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双極性障害の家族を持ち自身も発症の疑いを持つ大学生、唯(ゆい)は大学のサークル活動を起点として自助グループの運営にかかわるようになり、当事者研究とオープンダイアローグ(OD)を学んでいく。発達障害、吃音、摂食障害、LGBT、鬱、ひきこもりの親など、自助グループに登場するさまざまな困りごとを抱えた当事者たちのケースを通して、この物語は、対人援助職、当事者向けの実践的ケーススタディとなる。
一方で、物語は成長して大学で教鞭をとる唯先生による講義編へと展開する。
講義編では、「ユーモア」「苦労の哲学」「ポリフォニー」「中動態」などのキーワードを並べつつ、当事者研究、ODを基礎から丁寧に解説。さらに、ハイデガー、アーレント、バフチンの思想が交差する深みへと進む。
本編のほか、ほがらかタッチのへたうまイラストや、付録には「唯のひらめきノート」、荒唐無稽なゲームブックなどが収録され、読者はユニークな世界観を味わいながら、当事者研究とODを楽しく学ぶことができる。
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Posted by ブクログ
「ケアする対話」の読書体験から辿り着く。当事者研究、オープンダイアログについて体験も踏まえて物語風に書かれているので、また当事者として書かれているので分かりやすい。関連して、ナラティヴ・セラピー、中動態、そしてハイデガー、アーレント、バフチンへの言及など盛りだくさんであった。最後に今の私に一番響いた文章。最小のジャッジが、大きなジャッジに連絡し、他者を切って捨てる役割を果たしていることを自己観察すること。そうすることで、「人は『ジャッジする生命体』としての自分の本性に気づいて、自分の凶悪な刃が他者に振り下ろされるのを阻止しやすくするのではあるまいか。」
Posted by ブクログ
面白いアプローチの本。
小確幸。しょうかっこう。村上春樹の造語。小さいけれど確かな幸せ。
発達障害の特性を人格と混同しないことにしている。私の発達特性を仮に悪魔の球根と呼ぶことにします。この名前に深い意味はありません。その悪魔の球根は私は嫌でも飼育せざるを得ない状況に置かれていて、悪魔の球根のせいで、私はほとほと困らされてしまっていると考えている。そのように、自分の人格と分けることで、問題の処理が簡単になる。問題の外在化と呼びます。
パニックのようになった時は、パソコンみたいに自分で一旦強制終了して改めて再起動している。例えば湯船と冷たいシャワーを交互に浴びるなど。自分用に最適化されたメソッドを確立していくことが大切。
当事者研究
苦労を自分のものとして引き受け直すことで自分で扱えるものに仕立て直す。フランクル 苦悩において成熟し、苦悩において成長するのであって苦悩は我々をより豊かにかつ強力にしてくれる。
シアン組織 ユマニチュード(フランス語)人間らしさを意味する造語 認知症ケア
時間がないことが問題なのではなくその時間内にどんな行為を選択しているかが問題なのだ。
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