新川帆立のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今回も面白かったです。
ライトな感じなのでサクッと読めます。
主人公の椿ちゃんとご主人様のマリスは徐々にいい感じに信頼関係を築けてますが、今回はマリスの友人の1人である麗矢(もちろん魔力もちの一流一家のおぼっちゃま)から因縁つけられまくります。最初は嫌なヤツと思いましたが、最後の最後で事情が分かってホッとしました。
あと。なんで魔力ゼロの椿ちゃんが、魔法界?一流の一家の執事に選ばれたのか、腑に落ちてませんでしたが今回なるほど…と納得しました。
このシリーズでは魔力持ちが勝ち組で、魔力なしの人間は落伍者となってますが、わたしたちが普段、使っている文明の利器がロスト・テクノロジーとされて過去 -
Posted by ブクログ
与党・野党のライバルとしてバトルを繰り広げてきた女性議員の朝沼と高月。
生粋の「お嬢」 である朝沼と、ゼロからのし上がってきた高月は何もかも正反対だ。
そんな2人がある法案の改正について共闘していた矢先、朝沼が亡くなった。
自殺と判明したことで、亡くなる前日に彼女を叱責していた高月は、死の責任を問われることとなる。
朝沼の自殺に納得がいかない高月は、秘書とともに死の真相を探るべく、調査を開始した。
政治家の過酷さや戦い方といったお仕事小説としての面と、女性が男性・権威に立ち向かうシスターフッド的な面、朝沼の死の真相や隠された秘密といったミステリーとしての面が融合している作品だと感じる。
国会 -
Posted by ブクログ
北鎌倉の縁切寺の門前に事務所を構える、離婚を専門に扱う弁護士松岡紬を主人公にした5話からなる連作リーガル小説。
この主人公、昔から忘れ物が多く、行き先や集合場所も間違えるドジで方向音痴、目的地に着くのにひとの倍もかかるという、いわば愛されキャラ。
離婚という深刻な問題を扱いながら、軽快なリーガルエンターテイメントになっている。
各話ごとに主役が変わる。
第1話は、相談者の牧田聡美。第2話は、紬の幼馴染みで松岡事務所の探偵を担当する出雲啓介。第3話は、紬の父で縁切寺の前住職の松岡玄太郎。第4話は、主人公の松岡紬。第5話は、1話の相談者で紬の事務所のスタッフとなった聡美。
シリーズ化されることを期 -
Posted by ブクログ
あくまでエンタメ・ミステリとして読むと、すごく面白い。最後の方はワクワクしながら読んでしまった。
最初は「なんだこの主人公?」と思っていても、過去の話が明かされたり、主人公自身が変化していったりするうちに、最後には好きになっている。
個人 的には、キャラクターの掘り下げがもうちょっとある方が好みかな。エンタメにそこまで求めるのは違うのかもしれないけれど、篠田との関係性なんかはもう少し広げられたんじゃないかと思う。
「男のメンツだけは潰さないように」という着眼点も面白い。ただ、結果的に悪い奴があまり出てこないせいか、そのアイデアが十全に活かされきっていない気がしたのが少しもったいなかったかな -
Posted by ブクログ
ニュースで少年犯罪の報道を見るたび、複雑な気持ちになります。
「なぜこんなことが起きたのか」と思う一方で、「被害者や遺族はどうなるのだろう」とも考えてしまう。この本は、そんな簡単には答えの出ない問いを真正面から突きつけてきます。
『目には目を』は、少年院を出た元加害者が殺害される事件から始まるミステリーです。誰が居場所を漏らしたのか。その真相を追う過程で、かつて少年院にいた若者たちの人生が少しずつ明らかになっていきます。
読みながら驚いたのは、登場する少年たちが「特別な悪人」として描かれていないことです。家庭環境、知的な特性、周囲との関係。どこかで道を踏み外しながらも、自分の行為の重さを -
Posted by ブクログ
強欲さの裏にある本物の強さ
――剣持麗子に魅せられて
「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」このあまりにも奇妙で、どこか挑発的な遺言状の言葉から、物語の幕は上がります。普通、遺言といえば愛する人に財産を遺すためのものですが、この作品の登場人物である栄治が遺したのは「自分を殺した犯人に残す」という前代未聞のメッセージでした。この強烈なキャッチコピーに惹かれてページをめくった私は、二転三転するミステリーの面白さはもちろん、何より主人公である弁護士・剣持麗子の強烈なキャラクターに、心を大きく揺さぶられることになりました。
正直に言うと、物語の冒頭、私は麗子のことがあまり好きになれません