【感想・ネタバレ】発達障害の子の勉強・学校・心のケア~当事者の私がいま伝えたいことのレビュー

あらすじ

◆本書の内容
困りごとも特性はほんとうにさまざまなので、ほかの子に役立つメソッドがわが子に合うとは限りません。
それならば、その子にぴったり合うメソッドを独自に開発すればいいのではないか――
本書では、子どもの内面世界を想像するたくさんの手がかりとともに、親子でいっしょにメソッドを開発することを提案します。
40歳で発達障害の診断を受けた大学の先生である著者が、
どのようにして勉強メソッドを確立し、進路を選択したのかも「叩き台」として書かれています。

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Posted by ブクログ

発達障害の本は何冊も読んできたが、本の表紙の印象とは違い当事者の生き方、自助グループでの視点が面白かった。
(今まで読んだ本は支援者側だったり、当事者でも定番なことばかり書かれていた)

序盤に最も共感した内容に

「火星人に囲まれた地球人」

という表現があった。
まさに身近な発達障害の人を

宇宙だな」

と感じていたので、とても合点がいった。

そして本人にしてみたら、宇宙人はこちら(周囲)のことであって、火星人が地球に来たのか、地球人が火星人に連れていかれたのかはわからないが、どちらにせよ大変な苦労であることは間違いない。

当然互いに共感できることは少なくなり、懸命に周りに合わせながら「擬態」をして生きていく。

外では一生懸命周りの生物を研究して、脳をフル回転して疲弊して帰宅する。

理屈ではわかっても、やはり自分の見てる世界以外は想像なので、その過酷な感覚を理解して、共感するのが難しい。
ついイラッとすることも多い。

「困った子は困っている子」

「依存症になるのは依存先が少ないから」

そうならないように手を差し伸べたり、適切な声の掛け方をしたり。

周りの人間も当事者「研究」

この視点も覚えがあり、

どうしてできないのか?どう見えているのか?どういう感覚なのか?

よくよく相手のことを考えることがある。


心持ちや根性論では何も解決しないので

「仕組みをつくれ」

という認識でいた。著者もいくつかライフハックを紹介している。そして「諦める」ことも重要だと。

完璧主義者も多いのが発達障害だが、60点でも「満足」という考え方も身につける。

時間の感覚がぶっ飛んでるのも感じるが、これこそ仕組みやツールを導入しやすいところ。
(と思って伝えているがなかなかできずに、スマホ依存になってるように見えるのは、依存先が少ないからだろうか……)


普通の地球人向けの「自己啓発本」は、発達障害の人に役立つことはほとんど書かれていないから読まない、といった内容もあった。

自分も『なんでこんなに自己啓発本を拒否して、勉強しないんだろう?』と思う節があった。書かれている「嫌われる勇気」についても、『周りに敏感すぎて苦労してるんだから読めば得られることはあるんじゃないのか?』と思ったことがあった。
しかし、そもそもこういった本に抵抗があって、感心する点がなければそりゃそうなるな。
それでも筆者も書いている「課題の分離」に関してはまさに意識してほしい点だった。

今まであまり積極的に考えられなかった自助グループについて考えるきっかけになった。
これからも研究を続けていこうと思う。続けるしかないんだけど。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

“じぶんの感情はじぶんであやすのが一人前のおとなとしての務めだ、などと言われることもありますが、どうしても気持ちが腐ってしまう場面はあると思います。てすから、過去と他人とじぶんの感情も、諦めの対象にすると、だいぶ楽になります。過去に関しては諦め、他人に関しても諦め、じぶんの起伏の激しい感情も諦めるのです。”(p.176)



“発達障害の子どもは疲れやすいです。じぶんに合っていない環境から受けるストレスが、いつも蓄積しています。ぜひ、「じぶんの疲れ具合」をいつも気遣うように、教えてあげてください。”(p.147)


これは本当に気をつけていこう。うちのASD児もものすごく疲れやすい。常に疲れた疲れた言っている。でも外出先ではうだうだイライラするのに帰宅すると猛烈に走ったり回ったり踊ったり(?)するので、疲れるのは身体よりもむしろ脳なんだろうな(WМI「極めて高い」)。だから疲れ具合を意識するのと併せて、自分に合ったいなし方や解消法もたくさん用意しておけるようにしていけたらいいなと思う。

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2025年04月09日

Posted by ブクログ

発達障害を持つ立場から、感じてきたこと、試してみてきたことなどがわかりやすく紹介されています。

バランスがほどよく、自分の感覚と合う部分は深く頷けたし、自分とは違うと感じる部分は「そうなんだ」と素直に納得できました。まるで隣でガイドしてもらっているような感じで読めました。

当事者として、家族・保護者として、支援者として、友人として、いろんな立場から読める本なのではないかと思う一冊でした。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

「こうあらねばならぬ」という呪縛から解き放たれて(「こうあらねばならぬ」ことを諦めて)、自分に合った生き方を見つけたら良いと優しく語りかけてくれる本。

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2025年08月06日

Posted by ブクログ

椅子に座れない子がいる。
それは、定型発達の子のために作られた椅子だからだ。
周りにとって困った子は、困っている子。
ゲーム依存はやめたくてもやめられないこと。
没頭してそれが逃げ場になっているなら、見守る。

この言葉たちに衝撃を受けた。
私は定型発達であるという自覚も意識もない。
忘れっぽい、すぐ物を無くすなどたくさん失敗をしてきた。
作者も自分自身の発達障害の特性を、周りの環境になんとか適応させてきたことがよくわかる一冊であった。
当事者視点になって考えることはどんな職であっても大切にしていきたい。

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2024年04月01日

Posted by ブクログ

人は誰もが幼い頃から、褒められて認められて成長してゆくと思って今まできたけど、何かしらの特性を持つ子ども達が、普通じゃないからと言って、やる事なす事認められずに過ごしていると思うと、涙が出てしまいました。子どもが不幸にならないように、その子にとって何が幸せなのか…まずは家族が一番の理解が求められるけど、そこには親として、特性を受け入れるのは、かなりの覚悟が要るんだろうと察します。

この本を読まれて、こんな方法があるのか、こんな相談出来る場所を探してみようとか、前向きに一歩踏み出せると良いなぁと思います。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

発達障害を抱えた子に対してどのように接すれば良いのか。発達障害についてー特にこどものときに保護者の立場でどのように接すればよいのか、筆者の当事者体験を元に綴られている本。発達障害について理解が深まるほか、事例として紹介されるライフハックは定型発達者にも参考になるかもしれないと思った。誰もが自尊心を失わずのびのびできる社会が現れると良いなと思う。

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2023年11月02日

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