新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全然知らなかった。むしろ知ろうとしなかった。自分とは違う世界だと勝手に壁を作っていた。
私の周りに障害者と呼ばれる人も、まして重度障害者と位置付ける人がいない。だから知らなくて当然・・・な訳がない。この本を読んで、障害を負っている人(と家族)の生活がどんなに窮屈なものかを知った。日本はまだまだバリアだらけだ。また当事者が声を上げると、それをバッシングする人が必ず出てくる。弱者は大人しくしてろと言う風潮が漂っている。これは国民ひとりひとりが真剣に考えるべき問題だと思った。
この小説にはモデルとなる当事者の方々いて、作者の緻密で丁寧な取材が伺える。すぐにでも実写化して多くの人に問題共有もらいたい。それに値する素晴らしい物語だと思う。 -
Posted by ブクログ
「戸籍」に纏わる5つの短編、どれも勉強になった。
戸籍なんて意識して考えたこともないし、生まれながらにしてあるもんだと思っていました。けれども未だに無戸籍の方とかいらっしゃるという。
戸籍がなければ教育や医療といった公共サービスが受けられないことは元より、存在自体が世間で認知されないということ。これは紙切れ一枚の有無より現実的に相当辛いことだと思います。
主人公の先祖探しがストーリーの中心ではあるものの先祖を探してほしい依頼人の依頼を受けていろいろな土地に出張するのだが、その土地土地の関わる人との話しや食べ物、食事の描写がとにかく細かくて面白い。訛りもそのままなんだろうし、食べ物はまるで目の前にあるような美味しそうな描写で、読んでいるとお腹が空いてくるぐらいでした。ストーリーは決して軽い話しではなく、ちょっと怖かったりする話しも盛り込まれていて飽きない。最後はホッとするような展開にはなるのだが、ハッピーエンドではないような終わり方だった。先祖探偵、そんな興味深い探偵がいるのなら1日日当3万円で先祖探しも悪くはないのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
小説ではないエッセイを読むことに多少の不安がありましたが新川先生の小説家としての作家生活や日常生活で考えていらっしゃること、賞に対する考え方やエンタメ商業小説を書くことへの想い、読者に届けるためには売れることの大切さなど新川先生の魅力が詰まった一冊です。
アメリカや日本を往き来されている時期、コロナ禍の中での執筆活動など大変な時期を過ごされながらいろんな環境の中で作家活動をされていたことがよくわかります。小説教室に通われていたことを知り少し驚きました。何よりも感じたことは小説を書くことについて読者を楽しませることがいちばんだと感じていらっしゃることです。途中には新川先生のお奨めの本も紹介されていたりして最後まで飽きずに楽しんで読めるエッセイです。 -
Posted by ブクログ
先祖と戸籍をテーマに色々な角度から様々なエッセンスが加えられておりとても面白かった。
特に前半は民俗学的な要素とか民間人の作った歴史を感じられて興味深く感じた。また8世代も遡ると先祖が200人以上になり、通常はその中の一筋を奉っているという事実は言われてみれば確かにそうで、改めて数字として見ると多いなと実感する。
自身は親戚付き合いはあまりなく、聞いた事はあるけど会ったことのない親戚が多い。「母方のばあちゃんの妹の子供」とか「父方のじいちゃんの○番目の弟の奥さん」なんて説明されるのも何だか分かりにくくて覚えられない。祖父母の時代は特に兄弟が多いからさっぱりだ。曽祖父の時代ともなるとお妾さんの子供とか養子に出した子供の話なんかも出て来て当時の複雑さを伺い知ることもある。2〜3世代遡ってもこれなのだから、街中で知らない親戚とすれ違っていることもあるのかも知れないなと妄想してしまう。
しかしこんなに先祖を辿れるものなのだなと感心した。一方で戸籍を巡る問題や犯罪にも触れられていて、一部は既知のことではあったが、改めてこうした現実があることも知れた。
ストーリーの主軸には主人公のルーツを探るというテーマがあり、各章にヒントが散りばめられて全体として綺麗に纏まっているのだが、個人的には短編で良いので先祖探しの色んなパターンをもっと読んでみたいと思った。 -
Posted by ブクログ
最高!令和反逆六法もめっちゃ面白かったけど、エッセイを読んで改めてファンになりました!!
バッグの連載、三宅かほさんのポッドキャストで私のセンサーがバシバシ反応していた通り、知的でユーモアがあって書くテーマがすごく面白い!!
こんなに努力家で実力もある先生がガチャピンのYouTubeで励まされているというギャップ、もう完璧すぎる
新卒で年収一千万超えバーキンの話も嫌味なく楽しそうでかっこいい!
旦那さんとの旅行もめっちゃ楽しそうで素敵、おしゃれの楽しみ方を試行錯誤してる様子も未来の自分のようでワクワクする
法学の専門知識をもとに幅広い社会問題に対する真摯な対話の姿勢もかっこいい、私もそういう知性を身につけたい
続編を読むのが楽しみ