桃野雑派のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
密室殺人。
ミステリーにおいて確固たる地位を築いているこのジャンルは、文明の進化とともに、今やそのバリエーションは星の数ほど存在していると言える。
そんな中でもひときわ読者を魅了する舞台が、今作の主戦場…
そう、宇宙だ。
物語は、格安民間宇宙旅行に来た6人の客と、その観光業者。
宇宙の放つ現実離れした景色に見惚れる中、なんと宇宙船の機長が無重力空間の中首にロープが巻きつけられていた状態で死亡している。
これは事故?自殺?それとも…他殺?
という幕開けです。
眼前に広がるような、宇宙空間の美しさが文章から想像を掻き立てられます。
宇宙から地球を眺めるシーンで、
「もっと平面的に見えるのかと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宇宙という極限状態で起きた宇宙船機長の死亡事件。無重力で首を吊るという不可解な事件を期に起きる、電気系統の異常や通信機器の故障。宇宙空間の中で、逃げられない状態の中、殺人犯から無事に生き延びれるか‥そして、何故宇宙空間で殺人を起こしたのかその動機は。
この作品は、クローズド・サークルもので、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるものがあった。
亡くなった機長や他に殺されたツアー参加者や生き残った者、犯人全員が宇宙で何かを成し遂げようとしていた。
言ってしまえば、1人の強烈な策略・思いによって何人もの犠牲者が出てしまった。
『どのような願いがあっても、これからのあった -
Posted by ブクログ
ネタバレ周のキャラクターが良かった。京都人でレスバが強いのに根が優しいのが魅力的。
一方で犯人には共感も同情も全く覚えられなかった。むしろ嫌悪感を抱くレベル。人は人を殺しすぎたと口では言いながら因縁も何もない居合わせただけの同乗者を次々と手にかける様は矛盾も甚だしい。大体企みが成功したとしてその後はどうするつもりだったのだろう。そもそも重火器や核兵器なんかが出来る前の剣や弓矢の時代から人間は戦争をして来た訳で、そんな時代にも蹂躙される弱者は存在していた。包丁が道具になるか凶器になるかは使う人次第であることと同じで、結局は人間の問題でしかない。
宇宙ホテルという舞台にはワクワクした。旅行メンバーが見せる