林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫が買ってきました。
マリコさんのエッセイなんて意外、と思ったら文章の勉強に、とのことでした。納得。
本書は週刊文春の連載をまとめたもので、なんと33年連載の30冊目だそうです。
週刊誌の連載らしく、本誌に即した時事ネタからわたくし事につなげ、最後はちゃんとオチをつけているテクニックは流石です。
更に無邪気に言いたいことを言っているようで、週刊誌らしくちょっと庶民が知り得ない世界を覗き見させてくれるサービス精神、自身のキャラは守りながら2割の反感と8割の共感を呼ぶ発言(←私個人の印象だけど)など、目の付け所がいいという以前に33年連載の年季を感じました。
実は今までアンアンのエッセイの方しか読んだことがなかったのだけど、ターゲット層の違いも感じました、当たり前か。
個人的には、当時書いてる小説のネタ話が出てきたときに、それが既読作品だったので裏話的な話が楽しかったかな。 -
Posted by ブクログ
1つの家族を取り巻く、ある変化のお話です。
特に仲がいい家族ではないが、割と経済的にも恵まれていて、暮らしていくには何不自由ない家族ですが、あることをきっかけにとんでもない禁忌を犯します。
他の方の感想を見ると「気持ち悪い」「吐き気がする」と書いてありますが、私はこの物語の中核が何なのかを購入前に調べてから読んだので、特に「気持ち悪い」というような印象は受けませんでした。
ネタバレではありませんが、カニバリズムという単語だけだしておきますね。カニバリズム描写が苦手な人は読まないほうがいいと思います。
作品自体は、母親についてはじめは主体的に描かれているものの、後から娘・息子・夫についても書かれ始めます。ただ、文章内に占める割合は母親が圧倒的に多い割に、事件が起こった後、事件の発端の原因である母親の自分の罪についての感情や葛藤の描写が少ないのと、最後のページであっけなくコトが終わるので、物語のスケールにしては各個人の感情や背景の描写が足りないなと感じました。
少しだけかいつまんで書いてある、けれども物語の中核は進行していく、という感じで少し消化不良でした。
カニバリズムの描写はそれに比べて割はと細かいと思います。なので、気持ち悪かったりグロいと批判する人もいるかと思います。
家族が一致団結して犯罪を隠そうとする面と、息子の精神的葛藤については興味深く読み進めることができました。その点は面白いです。
↓この本をお勧めしたい人↓
カニバリズムの話が読みたい人
家族犯罪の話が読みたい人
背徳的なスリルを求めている人
↓この本をお勧めできない人↓
カニバリズムが苦手な人
背徳的な話が嫌いな人
カルト的宗教について読みたくない人
幸せな家族の話が読みたい人
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Posted by ブクログ
わがままで、楽しいことが大好きで、世間知らず。そんな、ちょっと頭の悪いスカーレットが、人生の荒波の中で、大人の女性に成長していく物語。
それが、私の中での『風と共に去りぬ』の印象だ。
そして、この本は、スカーレットの一人称によって語られていく。
一人称なので読みやすく、スカーレットは物語の始まりにおいて16歳なので、同世代の人たちには共感(あるいは反感)が得られるだろう。ただ、その分、子供向けの文章、という印象がぬぐえない。同じ物語ならば、元の『風と共に去りぬ』を読んだ方が良いのではないだろうか。
スカーレット目線なので、どこまで奴隷制度などの時代背景に迫れるかは疑問が残るところではあるし。いや、この『私はスカーレット』の主題は「恋愛」にあるのだから、そこはあまり触れるつもりがないのか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分にとっての『風と共に去りぬ』は、思春期に読んだこともあり
とても大切な物語だ。
スカーレットはけして友達になりやすそうな女の子ではないのだが
憎めないチャーミングさがある。
教科書で習った物事の表面上しかわかっていなかった私にとって
奴隷解放は良いことだと思っていたので
この本で物の見方が変わるきっかけにもなった。
この小説は、スカーレットの一人称になっており
”鮮やかにポップに現代に甦らせた”というコンセプトのようで
恐らく『風と共に去りぬ』を読んだことがない人にとって
とても読みやすくなっているのだと思う。
現代版にアレンジされているというわけでもなく
大筋は変わらない。
ただ原作を愛している自分にしては”ポップ”過ぎて
読み応えが少なく感じてしまった。
この先の展開の中で、登場人物に感情移入し過ぎて
落ち込んで日常生活に影響が出たほどのあの感じが
この文体でスカーレット目線でしか描かれない場合どうなるのかなと思う。
原作が難しかった、読みにくかったという方には
おすすめできると思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ林真理子の「中島ハルコの恋愛相談室」を原作とする漫画化。
今回のラインナップは
・東大卒という学歴で男に引かれ恋愛できない体質の三十路女
・中島ハルコは男社会の中でどうやってのし上がったのか
・リストラにあったエリート中年から毎日モラハラを受ける専業主婦
・美食レポ力は一級品だが、それがたたってデブになってしまったバツイチの御曹司
の4本。いずれも登場人物たちの心の機微を読み取り、その人の人生行路まで見据えて、ずばっと切り込んでいくところが痛快。
私は原作は読んでいないけれど、東村先生によれば、原作をほとんど改変していないということ。でも、お悩み相談において数々の千里眼を発揮してきた先生だけに、原作に書かれていない空気までが、見事に作品化されているのではないか。
林真理子先生はよくオペラの会場でお見掛けするが、あれは大人のたしなみってことなんでしょうなあ。
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