あらすじ
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんの・りきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。「美」をめぐる確執が、利休を秀吉(ひでよし)暗殺へと駆り立てた。今焼で覇を唱えんと、伊達政宗(だて・まさむね)を弄ぶ織部。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
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Posted by ブクログ
千利休の最期がどんどん近づいていく…
基本おふざけ漫画?なので、史実とは違うのだが、読んでいてもしかしたら千利休切腹の真相は、この漫画で描かれていることに近いんじゃないか?とふと思ったりした。。
こういうところが、『へうげもの』の面白いところ。
Posted by ブクログ
毎回そうであるが、この巻でも驚くべき凄まじいシーンが随所に見られる。
大名同士の茶室での殴りあいの喧嘩あり、密室での毒殺あり。
京の都大路での古田織部と伊達政宗の大がかりな小芝居。語義矛盾を覚悟の上で僕はそう呼びたい。
そして徳川家康と千利休との茶室での思惑のぶつかり合いには読者は間違いなく固唾を呑むことになる。
巻末はおそらくこの物語全巻を通しての名シーンと呼べるだろう。
古田織部に追随する若いへうげものたちの登場に、織部の立ち居地が変わりつつある。
侘び数寄者としても戦国大名としても古田織部には風格が備わってきたようだ。
Posted by ブクログ
表紙が極渋です!表紙のカラーやデザインも、物語の進行にあわせてぐっと抑えたいぶし銀な感じで素敵!
毎巻物語の展開に驚かされているけど、明智光秀が出てくると、どうしてかほっとする。彼の侘び数奇は、精神面が本物なんだと思います。利や権力に左右されない、心からのもてなしが滲んでいるんでしょうね。と、ここまで言ったら褒め過ぎでしょうか(笑)
それにしても!利休はアノ弾上の娘を育ててたんですね。反逆の血は逆らえない…って、本当にスゴい。
Posted by ブクログ
まともな、朝鮮のイデオロギーを表す陶器のデザインに関するアレと、それをこく朝鮮人への秀吉公のソレが展開してた。うんうん。
あと古織さんが利休師匠に怒られる。
Posted by ブクログ
利休と織部の問答。「あなたは世に何を広めたいのですか?」「己を見つめ直しなされ」
家康と利休の対面も鮮烈。三国志にもよく命を賭した舌戦が繰り広げられるが、対話とはどこまで強烈なのか。