新川帆立のレビュー一覧
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ラノベは嫌いではありませんが、作品によって当たりハズレの振幅が大きいので、読み始める時は慎重になります。
ですが、本書の作者は、新川帆立さん。ハズレる心配はありません。安心して楽しむつもりで読み始めました。
野々宮 椿(ののみや つばき)ちゃんは、中学3年生。全国模試1位、スポーツテスト1位の「日本一優秀な」中学3年生です。
でも、そんな彼女にもコンプレックスがありました。背が高く筋肉質で女の子っぽくないのです。。。
そして、好きだった男子からフラれてしまいます。
そこで、絶望した彼女はこう叫びました。「私、女やめる! やめてやる!」
すると、その言葉を陰で聞いていた人物がい -
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弁護士の物語⋯というのを事前情報で得ていたので、てっきりお仕事小説かと思っていたら、弁護士になるまでの話、そして主人公は不慮の事故により四肢麻痺になった女性でした。
ただでさえ、弁護士になるのは狭き門ですが、法学部とも無縁、いきなりロースクールから、という上に、四肢麻痺による更なるハンデがあって⋯本当に凄まじい努力が必要不可欠なのです。
自分は四肢麻痺について知っているつもりでしたが、それは上っ面だけでした。
日々の生活さえ、ままならない、誰かの助けと自分自身の健康管理が重要案件となる、本当に大変な生活だと思いました。
ひまりの周囲には、理解者がたくさんいるけれど、それは彼女が日々努力し、それ -
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この本を読んでいる時。
偶然にも現実世界で自民党総裁選が行われ、女性初の自民党総裁が誕生した。
そんな事も相まって、忘れられない一冊となった。
国の歴史を振り返ってみても、表舞台にいるのはいつも男性だった。
女だというだけで損な役回りをさせられたり、卑下されたり。実力があれば本来、性別なんて関係ないのに。この小説はそういう風潮へのアンチテーゼにも感じたし、そうそう!そうなんだよ。と共感せずにはいられない文章もたくさんあった。
物語に出てくる女性達のキャラも面白く(憤慨おばさんとか、思わず笑ってしまった。憤慨しています!なんて、国会で誰かしらが言ってそうだし。)それぞれの立場から自殺したお嬢 -
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ライトノベル
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
はい、帆立ちゃん(またもや馴れ馴れしい)の新作は恋と魔法の学園ファンタジー!濃ゆい
そして、帆立ちゃんのエッセイを読んでるファンからしたら、ついに来ましたねニヒヒなんですニヒヒ
前々からライトノベルを書くって宣言してましたからね
そして研究に研究を重ねたであろうベタ設定w
ここを押さえとけばライトノベルになるでしょ?と言わんばかり
なんかもう緻密な設計図が見えるようです
そしてちゃんと自分の強み(法律関係)も設定に潜り込ませるという
今すぐ『ライトノベルの書き方』って本も書けるんじゃね?w
でもって機械的に積み上げたであろう「Theラ -
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ネタバレ4年前に同僚から「読み終わったからあげる」と言ってもらったまま積ん読になっていた本書。
今年の読書量強化でやっと手に取った。
とても面白かった。
著者が現役の弁護士ということで、法律関係の内容がかなりリアリティがある。
今年、色々な本を読んでわかったことだけれども、私は言葉だけで「彼(主人公)は頭がいい」とか書かれても、行動や思考や知識が伴っていないと一気に本を読む速度が落ちてしまう。
本書はそれがまったくなかった。
(ただ、最後に注意書きで「法的に現行法とは違う部分もあるかもしれないよ」的なことが書いてある。そんなところまで「法律家」の書いた本だな~と思った。)
主人公の性格に関して、読 -
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最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。
有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。
退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。
米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう -
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ネタバレこの本も題名買いした 1 冊。
この本のおかげで何かをしつこく探す癖みたいなのがついてしまったかもしれない。
主人公の、依頼人のプライバシーに深く関わらないようにする姿勢にもどかしさを感じるところもあるけどそれが結果ちょうど良い温度で終わるからなんか読み心地良かった。
探偵対象が人物ではない場合は探偵業申請が必要無いとか、こういう裏付け的なところは作者が弁護士だったりをしているから詳しいのかななんて思ったりした。
俺も元々自分のルーツは気になってたというのもあってこの本を手にしたんだと思う。
別に父母が居ないとかそういうのは全く無い。祖父母だって居たしたくさん可愛がって頂きました。
ただ曽