新川帆立のレビュー一覧
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最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。
有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。
退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。
米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本も題名買いした 1 冊。
この本のおかげで何かをしつこく探す癖みたいなのがついてしまったかもしれない。
主人公の、依頼人のプライバシーに深く関わらないようにする姿勢にもどかしさを感じるところもあるけどそれが結果ちょうど良い温度で終わるからなんか読み心地良かった。
探偵対象が人物ではない場合は探偵業申請が必要無いとか、こういう裏付け的なところは作者が弁護士だったりをしているから詳しいのかななんて思ったりした。
俺も元々自分のルーツは気になってたというのもあってこの本を手にしたんだと思う。
別に父母が居ないとかそういうのは全く無い。祖父母だって居たしたくさん可愛がって頂きました。
ただ曽祖父母となると良く分からなくなる。
父型の方の父型は石川県で生まれた、と最近まで思っていたが先日親戚と会う機会がありそこでの話によるとどうやら北海道出身だったという事が分かったり…。
まあここに事細かく書く必要も無いけど、先祖って誰もが持つモノだからそれを辿る事自体が、知る事自体がおもしろい事だと思う。
自分の設定みたいなのを知るとモノで溢れた現代での生き方のヒントに繋がるのかもしれないなと思った。
あと"あらかわ"と読んでたけど"しんかわ"だそうで、すみません作者様。
素敵な本をありがとうございました。
朝ドラとかになったら最終話で"カネコアヤノ / 家族について"流れてほしい。 -
Posted by ブクログ
最近勢いのあるミステリー作家6人の競演。オール讀物か別冊文藝春秋などが初出の読み応え抜群の一冊でした。もし気になる作家さんが入っていたら試し読みに最適です。タイトル的にスカッと爽やかとはいかない内容が多いので、読み心地良いもの求めている人には向きません。
「ヤツデの一家」新川帆立
三代目を継いだ女性政治家の語り。暴君だった父の後妻の連れ子、渉は美しく世渡りがうまく、面倒なことは嫌い。でも私にアプローチしてきて、私も渉なしではいられない。そして私は醜いが、美しく身体の弱い妹がいる。
女の国会みたいな話かと思ったら全く違いました!珍しくドロドロっとしたお話です。
「大代行時代」結城真一郎
世の中流行りの退職代行を使って、銀行の当たり新人がやめていった。残ったのは私についた総合職の使えない猪俣君。一年もしたらすぐ異動してどんどん出世するんだろうけど、とにかく私に声をかけられないでずーっと後ろでもじもじしてるようなダメっぷり。私は時々友人の香奈子に会って愚痴るのだ。
なるほどっていうオチ。捻りが効いた話の多い著者っぽいと思いました。
「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
ファミレスのスプーンを舐めて元に戻す画像で炎上し、訴訟に発展しそうな妻貝朋希。その彼を追う記者2人が周りの友人知人にインタビューしていく記事やメールだけで構成されている。タイトル通り少しずつ妻貝朋希のことが分かっていくのだが、大題の“罠”も絡んできて更に話が深くなります。
斜線堂有紀の本領発揮!っていう一作。構成やプロットだけでなく、妻貝のような性質のこと、SNSへの過激な投稿など、幾重にも感情が深まるネタが仕掛けられていて深み(あく)が凄い。
「供米」米澤穂信
私は詩の道を志したが諦め銀行員となった。しかし親友春雪はその才を発揮し研ぎ澄まされたその詩集は詩人文人に評価高かったのだが、夭折。遺稿集がでたのだが、その推敲具合から、本人には人に見せる意思がなかったのかと思い…。
紡がれた文章や語彙が設定年代や詩人の考察というのに合致していて美しかった。それに反しでオチが…。不協和音な印象。それが良いのかも。
「ハングマン ―雛鵜—」中山七里
単行本の続編。今回の主人公は裏の機械操作で情報収集役の比米倉。大学生活が少しだけ語られ、少ない友人の一人だった久水が闇バイトのニュースで映像写っており、やがて死体となり発見された。比米倉は真実を追及していく。
「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
刑部はミステリー重鎮作家。最近弟子を取ったらしく、逗子の自宅へ訪問した編集者の西川は2人のミステリー会話(指導)を興味深く隣室で聞く。ミステリー談義は幾話も続き…しかし、事件が起こる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおすすめできる作品です!
一気読みしました。
・1作目に続いて九州の支部でも強烈なキャラクターとストーリー展開だった
・1作目では比較的業務で上手くいってた白熊が、何のために仕事をしているのか悩む部分は自分と照らし合わせてとても響いた
・スタンスが変わったのか、小勝負にストレートに指摘された時の衝撃などは、自分が言われたように結構考えさせられた
・仕事はいい時も悪いときもあるが、信念を曲げずに目の前の仕事に集中していればきっといいことがあるはず、とおもわせてくれる物語だった
明日からの仕事の活力が湧きました!
早く3作目を読みたい!!! -
Posted by ブクログ
初物 大当たりで窓際に置かれた水槽の中でカエルが大きく跳ねた〜ここ凄くいいかな描写で、好きかも、いやいや好きだわ。健二と雄二の依頼から自分の両親にたどり着く細い細い糸が繋がり お母さんが見つかるって 何故子供を捨てたのかの真実に揺さぶられた、ユラもお母さんほんと好きだったのなぁ、たかが戸籍でだ。あの本読みましたで新川帆立さんを知って作家になる為の法学部に弁護士 未来図を淡々というのもグッとくるし実現してるって凄くねっ。勉強して身につける知識が将来自分の武器になれるって考え方もグッときた。えーどうしよう評価見ずに自分に合う作家さん見つけてしまった