新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
348ページ
1600円
8月20日〜8月21日
公正取引委員会に勤める白熊楓は、先日聴取した豊島が自殺したことで心をいためる。その件が原因で配置換えされ、そこでキャリア組の小勝負と共に仕事をすることになる。天文学的な確率でついていない白熊は、騙されたり、監禁されたり、命の危険にまでさらされる。
公取委のことはよくわからないけれど、さくさく読み進めることができた。章が変わるごとに、人物の名前にフリガナがふってあったり、さりげなく人物がわかるような記述があって、誰これ?何て読むんだっけ?という小さなストレスがなく、読み
やすかった。ついていない白熊と、天才的な小勝負の今後が気になる。 -
Posted by ブクログ
301ページ
1,550円
9月25日〜9月26日
本局から九州事務所に異動になった公取委の白熊は、パワハラ気味な古賀と、約束を守らない常盤、自分に本局への不満をぶつけてくる石山とうまくやれずに、相変わらず忙しい日々を過ごしていた。呉服屋関係の不正返品を調べるうちに、町の小さな呉服屋、梶原呉服に脅迫状が届いていた。調査を進めるもののうまくいかず、梶原が何者かに殺されてしまう。本局と合同で調査を進めることになり、懐かしのメンバーと働くが、白熊のは、本局に手柄を横取りされるような気がして、モヤモヤする。以前のパートナー小勝負にも、常盤には気をつけろとよくわからないアドバイスをもらい、常盤に傾いて -
Posted by ブクログ
ネタバレ2022年の同名単行本の文庫化で、特殊な戸籍にまつわる5話
先祖調査を業としている邑楽風子のもとに持ち込まれた依頼と、風子が自分の出自を調べる話で、近代戸籍の範囲の調査だけで、私が依頼を受けている過去帳や宗門人別帳を使わないのはちょっと残念。
1)幽霊戸籍
111才になる曾祖父の最高齢表彰をすると町役場から通知があったので、曾祖父を探して欲しいという依頼は、死亡届が出されない幽霊戸籍だとわかり、おまけにその戸籍をめぐって昔も今も他人になりすました事件が判明する。
でも、戸籍係の職員が他人になって転職するというのはちょっと設定としてどうかなぁ。
2)棄児戸籍
中学生の少女が父方の先祖