山田芳裕のレビュー一覧

  • へうげもの(2)

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    近頃の歴史ものでは織田信長の天下布武の思想が戦国の世に終止符を打つための必須のプロパガンダででもあったかのようである。
    それではお前はどう考えるのか、と問われると、答えを出しかねるが、比叡山を焼き討ちした信長を思うと素直に天下布武に頷けるものではない。
    僕は比叡山をこよなく愛しているからね。
    それでも信長がかっこいいことは認めてしまう。
    「へうげもの」での信長もかっこいい。
    むかつく存在なのは秀吉だ。
    そして悪の権化は千宗易だ。
    ひたすらひょうげているのが古田織部だ。
    一直線なのが山上宗二だ。
    典型として分類するとこうなる。
    でも何故か誰もかれも心から憎めない。
    それは読者の誰もが自分の中に彼

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    2011年09月03日
  • へうげもの(1)

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    「たなぞう」からの移民の一人です。
    あちらとは違う書評を書くべく読み直しました。
    なんて潔い態度のわたくしでしょうか。
    って、じつはたなぞうに書いた時点では、人物評定がいまいちだった。
    いや、それどころか、誰が誰だか特定できていない状態書いちゃったのです。
    うーん、よくない人だ、僕は。
    で、改めて書き直しますよ、潔癖な人ですから、僕は。

    織田信長暗殺の首謀者が千利休であった!

    これは歴史的新解釈だ。

    でも、荒唐無稽なこの考えに充分に根拠を与えているところは作者の力量だ。

    主人公である古田織部。織田信長。豊臣秀吉。千利休(この巻ではまだ宗易と名乗る)。山上宗二。人物設定がしっかりとしてい

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    2011年09月03日
  • へうげもの(9)

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    いよいよこの巻にて千利休が切腹をする。
    「へうげもの」の長い物語の中盤でのクライマックスシーンは日本の茶道史における最も重大なる出来事でもある。

    大名でもなければ武士でもない千利休が切腹を命ぜられる。

    下剋上を自らが巻き起こしてきた秀吉は利休の成り上がりを恐れる。侘び茶という気高き精神世界においてもはや揺ぎ無い高みに就いた利休。利休を慕う大名たちが武門以外にも大きな価値のある世界観を見出してしまったことも切腹にいたる一因か。
    それは本を読んで判断してください。

    切腹の室に向かう利休が僕には敵対するやくざの組に単身殴り込む高倉健に見えて仕方が無かった。

    へうげものである古田織部だが利休切

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    2011年09月02日
  • へうげもの(8)

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    毎回そうであるが、この巻でも驚くべき凄まじいシーンが随所に見られる。
    大名同士の茶室での殴りあいの喧嘩あり、密室での毒殺あり。
    京の都大路での古田織部と伊達政宗の大がかりな小芝居。語義矛盾を覚悟の上で僕はそう呼びたい。
    そして徳川家康と千利休との茶室での思惑のぶつかり合いには読者は間違いなく固唾を呑むことになる。
    巻末はおそらくこの物語全巻を通しての名シーンと呼べるだろう。

    古田織部に追随する若いへうげものたちの登場に、織部の立ち居地が変わりつつある。
    侘び数寄者としても戦国大名としても古田織部には風格が備わってきたようだ。

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    2011年08月30日
  • へうげもの(12)

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    ネタバレ

    グッバイ秀吉の巻。信長、利休と来て3つ目の山場。どうやって見せてくれるかと楽しみにしていた。
    まさか古織プロデュースの「瓜遊び」がくるとは。さらに一番感情が盛り上がる場面であの歌ですか? 作者にしてやられました。

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    2011年08月29日
  • へうげもの(1)

    購入済み

    好みです

    登場人物すべてに不思議な魅力があります。ネタに走りすぎてると感じる人物もいますが、それもまた面白い。絵もきれいで味があり作品にぴったりです。
    電子では続きがまだですが、巻が進むにつれての主人公と利休との関係、自分の進む道を見つけて突き進む様子などますます面白くなってきていると感じました。
    忘れられない作品になりそうです。

    2
    2011年08月25日
  • へうげもの(13)

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    ついに「ひょうげもの」としての自分に気づき、自己の数寄のあり方を確立せんとする古田織部!あの年齢であの覚醒は本当に凄い。佐竹、伊達も激闘大活躍。暗躍する家康、そして次巻はとうとう関ヶ原の合戦へ!

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    2014年09月06日
  • へうげもの(13)

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    ネタバレ

    前巻でついに豊臣秀吉が逝き、その後の天下を志す徳川と、あくまで豊臣を守らんとする三成の派閥争いがはじまる。織部はどう動くのか。

    関ヶ原直前の家康VS三成の模様を史実のエピソードに作者独自の解釈をおりまぜて描かれています。相変わらず、おおげさな表情描写や大胆な構図がツボでした。

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    2011年07月30日
  • へうげもの(1)

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    茶会は天下を狙う男達の密談の場だ!!
    二畳程の空間での腹の探りあい。
    何万の兵を動かす男達の息遣いに興奮しないはずがない。


    しかしながら、
    緑釉の茶碗の美しいこと…
    数奇と武の狭間で揺れる古田。
    滑稽ながらも情熱を感じる。


    因みに私はおせんのよーな奥方になりたい。

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    2011年07月10日
  • へうげもの(2)

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    ギャグマンガのようで、それでいて、ストーリーはものすごくシリアス。そして、画面を彩る工芸品の類の描き方が半端じゃない。キャラの際だたせ方も見事。今回の最終盤は、かの有名な本能寺の変です。一筋縄では論じることが出来ない、得るものの多い新しいタイプのコミックです。

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    2011年07月08日
  • へうげもの(1)

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    現時点にて★5レベル。間違いなく殿堂入りのひょうげた作品。

    戦国ものと言えば殆どが『戦における武士の生き様』を描いている作品ばかりの中、侘び・寂びにおける芸術・文化的側面を多分に含んだ、総合的な生き方を焦点にしているところは特筆すべき点。

    単なる『漢の生き様』ではない分、誰もが大いに共感できる登場人物たちの人生観は、コミカル・シリアス共に大仰な描写によって、更に深みと面白さを増して読者の心を捉えて離さないのだ。


    …丹田が~!!www

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    2011年05月22日
  • へうげもの(12)

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    秀吉の死期に際して、物語は錯綜する。が、秀吉と織部の友情の描き方は見事だった。この後、何が待っているのか。もう、いくつもの山を乗り越えてきただけに。楢柴、欲しい。

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    2011年05月01日
  • へうげもの(12)

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    この巻は鳥肌が立った。シリアスとひょうげた表現のバランスが堪らない。絵が苦手で読めないという人は勿体ない事をしているとしか言えません。至高の作品です。

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    2011年04月25日
  • へうげもの(12)

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    ついに秀吉が死去。秀吉亡き後に、天下に台頭してくるべく、はなたれまくる徳川家康の裏工作。古田織部プロデュースで瓜売り劇を行った「秀吉臨終」のクライマックスは圧巻。歴史を楽しみつつ描いてるよなあ。

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    2014年09月06日
  • へうげもの(12)

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    家康の足袋を受け取らず
    一人楢柴を見つめる織部。

    継ぎを見て司馬遼太郎の「割って、城を」を思い出し、読み返してみたが
    へうげ織部と司馬織部では人間の厚みが段違いだった。

    「へうげもの」というタイトルと利休処断辺りからの作品展開のシンクロ具合が神懸り。

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    2011年03月31日
  • へうげもの(12)

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    極めて観念的なものである「わびとさび」「おつ」などの日本人特有の美的価値感を小難しくならずに漫画の中で表現しきっていて本当におみごと!

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    2011年03月30日
  • へうげもの(12)

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    泣かせるはずのシーンで笑わせる。笑わせつつ泣かせる。作者と、作者の中の織部像とが一体となって昇華したようで、この漫画読んできて良かったなと思いました。

    他にも、実際に東日本大震災を幾らかでも体験している最中においては、加藤清正のシーンが胸にしみました。

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    2011年03月25日
  • へうげもの(12)

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    ネタバレ

    師を殺した過去を持つ秀吉と織部。二人の数奇な運命ははからずも同じ道をたどろうとしていて、12巻は秀吉だけでなく織部の死も暗示させる内容。
    死の間際に信長に到達できた秀吉のように、織部は利休を超えることはできるんだろうか。

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    2011年03月23日
  • へうげもの(1)

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    登場人物が皆魅力的
    主人公古田織部の生き様は、壮快で憧れる
    彼の師匠千利休の生き様も、格好が良い

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    2010年12月21日
  • へうげもの(9)

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    利休最期の茶席シーンは圧倒的。
    介錯人古田織部の葛藤と決意に心うたれる。
    後半は朝鮮征伐時代のストーリー。
    歳をとった主要キャラの姿が見られる。

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    2010年07月22日