桃野雑派のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
桃野雑派『老虎残夢』講談社文庫。
第67回江戸川乱歩賞受賞作。
南宋時代の中国を舞台にした一種のクローズドサークル・ミステリーであるが、個人的には苦手な同性愛で味付けされているのが気に食わないなと思ったのだが、同性愛には重要な意味があったのだ。
まさかの壮大な展開に驚愕の結末。練りに練られた素晴らしいミステリーだ。
八仙島の湖に浮かぶ孤島で八仙楼という名の道場を開く『碧眼飛虎』と呼ばれる武術の達人・梁泰隆は23歳の蒼紫苑を一番弟子に取り、家族を惨殺された17歳になる恋華を養女にして暮らしていた。紫苑と恋華と女性同士ながら互いに惹かれ合い、師父の娘と弟子との禁断の恋と知りながら、泰隆に -
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民間旅行会社が企画する少人数制宇宙旅行、その金額は3000万円。
富豪でなくても何とか手が届きそうな絶妙な値段だ。
6人の旅行客を乗せ、パイロットの伊東と土師が操縦するロケットは無事宇宙ホテル「星くず」に到着するが、その究極の閉鎖空間で殺人事件が起こる。
宇宙旅行を申し込んだそれぞれの客や、ホテルの従業員、パイロット達には、それぞれに目論み、事情がありそうだが、、、
宇宙空間をテーマにした作品はそれこそ星の数ほどあるが、民間の宇宙旅行が決して遠くない未来になってきた今、割とリアリティのある環境設定だなとも思った。
その一方で、殺人事件を扱うミステリとしては、登場人物のキャラや、その背景、そ -
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Posted by ブクログ
無重力の首吊り殺人
っていう言葉に惹かれ購入。
宇宙旅行が格安(と言っても3000万。笑)で行ける時代にモニターとして選ばれた人を乗せ宇宙旅行へ。
そこで起きる殺人事件。
面識もない、無作為に選ばれたはずの旅行客
犯人は一体誰??
という宇宙空間で起きるある意味密室系殺人。
途中で犯人がわかってしまって
そこは単純すぎるな~と思いましたが
登場人物たちがどれも魅力的で
スイスイと読み進められました。
殺人の動機がなんかイマイチに感じましたが
正義と悪って紙一重で、自分の信念によって
味方は変わるよなって思いました。
きっと犯人にとってはこれが正義だったんだろうな。
法的には悪だとしても