ジョージ・ダイソンのレビュー一覧

  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    チューリングがケンブリッジの学生だった当時、数学はまだお金にならない学問だとみなされていたという歴史が印象的だった。

    今日では数学的な思考ができるプログラマは破格の待遇をもってトップ企業に求められる事を考えると、わずか100年足らずで凄まじい変革が起こったと思う。

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    2018年04月14日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    「チューリングの大聖堂」
    非常に面白かった。600ページ近くの大著で登場人物が多く、第二次世界大戦前後のコンピューター開発の歴史を描いている。
    チューリングをスタートとするコンピューター開発の群像を描いているが、その主人公はやはりノイマンである。
    現在のプログラム内蔵型コンピューターをノイマン型コンピューターというように、開発に大きく貢献した天才であることは間違いないと思うが、決して彼一人でコンピューター開発がなされたわけでは無い。開発の中で技術者の果たした役割は大きく、中でもピゲローに関してはノイマン自身が文章に表せていないすべてのことを知っている特別な人物として評価している。しかしながら、

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    2016年10月29日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    ネタバレ

    プリンストンの高等研究所で取り組まれた最初期のデジタル・コンピュータを製作するプロジェクトと、それを取り巻く中心人物達の物語。

    どのように技術発展しコンピュータが進化して来たかという題材よりも、どのような人物が登場し、その人物がどのように関わって行ったのかにスポットを当てている。

    まるでコンピュータ史の人物伝記の様相で、もっと難解な内容で占められているかと思っていたので想像以上に読みやすく入り込みやすい。

    ただ、あまりの登場人物の多さに少々混乱してしまったが、中でも特に重要であったのは数学者「ジョン・フォン・ノイマン」で、ほとんどの登場人物と関わりを持って描かれており、彼が様々な科学者・

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    2013年11月04日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

    購入済み

    超大作!

    プリンストンの高等研究所に集まった天才たちの列伝。数学者たちが思い描いた「計算可能な世界」が、戦争とそれに続く水素爆弾の開発を通じて、現代に続くデジタルコンピュータを生み出したことに深い感慨を覚える。
    それにしてもフォン・ノイマンの頭脳の凄さは善悪を超越している!
    そして、彼の利用した真空管メモリのように歴史にランダムアクセスする本書の構成にも翻弄されまくり。

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    2013年08月06日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    まさにコンピュータ創世記。バイブル。
    チューリングの構想、ノイマンが実現したこと、プリンストン高等研究所という舞台と科学者・技術者達。著者ジョージ・ダイソンが子供時代に直に感じ取ったこともとに、すべてが詳細に綴られている。
    恐るべきは、ノイマンらがその創世記にすでにデジタル世界の本質・未来を捉えていたことだろうか。預言者ライプニッツ、チューリング、そしてフォン・ノイマン。

    時系列順で書かれていないため、読みにくいと感じた場合は訳者あとがきに構成が書かれているので参考にするといいだろう。

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    2013年04月06日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    期せずして、同じ時、同じ場所に、同じレベルの才を持つ者が集まると、想像を絶する出来事が起こることもある。

    1953年、3つの技術革命が始まった。熱核兵器、プログラム内蔵型コンピュータ、そして、生命体が自らの命令をDNAの鎖にどのように保存するかの解明である。これら3つの革命は相互に絡み合い。その後の世界を大きく変えることとなる。

    とりわけそれ以前から密接に結びついていたのが、熱核兵器とプログラム内蔵型コンピュータである。かつて数学と物理が相互に進化を促しあったように、両者はがっちりと手を組み、怪物のようなものをこの世に生み落としたのだ。

    背景にあったのは、第二次世界大戦における反ナチスお

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    2013年03月13日
  • アナロジア AIの次に来るもの

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    AIの次に何が来るのか――未来を問うときジョージ・ダイソンの『アナロジア』は示唆に富む。著者は計算ではなく「共鳴」による思考の可能性を見つめる。機械が人間を模倣する時代を越え生命のように「感じ」「適応する」知性が台頭するかもしれない。木々のざわめきや自然のリズムに学ぶそんな未来像が浮かび上がる。効率だけでない意味あるつながりを求めて。人と技術の関係もまた進化の岐路にある。

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    2025年07月19日
  • アナロジア AIの次に来るもの

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     「チューリングの大聖堂」で名を馳せた科学史家による現代文明批判の書。18世紀、ライプニッツにより提案されるもロシアのピョートル大帝の興を惹かずに終わった「道徳と形而上学を正確な計算により解明する」というアイディアに仮託させ、「特定の主体ではなくアルゴリズムにより支配される現代文明」というセルフ・イメージの改訂を我々に迫る。
     著者はまず人間文明を4つの時代に区切る。工業化以前の第1の時代、工業が発展した第2の時代、デジタル論理が席巻する第3の時代、そして現在の第4の時代だ。第4の時代では、アルゴリズムとそれを制御する一部の層が支配的であると一般的には考えられているが著者の考えではさにあらず、

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    2023年09月18日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    コンピュータの創成期に活躍したフォン・ノイマンやアラン・チューリング、そしてその周りの人々を取り上げ。アメリカのプリンストン高等研究所の成り立ちと在籍した人々の話題を述べる。表題にチューリングとあるが、フォン・ノイマンの記述の方が多そうだった。

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    2018年10月19日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    ネタバレ

    フォンノイマン、チューリング、ヴァネバーブッシュ、すげえ人たちが集まってボイラー室でコンピューターを作り出す。新型爆弾や暗号を解いて戦争に勝つのだ。ナチスによって追い出されたユダヤ人たちが東海岸に集う。雑多なエピソードの連結により、新しいものを作り出す行為自体は現代と特に変わりのないことが明らかになる。場所が足りないとか、誰かがコーヒー飲みすぎるとか、飲み会が大事だとか、部品が入らないだとか、部品の性能が悪いだとか、暑いとか、寒いとか、オフィスが狭いだとか。

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    2014年06月22日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    コンピュータ創世記。ライプニッツがいてチューリングがいてフォン・ノイマンがいた。戦争があってユダヤ人がいてアメリカがあった。そして数々の知性が交わった偶然が必然を作り出していきました。その必然としてのコンピュータは今、ビックデータ時代を迎え、また人間の知性とは何か?を問いかけています。きつかったけど、読んでおいてよかった。

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    2013年07月15日
  • アナロジア AIの次に来るもの

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    お坊ちゃんだから日銭稼ぎにあくせくせずにこういうことを調べて書けるということなのだろうか?カヤックや木の上の家とかも。デジタルの未来とも限らないよみたいな歴史知識ありエッセイみたいな感じ。即物的に役立つ読み物ではない。余裕がある人向け。カリカリしてると全部読んでいられないかも。

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    2023年10月12日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    まあ大変な本だ。写真だけで50ページ弱、登場人物の紹介に10ページ(しかも役に立つ)、第1章が始まるのが63ページからで原注も50ページを超えている。数学的な記載はとてもついていけないが、登場人物ごとのエピソード、IAS内の対立など当時の雰囲気はよく伝わる。しかし、話は時系列にそっていないので少し大変だ。コンピューターのデーターはランダムアクセスなのだからそれも仕方がないか。

    舞台はプリンストンにある高等研究所(IAS)、1930年に設立され33年に数学部門、34年に人文学、35年に経済・政治部門が開設された。その後人文と経済・政治応用は統合され歴史学となり自然科学が数学から派生している。

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    2013年11月03日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    コンピューター誕生の歴史は戦争にあり。世界一の頭脳が結集し、計算機を組み立てるさまは、自分など及びもつかない人々が新しい世界を作っていることに気付かされる。恐ろしい。
    後半の数値生命体を巡る話は理解できなかった。自分の情報科学の、特に最新の技術に関する知識は貧弱だ。このままではいけない。勉強しよう。
    なお、全編通して時間と人物が交錯し、不必要なエピソードが混在する読みにくい構成だった。

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    2013年09月19日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    原注を含めると600ページを超える大著。
    17世紀にライプニッツが「計算も論理も0と1だけを使って表現することが可能だ」と気づいてから電子計算機ができるまで、コンピュータの創世記における数学者や科学者、技術者の功績を追うノンフィクション。
    多くの人物が登場しわかりづらい部分もあるが、その中心にはいつも天才ジョン・フォン・ノイマンがいた。彼が現在のデジタル社会の礎を作ったのは間違いない。

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    2013年08月24日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    大変読みにくい。プリンストン高等研究所を舞台にコンピュータ黎明期を描いてるのだが,多くの人間が錯綜し,時系列も行きつ戻りつするので流れがつかみにくい。この点は訳者あとがきを先に読んでおく方が良かった。技術的な内容について噛み砕いた説明がないのも不親切に感じた。
    それでも,コンピュータが熱核兵器や分子生物学と密接に関わって発展してきたことや,理論家と技術者がうまく協力してコンピュータを作り上げてきたことなど,重要な指摘も多いし,関係者の証言を多数盛り込んだ資料的価値は高い本なのだと思う。読みこなすのはちょっときつい。

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    2013年07月29日
  • チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来

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    あまりに長い。あまりに意味が分からない。もっと分かりやすく書くことも可能であったはず。
    だけど、コンピュータの創世について、雰囲気は分かった。いまある世界が、まだまだ始まりに過ぎないことも。
    ノイマンさんが、あと20年生きていたら?あるいは、いま生きていたら?
    この著者の手腕によるところが大きいと思いたいのだが、それは意外に不吉なことに思えた。。。

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    2013年05月06日