なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか

なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

3.4

発達障害の観点から小説版ムーミン・シリーズを読み解いた、全く新しいムーミン評論! 登場するキャラクターはみな自分勝手で、てんでバラバラなのに、ムーミン谷ではみんなが仲よく暮らしているのはなぜなのか。はみだしている人たちのために書かれたというムーミン・シリーズの新たな魅力を見いだし、ムーミン谷のように、誰もが住みよい世界をつくるヒントに満ちた1冊。作品の奥深さ、トーベ・ヤンソンの才能の素晴らしさがより多面的にわかる。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内文学
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ホーム社
  • タイトル
    :
    なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか
  • タイトルID
    :
    20100937
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     「〜これまでよりじぶんらしくあることができるようになった、つまり安心して「自閉」し、思うぞんぶんじぶんの世界を楽しんでいられるようになったということではないでしょうか。」という一文が印象に残った。つまり、『自閉症は津軽弁を話さない』の時に違和感とともに感じた、“自閉的すなわち生きづらい”という前提が、ムーミン谷にはない。
     ニューロマイノリティとニューロマジョリティ、ニューロダイバーシティという言葉を初めて知った。「他者にシンクロしづらい」「自分に対する関心の集中」などの「自閉」的な特徴を、ネガティブなものとして語っていない。だってそのように自分が存在してるなら、しかたないものね?
     ムーミンパパの冒険好きをADHDとして読み解くくだりで、筆者も交流があるという高野秀行さんが登場。そこから派生して、ネット上で読める高野さんと横道さんの対談や、高野さんによる横道さん著書の書評なども読むことができた。高野さんのいう「書くことで混沌が整理される」には共感する。
     横道さんの研究スタイルは「当事者研究」と呼ばれるものらしいが、当事者研究じゃない研究ってあるのだろうか。マジョリティがマイノリティを観察して研究したとしても、それは「マジョリティから見るとマイノリティはこう見える」という当事者研究なのではないか。発達特性はグラデーションだとすると、マジョリティとマイノリティという概念は本当に成立するのだろうか。マジョリティなんて本当にいるのか。何が何だかわからなくなってきた。とりあえずムーミンシリーズ読破も途中で止まっているので再開しないと。読むべき本が多すぎて、生活してる場合じゃない(?)。

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    ▼ムーミンシリーズを紹介しつつ。ムーミンの世界観が「発達障害」の人たちの感性世界観に近似値だということを触れていきます。
     根っこには、

    「発達障害的な現実社会との不適合感というのは、個人のシアワセとか生き様の豊かさを考えると、実は人間的で魅力的なのでは。少なくとも悪くはないよね。だってほら、みんなムーミンの特色ある世界観が好きでしょう?」

    という通底音が流れている・・・というような本だったかと思います。

    ▼発達障害については、当方は不勉強であまり分かりません。ただ、かつて芥川龍之介さんは

    「人生は狂人のオリンピックだ。その競技に疲弊したら、人生を降りるしかない」

     みたいなことを言ってました。侏儒の言葉だったかと。
     つまりまあ、世俗現実の中で十分泳いでいるように見える人だって、みんな顕微鏡で拡大したらどこかしらかオカシイ。というかオカシかったり、残酷だったり、鈍感だったり、そういう偶然的な条件が無いと、浮世を疲れずに渡れるはずがない、ということかと。どこかオカシイ人たちのマラソン競技みたいなもの。それは全くその通りかと。
     だから浮世でうまくやれているから、「正常=善=正義」だなんてことはあるわゃあありません。むしろどっちかというと逆。
     浮世の我慢比べみたいな競争に、「いちおりた」と開き直ってしまった方が健康にいいことは多々あるでしょう。

    ▼ムーミンシリーズの世界観は、そんなことを、

    「何かをあからさまに批判するのではなく、ファンタジーの仕掛けで楽しく豊かに歌いあげている」

    という要素があると思います。だから、時代と国境と言語を超えて愛されるのでしょうね。
     もちろん、コミックス化に成功して、テレビアニメ化に成功した、というのが直接な原因なんでしょうが。でもどうしてそうなったのかというと、物語全体の特色はきっとそうなんだろうな、と思います。

    ▼キーワードはキャラクターたちの織り成す世界観なんでしょう。だって、(全部は読んでないですが)物語ひとつひとつが、こよなくエンタメでオモシロイ!ということはあまり無いと思うので。

    ▼ムーミンシリーズの原作は、2つくらい読んだと思います。ほかもいずれ読みたいな、とずーーーーっと思って果たしていないので、この本はムーミンシリーズの「100分de名著」的なダイジェスト解説みたいな魅力がありました。「ああ、読んでみたいな」と思わせる。愉しんだ読書でした。
     しかしまあ、トーベ・ヤンソンさんの作品の世界観っていうのは、確かに際立って持ち味の輪郭があって、尽きせぬ興味がありますね。経済成長の狂騒曲幻想が終わって、低成長・マイペース・肯定感溢れる癒し、、、みたいなキーワードが浮上している世相では、特にそうなんぢゃないかと思います。

    0
    2026年02月07日

    Posted by ブクログ

    ムーミン谷の理想的な雰囲気は、それぞれが自閉しているから成り立っている説は斬新だし、納得した。皆バラバラでこだわり強めなのに、何で仲良くやっていけてるのかという長年の疑問が晴れた。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    ムーミンのキャラクター達をニューロマイノリティの特徴と作者のトーベの実際の人間関係とを当て嵌めながら解釈した一冊。
    ムーミンのキャラクター達はトーベの分身だらけということらしい。
    ムーミンのファンタジーな世界が好きな自分にとっては、トーベの生々しい人間関係を思い浮かべるようになってしまいそうで、まあこんな解釈があるんだなー…くらいに思っておこうかと。

    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ

    次男が多動はなく、注意欠陥の方が強くでるADHDの診断を受けていて、彼がムーミンの本が大好きなので買ってみた。

    音楽や小説、絵画など芸術系のことは大好きなのだけれど、学校であまり興味のない授業をずっと集中して聞くのはとても疲れるらしい。先生の言葉の何かがきっかけになって、蝶々がひらひらと舞うように、思考がいろんな方向に飛び回って、それを追いかけているうちに、先生の話が先に進んでしまうらしい。
    こんなふうに説明できるだけでも大したもんだと思うけれど、どんな感覚なのか分かるかなと本書を買ってみた。

    ムーミンは幼い頃アニメでもみていたし(確か、岸田今日子さんが声優として出ていた)、小説も何冊か読んで、小説はシュールな筋運びが好きだった。挿絵もアニメのファンシーな感じとは違い、白黒の挿絵の少し寂しげなところが好きだった。

    本書はトーベヤンソンがニューロマイノリティであったろう、ということと、彼女のセクシュアリティのことも合わせて、作品世界の読み解きをしている。著者自身がニューロマイノリティで、その当事者が読むとこう感じられる、ということがたくさん書かれていた。

    私もムーミンの世界を魅力的に感じていたのだけれど、著者の詳しい分析の数々は、そうかぁ、そう感じるのですね。。という感じで正直次男の感覚が理解できたという実感はなかった。

    「ムーミンパパ海へ行く」はトーベヤンソンが父親との関係にけりをつけた作品として読めるらしく、そのテーマは今も私を苦しめているので、読んでみたいなと思った。

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    発達障害の立場からムーミンを見るとこう読み解けるのかと納得する面と、うーんの部分があった。
    確かに子供の頃に読んだ本の中で、ムーミン谷のメンバーはだいぶ個性的で、自由気ままに生きているように見えて、そこもまた魅力だった。アニメのムーミンも見ていたけど、なんか別の物としてみていたような、、、。どっちも好きだった。子供としては面白ければあり。
    この本の内容を頭の片隅に置いておきながら、シリーズを再読してみようと思う。違う景色が見えるか?

    0
    2025年03月24日

    Posted by ブクログ

    ムーミン谷での出来事ならば、「そういうもんか」とすんなり受け入れちゃうな。私はヘムレンさんが好きだ。

    0
    2024年11月05日

なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか の詳細情報

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    小説・文芸
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    小説 / 国内文学
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    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ホーム社
  • タイトル
    :
    なぜスナフキンは旅をし、ミイは他人を気にせず、ムーミン一家は水辺を好むのか
  • タイトルID
    :
    20100937
  • 電子版発売日
    :
    2024年09月26日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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