新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「元彼の遺言状」、「倒産続きの彼女」に続く剣持麗子シリーズ第三弾!
短編連作となっていて、全体でストーリつながるかたちになっています。
相変わらず剣持麗子は切れ切れながらも、お金にシビア!(笑)
でも、義理人情があるところが徹夜続きの原因(笑)
しかし、弁護士ってこんなにブラックな職業なの?
辛すぎる...
・家守の理由
・手練手管を使う者は
・何を思うか胸のうち
・お月様のいるところ
・ピースのつなげかた
とそれぞれの章で、物語は完結していますが、すべてにかかわっている人物が黒丑
その正体が、最終章で明らかになるという展開。
コメディタッチで楽しめました。
シリーズ化、次作にも期待 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「力が入りすぎて殺してしまった」。その一文が強く胸に残り、フィクションだと分かっていても背筋が凍る思いがしました。というより、もはやフィクションではなく、日常の延長線上で起こりうる出来事だと感じます。
少年たちは善悪の境界や感情のコントロールが曖昧なまま生きているようにも見え、その危うさが事件へとつながっていく過程がとても生々しい。
物語を通して、知的な特性を抱える人との関わり方や、どこまで踏み込み、どこで距離を取るべきなのかという難しさを改めて考えさせられました。
久しぶりに、読んでいて正直しんどくなる作品で、決して他人事として片づけられる話ではありません。自分の身近な場所でも起こりうる話と -
Posted by ブクログ
日本の望ましい姿を決めるはずの国会の仕組みや政治家たちが、長時間労働やセクハラなど、いまだに古い制度や価値観に縛られていることに愕然とする(まぁそうだろうとは思っていたけど)。作者の取材により国会の様子がリアルに描かれているそうなので、実際もそうなんだろう。
未来に「女性の総理」や「性同一性障害の総理」が誕生するのであれば、女性やマイノリティーが抱える生きづらさやデメリットを理解している方になってほしい。政治という男性優位の社会で培った独裁的で家父長制な考えに染まっていない方、弱い立場に共感性が強い方であることを期待する。その点では現女性総理は違うように思う。 -
Posted by ブクログ
少年Aが殺された。
Aは少年Xを暴行し、死に至らしめた傷害致死の疑いで逮捕され 後に第二種少年院に送致された。
一年三カ月を少年院ですごし、十七歳の春退院し土木作業員として働いていた。
Aを殺害したのは田村美雪、少年Xの母だった。美雪は事前にインターネット上でAの情報を集めていた。そのなかにAと同じ時期を同じ少年院で過ごしたという少年Bからの情報提供があり
Aの所在を特定するに至ったという。
美雪は裁判で犯行動機を問われると「目には目を、歯には歯を」という
ハンムラビ法典の一節を引用し、
「死には死をもって償ってもらおうと思ったんです」と話した。 以降 その事件は「目には目を事件」と呼ばれる