桃野雑派のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレクローズドミステリーはついに宇宙にまで手を出したのか!
格安宇宙旅行ができるようになった20xx年。宇宙のホテルに到着したすぐにパイロットが無重力空間での首吊り死体という矛盾のある状態でみつかる。
各キャラクターの個性も良く、笑える部分もあって面白かった。
周の、「アホなこと考えずに美味しいもんのこと考えましょ。」のあとの「京都一ゆうことは世界一なんで、」という京都人らしいセリフにはクスッとした。
政木も最初嫌なネット民みたいだなと思ったけど、周が言う通りただのバカなんだなと笑
最後の「・・・地球、丸いわ」はめちゃくちゃ笑った。
私が馬鹿なこともあるが、トリックそのものはすぐには理解できなかった。EPN爆弾??初めて聞いた。
設定がずば抜けて良かっただけに、トリックの意外さが無かったのが個人的に残念だった。 -
Posted by ブクログ
密室殺人。
ミステリーにおいて確固たる地位を築いているこのジャンルは、文明の進化とともに、今やそのバリエーションは星の数ほど存在していると言える。
そんな中でもひときわ読者を魅了する舞台が、今作の主戦場…
そう、宇宙だ。
物語は、格安民間宇宙旅行に来た6人の客と、その観光業者。
宇宙の放つ現実離れした景色に見惚れる中、なんと宇宙船の機長が無重力空間の中首にロープが巻きつけられていた状態で死亡している。
これは事故?自殺?それとも…他殺?
という幕開けです。
眼前に広がるような、宇宙空間の美しさが文章から想像を掻き立てられます。
宇宙から地球を眺めるシーンで、
「もっと平面的に見えるのかと思っていた地球は、ジオラマのように細かい部分まで見てとれた。
名前も分からない山脈のごつごつした様子や、規則性があるようにも見える砂漠の風紋など、宇宙からでなければ見えない景色に、ため息がこぼれる。
とくにくもは、油彩絵具の塊が泳いでいるようで、ただ眺めているだけで楽しかった。」
桃野さんは、本当に宇宙に行ったことがあるんですか??
と思わずにはいられないほど、細かい景色の説明がされていて、まるで自分の肉眼で宇宙から地球を眺めているような感覚に陥りました!
また、宇宙ホテル「星くず」で起きる数々の事件は、無重力空間や無酸素などなど、宇宙ならでは要素が謎解きの鍵となっていて、普通の本格ミステリにはない観点から事件を眺めることができて、とても新鮮みのある作品でした!
そして何より意外だったのは、登場人物達一人一人の過去がクローズアップされて描かれているところ。
今回のこの宇宙旅行に来た登場人物達は皆初対面。
そのはずなのに、どうして殺人事件が起きるのか?
職業や性格、宇宙旅行に応募するに至った経緯などを描くことで、
誰が事件を起こした犯人なのか?
また、その動機はなんなのか?
一人一人のバックボーンが、読者に推理をさせたくなるように機能しています。
前代未聞の宇宙密室殺人。
一読の価値大アリです!
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Posted by ブクログ
ネタバレ宇宙という極限状態で起きた宇宙船機長の死亡事件。無重力で首を吊るという不可解な事件を期に起きる、電気系統の異常や通信機器の故障。宇宙空間の中で、逃げられない状態の中、殺人犯から無事に生き延びれるか‥そして、何故宇宙空間で殺人を起こしたのかその動機は。
この作品は、クローズド・サークルもので、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるものがあった。
亡くなった機長や他に殺されたツアー参加者や生き残った者、犯人全員が宇宙で何かを成し遂げようとしていた。
言ってしまえば、1人の強烈な策略・思いによって何人もの犠牲者が出てしまった。
『どのような願いがあっても、これからのあった人たちの命を踏みにじっていいわけではない。』読後にこういう感情を抱いた。