新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.07.15
今月はなかなか重たい小説を読む気分にならず時間もなく、さくっと読めそうなエッセイ中心に読んでいる。
YouTubeの「本ツイ!」で知ったこちらのエッセイも軽く読めそうだと思って借りたものの、作者の思考が深く、思っていたよりも内容は軽くなかった。
とはいえ、旅行の話題が好きだけど、アメリカには今まであまり注目してなかったけど、アメリカ国内旅行の話題は興味深かった。
イエローストーン国立公園のような雄大な自然をみてぼーっとしたり荘厳な滝の近くでマイナスイオン浴びたりしたいなと思った。なんか世界観が変わりそう。
旅でもアニメでもバッグでも娯楽でもジェンダーでも何でもその根拠や成り立ち、効果や影響などにについて自論をしっかり語ったり考え尽くす姿勢が東大生っぽいし法学部っぽいなと思った(とにかく頭が良さそう)。法学的な思考の癖が身についているからなのかもしれない。
あまり何についても深く考えたくなく、目の前の楽しいことややりたいことに流されがちな私とは対極にいるなと思った。
エッセイはいろいろと読んだけど、こんなに肩の力が抜けないエッセイは初めてかもしれない。笑 -
Posted by ブクログ
後輩弁護士から見た剣持麗子の印象が、なんかわかる気がするなと。
「元彼の遺言状」を読んでると読んでないとで、彼女に対して抱くイメージが変わるかもしれませんね。
ある女性が働く会社が次々に倒産するのが意図的なのか偶然なのか。
誰が黒幕なのか。
がっつり法律関係の話ばかりじゃなくて、プライベートの場面もちょこちょこ出てきて、そこには主人公像を掴むためだけじゃない意味があって。
他のミステリとはまた違った一本の線に繋がっていくような感覚は、楽しかったです。
今回は主人公ではなかったですが、やはり剣持麗子は存在感ありますね。
他の弁護士たちもキャラ濃くて、他にも作品があるなら読んでみたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで。アパレルメーカーのゴーラム商会が倒産の危機に。取引先との契約内容に不備があったためで、それに、とある経理社員が関係しているとの内部通報がある。その社員は、これまで転職する会社すべてが倒産してきている。調査のため、会社で聞き取りをしていた弁護士が、べつの社員の死体を発見する。
ネタバラシすると、真相は、倒産した会社を吸収合併して、会社を大きくするという話だった。そのために暗躍する人たちがいるらしい。そういう話の筋はともかく、キャラが立ってて、とてもよかった。ばーちゃんの世話をしながら、苦労して弁護士になった玉子。自分にないものをなんでも持ってる剣持先生を嫌う一方で、男の好きな女子を演じるぶりっ子でもある。二十代の女子が干し柿つくるって何よと思ってたら、そういう過去があったのか。法律関係の話も興味深くて、わかりやすかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ女子会。
スズメ、イイ男見つけた?
「ウチの課にいる人なわだけど、見た目はともかく性格かまねー」
写真見せるとみんな、カッコいー。→絵が上手くないので、かっこよくみえないのだが。。
友人たちと麻雀。
接待麻雀の練習。
鋭い友達から、あんなところであんなのを打つなんてスズメらしくないと指摘される。
出張で温泉。スズメの風呂シーン、絵が微妙なんでそそられず。。
スズメが接待せずに勝ちに行ってると、赤沢に気づかれるが、赤沢はそのままでいいと。
スズメ、国士テンパイ。接待相手は全く気づいてない。
ロンするところで、赤沢が先に同じ杯でロン。
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Posted by ブクログ
ネタバレ名前だけは存じ上げていた新川帆立氏を読んでみたり。
そういやある教師は「永遠を誓い合うほど人間は不誠実であってはならない」とか語ってたなー、とか思い出しながらページをめくっていた。
「なんでみんな結婚するんだろう」と言いながら、離婚専門の弁護を続ける紬。
勧善懲悪的な話にするのではなく、わりとどっちもどっちな部分もあるなぁと思うあたりがむしろリアルだね(笑)。
その上で、依頼人の利益が最大になるように動きアドバイスする”弁護人”という職がしっかり描かれていたのには好感が持てたり。ここらへんは筆者が弁護士でもあるところが活かされてたね。
物事の真実というのは、当事者からは見えないし、ましてや他人から判断できるものじゃない。出雲が紬に振られた過去を玄太郎が知らないように、人は自分が知っている情報から勝手に解釈して判断してしまう。
だから弁護士である紬の仕事は、どちらが良い/悪いという感情的なジャッジではなく、依頼人が最大限利益を得るためにはどうしたらいいかということに終始する。つまるところ一つのシステムなんだな、弁護士ってのは。(感情的に言うのであれば、一番同情されるべきは巻き込まれる子供なわけで)
で、まぁ本書に書かれている話では全くないんだけど、紬の「なんでみんな結婚するのか」という問いは、冒頭のある教師の言葉と殆ど同じ思想なのだと思う。
「永遠を誓う(結婚する)」を誠実にするのであれば、そもそもそれを誓うことが不誠実になる。誓うということはその可能性があると認めるわけなので、本当に可能性がないのであれば誓う必要もない。人はその可能性を忘れるために誓う(結婚する)のであれば、それは不誠実以外の何物でもない……ということだな。
ただまぁ、どんな悲しい終わりだとしてもその出会いの中に幸せな思い出が一つでもあれば、その出会いには価値があるのだと僕は思うけどね。
そういった「どうしてみんな結婚するのか」という問いに作品として答えられていなかったのはちょっとマイナスかなー。「結婚なんてするべきじゃない」と言い切ってもいいけど、そういった骨子が見えなかったのは少し残念。
まぁそんなことを語ったある教師も、結局は教え子に捕まって結婚していたというのは少し笑えるオチだったり。 -
Posted by ブクログ
弁護士稼業を辞めて、一念発起し作家を志し、たちまちベストセラーをものにした才色兼備の著者が綴る、題名から楽しいエッセイ集。
気楽に読むことも出来るが、中にはピリッと辛い著者の思いも含まれている。
第1章は、夫の仕事でアメリカに渡った著者のアメリカ探訪記。精力的にあちこちを訪れた手記に、読者も思わず訪ねたくなる気持ちにさせる。
第2章は、あれこれと著者の思いが綴られている。
そのなかで、「国が税金を取るのと、盗賊が金を強奪するのは、一体何が違うのか?」との問いかけから始まる『税金と戦争と国家』が出色。
先頃、どこかの大統領が「国際法はいらない」と、のたまうたそうだが、国際法のない世界は無秩序で弱肉強食な世界となるのは自明であり、一方でノーベル平和賞を希求するとは、どういう頭の構造か(笑)。