山田芳裕のレビュー一覧
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一気に8巻まで読み終えて
複数の学生時代を繰り返した私としては、サイクル最後の学生時代の先生(ある国の暗号解読者だった過去をもつ言語学者)が残した言葉がいまでも耳に残っています。「雑誌の連載は読まないのよ。書籍になってまとまったのでないと。」
たしかに、今の気持がそう。ここまでの望郷太郎8巻、五百年でほぼリセットされた人間社会システムと地球環境を描いた約千六百ページ余りを読んだ身としては、読者が作者より先読みをするのはいけないし、でも早く先を知りたいし、花子は太郎よりも困ってしまいました。 -
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祭礼の主役エンリルとの戦いから
主人公の太郎が冬眠から目覚めると明りはすべて消えており管理室は無人だった。起き上がったベッドのカレンダーをふと見れば日付けが「2525 0611」を表示している。「馬鹿らしい…故障だろう」。妻と息子と一緒に滞在していたイラク支社長の太郎は、大寒波に襲われたイラクのバカラで脱出手段が無くなり、ひと月ほど研究機関で新造したばかりのシェルターで家族3人で過したはずなのに、なんと自分が500年も眠っていたことがわかって大ショックを受ける。さらに妻と息子の冬眠ベッドでは、それぞれ300年、200年前に装置が停止し、ふたりはミイラになっていた。あとは東京の親父のところに残した娘に会うためにイラクのバカラから東京への旅を決意する。
物語の設定は現代の地球環境から経済までを氷河期でリセットされた人類の生き方を通じて問い直すことからはじまっているようだ。第1巻は、旅のはじめに出会った500年後の2人の現地人と祭礼の儀式を通じた「人」と「死」をテーマにしている。
現地人との行動・対話、さらにこの巻の最後にある祭礼の主役エンリル対、太郎+現地人の戦いとその結末を見ていると、ヘロドトス『歴史』にでてくるギリシア賢人ソロンが富み栄える異邦人の王に下した言葉の流れが浮んだ。これから先、太郎がただひとり500年の冬眠から無事に目覚め、現地の儀礼を幸運にも通過できたようなラッキーはどこまで続くのか、今後が楽しみです。 -
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何もかも恵まれてる状態からからいきなり文明崩壊後の世界に送り込まれてしまった主人公。生きるという意味を再確認しながらの旅、非常に考えさせられた。おもしろかった!続きが楽しみ!!
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本能寺ウラバナシ
まさに新解釈本能寺!昔実際に遺構された本能寺を訪ねたのですが、そこにある人間模様がすごく俗物的でおもしろい!久しぶりに読み直しましたが、やっぱり『へうげ』は作者渾身の傑作ですね!