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茶の湯と物欲に魂を奪われた戦国武将・古田織部(ふるた・おりべ)。天才・信長(のぶなが)から壮大な世界性を、茶聖・千利休(せんのりきゅう)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。朝鮮戦線泥沼化、余命少なし太閤秀吉(ひでよし)。唯一の友として、この世で最後の花束を。「乙」から「へうげ」へ、織部ゴーズオン。生か死か、武か数奇か、それがいっそう問題だ!!
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Posted by ブクログ
豊臣秀吉、ついに死す。古田織部らしい最後のお見送りで良い終わりかただった。徳川家康が息子秀忠に「たとえ我らと価値観は違えども、信長公が負うはずだった労苦を一人で背負うた殿下の気概は恐るべきるべきもの。」と豊臣秀吉に語っていたが、これは確かに的を得た論評だと思った。 古田織部、最高!
秀吉の死期に際して、物語は錯綜する。が、秀吉と織部の友情の描き方は見事だった。この後、何が待っているのか。もう、いくつもの山を乗り越えてきただけに。楢柴、欲しい。
この巻は鳥肌が立った。シリアスとひょうげた表現のバランスが堪らない。絵が苦手で読めないという人は勿体ない事をしているとしか言えません。至高の作品です。
ついに秀吉が死去。秀吉亡き後に、天下に台頭してくるべく、はなたれまくる徳川家康の裏工作。古田織部プロデュースで瓜売り劇を行った「秀吉臨終」のクライマックスは圧巻。歴史を楽しみつつ描いてるよなあ。
家康の足袋を受け取らず 一人楢柴を見つめる織部。 継ぎを見て司馬遼太郎の「割って、城を」を思い出し、読み返してみたが へうげ織部と司馬織部では人間の厚みが段違いだった。 「へうげもの」というタイトルと利休処断辺りからの作品展開のシンクロ具合が神懸り。
極めて観念的なものである「わびとさび」「おつ」などの日本人特有の美的価値感を小難しくならずに漫画の中で表現しきっていて本当におみごと!
泣かせるはずのシーンで笑わせる。笑わせつつ泣かせる。作者と、作者の中の織部像とが一体となって昇華したようで、この漫画読んできて良かったなと思いました。 他にも、実際に東日本大震災を幾らかでも体験している最中においては、加藤清正のシーンが胸にしみました。
息苦しさと閉塞感の漂う中で、天下におのれの「数寄」をしめさんとする織部。そのへうげものが、まさに逝かんとする「友」へ贈る最後のはなむけ。そして、やはり最期はあのひとのもとで。
秀吉逝く。楽しい死に様でしたねえ。素敵。 「華」「侘」に続いて秀吉の「楽」ですか。織部も凄いことになったなあ………。
豊臣秀吉の末期から死までを描いている。 山里丸の完成で一気に秀吉の死期が近づいたように感じられる。 新日本ハウスの曲には笑った。
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