桃野雑派のレビュー一覧

  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    周のキャラクターが良かった。京都人でレスバが強いのに根が優しいのが魅力的。
    一方で犯人には共感も同情も全く覚えられなかった。むしろ嫌悪感を抱くレベル。人は人を殺しすぎたと口では言いながら因縁も何もない居合わせただけの同乗者を次々と手にかける様は矛盾も甚だしい。大体企みが成功したとしてその後はどうするつもりだったのだろう。そもそも重火器や核兵器なんかが出来る前の剣や弓矢の時代から人間は戦争をして来た訳で、そんな時代にも蹂躙される弱者は存在していた。包丁が道具になるか凶器になるかは使う人次第であることと同じで、結局は人間の問題でしかない。
    宇宙ホテルという舞台にはワクワクした。旅行メンバーが見せる一面には好感も覚えた。彼らがレクリエーションでワイワイする様を見たかった。なのに犯人は早々に事を起こし、良かった雰囲気をぶち壊してくれて、一読者という傍観者でしかないのに心から恨めしく思う。ただトリックには宇宙ならではの仕掛けが使われていたりしてその辺りは感心した。

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    2026年04月09日
  • 星くずの殺人

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    娘から借り、普段手に取らない本を読むことは読書の幅が開けて刺激になる。

    内容は、宇宙空間を舞台としたミステリー。
    民間企業がはじめた宇宙旅行で、無重力の宇宙で首つり死体が発見されたことを発端に殺人が連続で起きるという展開で、地上とは異なる条件でのミステリーが魅力的な作品だ。
    旅行客やスタッフのキャラクター個性にも魅力を持たせつつ、宇宙という想像でしかイメージできない環境での緊迫した状況に引き込まれる。
    宇宙特有の条件を殺人が殺人のトリックになっており、宇宙への興味や想像も深まり、より没入感のある作品で面白かった。

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    2026年04月03日
  • 星くずの殺人

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    宇宙で殺人という斬新な組み合わせに惹かれて買いました!

    宇宙に関してなんにも知らない自分にとっては、少し難しい内容もありましたが、丁寧に説明してくださっているので基本的に置いてきぼりになることはなく、他の部分より少し時間をかければ理解し想像することのできる範囲でした!

    みんなが疑心暗鬼になっている中、次々と問題が起こっていく様子にハラハラドキドキしながらページをめくっていました!

    未来では宇宙旅行も実現されるかもしれないと思うと、なんだか他人事ではないような気もして背筋が冷たくなるのを感じました

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    2026年03月25日
  • 星くずの殺人

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    宇宙をテーマにしたクローズドサークルものでとても楽しく読むことが出来た。文体も軽くて読み進みやすく、現場に相応しい科学的な説明もあって話がスッと入ってきて良かった。思いの隔たりの溝を埋めていくことが人間は必要なのだと感じた。

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    2026年03月13日
  • 星くずの殺人

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    表紙の子かわいい〜で何気なく買ってしまった本。思ってた感じと違くて、めちゃくちゃ明るい京女の子だった。
    民間が格安3000万で宇宙旅行を開発。そのオープニング日の宇宙でまさかの殺人事件が起きてしまう…
    明るいキャラが多くて、全く悲壮感とかなく、さらーと読めた印象。ミステリーだけど、コミカルなやりとりを楽しむタイプの小説かなぁ?
    クスッとさせられました。

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    2026年03月03日
  • 蝋燭は燃えているか

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    ネタバレ

    『星くずの殺人』の続編であり、前作に登場した女子高生が主人公。

    『星くずの殺人』では宇宙ステーションで起こった事件だったが、
    本作では打って変わって日本の京都が舞台。
    スケールが小さくなったのでは?と思いながら読んでいたが、
    京都の名所の数々が巻き込まれる大変大規模な事件が展開されていく。事件の規模なら前作以上だ。
    不謹慎かもしれないが読んだ後は京都旅行に行きたくなること間違いなし。

    主軸となるテーマは炎上や加害者家族に対する誹謗中傷だろう。
    おそらく今現在もなんらかの出来事で起こっている現象であると思うし、こういったトラブルなんかは枚挙にいとまがない。
    家族だから、友人だから、果ては同じ地域・都市に住んでいるからと、外野は一括りにして同様の狂気や悪意を孕んだ存在と決めつけて糾弾する。私も含めて心当たりがまったくない人はいないと思う。しかも糾弾する側は自分たちに正義があり、それが正当な権利であると思いこんでいる。
    まさに現代のSNSで起こっていることを反映させたような物語だった。

    こういった作品を客観的に読んでいると、誹謗中傷している側の醜悪さや幼稚さがありありと見えてくるのに、
    そのような行為がなくならないのはなぜなんだろうか。
    前述したとおり、やっている側としては正義を執行している感覚があるからなのだろう。
    我々は自分に正義があると何をしても許されると思っているフシがある。それが他人を傷つけ、結果的に殺すようなことになったとしても……。

    この作品を読んで今一度、正義とは何かということを考えてほしい。
    正直に言うと私は正義というものがわからない。そもそもそんなものは人間が勝手に作り出したもので、それが他人を害する大義名分になるというのならそんな概念はなくなってしまってもいいとすら思っている。そのように考えてはいるものの、声高にそれを主張するわけではない。ただ私は巻き込まれたくないだけなのだ。
    そんな自分を心底恥じ入るほどに心に刺さった作品だった。

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    2026年01月13日
  • 蝋燭は燃えているか

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    星くずの殺人よりも奥深い印象を持ちました。
    闇が深すぎて読んでて苦しかったです。
    あとは個人的には桃野雑派さんは息継ぎする余裕が無いので本の切りどころや休憩しながら読めない作家さんだなと言うイメージでした。
    集中したい時にはいいけど脳が少し疲れますね…

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    2025年12月07日
  • 老虎残夢

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    中国が舞台の歴史ミステリーもの。中国の歴史に明るくなくても内容が理解はできるように書かれているのでありがたい。
    中国が舞台なので登場人物の名前が覚えづらい面はあるが主要人物は多くはないので問題なく読めたのも更にありがたい。

    ネットで「百合に挟まる男」という言葉があるらしいが言いたくなる気持ちが少し分かるシーンがある。二人の間に割って入らないで。あっち行け。
    最後はちょっと泣いた。二人にはどうか幸せになって欲しい。

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    2024年08月26日
  • 老虎残夢

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    ネタバレ

    「星くずの殺人」の桃野先生のデビュー作。
    1000年前を舞台に武侠の達人が密室で殺害されてしまった事で始まるミステリー作品。
    ミステリーだけではなく、女性同士の恋愛や武侠に関わるアクション描写、物語の背景にある歴史的な背景など多くの面から楽しめる作品だと思いました。不器用ながらも血の繋がらない者への愛情や、復讐への惑い、それぞれの優しさなど、交錯していく思惑が複雑に絡み合っていて、それが綺麗に終盤にかけて回収されていく所がとても面白かったです。最後の描写がどうなってしまったのか分からないところが少し惜しい点かなと思いました。恋華と紫苑の恋仲がどうなったかなどの所も描いて欲しかったと想いました。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    蒼紫苑:小松未可子
    梁恋華:安野希世乃
    梁泰隆:中田譲治
    蔡文和:小山力也
    楽祥纒:松本梨香
    為門:立木文彦

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    2024年08月11日
  • 老虎残夢

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    私は本書にて「武侠小説」なる存在を初めて知った。ただ、本書は武侠小説を基軸としているが、なかなか盛りだくさんな設定を詰め込んでいるハイブリッド小説でもあった。しかし、この小説を機に武侠の世界に身を委ねるのも悪くない。そう思わせてくれた良き物語との出逢いだった。

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    2024年06月01日
  • 老虎残夢

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    江戸川乱歩賞受賞作!
    その名に恥じない作品でした!!

    特殊設定ミステリー之新たな挑戦!?

    武侠の要素を上手く取り入れた傑作!!

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    2024年03月28日
  • これが最後の仕事になる

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    「これが最後の仕事になる。」
    この書き出しではじまるショートショートが24編収録されたアンソロジー本。QuizKnockの河村さんが書いてる短編が目当てで購入。

    アンソロジーって初めてだし、ショートショートって星新一しか読んだことないけど、こうやっていろんな作家さんの文章を味見できるっていいなーと思った。
    気に入った短編は
    「悪魔との契約」須藤古都離、「最後の告知」真下みこと、「声」岸田奈美、「ペットショップという名の地獄」真梨幸子

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    2026年10月24日
  • 水没レストランの一夜

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    ネタバレ

    クローズドサークル

    ふたりの視線でストーリーが進みます
    読み進めるとわかってくるまさかの面子
    偶然と必要

    ちなみにケンシロウとか一切出てきません

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    2026年10月24日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    短編集なのでスキマ時間にサクッと読めました。
    著者は読書にわかの私でも知ってるような方からこの短編集で初めて知った方、芸人さんなど幅広くて、それも読む楽しみになりました。
    私は
    ・モモと夏の香り
    ・湯と浸る
    が好みでした。
    あと
    ・そして誰も風呂に入らなくなった
    は世にも奇妙な物語感があって面白かったです。

    お風呂に入りたくなる本といえば、青木祐子さんの「風呂ソムリエ」を読んだ時、お風呂にどハマりしたので、ついでにおすすめしておきます。笑

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    2026年10月22日
  • 星くずの殺人

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    桃ノ 雑派(ももの ざっぱ、1980年[1] - )は、日本のゲームシナリオライター・小説家。小説家としての名義は桃野 雑派(ももの ざっぱ)

    クローズドサークル新時代! 
    最後の一行まで驚きの連続、限界突破ミステリー!!
    「Electro-Magnetic Pulse。略してEMP。パルス信号によって、電磁波を発生させる装置のことです」
    二〇××年七月三一日
    午前九時。ユニバーサルクルーズ社副機長兼添乗員の土師穂稀、機長の伊東、スペースポート紀伊。HOPE!!号、宮原英梨という乗客、政木敬吾だ。隣の乗客山口肇、後ろの席、眼鏡の男──澤田直樹、隣の嶋津紺、宮原の隣の女子高生、真田周、宇宙ホテル『星くず』支配人の菅山、浮かんでいるのは、伊東だった。伊東は、無重力下で首を吊っていた。送り先中田の社用メールアドレス、『危険! まだ戻るな。』「誰かが、僕を殺そうとしたんです」自殺するなら首吊り一択なんです。減圧、宇宙ゴミ、火事と、澤田と宮原が、伊東と同じく、首を吊っていた。副操縦士土師穂稀、支配人の菅山、高校生真田周、不動産屋の政木、フリーコンサル山口、福岡の介護士嶋津、犯人は山口。生きてる。「……地球、丸いわ」

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    3000万円の完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル『星くず』についた途端見つかった死体。それも無重力空間で首吊り状態だった。添乗員の土師穂稀は、会社の指示に従いツアーの続行を決めるが――。
    一癖も二癖もあるツアー客、失われる通信設備、逃げ出すホテルスタッフ。さらには第2の殺人まで起きてしまう。帰還を試みようとすると、地上からあるメッセージが届き、それすら困難に。『星くず』は、宇宙に漂う巨大密室と化したのだった。

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    2026年10月20日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    一つひとつの話が短いのでとても読みやすい。色んな筆者の文章に触れることができて面白かった。
    全ての話がお風呂にまつわる話で、、
    でも5分後にお風呂に入りたい!とは思わなかったです笑

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    2026年10月17日
  • これが最後の仕事になる

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    本を読むだけ?24の時代も幸せ、不幸、ミステリーと次々と起こる最後の仕事!1つの事柄が短く、一気読みするのは危険なほど、前の章を引き摺る程、濃密!
    どんなジャンルがお好み?

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    2026年10月17日
  • これが最後の仕事になる

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    ネタバレ

    これが最後の仕事になる
    から始めるテーマ小説

    4〜5ページで読みやすかったけど短い分想像させることが多くてわかりづらいものもあった。qkの河村さんとかも書いてた

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    2026年10月13日
  • 星くずの殺人

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    宇宙のクローズドおもしろそーーで読み始めたけど理系知識がなさ過ぎて途中で置いてきぼりになってもーた。
    最後の最後で持っていかれた感はすごい笑ってしまった笑
    続編出てるけど周がメインなのかな?
    テンプレイメージの京都弁でちょい怖だけど今作以降どうなったかは気になるのでまた続き読もう

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    2026年10月11日
  • これが最後の仕事になる

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    アンソロジーと言うのも良いなと最近思っていて、その勢いで買った本。ただ、ちょっと大人数過ぎん?
    まぁ、あまり好みでない話であればすぐに読み終えられてホッとする代わりに、これは結構良いぞと思う話は短過ぎるでしょ!
    好みだったのは、小川哲、夕木春央、高田崇史。これらの方達の本は読んだことなかった。新しい出会いに乾杯!そしてオオトリの米澤穂信。さすがです。貫禄が違う。
    あれ?こうして書き出してみると結構満足してるような。でもこの物足りなさ感は何なんだろう?やっぱもっと長いのが読みたくなるからだ、きっと。それが狙いだな、この本は。

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    2026年10月09日