作品一覧

  • アナロジア AIの次に来るもの
    3.7
    0と1で世界のすべてを記述することは本当に可能か。デジタルの限界が露わになる時、アナログの秘めたる力が回帰する――。カヤックビルダーとしても著名な科学史家が博覧強記を揮い、ライプニッツからポストAIまで自然・人間・機械のもつれあう運命を描く
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来
    4.1
    1巻3,850円 (税込)
    グーグル、アマゾンが君臨する現代のデジタル世界は、もとをたどれば数学者チューリングの構想した「チューリングマシン」に行きつく。そして理論上の存在だったチューリングマシンを現実の装置として創りあげたのが万能の科学者フォン・ノイマンだ。彼の実現した「プログラム内蔵型」コンピュータが数に関する概念を変え、デジタル宇宙を創生したのだ。しかし、フォン・ノイマンがそれを成し遂げたのは、産業や学問のしきたりにとらわれない、プリンストンの高等研究所という舞台あればこそであった。チューリングは何を考え、フォン・ノイマンはどう立ち回り、アインシュタインやゲーデルを擁した高等研究所はいかにしてその自由性を得るにいたったのか。そして彼らとともにコンピュータ開発を支えた科学者・技術者はいかにして関わりを持つようになり、現代に直結するどんな偉業を成し遂げたのか。高等研究所などに収められた詳細な文献や写真資料、豊富なインタビュー取材をもとに、大戦後の混乱でこれまで必ずしも明らかでなかった歴史事情や、知られざる人々の肖像をちりばめて綴る、決定版コンピュータ「創世記」。

ユーザーレビュー

  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    Posted by ブクログ

    チューリングがケンブリッジの学生だった当時、数学はまだお金にならない学問だとみなされていたという歴史が印象的だった。

    今日では数学的な思考ができるプログラマは破格の待遇をもってトップ企業に求められる事を考えると、わずか100年足らずで凄まじい変革が起こったと思う。

    0
    2018年04月14日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    Posted by ブクログ

    「チューリングの大聖堂」
    非常に面白かった。600ページ近くの大著で登場人物が多く、第二次世界大戦前後のコンピューター開発の歴史を描いている。
    チューリングをスタートとするコンピューター開発の群像を描いているが、その主人公はやはりノイマンである。
    現在のプログラム内蔵型コンピューターをノイマン型コンピューターというように、開発に大きく貢献した天才であることは間違いないと思うが、決して彼一人でコンピューター開発がなされたわけでは無い。開発の中で技術者の果たした役割は大きく、中でもピゲローに関してはノイマン自身が文章に表せていないすべてのことを知っている特別な人物として評価している。しかしながら、

    0
    2016年10月29日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    プリンストンの高等研究所で取り組まれた最初期のデジタル・コンピュータを製作するプロジェクトと、それを取り巻く中心人物達の物語。

    どのように技術発展しコンピュータが進化して来たかという題材よりも、どのような人物が登場し、その人物がどのように関わって行ったのかにスポットを当てている。

    まるでコンピュータ史の人物伝記の様相で、もっと難解な内容で占められているかと思っていたので想像以上に読みやすく入り込みやすい。

    ただ、あまりの登場人物の多さに少々混乱してしまったが、中でも特に重要であったのは数学者「ジョン・フォン・ノイマン」で、ほとんどの登場人物と関わりを持って描かれており、彼が様々な科学者・

    0
    2013年11月04日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    購入済み

    超大作!

    プリンストンの高等研究所に集まった天才たちの列伝。数学者たちが思い描いた「計算可能な世界」が、戦争とそれに続く水素爆弾の開発を通じて、現代に続くデジタルコンピュータを生み出したことに深い感慨を覚える。
    それにしてもフォン・ノイマンの頭脳の凄さは善悪を超越している!
    そして、彼の利用した真空管メモリのように歴史にランダムアクセスする本書の構成にも翻弄されまくり。

    0
    2013年08月06日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    Posted by ブクログ

    まさにコンピュータ創世記。バイブル。
    チューリングの構想、ノイマンが実現したこと、プリンストン高等研究所という舞台と科学者・技術者達。著者ジョージ・ダイソンが子供時代に直に感じ取ったこともとに、すべてが詳細に綴られている。
    恐るべきは、ノイマンらがその創世記にすでにデジタル世界の本質・未来を捉えていたことだろうか。預言者ライプニッツ、チューリング、そしてフォン・ノイマン。

    時系列順で書かれていないため、読みにくいと感じた場合は訳者あとがきに構成が書かれているので参考にするといいだろう。

    0
    2013年04月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!