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茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんのりきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。秀吉(ひでよし)への殉死を拒み、数奇三昧の隠居暮らしにて候。織部好みの代名詞たる「ヘウケモノ」がついに誕生。徳川vs.石田の抗争激化にも、風見鶏な乙将・織部であった。生か死か、武か数奇か、それがますます超問題だ!!
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Posted by ブクログ
いよいよ関ヶ原の合戦が始まる。大河ドラマ軍師官兵衛も関ヶ原の合戦が始まるので、対比させながら読むことが出来た。大坂城西の丸に出来た白い天守閣を観て怒った徳川家康を宥める古田織部、最高!
ついに「ひょうげもの」としての自分に気づき、自己の数寄のあり方を確立せんとする古田織部!あの年齢であの覚醒は本当に凄い。佐竹、伊達も激闘大活躍。暗躍する家康、そして次巻はとうとう関ヶ原の合戦へ!
石田三成と大谷刑部の取り持ちを古田織部がする。主人公補正が大きい。 七将の石田三成襲撃事件では三成は逃げただけでなく、五分の戦いと描く。三成は前田利家の影に隠れたわけではなく、家康のところに逃げたのでもなく、伏見城に籠城した。
秀吉の死後、平和だった世の中もだんだんキナ臭くなっていく。ひょんなことから自分の生きる道をひょうげものにこそあると気づく織部。自分のとりまく世界がどうであろうと己さえ確立していれば生きていけるのだと思わせてくれる織部がダサかっこいい!萌こそ正義の現代人は織部にこそ生き様を学ぶべきだと思う。いい年した...続きを読む家康が純情で可愛いけど報われないねえ
徳川家康の策士っぷりがなかなかよし。そして、足掻く石田三成。歴史を知ってるだけに両者の差がますます広がるのがわかりすぎて辛い。でも、江戸時代はこのままではつまらなくなりそうでイヤだなぁ。
結城秀康の登場のさせかたがうまくて、家康と秀忠のイヤ~な感じが際立った。次巻はいよいよ関ヶ原。この流れだと、大谷吉継の活躍ぶりに期待が高まる。
『もはや完全に利休好みを離れ…「ひょうげもの」と呼ぶべき物にございますれば』 へうげアイデンティティー確立、関ヶ原前夜の巻。前田利家がもう見られないのは寂しゅうございます。最期まで流石にござりました。
前巻でついに豊臣秀吉が逝き、その後の天下を志す徳川と、あくまで豊臣を守らんとする三成の派閥争いがはじまる。織部はどう動くのか。 関ヶ原直前の家康VS三成の模様を史実のエピソードに作者独自の解釈をおりまぜて描かれています。相変わらず、おおげさな表情描写や大胆な構図がツボでした。
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山田芳裕
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