桃野雑派のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「星くずの殺人」の桃野先生のデビュー作。
1000年前を舞台に武侠の達人が密室で殺害されてしまった事で始まるミステリー作品。
ミステリーだけではなく、女性同士の恋愛や武侠に関わるアクション描写、物語の背景にある歴史的な背景など多くの面から楽しめる作品だと思いました。不器用ながらも血の繋がらない者への愛情や、復讐への惑い、それぞれの優しさなど、交錯していく思惑が複雑に絡み合っていて、それが綺麗に終盤にかけて回収されていく所がとても面白かったです。最後の描写がどうなってしまったのか分からないところが少し惜しい点かなと思いました。恋華と紫苑の恋仲がどうなったかなどの所も描いて欲しかったと想いました。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本初の格安宇宙旅行が実現し、添乗員の土師は抽選で選ばれた6人のツアー客とともに宇宙ホテル『星くず』に到着する。
しかし、直後に機長が首吊り死体となって発見される。自殺なのか、事故なのか。そもそも、無重力下で首をつることは可能なのか。
宇宙が舞台のクローズドサークルミステリーです。
現代にあって警察の手が届かない場所なんてほとんどない中、クローズサークルも来るところまで来たなという感じ。
動機もトリックもこの場所(宇宙)でこそ、というスケールの大きさ。宇宙ホテルのディティールも細かく、いつか宇宙旅行や宇宙移住が実現できたらこんな場所に泊まることになるのかなとワクワクしました。
登場人物も -
Posted by ブクログ
ネタバレミステリではない!武侠小説の入門みたいな感じで読むのが良いのかも!
良かった点
・読みやすい、武侠小説の専門用語も少なめで、でも世界観は伝わる良い塩梅
うーん、、、な点
・推したいポイントが渋滞してて、読み終わると、どれも中途半端にしか印象が残らない
文章がとにかく読みやすかったから、武侠小説に馴染みがなくても難なく読めた。だからこそ、もっと長くなっても良いから推したい要素(館、特殊設定、孤島、百合)を固めて欲しかった。あと、最後も武侠小説のテンプレみたいな終わりよりは、紫苑たちのその後をもっと見せて欲しかった。紫苑と恋華は飯店の女二人としても、祥てんたちのその後も知りたかった -
Posted by ブクログ
これが最後の仕事になる、の共通センテンスからスタートするショートアンソロジー。
ショートで色んな作家さんがかく中でインパクトを、となるとどうしてもドキッとするような内容に寄る。
そのなかで違う角度で楽しませてくれたのは
・半分では足りない/呉勝浩
→うぉぉーーー読み直したよ!
・闇バイト/柿原朋哉
→タイトルと違ってちょっとほっこり
・天岩戸の真実/高田崇史
→この作者さんテイスト満載
あとストーリー好きだったのは
・悪魔との契約/須藤古都離
→オチ!良き!
・魔法少女ミラクルミルキー/一穂ミチ
→ヒーローも魔法少女も辛い仕事。。。
・時効/米澤穂信
→この長さで収まる起承転結具合が秀逸! -