にゃんこさんのレビュー一覧
レビュアー
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号泣必至の人間活劇!
作者の名作「ガンマ」からの大ファンなのですが、その中でも隠れた名作が本作品だと思います。
かつて彗星の如く競輪界に現れ(実際は違うのですが)瞬く間にビッグタイトルを獲得し一躍時の人になったにも関わらず、
己の慢心から大事な恋人と自らのキャリアを失った主人公レイジと、亡き恋人の残した一人娘ことりを中心に
見た目やネーミングはアレですが、愛すべきキャラ満載のライバルたちとの魂を焦がすような珠玉のレース!!
終盤はもう号泣必至です!!
競輪界の裏側(いい意味での)も垣間見ることができ、競輪ファンはもちろん、全く競輪のことを知らない方々まですごく楽しめる名作です。
それにしても山本先生...続きを読む -
マモラ節全開の良作です。
これまで「モリのアサガオ」や「きらきらひかる」、「MAKOTO」など数々の傑作を描いてきた作者の隠れた良作だと思います。
「架空庭園」のようなあやふやで、かつどうしようもないくらいドロドロした人間関係の中で起きてしまった事件。
でもそこには這い上がりたくてもがいている人間そのものの姿であった.....。
人間の脆さや自分勝手さ傲慢さを独自の世界観で描いてきた郷田マモラさんのまさに真骨頂。
独特の画風でセリフもやたら多く読みこなしに結構な精神力を要しますが、もう一気読みしてしまいました。
「モリのアサガオ」や「きらきらひかる」、「MAKOTO」みたいに是非映像化してほしいと思いますが、...続きを読む -
素直に驚嘆!
この作品の背景を抜きにして、作画のクオリティの高さに感心し、作家さんの年齢を聞いてさらに驚嘆しました。画力はもちろんキャラ作りもすでに確立している!
先ずは四コマからでとのことだそうですが、ネームもテンポもすごくいい!
作家さんの今の状況を考えるとその才能や力量に本当に信じられないくらいの完成度だと思います。
今のウクライナの状況からとても考えられないほどの素晴らしい作品で「あかりちゃん」の大ファンになってしまいましたよ。
でも時折折り込まれる昨今の状況を見ると、作品中には全く描かれていませんが、作家さんの「今」が垣間見え目頭が熱くなります。
なんだかですね....。まるでこの作...続きを読む -
みんなダメダメじゃん!
あの「永田町ワールドフェイマス」の鬼才バンビ先生の教養ぶっちゃけ四コマの傑作の待望(?)の単行本化です。
ビック掲載時には格言と作品のビミョーなズレに違和感を感じていたのですが単行本の巻頭解説でようやく理解できました。
いやこの単行本見てからだとよーくわかりますね。
バンビさんの作品はさりげない美形キャラが最大の特徴(ウリ?)なのですが
この作品の登場キャラもちょい美形キャラで構成されているのですが.......
みんなダメダメキャラばっかじゃん!!
でもだからいつでも楽しく読めます!三コマ目まで、あーって感じなのですが四コマ目には必ず噴きます!
末長く頑張って継続していただきた...続きを読む -
たまには素直な気持ちで
多くの方がレビューされていますがとにかく全編キラキラの青春物語です。
とにかく登場キャラがみんな魅力的に描かれています。
話にひねりがないとかいろんな意見がありますが、そこを注視する作品ではありません。
みんな何かしら抱えていたものをお互いとの出会いにより振り切っていきます。
そこにあるのは本当のキラキラの未来予想図なんです。
おそらくこの物語の先にはいろんな葛藤劇があるのかもしれません。
でもみんな思い出してみてください。
誰しもきっとキラキラな頃があったはず。
それを思い起こさせてくれる素敵な作品です。
久々に何の先入観も持たずに素直な気持ちでみなきゃと思わせてくれる作品...続きを読む -
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仔鹿さん早く続編描いて!
週刊連載時から読ませていただいていましたが、本当に面白い作品です。
今回は市場をめぐる法律の改正やら、日本の抱える第一次産業のこれからの不安や問題点、流通関係や生産者の嘆きや苦しみを、まるでさらっと金魚すくいのようにキラキラとした作品に描いてくれた作者の愛情に本当に感服します。(ああもう何言ってんだか!)
してね、今回は昨今問題になっている「泥棒」問題も扱っているんですけど、これもうね毎回ニュースになる度に本当に辛くなるんですよ。
自分は「モノづくり」の端くれなんですが、大して儲けもない中毎日毎日ヘトヘトになりながら作り上げてきた生産物が横からさらっと盗まれて.....。
もうね生産者...続きを読む -
一コマ一コマがとても重い作品
一コマ一コマが、セリフの一つ一つがこれほど重い作品には出会ったことがありません。
あえて動きの少ない表現に全てを込める画力がまたこの作品の真骨頂なのでしょう。
スケールの大きな人形劇を観ているようです。
(人形劇は本来表情の動かない人形が、まるで生きているかのような表情で物語が紡ぎ出されることが信条だと聞きます。)
この作品はもはやコミックの域を大きく超えています。
生半可な心情ではとても読み進められません。
でも読み終わった後には必ず得るものがあります。
読んで損はありません。いや読まねばせっかく生まれて生きていることがもったいありません。
本当に素晴らしい作品です。
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モーニング史に残る傑作!
今は廃部(休部?)となってしまった球史に残るPL野球部出身の作者の渾身の快作です。
連載当初から愛読していたのですが、まあバカバカしいことをこれでもかというくらいの精巧なタッチと構成力で突き進んで行きます。
マジなことをそのまま言うんはめっちゃカッコ悪い、でもその背中にあるのは紛れもない清らかで一途な想いそのもの。
歯を喰いしばって泣いて苦しんで、んで最後にニヤって笑う。そんな素敵な青春がこの作品に満載です。
昨今の情勢で本当に変わってしまった野球界。
今までで一番暑いのに球児への声援が送る事の出来なくなった夏。
いろんな思いでこの作品を拝読しています。
作品内にも時折ある表現な...続きを読む -
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働く人々への『愛』
真面目にコツコツ、どんな過酷な環境でも頑張っていることを美德としてきたニッポン。
けして裕福になれるわけでもなく、えらくもなれるわけでもない。
ちょっと学歴があるから、家柄が良いから、お金があるからって、どうしちゃったの今のニッポン!
満月エンドロールからの遅れてきた野村さんのファンなのですが、野村さんの作品群にはセレブとは無縁の社会の片隅が本当に独特のタッチで描かれています。
よくある感動ものの作品ではないのだけれど(どちらかといえばギャグ路線?)、作者さんの故郷(広島)への愛、人々への愛情がたっぷり詰まっています。
どの作品もぜひ最後まで読んで欲しいです!(タッチが独特で最初は取...続きを読む -
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ここから始まるパンデミック
連載当初はスルーしていた作品なのですが、掲載終了が近づくにしたがってその作品世界にグイグイ引き込まれて行きました。
ありふれた日常、退屈な毎日。
それがある日ほんの小さなきっかけでどんどん壊れてゆきます。
次第に広がってゆく恐怖と絶望。
その中で運命を受け入れる者。使命感を持って抗う者。
もうラストは何度読み返してもたまりません。
昨今の景気浮揚策の切り札として盛んに喧伝されているインバウンドの影にある
かつてないパンデミック現象。
本当にそれでいいのかニッポン!
でもねこれ読んでまた人が好きになりましたよ。
タイトルの「リウーを待ちながら」ですが、おそらくサミ...続きを読む -
現代版『痛快娯楽活劇!』かな
作者の他作品からの流れで何気なく読んでみたのですが、めっちゃ痛快です!
もうここまでとらわれずにこの作品を作り上げた、作家さん編集者さんに脱帽です。
この手の作品(政治物)は、その性質からついつい重厚感が増してしまい、そのディテールに埋没して、結局読者を置き去りにしてしまいがちなのですが、この作品は最初から最後まで徹底的に、いわゆる『コドモ』目線なんですよ。
実際には政治活動なんてそんなお気軽なもんじゃないだろうって、もっと難解でヘヴィなものでなければダメだろうって思うところもあるのですが、でもねそんな考えこそが今の低投票率や停滞した世の中を作っている元凶なんじゃないかって再確認できる作...続きを読む -
流行りの不動産物語?いえいえ!
仕事、恋愛、人間関係...。
いろんなものに煮詰まっている人への『リセット』コミックです!
(自分はそう受け止めました)
仕事柄、東京を皮切りに西へ東へ引っ越したディアスポラみたいな自分の半生が重なってグッときましたよ!
転勤や引っ越しってすごくかかるんですよ、ストレスが!
いいことばっかりでもない、やっぱ色々あって新しい街に行かなきゃならないこともあるんですよ。
だからね、新居には『希望』と『笑顔』が必須アイテムなんですよ!じゃなきゃ心が折れてしまうんです。
現役である以上またいつかどこかの街へ『引っ越し』ていくんだろうなぁ...。
その時には是非出会いたい!この不動産屋さん...続きを読む -
故郷の空港が出ないかなぁ...
イブニングで掲載中の作品なのですが連載当初からハマっています。
この作品を読むと、普段仕事や旅行で何気なくすごす空港での時間が、180度違って見えること間違いありません。
あと登場するキャラクターが皆曲者で愛らしく憎めない人々なのがたまりません。
主人公は桐谷くんと課長なのは間違い無いのですが、他のキャラクターも秀逸です。
こういう会社だったら毎日出社するのが楽しくて仕方ないと思います!
あと自分の故郷や、昔仕事で利用した空港、転勤先の空港などがどんどん出てくると嬉しいなぁ....。
意外な町おこしのヒントがたくさん隠されているかも!
日本全国に空港がある限り末長く続いてくれると...続きを読む -
ぜひ復活して欲しい作品です。
諸般の事情により、いつのまにか連載終了となってしまった作品なのですがぜひ復活して欲しい作品の一つです。
タイトルは「スーパースター列伝」なのですが(このタイトルが別作品とかぶるので終了となった一端になったかも)、登場人物は全て車に関わる一般よりちょっとだけ有名で普通の人々とほぼかわりありません。
しかし皆何かしらの形で「クルマ」に関わる仕事に携わり、かつ日々懸命に情熱を持って仕事に立ち向かう姿が描かれています。
そこにあるのは決して成功でなく、どちらかといえば日々挫折の連続です。
その中でいかに諦めずに淡々と努力を重ねていくか,,,,。
我々の日常にも必要なヒントが多数散りばめられて...続きを読む -
をををを!!!
セリフ多過ぎ!コマ多過ぎ!雑学多過ぎ!のトリプルアタック!
でも一回読んだらもう抜けられません的な不思議な作品です。
あの名作『累(かさね)』を支え続けた当代きっての腕がここに遺憾無く発揮されています。
(作風は全く違うけど)
多くの方がレビューでコメントされているように、この作品の主題がグルメなのかギャグなのか?!
もう読んでいるうちにどうにでもなれっっ的な感覚に陥ってきます。
でも読んだ後にはお腹がすくし、元気が出てきますよ!間違いなく!!
广先生と青梅川チーフ、馬場くんの名前の由来はどっからきてるんだろう....。
广(まだれ)=松浦、大脳子(だいのうこ)=だるま という...続きを読む -
クルマ好きならぜひ!!
クルマ好き以外にもぜひ一度読んで欲しい作品です。
全体ではキャラが統一されているのですが、基本的に1話完結型なので単行本のどこから読んでもスンナリ入っていける稀有な作品(いや「作品群」と言ったほうがいいか)です。
タイトルは「GT」(グランツーリスモ)なのですが、国産、外車問わず、様々な凝ったクルマとそれぞれのオーナーと周辺人物との日常を描いた作品です。
クルマ好きはもちろん、車に関心がない人もこの作品を読めば街の道路の見方が変わってくるかもしれません。
昨今のつまらない日本の道路事情(とりわけミニバンや軽自動車、ハイブリッドに代表されるエコカーだらけの自動車業界)の中でも、時折見られ...続きを読む -