あらすじ
子どもの頃、よく遊んだ場所で妻と二人きり。妻に見せたかった風景に囲まれながら、思い出話に花を咲かせる至福の時間。それはどこにでもある仲睦まじい夫婦の姿。でも、何かが変。ボタンを掛け違えたかのような違和感が…。「走馬灯の中で、これから一緒に暮らそう」妻の言った一言で、すべて理解ができた。なぜいるはずのない妻に出会えたのか。『とろける鉄工所』の野村宗弘が描く純粋な愛の物語。
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感情タグBEST3
最高に切ないファンタジー
この作品から野村さんのファンになりました。
最初はあまりに独特なタッチとセリフ選びのため、取っ付きにくい感満載だったのですが、
昔仕事でお付き合いのあった広島弁になんとなく惹かれて読んでいるうちに
その魅力にどんどん引き込まれてゆきました。
慎ましやかで、愚かで、そして愛おしい。
古き良き時代の大人のファンタジーがここにあります。
昔読んだ、O.ヘンリーの短編集を思い出します。
今目の前にいる人を大事にしようと思いました。