新川帆立のレビュー一覧

  • 女の国会

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    ミステリー仕立てにしなくても、政治の世界とその周辺の女たちの戦いがリアルで充分楽しめた。
    憤慨しています!と怒りを原動力として、性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の改正案を高月馨が作成して、政界の三好幹事長が反対して成立しない所から始まる。こんな悪法を改正しない現在の自民党を思い浮かべてしまった。
    補欠選挙の公認を取るために暗躍する男たち。SNSの攻撃の標的にされてしまった高月は政界に残れるのか。お嬢先生はいったいどうして死を選んだのか。
    一気に読んでしまう展開。新川帆立さんの作品は本当に面白い。

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    2025年10月18日
  • 女の国会

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    古くから残る女性の社会進出を阻むガラスの天井、見えない壁について考えさせられる物語
    性別をはじめとする個人の属性が個人のキャリアや夢を阻む事実があるのであれば、是正されるべきだが一方でDEIがベースの偏った選考もあってはならないこと。
    読み進める中でマイノリティの声なき声を汲み取る難しさを感じた

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    2025年10月16日
  • 競争の番人

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    次作を期待させるような終わり方。
    体育会系で叩き上げ一般職の女主人公、エリートツンデレ総合職の同僚男子。よくある設定、だけどそれがやっぱり面白い。

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    2025年10月15日
  • ひまわり

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    終わりに向けてのストーリーがとても良かったです(好きです)、涙涙。
    みんなが幸せになってほしいなぁ、と切に感じました。
    登場人物、みんなが素敵でした。

    *-*-*-あらすじ*-*-*-

    主人公「ひまり」は、明るく元気でいつも前向きな33歳の女性。
    ある日、不慮の事故で脊髄損傷、四肢麻痺となってしまう。
    そんな彼女であるが、「生活保護で生きていく」という「四肢麻痺となった大抵の人が選ぶ生き方」を選択せず、「自分自身の力で生きていく」という自分にふさわしい選択をする。
    ただ、そこには「前例がない」「制度が追い付いていない」といった様々な壁が立ちはだかっていた。

    *-*-*-*-*-*-

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    2025年10月14日
  • 倒産続きの彼女

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    テレビドラマにもなった「元彼の遺言状」をすっ飛ばして続編ともいえる「倒産続きの彼女」を読んでみた。惹かれたのはタイトルからしてミステリっぽかったから、そして作者が弁護士先生であれば法律絡みの絶対ハズレがない作品だと勝手に決めつけていました。主人公は企業法務弁護士の美馬玉子28歳、ここに出てくる弁護士たち、一言でヒーローやヒロインはいない。地味だけど、なんというか物語がしっかりしていて飽きさせない。登場人物の境遇などが丁寧に描かれていて、新鮮さを覚えた。派手なアクションは終盤に少しあるもののそれほど過激ではない。死体が転がったり、刺されたりと日常を普通の社会人として生きている人にはあまり縁のない

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    2025年10月11日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    新川帆立さん、こんなんも書けるんやー。ワクワク感で読み始めたら数ページで早くも、この本終わらないでーの名残り惜しい感に苛まれ。読み終わると次はいつーー?!となり10/29かよーってなった!早く次!!次が読みたい!

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    2025年10月07日
  • 女の国会

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    ネタバレ

    新川帆立さんの著作じゃなかったら、敬遠しそうな題名と艶やかな表紙(;_;)/~~~。日本で初めての自民党女性総裁が誕生したタイミングでしたし、物語には、議員秘書・政治記者・市議会議員と愛すべき憤慨おばさん…政治社会界隈で働く女性たちの頑張りがバトンリレーされていて読んだらとても面白かった。本棚に飾ったら、こっちも気が強くなりそうです。

    『衆議院の片隅でこっそりと泳ぐ鯉たち。そこに自分を重ね、袖を通しているのではないか。今はこうして愛想笑いを浮かべ、媚を売っている。だが自分は政治家なのだ、政治家であり続けるのだという決意表明である。決意をかたちにしておかないと、心が折れてしまう瞬間があるのかも

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    2025年10月06日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    新川帆立先生のライトノベルズ。
    audibleにて。
    プロローグで挫折しそうになりましたが、audibleだったのでどうにか先へ進めました。

    本編に入ってからは面白かった。
    どちらかと言うとファンタジーは苦手で、読めるかなぁと思ってましたが、頑張る主人公は大好物!

    この先どうなっていくのか先が楽しみです。

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    2025年10月05日
  • 帆立の詫び状 おっとっと編

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    作者の普段考えていることがわかり面白く読ませてもらった。
    文章を書くことが好きというのは、私も書くこと自体が好きなので共感できた。

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    2025年10月03日
  • 倒産続きの彼女

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    そう言うところから物語を紡ぎながら人間の業と欲望を描いた弁護士ミステリの面白い作品でした。
    3027冊
    今年255冊目

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    2025年10月03日
  • 倒産続きの彼女

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    第2弾!!

    しかし、弁護士さんら働くな!
    毎日、午前様の勢いやん!
    休日出勤もありで。
    お金は、いっぱい貰えるんやろうけど。
    確かに、私も、昔は、そんな感じやったな。毎日、終電で、終電間に合わんかったら、その辺のホテルで…
    土曜日は、デフォルトで出勤。昼からとか遅めやけど。

    今回の主役は、ぶりっこ弁護士 美馬さん、剣持さんも出て来て活躍するけど。バディもんになってる感じ。
    タイトル通り、倒産してる会社にばかり勤めてる女性が…
    それを操ってる女性、更にそれを操ってる組織。

    何故、会社を倒産に追い込むか…
    理由は分からなくはない。
    あるもんな正社員と非正規社員との壁。
    雇用調整とか言って、す

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    2025年10月03日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    大人になってライトノベルの読むのは初めて。
    著者が新川帆立ではなかったら、多分この先も読む機会がなかったジャンルだと思う。

    内容は、とにかく面白かった!
    続きが気になりすぎて一気読み。
    女の子が男装をして男社会に入る設定なんて、「花ざかりの君たちへ」や「花より男子」を思い出してしまう。
    主人公の椿が周囲の男子の言動に一喜一憂する姿なんか、こっちまで小っ恥ずかしくなる。

    ただこの作品は単なる魔法律学校の恋愛ファンタジーだけでは終わらない(新川帆立はこの作品をファンタジーではないと言い切っていたが)
    まず、魔法と法律を緻密に組み合わせている世界観に舌を巻かれる。世界史年表と日本史年表が記載され

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    2025年10月01日
  • 剣持麗子のワンナイト推理

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    3作目は短編集という形で登場。どの話もスパッと謎が明かされ、シリーズらしい切れ味を堪能しました。ただし、白黒つけすぎず人間関係の距離を残すあたりに独特の味わいも。終盤は「ここで終わるの?」と思うほどスッと幕を引き、続きがあることを期待させます。

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    2025年09月29日
  • 元彼の遺言状

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    表紙のイラストやタイトルから、気軽に読めるエンタメ小説と思って手に取ったが、なかなか複雑な謎解きと多数の登場人物・人間関係に手こずりながら読んだ。「私」として出てくる頭脳明晰で気の強い弁護士のキャラクターが痛快で魅力的だ。些事にこだわらず、世の中の型にはまった因習や固定観念に囚われず、自分の信じる正義感が命ずるとおり行動する。「自分の行動原理はお金!」と断言するが、基本的に人間に対する敬意を失わない誠実さがある。荒唐無稽に思われた様々な謎がひとつずつ明らかになっていく大団円では、霧が晴れて視界がクリアになっていく爽快感が味わえる。今まで読んできたこの作家のすべての作品の味わいがそれぞれ全く異な

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    2025年09月29日
  • 元彼の遺言状

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    ヒロイン剣持麗子の人物像がとにかく個性的。「お金が足りないなら自分の内臓でも売ればいいわ」「セロハンテープと理屈は何にでもくっつく」など、パワーワードのオンパレード。さらには緻密に計算されたストーリー、人間関係、滑らかにかつ巧妙な文章力。何もかもが新人作家とは思えない。次回作も楽しみ。

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    2025年09月29日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    女性が、男性として執事となり魔法学校へ通う話。学園もので、面白くファンタジーな話だった。今までの作者の本とは違いなかなか面白い。2巻、3巻と筆を進めてると後書きに書いてあったので、3巻までは最低でも出るだろう。とても楽しみである。

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    2025年09月26日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    新川帆立さんの今までの小説からは、ガラッと変わって恋と魔法の学園ファンタジーシリーズ1巻目。

    野々宮椿は、全国模試1位、スポーツテスト1位の日本一優秀な15歳の女子だが、生まれ育った修道院を救うため、魔法の天才・条ヶ崎マリスの執事になるのだが男のふりをして魔法律学校の男子寮で暮らすことに…。

    マリスの傍若無人で傲岸不遜な完璧主義者に必死に喰らいつく椿と気になる動きをする伊織との絡みにハラハラしながらも楽しんだ。
    ほとんどファンタジーは読まないが、これはのめり込みそうで早くも次巻が待ち遠しい。




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    2025年09月16日
  • 東大に名探偵はいない

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    東大出身の小説家6人によるアンソロジー。
    どれも短編でサクサク読めちゃうライトミステリー。
    どうやら、東大ならではのエピソードを盛り込んでくれって依頼されて書いたんだろう内容です。
    面白い。
    新川帆立さんのふざけ具合も楽しいし、
    伊与原新さんの地震予知の話も興味深く読めた。
    その2人以外は初読み作家さんでしたが、
    どれも良かった。
    特にラストの浅野皓生さんの弁護士から医者になった人の話は二転三転していて考えさせられた。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いがあって良いですね〜

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    2025年09月14日
  • 元彼の遺言状

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    ネタバレ

    なかなか面白かったな。

    金に貪欲な若手弁護士、麗子。
    40万の婚約指輪が不満で、プロポーズを断るのとか
    すごいな。

    3つ前の元彼が珍妙な遺言状を書いて、
    それについて調べていくうちに
    いろんな人間関係が出てきて。

    最終的な犯人や遺言状を書いた理由が
    最後にわかって、スッキリ。

    麗子がお金だけじゃない大切なものに気づく
    きっかけにもなったのかな。

    個人的には、麗子の家族関係のところで、
    麗子は家族と不仲と思っていたけど、
    兄を守るために弁護士になりたいと言ったり、
    兄を褒めてって父に頼んだり、という過去を
    麗子自身が忘れているだけで、
    家族からは大事に思われていたっていうのが
    わかっ

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    2025年09月12日
  • 魔法律学校の麗人執事1 ウェルカム・トゥー・マジックローアカデミー

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    魔法律界のトップ、マリスの執事として魔法律学校に男として入学した椿。傲慢マリスに完全と挑む姿が素敵です。入学から1か月の内にさまざまな出来事が起きる中、マリスやその他の魔法律界の人達と心通わせていくストーリーがなかなか良いですよ。
    新川さん流の強情・傲慢な中での交友が小気味良いです。

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    2025年09月09日