横道誠のレビュー一覧

  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    依存症というものは私にとって遠い存在で、当事者の人々がどんなことを考えたり思ったりしているのかの一端を知ることができて良かった。

    「はじめに」で松本俊彦さんが「個人的には、人が健康に生きるためにはある程度の不健康が必要なのだ、と声高に叫びたいくらいです。」と書いているのが印象に残った。健康な方が絶対いいじゃん、として一蹴するには重たい気がして。また、人が薬物依存になるのは、快感ではなく苦痛の緩和の効果によるのでは、というのがとても腑に落ちた。それを踏まえて考えると、依存症の人を頭ごなしに叱りつけることなんかできないよなと思った。

    「私がオークションの入札に夢中になっているあいだ、私は確実に

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    2025年08月09日
  • 発達障害の子の勉強・学校・心のケア~当事者の私がいま伝えたいこと

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    「こうあらねばならぬ」という呪縛から解き放たれて(「こうあらねばならぬ」ことを諦めて)、自分に合った生き方を見つけたら良いと優しく語りかけてくれる本。

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    2025年08月06日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    こちら、タイトルを見て「うん。やめられないよね」と思って気になって読んだ本です。酒もたばこも。

    依存症に関しての一冊だったのですが、これが本当に興味深くて興味深くて。「はじめに」で松本俊彦先生が「あまりにも大胆な、横道さんの「心のパンツ」の脱ぎっぷりでした」と書かれていて、どういうこと?と読み進めて言ったら、もんのすげぇ大胆な「心のパンツ」の脱ぎっぷりでした。それほど横道誠さんは色々開示してくださっていて、そこから展開されていく依存症の話がとても面白かったのです。
    また、二人共文章の雰囲気が違うのがとてもよくて、テンポよく読めました。

    この二人の往復書簡「ヘイ!マコト」「ヘイ!トシ」から始

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    2025年08月03日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    ネタバレ

    依存症に関する往復書簡。往復書簡というものに慣れてなくてどうも上滑りして読むのに苦労したのだけど(著者ではなく読み手の自分のせい)、とても面白かった。

    依存症について、知っているようで全然知らなかったんだなということが多かった。例えば、違法薬物を使用したとして依存症になる人はその中の1割だとか、セックス依存症や買い物依存症は病気として正式な認定がされていないとか。とくに前者は、「薬やめますか?人間やめますか?」で薬物の恐ろしさを散々テレビ番組等で刷り込まれた人間としては驚き。酒だって飲んでる人全員がアルコール依存症になるわけじゃないでしょ、と言われてもやはり薬物は違うのでは?とこの本を読んだ

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    2025年07月30日
  • 発達障害者は〈擬態〉する――抑圧と生存戦略のカモフラージュ

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    発達障害者のインタビューが載っている。
    ある方が、みんなに発達特性があるんじゃないかと思う、と言っていたのが印象的だった。
    日常生活における社会的な関わりの中で支障をきたすこともあるが、自分の心地良くいられる場所を探して移動していくことが大切だし、それは発達障害者でもそうでなくても同じなんじゃないかと思った。
    社会で生活するために大切なことはあるけど、みんなが居心地良く生きれる社会になればいいなと思った。

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    2025年07月16日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    往復書簡のような対談集。それぞれの悩みの質も内容もちがうが、生きていく上で、何にぶつかり、何によって沈んだり前に進んだりできるのかが、具体的で手に取るようにわかった。

    私は就職氷河期というレッテルから逃れられずに未だ職探しの渦中である。ちょうど2ヶ月前に入院手術と自宅療養を経験してから、本当にこれからも職探しを続けられるのだろうかと暗い気持ちになっていた。貧・病・争と共にこれからも生きられるのだろうか。できれば生きたい。

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    2025年07月07日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    『自分の力で気分を変えることができる』というセルフコントロールの成功体験が依存症を引き起こす。この文言がすごく心にささった。怒りや悲しみに囚われ続け、感情に振り回され続ける自分が無力だと感じていた。私はタバコがやめられないが、些細な事で感情に左右され続ける自分の無力さを、タバコであれば一時的に解決できるからだと思う。

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    2025年06月28日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    精神科医・松本俊彦氏と文学研究者・横道誠氏の往復書簡形式による、依存症について語った本。
    (特別対談として、田中紀子さんが巻末で対話形式参加しています)

    御二方が「当事者目線」で語る内容は赤裸々で、編集さんたちから「大丈夫かな?」と心配されるほどだった様子……
    往復書簡の形式をとったことで、
    よくある対談形式とは違って、話が流れたり横道にそれて本筋がわかりにくくなる(あるあるですよね?)ことが抑えられていて読みやすく感じました。

    本書が訴えていることを私なりに解釈すると、

    ・依存事態が悪いというよりも、依存の背景を知ることが大事(自己治療的な依存が大半)
    ・誰もが、なにかに依存していて、

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    2025年06月27日
  • 「ほどよく」なんて生きられない――宗教2世、発達障害、愛着障害、依存症、セックス、創作活動をめぐる対話

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    発達障害でカミングアウトし発信を続けている大学教師、宗教2世そして依存症家庭で育った漫画家、そして稀有な才能を持つAV監督。信田さよ子氏が帯で書いているが、異株格闘技。ただ3人には共通する課題があり、対話がどんどんtむいでいく、それぞれの生きづらさを紡いでいく対話集。読んでいるこちらの内面を辿る旅路にもなる書。

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    2025年06月22日
  • アダルトチルドレンの教科書

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    気づきと学びが多い一冊でした!対話形式で話が進んでいくので、専門的な用語や説明も普通の専門書よりも理解しやすかったです。それぞれの登場人物の生い立ちや考え方が少しずつ読者に明かされていくのが小説のようで興味深かったです。

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    2025年06月13日
  • 創作者の体感世界~南方熊楠から米津玄師まで~

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    自身も自閉スペクトラム症・ADHDと診断されている筆者が総勢16人の作家、アーティスト、アニメーター達の作品を「発達当事者」として読み解いていく。
    自閉スペクトラム症特有の「想像力の欠如」は定型発達者からの視点で、当の本人たちはそれぞれの形で様々な想像をしていることや、世間とのズレからしばしば乖離をおこし、「人間風」に生活するために擬態をしていること、その感覚や経験から生み出される様々な作品への解説がとても興味深い。
    水の中、宇宙人・異星人感、独特の距離…。
    萩尾望都の章で、かつて対談で萩尾氏が語った「失敗したりダメだったりする子には、心があるとは思われていません。だから何を言ってもいいし、ど

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    2025年06月09日
  • 「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか――自閉スペクトラム症者の生活史

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    「心のない人」とは、自閉症スペクトラム症である筆者が、自閉症スペクトラム症の人の心のありようが普通とされる人と違うことからつけたタイトル。自身が主催する当事者会で出会った、生きづらさを抱えたまま大人になり、大人になってから診断を受けた人たちから、これまでどのように生きてきたか、心をどのように学んできたかを語ってもらったもの。どうやって人と関わってきたか、「普通の人」になろうとしたか、多くはアニメ、マンガ、ドラマ等から学んできている。意外に私はよくわかってしまったのだ。私も本やアニメやマンガから人について学んだし、あ~、言わなければ良かったとヒヤッとした瞬間は未だに覚えている。私にはその要素があ

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    2025年06月06日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    文学研究者と精神科医の依存症に関する往復書簡集。Web連載を途中まで読んでいたけど、2人が相手の手紙を受けて応答して影響を受け合う様子がよかった。
    自分もお酒好きなので、身につまされる話もあった。
    「ダメ、ゼッタイ」では解決しないという話や、強すぎるつながりを礼賛することへの危機意識などは、大事にしたい。

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    2025年06月02日
  • 発達障害者が旅をすると世界はどう見えるのか イスタンブールで青に溺れる

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    AS D、ADHDの人が見ている世界観。横道さんは雨が好きで、喜んで雨に打たれに行き、雨に打たれながら自分はシダ植物になって光合成をして世界と一体化するという。面白い。

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    2025年05月18日
  • 「心のない人」は、どうやって人の心を理解しているか――自閉スペクトラム症者の生活史

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    7人の当事者インタビュー。人が触れてきたカルチャーを知るのはシンプルに楽しい。ワタシもフィクションから学んでいるクチです。

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    2025年05月16日
  • 発達障害者は〈擬態〉する――抑圧と生存戦略のカモフラージュ

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    いかに、発達障がいを抱えている人が擬態して生活している様子がよくわかる。
    これは、周囲からはわからない。社会をサバイブするために編み出されたのが擬態で、思っていることとは違う行動をできているのが結構すごいことぢゃないかと思ってしまった。
    そして、登場する11人の方が人生を振り返って、どんなふうに頑張っていたのか、ここが特性だったなと振り返って分析しているのが定型発達より鋭い自己分析ができている気がする

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    2025年05月16日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    とても興味深い内容だった。

    お二人とも文章がうまいので、苦痛を感じることなく一気読み。

    特に松本俊彦先生のお話が勉強になりました。
    依存出来るものがあるから、つらい日々を乗り越えて生きていける人がいるのだということは、これまで考えたこともなかったです。

    最近ドラッグストアで感冒薬を買う時の規制について煩わしく感じていたのですが、市販薬の依存がここまで多いとも知りませんでした。
    あまりにも無知だったな、と反省しました。

    またお二人の対談を読みたいです。

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    2025年04月04日
  • 〈逆上がり〉ができない人々――発達性協調運動症(DCD)のディストピア

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    逆上がりができない、ハードルでこける、大縄跳びで縄にぶつかる…娘さんの問題はこれだったのかなあと。
    生きづらさはあるかもだけど、適正にあったやりたいことを見つけて自立できるようにサポートしていきたいです。

    内容に関係ないところでのローリング女史ディスには納得いかなかったので星減らし。

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    2025年02月16日
  • 〈逆上がり〉ができない人々――発達性協調運動症(DCD)のディストピア

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    妹達もクラスメイトも全員逆上がりが出来るのに自分だけ出来ない
    どれだけ矯正されてもきちんと箸を持つことが出来ない 等々
    色んなことで苦労してきたが なるほどこれが発達障害だったのか

    十数年ぶりに会った先輩に その妙な歩き方ですぐお前とわかった と言われ自分は歩き方すらきちんと出来てなかったのか とショックを受けたばかりだったので書かれている体験談が一々身につまされた
    まあ一昔前であれば生存競争に敗れとうに死んでたはずで そう考えると自分はラッキーだな と思えた

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    2025年02月16日
  • 酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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    ハームリダクションというものを初めて知って感心した。
    依存症というのは、やめるか続けるかのゼロイチかと思っていたけれど、徐々に減らすことが重要なのか。

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    2025年02月10日