桃野雑派のレビュー一覧

  • 水没レストランの一夜

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    ネタバレ

    薬物に翻弄される人を取り巻くミステリであり、それぞれのキャラクターの持つ背景が重たい。学校などで薬物の危険性は多く知るだろうが、実際に関わる機会はほとんどないし、実生活上で意識しないことだろう。しかし、苦しんでいる人はいるし、貶めようとする人もいる。人には偏見などが存在していて、どんなに薬物から逃れようとしても1度手を出してしまうと、社会復帰はほぼできない。そのうえでどうすることが最善なのか、身辺で起こった時自分はどうしてしまうか、色々と考えさせられる作品だった。また、最後のシェフとしての矜恃と激は感動した。

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    2026年09月30日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    砂原浩太朗さん目当てで手に取りました。
    エッセイと小説がごちゃまぜなので何回か「あれ?なんで?」っとなちゃったのがかえって面白かったですね。著者22人で220頁とちょっと、バラエティに富んでいて次々読むのもスキマ時間にひとつだけ読むのもどっちも楽しかったです。テーマがお風呂だからかどんより重苦しかったり背筋が凍るほど怖かったりする作品は少なくて、時代小説もSFもほっこりイイ気分で読めた作品が多かったですね。お風呂に入る前からあったまりました。

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    2026年09月28日
  • これが最後の仕事になる

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    好きな作家さんが盛りだくさんでうれしい
    QuizKnockの河村さんの文章を読むのは初めてかもしれない。
    どうやらこの先、MEPHISTOでの連載、いずれそれが単行本になる予定とのこと。
    たのしみすぎる。

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    2026年09月27日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    正直理系ミステリはトリックついていけないことも多くてこれもご多分に漏れずなんだけど、それを差し引いてもワクワクしながら読んでしまった。民間の宇宙旅行、無重力化の首吊り、従業員は逃げ出して地上からは危険信号、もうこれは舞台設定がズルすぎるよね。

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    2026年09月08日
  • 星くずの殺人

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    周ちゃんのキャラが良すぎる
    エンディング曲もサイコー
    殺人起きてるのに悲壮感がなくスカッと爽やかな読後感

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    2026年07月27日
  • 5分後にお風呂に入りたくなる! 湯けむり文学

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    サウナが大好きだけど最近行けてなくて、この前夏でも湯船に浸かってみたらお風呂上がりの扇風機が最高に気持ちよくて、その時のすっきりしたような気持ちになれた本。いろんな風呂エピソードが詰まってます。

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    2026年07月16日
  • 蝋燭は燃えているか

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    ネタバレ

    前作から話続いているので、まずはそちらを読んだ方がわかりやすいかと。
    前作でした配信内容が炎上してしまい、コメントが荒れる中、京都の街がどんどんと燃えていく。
    誹謗中傷、被害者と加害者。そんな問題をうまく結んだと思います。
    個人的には前作より内容はこっちが好き。トリックは前作が好き。

    前作の最後の一行も最高だったけど、今作の最後の一行も最高だった。読んだ瞬間、エンディング流れた(ないです)

    後琵琶湖の水を止めるの正しい使い方を知りました。

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    2026年05月24日
  • 蝋燭は燃えているか

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    「星くずの殺人」の続編。

    最後に宇宙から歌の生配信を行った真田周は、そのせいでネット炎上していた。高校に通う道にも、アンチが生配信で張り込んでいるくらい。生活にも困るくらいだった。

    周は生配信によって、行方不明になっている瞳子ちゃんと連絡をとりたかったのだが、その連絡は全然なく、ある日コメント欄に「金閣が燃える」と書き込まれ、実際に焼け落ちた。次は銀閣寺の予告が行われて、やはり焼けてしまう。

    周のコメント欄に書き込んだ男は捕まったが、その後次々と重要文化財や国宝が燃やされ、どうやらこの男は実行犯ではない。瞳子ちゃんのお父さんは京都タワーで焼死した。瞳子ちゃんはなにか関わっているのか?

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    2026年02月03日
  • 星くずの殺人

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    【三行感想】
    SFという世界観を用いて、why,how,whoの要素が素敵に(丁寧な説明で)散りばめられており、推理が楽しい一冊。
    思わず、主人公以外にも感情移入してしまうくらい、各登場人物の背景や人柄が良く描かれている。
    宇宙ホテルでのトラブルの連発が予測不可能で、テンポが良い。

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    2026年01月22日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    宇宙を舞台にしたクローズドサークル作品。
    途中みんな怪しく見えて犯人が誰なんだとワクワクしながら読むことができた。
    さらに一癖も二癖もあるようなキャラの濃い登場人物も多かった。

    中でも地球平面説を信じる人が面白かった。

    政府やNASAが知られたくなくて隠しているんだ!って言ってたけど知られたら何がまずいんか分からなさ過ぎてツボってしまった。

    自転も公転もスピードが速すぎて立ってられないともあったが、それやったら車で時速100㎞で走った時点で飛ばされてるやろって思った。

    ほんとうに面白いキャラでめちゃくちゃいい人なのも良い。
    最後に丸いのが分かって良かったね。

    トリックも宇宙ならではと感じるところが良かった。

    犯人の動機に関してはとても理解しがたかった。
    兵器を全てなくしたところで・・・
    文明をリセットしたところで・・・
    じゃあ昔の文明では争いはなかったのかなあ?
    とはてなマークが出てしまった。

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    2026年01月18日
  • 蝋燭は燃えているか

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    前作の『星くずの殺人』から帰ってきた女子高生にスポットを当てたストーリー。今回は金閣寺を皮切りに京都が大大大炎上し、周(あまね)がその事件を追いかけていく。

    本作のスポットライト…テーマも重めだった。
    マイノリティを叩くマジョリティという構図。マジョリティはマイノリティを助けるべきだという構図。マイノリティはマジョリティに迷惑をかけないようにすべきだという構図。
    この世界は多数派に合わせて成り立っている。

    読んでいて、痛いほど感情移入ができたし、有数の観光地でもある京都が炎上する場面は応仁の乱さながらだった。

    次回作が出るとしたら周が大学生になった後になるのかな?楽しみ!

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    2025年12月07日
  • 老虎残夢

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    面白かった。舞台設定が中国の南宋時代と斬新。時代にあった情景描写や人物描写ができている。そこで本格ミステリが成立しているのがすごい。

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    2025年11月28日
  • 蝋燭は燃えているか

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    次々と燃えていく京都に
    あ、こんなに行けるんだーって清々しさ待て感じていたら
    どんどんと重たい内容に考えさせられるものが多かった。
    被害者にも加害者にも簡単になってしまう世の中、
    自分はどういたいか、そういう人が近くにいた時どうするか。当事者になってしまった場合などを考える。
    あまねの反論は、よく内部分ももちろんありつつ、気持ちの良いものもあった。
    結末は寂しいけど、読後感は良い

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    2025年11月12日
  • 星くずの殺人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    宇宙空間で起こった究極のクローズドサークル。無重力での首吊り死体や火器のない中での発火など興味を引かれる内容が続き、最後まで飽きずに読了。大変面白かったです。

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    2025年03月26日
  • 老虎残夢

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    二つ名を持った江湖の住人達が飲み食いしたり気を放ったりする南宋武侠百合サスペンスだった。とても充実した。
    エピローグで国破れて百合あり、ってなる展開になるはずが南宋が豊か過ぎるせいでなかなか滅ばないのが面白かった

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    2024年04月27日
  • 老虎残夢

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    桃野雑派『老虎残夢』講談社文庫。

    第67回江戸川乱歩賞受賞作。

    南宋時代の中国を舞台にした一種のクローズドサークル・ミステリーであるが、個人的には苦手な同性愛で味付けされているのが気に食わないなと思ったのだが、同性愛には重要な意味があったのだ。

    まさかの壮大な展開に驚愕の結末。練りに練られた素晴らしいミステリーだ。


    八仙島の湖に浮かぶ孤島で八仙楼という名の道場を開く『碧眼飛虎』と呼ばれる武術の達人・梁泰隆は23歳の蒼紫苑を一番弟子に取り、家族を惨殺された17歳になる恋華を養女にして暮らしていた。紫苑と恋華と女性同士ながら互いに惹かれ合い、師父の娘と弟子との禁断の恋と知りながら、泰隆には内緒で愛し合っていた。

    ある日、泰隆は紫苑に島の外から3人の武俠を呼び、その中の1人にだけ奥義を授けると告げる。泰隆の元で18年間に亘り修行を積んだ紫苑が奥義を授かる資格が無いのには、ある理由があった。

    さっそく、海幇の文和、女性事業家の祥纏、僧侶の為問という泰隆と縁のある3人の武俠が八仙島に来て、雪の夜に屋敷の中で宴会が開かれる。3人の武俠と紫苑、恋華はそのまま屋敷に泊まり、泰隆だけが軽功という技で湖面を渡りながら、孤島にある八仙楼に帰る。

    翌朝、唯一の船が八仙楼側にあることを不思議に思いながら、紫苑と3人の武俠が八仙楼を訪ねていくと、泰隆は毒を盛られ、腹を匕首で刺されて死んでいた。

    一体誰が孤島の中で武術の達人である泰隆に毒を盛り、匕首で刺し殺したのか。泰隆が伝えようとした奥義の正体とは。

    定価869円
    ★★★★★

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    2024年02月29日
  • 水没レストランの一夜

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    なかなか面白かった
    ポップな表紙とは裏腹に人間模様を描きながらクローズサークルになりそこで起こる事件と真相はすき

    3345冊
    今年244冊目

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    2026年09月30日
  • これが最後の仕事になる

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    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

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    2026年09月24日
  • 蝋燭は燃えているか

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    前作のラストの、宇宙ホテルからの生還からスタートするこの物語。ストーリーとしては、前作を読んでいなくても理解できるし楽しめる。
    主人公の周ちゃんがすごくいいキャラをしていて、個人的には親近感が湧く性格だったので余計に面白く感じたかな。ストーリーや事件自体は重くなりがちなテーマだけれど、この周ちゃんを筆頭にいいキャラの登場人物たちがいい感じに軽さを出していて読みやすかった。

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    2026年09月16日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    クローズドミステリーはついに宇宙にまで手を出したのか!
    格安宇宙旅行ができるようになった20xx年。宇宙のホテルに到着したすぐにパイロットが無重力空間での首吊り死体という矛盾のある状態でみつかる。

    各キャラクターの個性も良く、笑える部分もあって面白かった。
    周の、「アホなこと考えずに美味しいもんのこと考えましょ。」のあとの「京都一ゆうことは世界一なんで、」という京都人らしいセリフにはクスッとした。
    政木も最初嫌なネット民みたいだなと思ったけど、周が言う通りただのバカなんだなと笑
    最後の「・・・地球、丸いわ」はめちゃくちゃ笑った。

    私が馬鹿なこともあるが、トリックそのものはすぐには理解できなかった。EPN爆弾??初めて聞いた。
    設定がずば抜けて良かっただけに、トリックの意外さが無かったのが個人的に残念だった。

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    2026年08月29日