坂岡真のレビュー一覧

  • うぽっぽ同心終活指南(二) 夫婦小僧

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    新うぽっぽシリーズの第2巻。
    心を寄せた二人の女を見送り、最愛の娘を嫁がせ、晩年にさしかかるうぽっぽ。

    体の衰えは十分に自覚される毎日だが、最後はどおっと、巨木が朽ちるようにと根岸からの言葉を頼りに、今日も1日10里ほどを見回る日々。

    『訳によっては、小さき悪はめこぼすが
    巨悪は絶対に許さない』
    彼の信条によって救われた人々とも長い付き合いに。

    普通の同心たちから嫌がれるが、悪と立ち向かう。
    彼を心酔する仲間とともに。

    物語のあちらこちらに、語れる「老い」の描写が、同胞たる読者にグサリと刺さる。

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    2024年04月18日
  • うぽっぽ同心終活指南(一)

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    うぽっぽシリーズ、3シリーズとなる新シリーズ。
    いつ隠居してもおかしくないような高齢となった長尾勘兵衛。体力の衰えも感じてはいるが、悪を憎む心は今でもみずみずしい。

    どの逸話も素晴らしい。

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    2024年04月04日
  • うぽっぽ同心十手綴り かじけ鳥

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    シリーズ最終巻!
    最後まで、爺様と呼ばれてもおかしくない、「うぽっぽ」という渾名のある同心の活躍は痛快そのもの!

    大事な一人娘を嫁に出し、寂しい日常を過ごしていたうぽっぽだったが、事件はそんな彼を暇にはしておかなかった。

    人情あふれる彼のもとに、最後の望みを託した最底辺の貧しく悲しい女たち。
    その遺体を目にし、事件の謎を追う!
    絵師の殺人事件にも関連があり、うぽっぽ自身も囚われの身に!危機一髪!

    堪能した最終巻!読んでお楽しみに。

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    2024年03月12日
  • うぽっぽ同心十手綴り 病み蛍

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    剣の達人ながら、血を見るのが怖い若い同心、鯉四郎。
    父親は、上司の罠で自死に追い込まれ、汚職などの罪を背負わされていた。

    今回の事件は、初めは不審が残る心中事件と大店の荷車に飛び込み腹の子が死んでしまうといった事故の2件。

    点と点が合致し、鯉四郎の父の無念を晴らすことに。

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    2024年03月07日
  • うぽっぽ同心十手綴り 藪雨

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    主人公の妻が、行方不明になってからうぽっぽこと、長尾勘兵衛を支えてきた心の妻とも言える「おふう」に翳りが。

    次々と接点のわからない女殺しが続き、おふうのそばにも危険が。

    女だらけの河原芝居。数を重ねる嫌がらせは、死人も出てしまう。

    事件は起きな悲劇に。主人公の心を大きく傷つける事件に。

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    2024年03月03日
  • うぽっぽ同心十手綴り 藪雨

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    うぽっぽ同心シリーズは、途中で『終活指南』を読んでしまったので、長尾うっぽぽが還暦になった話から、また遡って『藪雨』を読むことに。

    正直前半はいまひとつな感じがしたが、最後に『終活指南』で謎だったことがわかりました。 おふうさんです。 なぜうっぽぽの仏壇におふうの位牌があるのか、いつの間に死んだのかと思っていたら、ここで語られているとは。

    ドトールで最後のほうを読んでいたのですが、ちょっと涙目になりましたよ。
    ということで、星4つ。

    シリーズものは順追って読むに限ります。

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    2023年12月25日
  • うぽっぽ同心十手綴り 凍て雲

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    第4弾ともなると、うぽっぽの様子がくっきりし、かっこのいいシリーズとなっている。

    あろうことか、強盗を捉えたはずの火盗改が、その盗人たちを動かし、私服を肥やす。
    しかも、無血の盗みが新庄の名前を騙り。

    うぽっぽが拾い上げた「十手」の謎が解ける。
    今回も巨悪にはめっぽう厳しく、子供には優しい男だった。

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    2023年12月23日
  • うぽっぽ同心十手綴り 女殺し坂

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    シリーズ3巻目。
    行方しれずの妻、静。
    記憶を失って、あろうことか押し込みを働く盗賊と一緒にいる。『ひきこみ女』として働いている。

    記憶を失っていた静は、八丁堀が無性に気になる。記憶が僅かに回復しているのだろうか?

    今回もうぽっぽ大活躍。

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    2023年12月01日
  • うぽっぽ同心十手綴り 藪雨

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    物語とはいえ、やっぱり、結末が悲惨だと、気が滅入る。このシリーズは、数年後が舞台の「終活指南」と同時進行だけど、そう言えば、あの人は出てなかったな?

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    2023年11月28日
  • はぐれ又兵衛例繰控 : 8 赤札始末

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    3つの独立した短編。個人的には1冊丸々長編の方が読み応えがあって良さそうに思うのだが。
    ・3分坂の殺し
     南町奉行所の又兵衛は街歩きの途中で、片手を落とされた奇妙な屍体に出会う。対応していた北町の同じ例繰方の根張与力に出会い、追い出される。浪人が犯罪者にされそうになり、又兵衛のお節介が始まる。敵と思った根張与力は・・
    犯罪の陰に幕府の有力者。
    ・赤札始末
     火付を狙って商家に貼られる赤札が、又兵衛の御用部屋の机にも貼られていた。巻き込まれて行く又兵衛。こちらも大身旗本が陰に。
    ・駱駝の瘤
     江戸で駱駝の見世物があり、又兵衛一家も見物に。この駱駝がいつの間にか行方不明に。一方、若い娘達も大勢行方

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    2023年11月27日
  • うぽっぽ同心十手綴り 恋文ながし

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    シリーズ2巻目。
    人となりがわかった主人公の生き様は目立たぬように、だけど人のために。痛快でほろ苦さを伴う。
    登場人物たちが生き生きと動く物語は、時代は違えど必死で生きる現代同様。

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    2023年11月26日
  • うぽっぽ同心十手綴り

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    新刊かとおもいきや、どうも他の書店で全巻刊行済みらしい。

    さすが、そういうシリーズだけに面白かった!
    手柄はいらないと言わんばかりに、目立たず苦しむ人を助ける「うぽっぽ」という仮の姿。

    裏では、南町奉行とはツーカーの仲で、秘密裏に頼まれごとを。

    うぽっぽの名前に隠れ、実は剣豪。
    江戸のみんなは誰も知らない。

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    2023年11月21日
  • 継承~鬼役(三十二)~

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    ここのところ時の経過を感じる、蔵人介の心情。
    鬼役(表も裏の役目も)を次へ渡す日が近づくにつれて、若い頃の単にお役目果たすことだけに忠実に生きてきたが、ここにきて自問自答は避けられず、蔵人介の周りも同じく年齢を重ね、いろいろ先を考える時にきている。

    今回が個人的には一番良かった気がします。勧善懲悪の部分でなく、あらがえない時の流れの中の人の思いと人の一生。
    最後の方は、もっと頑張ってくれ、なぜに。。。といった感じでしょうか。
    畳の上、せめてもの救いです。

    そんな中ある意味時の流れにぶれない男、串部。 凄腕ながら天下太平的な。
    そして衰えを知らない志乃さまでしょうね。

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    2023年08月27日
  • 黒幕~鬼役(二十八)~

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    橘右近亡き後、物語が今ひとつピリッとしないので、この先読み進めるのはどうしようかと思っていました。

    今回は良いのではないでしょうか。
    蔵人介が自ら動き、だんだん年齢を重ねて深みが増してきたような。

    この中の『おしどり』『柊侍』は、なかなか内容が良かったです。12巻の切腹を思い出します。

    “までさま”なしのほうが、話しが締まると思うのは私だけでしょうか?

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    2023年08月07日
  • 慟哭~鬼役(十七)~

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    『六郷川の仇討ち』では、男の格好をし父の仇討ちを決心した娘が中心になる話だが、卯三郎に助っ人を頼んだり、もしや行く行くは二人が恋仲になり夫婦になるのではと思っていたのです。 蔵人介、鬼役の嫁が弓の達人であるように、跡継ぎの嫁もしかるべきかと。  が、とんだ読者の先走りでした。

    しかし、なぜ、ここでまさに”慟哭!!”
    このシリーズの清涼剤のようなお父上孫様が、なぜに。
    おようさんは、さすが元粋筋。 握り飯を持たせ手を振る。
    あ、涙です。 親子の絆。 わしの倅をを舐めるなよ、と。くわっと二つの盃ですよ。
    とにかく読んでください。 孫兵衛かっこいい。

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    2023年06月10日
  • うぽっぽ同心十手綴り

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    この作品、前から気になっていたのだけれど、読んでみて、期待通りだった。捕物帖としては、謎が簡単に解けてしまって、若干物足りないけど、この作品の肝はそこじゃないのだろう。登場人物のキャラクターが魅力的で、次を読みたくなった。

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    2023年06月04日
  • 矜持~鬼役(十一)~

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    この本の締めくくり『算額の誓い』は、蔵人介の息子鐵太郞が主人公。
    武芸に秀でた家庭にありながら、いまひとつの息子がいじめにあっている話も、良い子なだけにかわいそう。  でも、”師匠”と呼びたくなる人との出会いもつかの間。

    理不尽なことに、毅然と戦う根性はさすが矢背家。
    子供たちの思いや、親の思い。
    子供同士の人間関係。

    数回は涙が出る箇所ありでした。

    厳しい家庭でありながらも、愛情を注がれて育つと子供はこうなるのかと思ったりましました。

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    2023年05月14日
  • 成敗~鬼役(七)~

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    はい。よかったです。
    前回、養母志乃さまの出番が少ないというか、かっこいい姿をみることができなくて、少々がっかりでしたが、今回、後半に出てきましたよ。

    志乃のあっぱれな立ち回りが。 これでないと個人的にこの本を読む意味がないくらいはまっております。

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    2023年05月03日
  • 初心~鬼役(三十三)~

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    養子に家督を譲り毒味役から退いたので、養子の物語になるかと思ったら違ったようだ。
    中奥の炭置部屋が居場所で「小姓頭取格奥勤見習」というよく分からない立場。本の帯には「影鬼」とあるが、今回の内容では、明確な指示は無く勝手に動いているよう。
    タイトルの「初心」は養子に初めて下された密命について。その密命に疑問があり、養父の蔵人介が調べて更なる不正を見つけるもの。過去には反発して指示者に牙を向けたものだが、と思ってしまう。
    もう一つの内容は水戸の徳川斉昭に反発勢力が、斉昭を破滅させるために罠を仕掛けるもの。ミイラの頭頂部を削いで薬にするそうだが、これを新生児にすると効果が増すということで、妊婦の腹を

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    2023年04月20日
  • 遺恨~鬼役(四) 新装版~

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    今回の鬼役では、私の好きなキャラクターである鬼役の母上、志乃さまの活躍が顕著で嬉しい限りです。
    こうなってくると、鬼役を読む理由は、志乃さまの活躍見たさです。

    悪党相手に、“老女”と言われようとも、なんの、凄まじい薙刀で大立ち回り。
    なぜこれほどまでに主人公の鬼役より、母上に魅了されるのか。

    並の強さでない、薙刀の達人であり、
    武家の女の凛としたふるまい、
    なんで見通す目、
    そしてあの無駄のない口調。

    鬼役の息子、亡き夫共に、刺客である裏の顔に気がつかないはずがない。
    本当は知っているのでは?
    と、思いながら読んでいます。

    ここにきて、橘右近、公人朝夕人土田がいい味を出してきたので今後

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    2023年04月12日