新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
強欲さの裏にある本物の強さ
――剣持麗子に魅せられて
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」このあまりにも奇妙で、どこか挑発的な遺言状の言葉から、物語の幕は上がります。普通、遺言といえば愛する人に財産を遺すためのものですが、この作品の登場人物である栄治が遺したのは「自分を殺した犯人に残す」という前代未聞のメッセージでした。この強烈なキャッチコピーに惹かれてページをめくった私は、二転三転するミステリーの面白さはもちろん、何より主人公である弁護士・剣持麗子の強烈なキャラクターに、心を大きく揺さぶられることになりました。
正直に言うと、物語の冒頭、私は麗子のことがあまり好きになれません -
Posted by ブクログ
「縁切り上等!」の改題である本書は4人の離婚したい依頼人が登場する。いずれもさまざまな問題を抱えていて、思い悩み揺れ動く姿が記されており、「結婚」することより「離婚」することの方が難しいと思ってしまう。それでも「離婚」を選択する訳だが、そこには慰謝料支払いや親権の問題などさまざま法律を介して決められるルールみたいなものがある。読んでいて生身の人が引き起こす問題はまちまちであり、法律も昔のままアップデートされていないところも多々あり対応しきれないところもやむを得ないと思う。
しかし、ひとはなぜ「結婚」するのだろうか、また、どうして「離婚」することになってしまうのだろう。夫婦やパートナーといった間 -
Posted by ブクログ
今作も、改めて“イケパラ”と“花より男子”を合わせたような作品だと感じた。
今回は椿と麗矢を中心に物語が進んでいく。
麗矢なぜあそこまで徹底的に人を追い詰められるのか、そしてなぜ圧倒的な強さを持っているのか、その理由や過去が明かされた点が良かった。
これまで張られていた伏線や謎が少しずつつながっていき、麗矢に対する見方が大きく変わった。
また、椿も偶然執事に選ばれたわけではないことが分かってきて、今後どのような展開になっていくのか、ますます続きが気になった。
一方で、マリスは相変わらず自信満々で俺様な性格ながら、どこか鈍感なところがあり、そのギャップも今作の面白さのひとつだと感じた。続き