新川帆立のレビュー一覧
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第2弾!!!
ultraさんより1本多くしておきました
しかし、弁護士さんら、働きすぎちゃう?
毎日、午前様の勢いやん。
そりゃ 1Qさんもびっくりや!
休日出勤も当たり前。
夜中のレビューも当たり前。
そりゃお金はええんやろうけど…。
そういえば ひまーも時々変な時間に働いてんな。
なんやちょっと昔の自分の過酷な時代を思い出すな。まあ、人生のほとんど過酷だったな。
仕事は、週5日でも 家事と育児と介護は土日ないしな。
今回の主役は、婆ちゃん抱えた弁護士の美馬ちゃんや。
剣持とのバディ感も出てきて、ちょっとシリーズ物らしくなってきてんちゃう?
タイトル通り、勤める会社が倒産していく女性。
でもその裏には、さらにそれを操る人間や組織の影も見えてくるんや。
さすが 帆立ちゃんや。
貝類は苦手だけどな
失礼いたしました٩( ᐛ )و
ほとんど コピーしてしまったなあー -
Posted by ブクログ
倒産を意図的に起こすことってできるのかな?
復讐劇のどろどろした感じとは違うビジネスの雰囲気が全面に出てる、挑戦的な作品だと思う。
美馬玉子の女を全面に出したような性格は同性から嫌われそうだけど、滲み出る苦労人の経歴が嫌味なやつと思わせない。論理的に思考をまとめることができるところも知性的な女性であることがわかる。
玉子が作る干し柿をばくばく食べるおばあちゃんが可愛らしいけど、玉子は食べないんだなぁ。そこらへんにもわだかまりを感じる。
剣持麗子は相変わらずで、破天荒な人物だけどたまに見せる人情味に、嫌いになれない魅力がある。
キックボクシングを習って習得しちゃうところも笑ってしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
北鎌倉。縁切寺として名高い東衛寺の門前に、松岡法律事務所はある。住職の娘で、離婚専門弁護士の松岡紬のもとに、今日も依頼人が駆け込んでくる。浮気・モラハラ・熟年離婚・財産分与・親権争い――「離婚したい!」その瞬間から始まる法律と人生の現実問題(リアル)。あなたの心とお財布をまもりつつ、上手に縁を切る方法、教えます。前を向く元気をもらえる、リーガルドラマ。『縁切り上等!』改題。
【きっかけ】
なにかのYouTubeでオススメされていた気がする……?
とはいえ、新川帆立さんは過去作品も読んでいて私の中で面白さに定評があるため。
【特徴】
・時間がないけど、エンタメを楽しみたい人
全5章からなる小説。一章ごとにそれぞれの離婚の案件を取り扱っている。一章が約60ページかつ文体もライトなので、合間に読むなど手に取りやすい。
・リーガルもの、特に離婚に興味がある人
不倫、モラハラ、熟年離婚、同性婚、養育費問題……様々な離婚の問題をとりあつかっている。
私は離婚歴がないため、感情移入や共感して楽しむタイプの作品ではないけど、勉強になる。
【感想】
今回は、ミステリーではなくリーガルもの&エンタメ作品。
題名の通り、離婚を得意とする弁護士の松岡紬が扱う案件を描いた作品。
主人公は、松岡紬だけど、各章で視点となる人物が変わっていく。
小山田さん(1章で離婚することになった女性)→出雲(紬の幼馴染)→紬の父親→紬→再び小山田さんとなっていて、構成も良かったと思う。
※松岡紬自体に共感ができるタイプの作品ではないので、様々な視点から描かれてるのが良かったの意味。
思ったこと
どちらか片方の視点や言い分だけで判断するのは危険なこと。
印象的だったところ
過去に夫の暴力が原因なのか流産して熟年離婚に至った奥さんの台詞
「でも私、彼に謝られていませんよ。一言も」
切りたい縁だけをびしっと切れる弁護士になれるといいんだせどなあ、と思う。(略)縁は絡み合っている。ひとつが切れると他のものも切れてしまう。
今になって、結婚していた頃を客観的に見られるようになった。
亮介に対して不思議と腹は立たなかった。
亮介も人間で、彼なりに苦しんでいたというのに、自分はそれを理解していなかった。理解しようと試みたことすらなかった。 -
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夫のモラハラ、不倫から離婚したい妻、子供を連れて家を出ていった妻を引き戻したい夫、義父の介護を終え、夫の定年前に、離婚したい妻、相手の浮気から、同棲を解消したい同性カップル。
弁護士、しかも離婚専門とのことで、なんとなく頭が切れ、弁の立つ、自信満々の女というイメージを、勝手に抱いていたのだが、それを裏切る松岡紬のキャラが、よかった。完全なるインドア、友達いない、事務能力なし、方向音痴、だけど、淡々としているというか。アロマンティックでもあるようで、幼馴染の出雲の関係も、不思議だがうらやましく。家は縁切寺の異名で知られる古い寺で、中学生の時に、母親が家を出ていくという経験をしている。
十年以上の同居、一方が精子提供によって子供を持ち、二人で育てた同性カップルが、一方の浮気が原因で、パートナー関係を解消する。そもそも結婚という形を取っていないので、離婚もない。つまり、財産だとか権だとかについて、互いの利益を守るような法律はなく、異性婚と同等の権利を保護されない・・・というのは、これ読んで初めて気が付いた。同性愛者でも、起こりうることなのにね。最初の章の視点は、モラハラで離婚し、紬先生の事務所で働くようになった聡美で、ラストの章にもう一度、彼女の話が書かれる。離婚した夫がうつ病で、養育費の減額を要求してくる。が、その嘘を見破る紬先生。妻が、夫のことを理解していなかったことに気づくのがよかった。とはいえ、最低な夫だったけれど。
結婚て、難しいですね。新川さん、売れるのわかるなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回の主役は前作「元彼の遺言状」のヒロイン・剣持麗子と同じ弁護士事務所で働く美馬玉子。「ブリッコ」と言われ合コンでは男性を適当に持ち上げる術も持っている玉子が、麗子と共にパートナー企業のゴーラム商会の内部通報に関して調べることになる。ゴーラム商会に最近転職してきた近藤まりあの勤める会社が全て倒産しているという指摘があったのだ。彼女がいると自社も潰れかねないから調べてほしい、との内部通報を調べていくうちに、近藤の勤めて来た3社には奇妙な共通点があることが判明していく。
面白いんだけれど、これらの倒産を主導、そして自殺と、「主犯格」の人の動機が納得いかない。これは私が会社でパワハラを受けたからと言って、それをさせる仕組みは日本の家父長制にあると、システムの崩壊を目論むのに似ている。きっと大元の原因はそうした構造にあるのだろうけれど、執念を持って会社を倒産させたり、命をかけたりするには、相手が大きすぎて動機が薄まりそうだ。誰かを殺したいほど強く憎んだりするには、会社やシステムといったものが相手になるだろうか?
その事件の根幹部は弱いのだけれど、周辺の人間の描き方が良い。冒頭、合コンで「ブリッコ」している玉子、化粧っ気のない美法が男性とやりとりしている辺りでは、「自分は愛されていないのに誰かは愛されている」という思い込みに縛られている玉子の姿が強く印象付けられる。玉子は言う。この世には生まれながらに序列がある。女性よりは男性が上、貧乏よりは金持ち、不美人よりは美人、出身地なら田舎よりは都会、と言った風に。そうした序列を呑み込んだ上で、玉子は男を持ち上げておけばいいのだと割り切っているつもりだった。そして実は、誰よりもそうした序列に自分が縛られていることに気付いていく。
見かけは「ブリッコ」、男性にうまく頼っているようで内面では誰も頼らず、結局最後は自分だけで片を付けようとする。そんな玉子の心の支えが祖母の存在だった。この祖母の造形がとても良い。82歳でシニア婚活して、70代の婚約者をゲットしちゃう。凄いよ、婆ちゃん! -
Posted by ブクログ
離婚ってめちゃくちゃ面倒臭そう!
本書を読むと、しみじみとそう思ってしまいます。結婚するのと比べて何倍もエネルギーを使うんだろうなぁと。
弁護士の紬が「なんでみんな結婚なんてするんだろう」と言いますが、その気持ちがよく分かります。こんなに面倒なことが待ってると分かっていたら誰も結婚なんてしないはず…でも、結婚するときは相手がどんな人間かなんて意外と分からないんですよね。モラハラ夫は結婚するまで見抜けないとよく聞きますし。今作にもモラハラとかDVとか不倫とか…最低な男たち(と女)が出てきます。話し合いができない相手は勿論大変ですが、きちんと話し合って養育費を決めても払われなくなったりもする訳で…本当に離婚って大変すぎる…。
そんなとき松岡紬のような弁護士さんに依頼できたら、どれほど心強いだろうかと思いました。きっちりしっかり財産分与も養育費の取り立てもしてくれる…こんな弁護士が身近にいてほしい。