新川帆立のレビュー一覧

  • 倒産続きの彼女
    同シリーズ二作目ということで、前作を思い返しながら読んでましたが、前作よりこっちの方が面白かった。相変わらずミステリ色よりエンタメ色が強めではある作品。

    今回は主人公が変わったけども、剣持の良さが垣間見える作品でした。特に前作読んでると尚更。
    黒幕だったり、犯人の動機だったり、倒産の手法だったり、...続きを読む
  • 競争の番人
    ドラマで観た競走の番人の原作。
    ドラマは原作の内容に忠実に作っていたと思う。

    それだけに、本を読んでもドラマを思い出す感じで、同情人物の顔にもドラマの配役がオーバーラップする。
    面白いドラマだったのだが、ドラマを観て原作を読むと、ああこんなだったで終わってしまう。
    公取のドラマ、なかなか面白かった...続きを読む
  • 先祖探偵
    主人公が探偵という設定で、他の作品と違う切り口で面白かった。
    日々そんなに意識せずに暮らしている戸籍について、色々な種類があること、また戸籍があるのが当たり前ではないことを知って自分の考える普通の暮らしの有り難さに気づくことができた。
  • 禁断の罠
    短編集です。
    短編集だと1話ぐらいは自分と合わない物語があるんですが…この本は全て面白かった♪

    読んだことのない作家さんの作品もあったので…いいキッカケとなりました。

    ・ヤツデの一家 : 新川帆立
    ・大代行時代 : 結城真一郎
    ・妻貝朋希を誰も知らない : 斜線堂有紀
    ・供米 : 米澤穂信
    ・ハ...続きを読む
  • 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法
    なんかすごいタイトルだなって思ったけど、新川帆立さんの作品なので読んでみた。
    いわゆるパラレルワールドのレイワでの法律に基づく短編集。
    でもそのうちほんとになりそうなリアル感もあり。動物にも平等があたえられたり、お金が感染源として汚いとされて完全キャッシュレスになってたり、なんか完全にフィクションと...続きを読む
  • 競争の番人 内偵の王子
    個人的には前作の方が調査の過程や結果がわかりやすかった。地方には地方の大変さがあり、主人公の性格が好きなので、もうちょっと受け入れてもらえてもよかったんじゃないのかなぁ…と。
  • 先祖探偵
    そのままドラマ化できそうなお話で読みやすかったです。よく分からなかったのは、全地方の過去からずっとの電話帳を家に保管してるってことですかね。ものすごい膨大な量だと思うのですが。作者はお若い方でかつアメリカ育ちとのことなので、ひょっとして昔の分厚い電話帳を見たことないのかしら?
  • 縁切り上等!―離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル―
    ひさびさの新川帆立作品

    今回の主人公は 
    鎌倉の縁切寺の隣に事務所を構える 離婚専門の弁護士 松岡紬
    離婚案件は夫婦の数だけあり、その事案に合わせ 痛快に解決に導くお仕事小説

    新川作品の展開はいつも 面白くて走り抜ける爽快感がある。
    そして 登場人物たちの様子が映像で浮かぶように 
    分かりやすい...続きを読む
  • 帆立の詫び状 てんやわんや編
    「元彼の遺言状」を皮切りに、ほぼ全作を読んでいたので、テキサス州出身、東大卒の作家さんってどんな方なんだろう…という気持ちで、エッセイを手にしてみた。
    やはり、文章がおもしろい!
    「税金と戦争と国際法」にへぇ~と思い、「悪意のないおじさんたち」にちょっとドン引きしたり。
    国が税金を取るのと、盗賊が金...続きを読む
  • 倒産続きの彼女
    最後の解説を読んで、「元彼の遺言状」の作者だと言うことを知った。倒産を裏で仕組んでいる組織があり、倒産しそうな会社のよい人材だけを買収できるようにマッチングできるようにセッティングしていく。実際コンサルもこんな感じなんだろう。世間でもよくある。M&Aって言うのかな。
  • 禁断の罠
    六人の作家が綴ったミステリーチックな短編集。
    斜線堂有紀の作品、「妻貝朋希を誰も知らない」は特に新鮮。なぜ主犯が迷惑系動画を拡散させ、どうして友が死にいたったか、それらを関係者へのインタビュー形式で物語は進む。作者の他の作品も読みたくなった。

    中山七里の作品「ハングマン」は設定が面白い。単行本から...続きを読む
  • 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法
    その他のレイワにおける新立法の世界。「動物福祉法」と「南極議定書」の話が面白かったです。
    そんな立法できないだろうと思いつつも、もしかしたらそんな法律できたら…っていう世界観興味深いです。
    それよりも著者のスペックがいつもすごすぎて笑
  • 元彼の遺言状
    面白かった。
    ドラマ化したくなるよね。
    シリーズ化したくなるよね。

    法律系の難しい話やビジネス系の複雑な話、それに加えて文化人類学が絡まってくるところも興味深い。
  • 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法
    “レイワ”の時代の6つの法律にまつわる短編集。 良法なのか悪法なのか?ハッピーエンドかバッドエンドか?どちらにも取れるものばかりでなんとも言えない複雑な気持ちになる話。人の為に法律があるはずだけど、その法律に人が振り回されまくっている。近い将来有り得てしまいそうな怖さがある。
  • 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法
    奇妙だけど絶対に有り得ない!と言えないレベルの法律や世界観に生きるひとたちの短編集
    なんとなくどぶろくの話が1番印象深かった
  • 縁切り上等!―離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル―
     北鎌倉で有名な縁切寺の1人娘があなたの離婚をお手伝い。
     離婚訴訟を専門とする弁護士、松岡紬の活躍を描く連作短編お仕事小説。
     物語は、各話で視点人物が異なる。
              ◇
     夫のモラハラや束縛に耐えきれずに、生後 10 ヶ月の翔を抱き着の身着のままで家出した聡美だったが、それに気づい...続きを読む
  • 先祖探偵
    ドラマ化もされた『元彼の遺言状』の新川帆立さんの最新文庫。本作の主人公もどことなく、『元彼の遺言状』の主人公に似ている。先祖を専門に調査する邑楽風子。全5話の連作で、やがては、母に捨てられて”天涯孤独”であった風子自身の両親の足跡をたどることになる。
    先祖をたどるなど普段あまり考えたこともなく、棄児...続きを読む
  • 東大に名探偵はいない
    (元)東大生が書く、東大生を主人公にした話。
    面白いのもあれば、イマイチなのもあった。
    新川帆立を初めて読んだ。タイトルに面食らったし、アメリカ生まれの東大卒って経歴も敬遠してたけど、読んでビックリ。こんなに面白い人とは思わなかった。色眼鏡で見てて、ごめんなさい。他の作品も読んでみます。
  • 競争の番人 内偵の王子
    第一弾を読んでから、ずいぶん間が空いてしまったので、前作の記憶が薄れてしまってましたが、それでも面白かった。
    色々な物に取り囲まれて身動きが取れなくなっている人達は、たくさん、たくさんいるんだろう。そういう物だ、と思って続けてきた事が違法だった、と言われて、そうですか、と違うやり方に切り替えられるほ...続きを読む
  • 競争の番人 内偵の王子
    競争の番人シリーズ第二弾。公正取引委員会ものというところが前回同様面白かった。着物ってかなり高価な買い物だけど、あれだけの技を必要とする手仕事だから職人さんへの対価としては妥当かな?と思っていたけど、間に問屋が四者も噛んでいるとは、びっくり。その上、談合や末端の呉服屋いじめがあるなんて、1番働いてい...続きを読む