横道誠のレビュー一覧

  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    頭木さんの文章は好きだし、横道さんも注目の書き手なので読んでみた。
    大変よかった。
    確かにインタビュアーとインタビュイーが固定だと、インタビュアーは(自分は安全地帯にいるのに相手のことに突っ込むのはどうかと思い)遠慮したり忖度したりしてしまう可能性がある。交代で役割を変えることによって、自分も突っ込まれる覚悟を持ってさえいれば、相手にも突っ込めるというわけ。

    特によかったのは、発達「障害」なのか?という日頃から抱いていた疑問に答えが出たこと。「発達障害」は行政用語で、障害ではなく「ニューロダイバーシティ」、つまり脳の多様性だという考えが90年代から出てきているらしい。かつては同性愛やトランス

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    2024年04月22日
  • みんなの宗教2世問題

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    エホバの証人の2世の方で、臨床心理士の資格を取り、スクールカウンセラーをされている方の言葉が、とても強く切実に響きました。
    ぜひ多くの人に読んでもらいたい本です。

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    2024年03月30日
  • 創作者の体感世界~南方熊楠から米津玄師まで~

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    南方熊楠の歴史的検証に触れて他の批評に興味を持ち。

    大凡は名前を存じている作家群を、発達障害の当事者批評として読み解くといったもので
    一部「名前だけは」といった対象については肉付けとしての批評が覆いかぶさり、それ以外でも牽強付会に過ぎないかといった面もあるが
    文芸・サブカル批評の一つの指針としては興味深い。

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    2024年03月24日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    まず、タイトルと表紙の虎がすごくいい!
    おふたりはそれぞれ自分の心や体に困ってる“当事者”だけれど、困りごとの種類や状態、対処法も全然違う。そんな真逆のふたりがお互いにインタビューし合うことで理解を深めながら見えて来た世界とは?横道さんの発達障害の説明はわかりやすく(時には過剰なほど詳細だけど)編集者が大胆に再構成し大幅に短縮した、とのことで一冊丸ごと読み易いのに読み応えあり。

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    2024年03月21日
  • ケアする対話 この世界を自由にするポリフォニック・ダイアローグ

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    横道氏の書をはさみ、斎藤環氏とケア倫理を絡めた小川公代氏の対談を中心に当事者研究とオープンダイアログ、そしてケア倫理の関係を対談なので、わかりやすく、縦横無尽に語り尽くす。最後に頭木弘樹氏、村上靖彦氏の対談でしめるなんとも贅沢な対話集であった。印象に残った言葉を二、三。倫理的であることが治療的である。人間の尊厳、自由や権利を尊重していくことで結果的に回復が起こる。知は権力で、権力が生まれると上下関係が生まれる。ケアラーが弱さを共有していないとケアはせいりあしない。中井久夫氏とケアの倫理の親和性についての論考も面白かった。

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    2024年03月17日
  • 創作者の体感世界~南方熊楠から米津玄師まで~

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    書店でなんとなくタイトルから気になったので購入。所々強く共感する部分があり、こういった本をあまり読まない自分もサクサク読み進められた。創作を志すひとにはオススメ!

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    2024年03月14日
  • 唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

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     発達障害関係の本を漁っていて、辿り着きました。読み始めると主人公、唯の躁的な熱狂具合に引き込まれていきます。唯の成長に、合わせて「当事者研究とオープンダイアローグ」の内容を深めていけました。合間に講義があり、難解ですが、それも読み進めることが出来ました。
     最後に、唯のゲームブック(唯のその後が何パターンも書いてある)を全部読んで、逆に寂しさが募ったのは、私だけでしょうか…?

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    2023年07月20日
  • 唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

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    主人公の唯を含め、登場人物が魅力的です。

    オープンダイアローグや当事者研究のポイントが、ストーリーの中でわかりやすく描かれていると感じます。

    わりと淡々と物語は進みますが、読み手の想像力をかき立てるような面白さがあります。

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    2022年04月20日
  • 唯が行く! 当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記

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    自閉症の著者が双極症(未満)のヒロインを主人公にして紡いだ不思議な自助グループ・エスノグラフィー。内容盛りだくさんだけど、ぜんたいに静かな印象で、これが自閉症なのかとハッとさせられる。へたうまスタイルな挿絵は毀誉褒貶だと思うけど、自分はかわいくて好き。値段は高いです

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    2022年03月27日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    依存症の人だけではなく、皆が孤立しない社会になれば良いなとは思う。
    ただ繋がりが大事だと言うと、依存症の家族は嫌な顔をすると言うのもよく分かる。
    ゆるいつながりが理想。

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    2026年03月21日
  • アダルトチルドレンの教科書

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    会話形式で進んでいきます。専門用語もありましたが、とても読みやすかったです。
    親から過去に虐待されてきた子どもは、大人になって自分の子に同じ事をしてしまう傾向がある。単純に因果関係として結びつけるのは良くないですが、子供時代に体験したことはその人の考え方のベースになり、そこから脱却することの難しさを感じました。

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    2026年03月13日
  • 〈逆上がり〉ができない人々――発達性協調運動症(DCD)のディストピア

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    運動音痴とか音楽の音痴まで発達障害と加えたら、えっと7人に1人くらいとか見た気がしますが、めっちゃ多いし、側転や逆上がりができなかったらみんな障害だわみたいになっちゃうのもなんだか不思議な捉え方よのうと思ったり。

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    2026年02月21日
  • なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか

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    ▼ムーミンシリーズを紹介しつつ。ムーミンの世界観が「発達障害」の人たちの感性世界観に近似値だということを触れていきます。
     根っこには、

    「発達障害的な現実社会との不適合感というのは、個人のシアワセとか生き様の豊かさを考えると、実は人間的で魅力的なのでは。少なくとも悪くはないよね。だってほら、みんなムーミンの特色ある世界観が好きでしょう?」

    という通底音が流れている・・・というような本だったかと思います。

    ▼発達障害については、当方は不勉強であまり分かりません。ただ、かつて芥川龍之介さんは

    「人生は狂人のオリンピックだ。その競技に疲弊したら、人生を降りるしかない」

     みたいなことを言

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    2026年02月07日
  • 京都の人ってなんであんな感じなんですか?

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    「イカ京」という概念…「ファッションセンスが酷くて、いかにも京大生」、なるほど今も昔も変わらない。京都は本来「中央」なので「地方創生」という言葉は使わない、「地域創生」とあえて使う。大阪の言葉遣い、大阪弁は「バリバリにすごいな」「ギャアギャアうるさいねん」などと擬音語、擬態語を駆使しながら、かつストレートなメッセージ性を孕んだ言い方を好む。京都の人は、もっと婉曲に話す。例えば、大阪人なら「お前、もう死ねや!」などと簡単に言う。京都人ならば「なんとかは世をはばかる、なんて言わはりますからなあ」とナチュラル嫌味をぶちかますのが正統的な流儀。

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    2026年01月30日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    これは面白い。確かに、、と思わされるのが、「快楽のために依存」するわけではなく、「回避のために依存」する、という点。何かの苦しみから逃れるために依存してしまう。これは目鱗、、

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    2025年12月07日
  • ある大学教員の日常と非日常

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     ムーミン本『なぜスナフキンは(以下略)』がきっかけで横道誠さんを知った。発達障害の当事者研究なるものをしているという。文学研究者でもある。高野秀行さんと対談などもしている。興味を持ったのでいろいろ著作を読んでみたいと思った。
     高野さんによる書評が面白かったので、この本を選んだ。「障害者モード」という言葉が気になったのも選んだ理由のひとつだ。

     「障害者モード」については、障害を抱える自分を受け入れて生きる、ということだと理解した。でもそれは、何かを諦めるとか、不遇を甘受するとか、そういうネガティブなことではなく、「ああ、自分は今こうなんだ、それならこうしよう」と前に進むための心構えなのだ

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    2025年10月31日
  • 京都の人ってなんであんな感じなんですか?

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     著者の横道 誠さんは、1979年 大阪市生まれで、京都大学・大学院で学び、京都府立大学に職を得ました(現在、准教授)。京都に25年以上暮らす中で感じた京都人や京都への思いを綴っています。

     京都中心主義とも言える考え方や歴史観を挙げ、大阪府や関西の他県人に対する優越感の理由や、丁寧に言えば言うほど皮肉が強くなるというイケズな物言いなどについても解説しています。

     32回にもわたるフィールドワークで著者が撮影した写真が豊富に取り入れられていて、京都の名所や名物、歴史がよく分かります。
     昨今、いつ行っても込み合っている京都なので、行かず(行けず)に、本書で京都について知るのもよいかもしれま

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    2025年10月13日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    発達障害の当事者である横道さんと、潰瘍性大腸炎の当事者である頭木さん。
    それぞれの生きづらさについて2人が互いにインタビューをし合ったものをまとめた一冊。

    タイトルに「対決」「ケンカ」といった言葉が並ぶが、意見を戦わせるような内容ではない。
    むしろ対話をするなかで、自身の生きづらさを再確認し相手の生きづらさを知っていくような内容だった。
    それによってお互いの共通点や相違点が見つかっていき、個人の話から社会の話へと広がっていったように感じた。
    自分自身読んでいて、共感できるところや、想像しなかった生きづらさについて知れたことがあった。
    特に印象的だった話の1つは頭木さんの、ほんとうは対応できる

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    2025年09月24日
  • 創作者の体感世界~南方熊楠から米津玄師まで~

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    はじめに書かれている「逆病跡学」あるいは「健跡学」というアイデアは、本書全体を通じてもちょっと分かりにくかった気がする。病であること、すなわち診断に裏打ちされていることにこだわらず、発達障害の特徴を作品や資料から見出す営みということでいいんだろうか?

    内容は各章が短くまとまっていて、読みやすい。短いこと、まとまっていることが良いのではなくて、飽きない感じがする。文章が回転している感じがするのだけど、なんでだろう。そういえば小見出しが(一)(ニ)となっている、こういう反復性のなす効果だろうか。いずれにしても、この作品もまた創作者の体感世界が映し出されている

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    2025年09月06日
  • アダルトチルドレンの教科書

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    会話形式で進み読みやすかったです。途中少し難しくて理解できないところがありましたが、最後まであっという間に読んでしまいました。

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    2025年08月14日