桃野雑派のレビュー一覧

  • 蝋燭は燃えているか

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    前作の『星くずの殺人』から帰ってきた女子高生にスポットを当てたストーリー。今回は金閣寺を皮切りに京都が大大大炎上し、周(あまね)がその事件を追いかけていく。

    本作のスポットライト…テーマも重めだった。
    マイノリティを叩くマジョリティという構図。マジョリティはマイノリティを助けるべきだという構図。マイノリティはマジョリティに迷惑をかけないようにすべきだという構図。
    この世界は多数派に合わせて成り立っている。

    読んでいて、痛いほど感情移入ができたし、有数の観光地でもある京都が炎上する場面は応仁の乱さながらだった。

    次回作が出るとしたら周が大学生になった後になるのかな?楽しみ!

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    2025年12月07日
  • 老虎残夢

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    面白かった。舞台設定が中国の南宋時代と斬新。時代にあった情景描写や人物描写ができている。そこで本格ミステリが成立しているのがすごい。

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    2025年11月28日
  • 星くずの殺人

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    宇宙旅行が3000万円でできる時代。滞在するのは「星くずホテル」。和歌山の打上場からスペースシャトルを発射して、星くずホテルまで5時間くらい。6人のお客さんと、スペースシャトル機長2人。ホテルスタッフ10人の旅だが、ホテル到着すぐに機長が殺されてしまう。その後wifiが使えなくなり、衛星電話も通信不能になり、帰ればいいのだが客たちの意見がまとまらない。曰く3000万円が無駄になってしまうなどなど。次々起こる殺人事件未遂と殺人事件。結末はいかに。

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    2025年11月12日
  • 蝋燭は燃えているか

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    次々と燃えていく京都に
    あ、こんなに行けるんだーって清々しさ待て感じていたら
    どんどんと重たい内容に考えさせられるものが多かった。
    被害者にも加害者にも簡単になってしまう世の中、
    自分はどういたいか、そういう人が近くにいた時どうするか。当事者になってしまった場合などを考える。
    あまねの反論は、よく内部分ももちろんありつつ、気持ちの良いものもあった。
    結末は寂しいけど、読後感は良い

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    2025年11月12日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    宇宙という舞台の特別感とロマンがあって、面白かったです。緊張感の中で周さんの皮肉たっぷりな京都弁がクッションになって、魅力的なヒロインでした。キャラクターの背景が徐々に明かされながらクライマックスまで加速度的に進んでいって一気に読みました。主人公と伊東さんの関係性がすごく素敵で、何度もやりとりを思い出しながら前に進んでいく様にグッと来ました。エンディングの一文は本当に気持ちよくて、後味最高です。素敵な物語をありがとうございます。

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    2025年10月11日
  • これが最後の仕事になる

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    最初の一文目が同じアンソロシリーズ。お気に入りは、桃野雑派「「アイドル卒業」一穂ミチ「魔法少女ミラクルミルキー」岸田奈美「声」、そしてさすがすぎる米澤穂信「時効」。求めてる面白さ!の人もいればこんなのも書くの、な人もいるのが良き。

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    2025年04月29日
  • 星くずの殺人

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    宇宙空間で起こった究極のクローズドサークル。無重力での首吊り死体や火器のない中での発火など興味を引かれる内容が続き、最後まで飽きずに読了。大変面白かったです。

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    2025年03月26日
  • 老虎残夢

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    13世紀の宋を舞台にした、武侠×特殊設定ミステリ。複雑な時代背景と、武術が持つ超人的な能力を基にした謎解きは新鮮だった。特殊設定ミステリの新たな可能性を広げた作品でもあると思った。

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    2025年03月07日
  • これが最後の仕事になる

    匿名

    購入済み

    一穂ミチ先生のファンで

    一穂ミチ先生のファンで購入しました。買ってよかったです。初めて読む作家さんもあり、色々な作品が読めてよかったです。個人的には後半の作品が好きでした。

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    2024年08月30日
  • 老虎残夢

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    二つ名を持った江湖の住人達が飲み食いしたり気を放ったりする南宋武侠百合サスペンスだった。とても充実した。
    エピローグで国破れて百合あり、ってなる展開になるはずが南宋が豊か過ぎるせいでなかなか滅ばないのが面白かった

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    2024年04月27日
  • 老虎残夢

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    桃野雑派『老虎残夢』講談社文庫。

    第67回江戸川乱歩賞受賞作。

    南宋時代の中国を舞台にした一種のクローズドサークル・ミステリーであるが、個人的には苦手な同性愛で味付けされているのが気に食わないなと思ったのだが、同性愛には重要な意味があったのだ。

    まさかの壮大な展開に驚愕の結末。練りに練られた素晴らしいミステリーだ。


    八仙島の湖に浮かぶ孤島で八仙楼という名の道場を開く『碧眼飛虎』と呼ばれる武術の達人・梁泰隆は23歳の蒼紫苑を一番弟子に取り、家族を惨殺された17歳になる恋華を養女にして暮らしていた。紫苑と恋華と女性同士ながら互いに惹かれ合い、師父の娘と弟子との禁断の恋と知りながら、泰隆に

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    2024年02月29日
  • 星くずの殺人

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    宇宙という舞台を生かした唯一無二の作品。トリックも宇宙の要素が使われており宇宙が舞台でないと書けない作品。トリックは理解するのが難しいものもあり、そういうものなんだなと受け入れて読んだ。

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    2025年12月08日
  • 蝋燭は燃えているか

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    星くずの殺人よりも奥深い印象を持ちました。
    闇が深すぎて読んでて苦しかったです。
    あとは個人的には桃野雑派さんは息継ぎする余裕が無いので本の切りどころや休憩しながら読めない作家さんだなと言うイメージでした。
    集中したい時にはいいけど脳が少し疲れますね…

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    2025年12月07日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    宇宙が舞台のクローズドサークル。理系要素満載で予測しにくい点も多々あるが説明もあるので楽しめた。ただ残念なのは表紙の子が謎解きするなり犯人なりなのかなぁと読みすすめたが、存在感はあるが謎解きには観客同然だった、まぁ専門的すぎるし仕方ないかもしれないが。

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    2025年11月09日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    地動説を証明するために宇宙に行くガッツすごいな
    強く信じている概念が揺らぐ可能性あるのなら自分だったら怖くて確かめられない

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    2025年11月09日
  • 星くずの殺人

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    民間旅行会社が企画する少人数制宇宙旅行、その金額は3000万円。
    富豪でなくても何とか手が届きそうな絶妙な値段だ。
    6人の旅行客を乗せ、パイロットの伊東と土師が操縦するロケットは無事宇宙ホテル「星くず」に到着するが、その究極の閉鎖空間で殺人事件が起こる。
    宇宙旅行を申し込んだそれぞれの客や、ホテルの従業員、パイロット達には、それぞれに目論み、事情がありそうだが、、、

    宇宙空間をテーマにした作品はそれこそ星の数ほどあるが、民間の宇宙旅行が決して遠くない未来になってきた今、割とリアリティのある環境設定だなとも思った。

    その一方で、殺人事件を扱うミステリとしては、登場人物のキャラや、その背景、そ

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    2025年10月23日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    いいミステリー。最後までハラハラで読めた。読後のスッキリ感が少なくて、どちらかと言えば心に重く残るラストだった。このラストは、いつまでも覚えていると思う。

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    2025年10月13日
  • 星くずの殺人

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    宇宙って無人島の館みたい。
    無重力で首吊り死体というパワーワード。

    宇宙での仕組みに疎いから頭こんがりながらよんでたけど、ストーリーがいい。愛せるキャラも出てくるし、終わり方がとても良き。

    最後の一文が好きだった。

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    2025年10月12日
  • これが最後の仕事になる

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    続きを書いて欲しい話や、考えさせられる話または自分にはよくわからない話など色々な作家さんの作品があり、読み応えがありました。
    この中から自分のお気に入りになる作家さんを探すのもいいかと思います。

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    2025年10月11日
  • 星くずの殺人

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    ネタバレ

    宇宙って究極の館ものだなと。宇宙における殺人はどうやって警察を運ぶのか?管轄はどこか?など宇宙ならではの課題も。トリックも二酸化炭素や酸素、EMPを使った化学的な要素が多かった。宇宙はいちごの匂い。

    正直犯人もすり替えも途中で気づいて謎としては弱いけれど、時計とかペンとかがちゃんとラストに活きててドラマとして上手いなと思った。アマネちゃんは探偵役ではなく、普通に肝が据わってて頭の良い女子高生だったのも意外。(さすが受験生!)マサキはウザイだけの陰謀論者だと思ったら、ラストを飾るほどの愛されキャラに。

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    2025年10月01日