あらすじ
茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。新たな天下人・秀吉の下、晴れて大名に昇進。生か死か、武か数奇か、それがますます問題だ!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
茶の湯を語るとき「藁家に名馬を繋ぐが如し」と言う言葉が珍重される。
野の茶人・丿貫(へちかん)を古田織部が尋ねるくだりに、その場面が描かれている。
といっても、文章も説明もなく、ただ絵だけの風景描写だ。
ちょっと自慢だけど、そんな細部に気付いた自分の数寄者ぶりが嬉しい。
この巻には、特筆すべき大きな動きはなく、衝撃的な出来事も見られない。
しかし、それに反して侘び数寄のヒントがあちこちにごろごろと石ころのようにさりげなく転がされている。
お見逃しなきように。
北野天満宮での大茶会、行ってみたかったなぁ。
Posted by ブクログ
家康の秀吉臣従から九州征伐、北野大茶会までのストーリー。
丿貫が登場。丿貫のもてなしに織部がやられっぱなしになるも、最後に織部なりの工夫を魅せつけるシーンがとても美しい。
しかし、聚楽第の屋敷作りには反映されなかったところに織部の未熟さが見て取れる。
Posted by ブクログ
「カモナ・マイ・聚楽」
聚楽第に天下一の屋敷を建てると決めた織部は、侘びを知るため利休の紹介でノ貫(へちかん)という男の屋敷を訪ねる。その質素ながらも趣を見せる姿に打たれた余り、織部の屋敷は恐ろしい有様となる。
その頃秀吉は、京で日本中の数寄者を集めた大茶会を開くおふれを出した。
BASARAゆかり武将は真田信繁(幸村)と伊達政宗、片倉小十郎です。政宗様が超カブいてます。
Posted by ブクログ
正直もう続き買わないだろうなと思った矢先に面白くなってきたので、びっくりです。古織の行く末を見守りたい!これは、まんまと作者の手中に嵌ったのか…?(笑)
Posted by ブクログ
数寄者として名をあげることに固執する古田織部。利休すら感心するという数寄者・ノ貫との出会いにより、朽ちた趣きに傾倒してゆくが、いささかやりすぎの様子。
軍人としては、足りぬ兵数を悪知恵にてごまかして出陣し、九州の秋月を降伏させる手柄を上げ順風満帆だったが、関白秀吉が催す大茶湯にて茶人としても名声を上げんと意気込む。
さあ、どうなる古田織部?!