【感想・ネタバレ】モリのアサガオ4のレビュー

あらすじ

文化庁メディア芸術祭大賞受賞作!!死刑囚 迫の妻をかばい被害者遺族から及川は刺されてしまう。

その中で全ての遺族が死刑を望んでいるわけではないと知る。遺族の感情と死刑制度に挟まれて
考えが揺らいでいく。死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満

の禁断の友情を通じ、死刑制度の<今>を描ききった衝撃の問題作第4巻。

新聞各紙書評欄にて大絶賛されました!

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購入済み

一コマ一コマがとても重い作品

一コマ一コマが、セリフの一つ一つがこれほど重い作品には出会ったことがありません。
あえて動きの少ない表現に全てを込める画力がまたこの作品の真骨頂なのでしょう。
スケールの大きな人形劇を観ているようです。
(人形劇は本来表情の動かない人形が、まるで生きているかのような表情で物語が紡ぎ出されることが信条だと聞きます。)
この作品はもはやコミックの域を大きく超えています。
生半可な心情ではとても読み進められません。
でも読み終わった後には必ず得るものがあります。
読んで損はありません。いや読まねばせっかく生まれて生きていることがもったいありません。
本当に素晴らしい作品です。

0
2021年01月25日

ネタバレ 購入済み

改心

死刑が確定した囚人相手に監視、管理をすることになった若き新人刑務官の苦悩の日々を描いたお話の第四巻。

世間を騒がせた復讐鬼の渡瀬満の裁判は最初、渡瀬に対する二つの殺人罪で争われる所一つの殺人と一つの過失致死で争われる事となった。
ベテランの人権派弁護士によって裁判が進んでいくが途中で渡瀬自身が嘘をついていたと言ったことから死刑が言い渡されたのだった。
そして渡瀬はG棟に入ってくるが彼は何故か直樹にだけ冷たく当たるのだった。
同い年で野球少年だった渡瀬とわかり合いたいと思っている直樹の一人相撲が進んでいたある日、一人の確定囚が再審請求を起こした。
その男、笹野はかつていじめで息子が自殺したがその犯人の男子生徒たちを復讐で殺し刑が確定したのだった。
ただ渡瀬が同じ棟に来た事で自分のした事は父親として正しかったのではないかと思いはじめ再審請求をしたのだった。
いじめについて市の教育委員会に訴えても国に訴えてもなしの礫だった所にたまたま息子をいじめていた少年たちの会話を聞いてしまい犯人を知った笹野は3人を殺したのは自分ではなくまともに取り合わなかった国だと思ったのである。
そんな笹野にベテラン刑務官の若林はある事実を告げるのだった…。

いまだにいじめに対する教育委員会や国の反応は鈍いので笹野の気持ちもなんとなく共感できた。

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2021年11月08日

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