新川帆立のレビュー一覧
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ネタバレすごい小説だった。
新川帆立さんの小説は3作目。3分の3で面白い。
元彼の遺言状はちょっとコメディ要素もあったが、ひまわりと本作はとにかく凄い小説だった。
少年に娘を殺された母親が、少年院から出てきた少年を殺すという事件が起きた。殺された少年(かつて少女を殺した少年)を少年A、少年Aの居場所を母親に密告した少年を少年Bとされた。
少年犯罪なので、世間は少年Aですら誰かわからないのである。
裁判を通して少年犯罪の被害者にスポットを当てていく話かと思って読み始めたが、そんな浅いものではなかった。
ライターが取材をしていく方式。
はじめはその時期に少年院に入っていた6人への取材(一人は少年Aなの -
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小説ではないエッセイを読むことに多少の不安がありましたが新川先生の小説家としての作家生活や日常生活で考えていらっしゃること、賞に対する考え方やエンタメ商業小説を書くことへの想い、読者に届けるためには売れることの大切さなど新川先生の魅力が詰まった一冊です。
アメリカや日本を往き来されている時期、コロナ禍の中での執筆活動など大変な時期を過ごされながらいろんな環境の中で作家活動をされていたことがよくわかります。小説教室に通われていたことを知り少し驚きました。何よりも感じたことは小説を書くことについて読者を楽しませることがいちばんだと感じていらっしゃることです。途中には新川先生のお奨めの本も紹介されて -
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先祖と戸籍をテーマに色々な角度から様々なエッセンスが加えられておりとても面白かった。
特に前半は民俗学的な要素とか民間人の作った歴史を感じられて興味深く感じた。また8世代も遡ると先祖が200人以上になり、通常はその中の一筋を奉っているという事実は言われてみれば確かにそうで、改めて数字として見ると多いなと実感する。
自身は親戚付き合いはあまりなく、聞いた事はあるけど会ったことのない親戚が多い。「母方のばあちゃんの妹の子供」とか「父方のじいちゃんの○番目の弟の奥さん」なんて説明されるのも何だか分かりにくくて覚えられない。祖父母の時代は特に兄弟が多いからさっぱりだ。曽祖父の時代ともなるとお妾さんの子 -
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ネタバレあらすじに惹かれて読み始めた。
復讐された加害者が殺されたきっかけを作った密告者の少年Bとは誰なのか?の謎を追いながら、復讐することは贖罪なのか、更生とは、反省とは、みたいな疑問を読者に投げかけるような物語になっていた。
登場人物の少年たちの設定が読んでるうちに混合してしまい、けっこう苦労した。あれ?この子はどういう背景の子だったっけ?とかいちいち戻って確認したりした。
語り手の主人公の正体は、物語の中で明かされる前にわかってしまったけど、密告者が誰なのかは最後までわからず、明かされたときはけっこう衝撃だった。
償いのために自分で自分を密告して、遺族に復讐を果たしてもらうことこそが贖罪であ -
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ネタバレなんの前評判もなく手に取った小説でしたが、何度も涙しながら読みました。主人公が葛藤しながらも目標に向かって人生を切り開いていくストーリーはとても気持ちの良いものでした。
事故に遭わなかったら、と思うこともあるけれど、事故に遭わなければ出会わなかった人たち、過ごせなかった時間のことを考えると悪くはないなと思える。そんなふうに自分の人生を変えていく力を持つ主人公の生き様は、何もハンディキャップを追っていない自分からすれば、もっと人生を大切に生きなければいけないなと思わずにはいられないものでした。
いつになっても親は親。主人公の父も母も、子育てを終えて自分の人生を楽しんでいる最中の子供の事故でし -
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なんでこの本が本屋大賞にノミネートされなかったの?!
こんなに素晴らしい作品なのに!!
それが読んで一番最初に思ったことです。
私は激しく心を揺さぶられた。
朝宮ひまりという人には、リスペクトを抱かずにはいられない。
33歳まで、大手商社で総合職として世界を飛び回りながらバリバリ働いていたひまり。
それが事故に合い一変し、四肢麻痺の脊髄損傷者となってしまう。
もちろん辛くて悔しくて堪らなかっただろう。
それでも、ひまりは人に苛立ちをぶつけず、前向きに明るく過ごすように心がけ、気難しい相手にもフラットに対応して周囲の好意を得ていく。
だから、ひまりが困難に直面するたびに周りの誰かがヒントを -
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ネタバレすごくおもしろかった。
少年院がテーマになったお話でタイトル通り目には目を!なんだけど、それが奥深くて…
まさか調べてた人がお母さんだったとは思わなかった。
そして罪を犯してしまった少年の罪の償い方も切なかった。
でもそもそもが償うという構図になる行動があってはいけなくて。
だけどそうなってしまった時にどうするか?をよく考える本となった。
何かが足りてない、何かが満たされてない
そんな環境のせいにしてはいけないのだけど
それでも環境のせいにしてしまいたくなったり
少年院の中での関わりだったりつながりだったり
なんともスッキリできない感じなのだけど
興味深く読めた。 -
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ネタバレもし、自殺しようかなと考えている人がいたら、まずこの本を読んでから考えたらいいんじゃないかなと思う。
割と順風満帆に暮らしていた主人公がある日突然、事故にあい頚髄を損傷。
ほとんど自力では自分の体を動かすことができない、24時間要介護状態というとんでもなく辛い状況になってしまっても、絶望することなく、目標に向かって努力していく。
健常者である私が想像もしたことがないような、ハンディキャップを持つ人が日々感じている不便さに気づかされると同時に、そのような状態であっても前を向いて努力し続ける主人公に勇気をもらえ、私もがんばろうという気持ちになれる本。
読むと前向きな気持ちになれます。 -
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こういうのが読みたかった~の本
「あの本、読みました?」で取り上げられていて絶対におもしろいだろうなと思ったら本当におもしろかった。
私は日頃から”池井戸潤作品の登場人物が男女逆転した奴が読みたい”と考えていた。女性が企業のなかや政治の場で権力争いや派閥争いをするのが見たい。女vs女で人脈や策略でのし上がるところが見たい。そのなかで立てる義理やあふれる人情が見たい。
そんなときに知った『女の国会』
「女にうまれてごめんなさい」
そんな遺書を残し自殺した国会のマドンナこと”お嬢”。敵対する第一野党の”憤慨おばさん”こと高月が死の真相を探り始めるポリティカルミステリである。
政治の場で女が働くとは -
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面白かった!ラブコメ漫画を読んでいるような気分でドキドキしながら一気読み!
魔法の学校に通う上流階級の中でも最上流の、エリート「五摂家」のひとり、条ヶ崎マリス。
椿は、その執事として、女であることを隠して働くことになった。
オレ様系で天才的な魔法の使い手であるマリスと、頭良し・スポーツ万能・家事も抜群にできるけど魔力ゼロの椿。
そして椿に興味を持ち、彼女の秘密を探ってくる「五摂家」の一人、伊織。
マンガ「花より男子」に似た設定だと思いつつも、それが良い!
魔法=悪魔と契約した者が使えるもの、という設定も、新川さんっぽくて面白い。
特に契約書の持つ効力、条件などは実在する法律用語で説明され