横道誠のレビュー一覧

  • あなたも狂信する 宗教1世と宗教2世の世界に迫る共事者研究

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    正しさに/答えに拘泥し超越論的存在や陰謀論に依存する。確かにそんなに珍しい話でもないわけで、タイミングやきっかけ次第で容易に「あなたも狂信する」のだということ。

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    2023年12月26日
  • 信仰から解放されない子どもたち――#宗教2世に信教の自由を

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    色々と考えさせられる本でした。
    「カルト」は宗教以外でもあり得ることという見方に目から鱗でした。どこかで「カルト=宗教」という繋がりでしか見ていない自分がいて反省。
    またどの宗教でも「宗教2世としての被害」は起こり得ることとして、対岸の火事にならないように自覚し、認識していかなければいけないと改めて思う。「自分たちは違う」「自分たちは大丈夫」という考えから、被害を訴える声を邪険に扱ったり、無碍に扱ったりしてしまわないよう、心がけて欲しいし、心得ていきたい。

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    2023年11月24日
  • ある大学教員の日常と非日常

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    面白かった。
    普通のエッセイと紀行本の中間みたいな本。

    作者は自閉症とADHDを患っていて、当事者研究として障害者への知識を深めている。
    そのため、旅行や生活の中で起こる様々なイベントに対して、自分事なのに俯瞰的に見て分析するパートが多くて面白かった。

    とくに「注意欠如・多動症的ビールストック」「自閉症スペクトラム症的ビールストック」の部分は笑った。
    ADHDの目についたものに興味を持ちやすい傾向と、自閉症のこだわりが強い傾向がビールの銘柄に表れるのも面白いし、ネーミングのパンチが強くて良かった。

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    2023年11月23日
  • 発達障害の子の勉強・学校・心のケア~当事者の私がいま伝えたいこと

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    人は誰もが幼い頃から、褒められて認められて成長してゆくと思って今まできたけど、何かしらの特性を持つ子ども達が、普通じゃないからと言って、やる事なす事認められずに過ごしていると思うと、涙が出てしまいました。子どもが不幸にならないように、その子にとって何が幸せなのか…まずは家族が一番の理解が求められるけど、そこには親として、特性を受け入れるのは、かなりの覚悟が要るんだろうと察します。

    この本を読まれて、こんな方法があるのか、こんな相談出来る場所を探してみようとか、前向きに一歩踏み出せると良いなぁと思います。

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    2023年11月04日
  • 発達障害の子の勉強・学校・心のケア~当事者の私がいま伝えたいこと

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    発達障害を抱えた子に対してどのように接すれば良いのか。発達障害についてー特にこどものときに保護者の立場でどのように接すればよいのか、筆者の当事者体験を元に綴られている本。発達障害について理解が深まるほか、事例として紹介されるライフハックは定型発達者にも参考になるかもしれないと思った。誰もが自尊心を失わずのびのびできる社会が現れると良いなと思う。

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    2023年11月02日
  • ひとつにならない 発達障害者がセックスについて語ること

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    人間関係の構築や継続に困難を覚え、生き辛さを抱える発達障害者の性の問題についてインタビュー形式で自身の体験とも比較しながら書かれた本である。題名通り「ひとつにならない」感覚を持つ人から、そうでない人まで、生きる根本な形で性の問題は現れる。それぞれ多様な形で性の問題を通じて、それぞれの生き方が語られているという印象。

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    2023年10月29日
  • 信仰から解放されない子どもたち――#宗教2世に信教の自由を

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    宗教2世勉強中なので。宗教2世の人のインタビューと編著者と識者の対談の形。やっぱ経験者の話が興味深いけど、識者の話も面白かった。天理教が入ってて、おーと思う。わが友も苦悩したんだろうか。今はどうなのか、信仰してるのか、聞きたいけど、聞けないもんなー。恐るべし宗教問題。やや日刊カルト新聞も初めて知ったわ。上教大に宗教社会学の先生がいたのも知らなんだ。

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    2023年08月06日
  • みんなの宗教2世問題

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    「カルトの子」に衝撃を受け、何度も読んでいる身としては読まずにいられないテーマ。宗教と発達障害の関係については考えたこともなかったけど、人生がうまくいかずに宗教に助けを求めることを思えば、生きづらさを感じやすい人たちがはまってしまうのはなるほどと思う。当事者のインタビューは読みやすかったけど、専門家のところはちょっと読み飛ばすところも。信田さよ子さん、久しぶりに読んだけど、やっぱ分かりやすかった。斎藤環さんとの対談のとこも。こういう本を読むと、あの高校時代のエホバの子を思い出す。今どうしてるんだろうなぁ。エホバの個別訪問が辛い思いをさせて、コミュニティへの帰依を高めるためだという意見にはなるほ

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    2023年07月15日
  • みんなの宗教2世問題

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    宗教者、精神科医、ジャーナリストなどこの問題に向き合っている様々な専門家との対談や取材と2世当事者の声を集めた章が秀逸。
    むしろそこだけでも良かったのでは、と思うくらい。
    最後の方の章は著者自身の著作や宗教関連の文学や映像作品の紹介と見解が多く、興味を惹かれるものもあったが映像に関してはほとんど見ることのできないものが多いこともありちょっとうるさく感じてしまった。蛇足感がある、と言ったら言い過ぎだろうか。

    p253で著者が創価学会について、エホバの証人のように2世問題を唱えてる人や宗教被害を受けたと言っている人が実数からすると多いと思えない、ゆえにエホバが2世問題を生み出しやすい宗教と言える

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    2023年07月08日
  • みんなの宗教2世問題

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    1章は聞書のためか整っていない文章に読み取りにくさを感じると共にとてもリアルに訴えかけてくるものがあった。3章の識者による宗教2世論はとても興味深く、宗教、特にカルトの問題をどう捉えるかの指針となる。特に釈撤宗氏の項で述べられているように宗教教団側の取組むべき課題を明確にし、2世問題を家族の問題だけに留まらせないように社会はしっかりと向き合っていかなくてはならないと感じた。
    宗教問題を取り扱った本や映画の紹介もあり、続けて手にしていきたい。

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    2023年04月27日
  • 唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

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    オープンダイアローグに関心があって手に取った。
    当事者研究。中動態。はてはハイデガーやアーレントも出てきて、ぜんぶ理解できたわけではないのだけど、患者と治療者がいる世界じゃなくて、ある意味みんな当事者なんじゃないの、と感じた。あと、ポリフォニー。ポリフォニーのある状態を作り出すのがなかなかむずかしいなと。

    興味をそそられたので、オンラインイベントなども見てみる予定。

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    2022年05月05日
  • もしもこの世に対話がなかったら。 オープンダイアローグ的対話実践を求めて

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    オープンダイアローグ的対話実践を、Zoomでどのように行われているのかが勉強になる。
    まるで「真夜中に夢を見て」対話に挑むような非日常感が、オープンダイアローグのあの空気感を上手く表現されている。

    オープンダイアローグは、フィンランド生まれの統合失調症に効果的な精神療法なのだが、それをカウンセリングではなく日々の悩みに応用するとどんな感じなのか?がよく分かる。

    対話の中で気をつけること、よりよい対話にするためのコツなどが書かれているので、これからオープンダイアローグを実践されたい方にオススメ。

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    2026年05月23日
  • 読書嫌いを覚醒させる至高のブックリスト

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    章立てが、絵本、漫画、文字の本の順になっていて、あまり本を読まない層でも入りやすそう。少年漫画誌に掲載されていたりして、世の中的に認知度が高い漫画以外にも、心が動かされたり何かが得れる漫画ってたくさんあるよね。未読で読んでみたい本多数。『11人いる!』『バーナード嬢曰く。』『杉本くんを殺すには』『ねらわれた星』『文字禍』『内宇宙への旅』『決定版 日本という国』『Society 5.0』『創作者の体感世界』。筒井康隆さんは未読本がまだまだあるので埋めていきたい。まずは『残像に口紅を』だなあ。

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    2026年05月16日
  • 京都の人ってなんであんな感じなんですか?

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    ・京都出張の帰りに京都駅の本屋で見かけて、京都理解を深めたくて購入
    ・京都府立大学の准教授が、京都散歩しながら京都の人、町、歴史をユーモラスに読み解く
    ・架空のツアーガイドとの会話など面白おかしく伝える工夫、試み
    ・タイトルや「長安のコピー」などドキッとする言い回しはあれど、根底には京都に対する愛があるので笑って読める
    ・何も考えずに読める、旅行前後の移動で読むと良いのでは
    ・読んだ後には京都の見え方、思い出し方がより味わい深いものになるのでは
    ・挑発的なタイトルだけに、書店で購入する時の定員さんの何とも言えない目線が忘れられない
    ・京都の方はどんな気持ちになるのだろう

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    2026年02月13日
  • 読書嫌いを覚醒させる至高のブックリスト

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    見かけたらゲット!のブックガイド系新書。絵本→漫画→児童書→文学→学術書って流れでオススメされているんだけど、この振れ幅の大きさが読書の醍醐味であり、そのニュアンスはうまく醸し出されている。にしても、最後の章だけやたらハードル高すぎなのでは。読書嫌いに向けてのブックガイド、ってことはタイトルで謳われているわけで、ライナップに不服はないんだけど、個人的には既読・既知のものも多く、物足りなさを感じてしまうのは致し方なし。

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    2025年12月29日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    人が依存症になるのは快感のためではなく、苦痛の緩和のためであるという。なるほど、我が身を振り返ってみても納得できる説である。かなり長いこと私はワーカホリックであったのだが、そのおかげで当時苦しめられていた言いようのない不全感をやり過ごすことができていた。依存症は長期的には命を危険にさらすが、短期的には今を生き延びるのに役立つことがある…皮肉なものだ。

    依存症当事者の支援について、著者のお二人が重視している「ハームリダクション」という考え方にもハッとさせられるものがあった。また、「ダメ。ゼッタイ。」という対処法がいかに当事者を孤立に追い込むかという話には、思わず背筋が寒くなった。

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    2026年01月29日
  • 京都の人ってなんであんな感じなんですか?

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    京都の人のイメージといえば、いけず、京都中心主義、伝統文化など自らが貢献せずとも誇っている、、といったなんとなく付き合いづらいものがあります。ただ実際の京都は夏は暑く冬は寒い、地下鉄は2本しかなくてバスが混んでいる、何とか通り何条上がる下がる等の住所が分かりづらい、、結局自転車が一番便利なローカルだったりします。京都のイメージといえば宇治茶やおばんざいですが、実はコーヒーとパンの消費量が日本一だったりもします。

    京都は洛内のことを指し、それは秀吉によって定められたと言われます。しかし天下人としての秀吉が居住したのは伏見で、洛外に当たります。歴史的にみても京都は度々荒廃し、公家や寺社と貧民が隣

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    2025年09月28日
  • 「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか――自閉スペクトラム症者の生活史

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    フィクションから学んでいるよ。という話だった。思っていたのと違ったのでちょっとがっかり。何人かの当事者経験を語ってくれてはいるけれど何かに秀でているというか勉強できる、言語能力に秀でてる人たちだった。もう少し深掘りして欲しかったし体験談の後別の人たちが当たり合うのではなくで当事者交えて欲しかったな。

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    2025年09月12日
  • 発達障害者は〈擬態〉する――抑圧と生存戦略のカモフラージュ

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    同時並行で『創作者の体感世界』を読んでいて、「向坂くじらさん出てきそうな雰囲気」と思っていたが、こちらで取り上げられていて驚いた。

    インタビュイーによる人生史の語りがあり、それに対して著者横道のコメント(注釈)が入るというリズムで構成されている。横道本としては馴染みのない(裏返すと加工されていないリアルの)文体を浴び、息継ぎのように横道の文章を読む体験になる。そのため横道作品としての読み応え、読み物としての面白さとしては『創作者の』の方が感じられた。
    しかし、等身大の人生史を「文学研究」的に発達特性の文脈で読み込んでいく仕事の様は一見の価値がある。

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    2025年09月09日
  • 〈逆上がり〉ができない人々――発達性協調運動症(DCD)のディストピア

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    当事者の親へのインタビューがとても参考になった。うちの長男もDCDだろうなと思いながらずっと見てきたが、これを読んでやっぱりそうだなと再確認した。しかもけっこう強めかも。
    自分もそうかもしれなくて、でも多少の不便(運転できない、左右盲など)や不自然さをごまかしながらなんとかやれているので、子どもにも自信をなくさなくていいと伝えていこうと思う。必要に応じて環境調整しながら暮らしていければ大丈夫だと。

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    2025年08月21日