は多くのことを早い段階で発明している。そして他者にしられないよう厳重に情報を管理していた。昔から情報の -
Posted by ブクログ
学生の頃に、この本と出会いたかった!この本は未来の科学者を生み出してくれるだろう。
子供の頃、誰もが一度は、親が答えづらい質問をするだろう。私も小さい頃に、「地球上の生き物が一斉にジャンプしたらどうなるんだろう」と真剣に悩んだことがある。
子供の疑問には、夢と未来が詰まっていると思う。「なんで?なんで?」とキラキラした子供たちの未来を潰してしまっているのは、大人たちの心ない一言だろう。
<<それ、考える意味ある?>>
大人が発してしまうかもしれないこの言葉は、子供達の未来と夢、そして人類の科学の発展を潰してしまっているのかもしれないと思った。
この本には素晴らしい疑問が、夢いっぱいに詰 -
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「生物の体に記された宇宙全史」との副題が付けられているが、正に読み終わるとそれを実感する。ビッグバンから始まり、まず水素が、そしてヘリウムが生まれ、物質・反物質の不均衡から物質が生じ、超新星の爆発から周期律表の鉄以降の元素が出来て、それが幾多の銀河を形成して、我々の身体ですらそれら超新星爆発由来であるという、まことわかりやすい説明で、正に蒙を啓いたというのが実感である。その後は地球に話は集中するが、太陽系内の絶妙な位置関係、46億年前からの水、炭素の働きよる氷河期の繰り返し、大陸移動説の検証、などなど興味が尽きない。合間には関係する科学者のエピソードが散りばめられていて、単なる科学書の様な固さ
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Posted by ブクログ
現実にはあり得ない状況を仮定し極めて科学的に考察する。知的好奇心を刺激する科学読み物。
「光速の90%の早さでなげられた野球のボールを打とうとしたら、どんなことが起こりますか?」
「地球にいる人間全員が一斉にレーザーポインターを月に向けたら、月の色は変わるでしょうか?」
「ステーキを高いところから落として、ちじょうに到達したときにちょうど食べごろにやけているようにするには、どれぐらいの高さから落としたらいいですか?」
「地球で普通に飛んでいる飛行機を、太陽系の他の天体の上空で飛ばそうとしたらどうなりますか?」
これらのようなトンデモ質問に質問にたっぷりのユーモアと科学知識で回答する笑える科 -
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・西洋が世界の勝利者になったのは、西洋の思想、価値観、宗教が優れていたからではなく、
むしろ組織的な暴力をふるうことに優れていたからである。
・我が国の歴史の中で日本人ほど忌み嫌われた敵はいないだろう(ピュリッツァー賞受賞歴史学者アラン・ネヴィンス)
・原爆被爆者、峠三吉の詩「八月六日」 ”あの閃光が忘れえようか”
・原子爆弾の投下に「これは史上最大の出来事だ!」と喝采を叫んだトルーマンに対してある民主党党員が大統領宛に打った電報
「無辜(むこ)の人を死に至らしめる兵器に歓喜するなど、かりそめにもアメリカ合衆国の大統領たるもののなすべきことではない。
喜んだ理由が破壊ではなく、破壊に終止 -