坂岡真のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
3話からなる。
「三分坂の殺し」
いつも、又兵衛は、陰働き!
そして、まだら認知症の主税。
どこまでが、正気なのか?
又兵衛を足軽のような存在にしている。
検屍与力 兼 北町奉行例繰方の根張作兵衛。
又兵衛の行く先々に、出会い、一緒に屋台蕎麦へ!
情報を話して、立ち去るのだが、奢ると言った作兵衛は、勘定を忘れて立ち去り、又もや、損な役に回る又兵衛!
話がそれたが、医者の藤安殺しは、大足の手練れ!
あこぎな商人の難波屋が、町医者と同心殺しに関与と、掏摸のおりくに落とし文を 勘定吟味役の馬場の袂に。
難波屋の後には、勘定組頭の赤松内記。
馬場
を設けて、馬場を登場させ、悪を表沙汰にさせる。
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Posted by ブクログ
主人公の勘兵衛の人柄に惹かれる。
このシリーズがこんなに続くのも、勘兵衛にまた会いたくなるからだろうか?
人は人の言葉で奈落の底に突き落とされたり、また人の言葉で勇気を持って生きられる。
自分の価値を人に委ねるものではないが、支えとなる言葉は目に見えない財産になるだろう。
ラストの「まいまいつむろ」は寂寞の思いに囚われる。上司に逆らえない優秀な社員と重なる。生きている以上、しがらみは消えることがない。
いつも前を向いて進めるわけではない。天を仰ぎたくなる時もあるし、頭を垂れて地面しか見えない時もある。
気を取り直して進めるのは、拠り所となる言葉だったりする。
批判と傍観は容易い。ど