あらすじ
フィンランド生まれの精神療法、オープンダイアローグの対話を
病院でもカウンセリング室でもなく家で続ける。
安心して話せる場所、聞いてもらえる場所を探している人へ
著者が運営するオープンダイアローグ的対話実践の自助グループ「ゆくゆく!」で
行っていることをモデルにしながら、フィクションを交えた物語に仕上げました。
本書でオープンダイアローグ的対話実践をご体感ください。
はじめに 対話にはルールが必要
「ゆくゆく!」と波打つ対話
第一夜 仕事の悩み 転職に失敗したかもれない
第二夜 人間関係の悩み 発達障害グレーゾーン
第三夜 孤独という悩み トラウマの扱い方
第四夜 子どもの悩み 夫婦ふたりからの相談
第五夜 長年抱えていた悩みとは
「ゆくゆく!」スタッフによる体験者の声も掲載!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近注目されてきた「オープンダイアローグ」の実践書。
正しくは「オープンダイアローグ的対話実践」の実践書。
組織マネジメントのセミナーの中で、これと似たことをした。わたしにはそれが居心地悪くて、自分の至らなさが曝け出される気がして、そこから足が遠のいてしまったのだが。
この書籍の中で6回に渡って行われる実践を読んでいてももぞもぞと落ち着かない気持ちになる。
人はどこまで他人のことを思いやれるのか。心から。
思ったことを正直に、でも相手を傷つけないように言葉にすることができるのか。
実践の場の主催者が自身の長年の悩みを相談する最後の章を読んでいて、これは今問題になっているあの人に当てはまるのではないかと思った。そして、パワハラ上司側が私か…と。つらくなった。
頭では分かっていても、行動にできない、したくないと思ってしまう私もおそらくなんらかの「特性」があるのだろうな。いや、こういうことを「特性がある」ということでくくってしまっていのか、とも思うし、またそう思うこともどうなのかと思う。