新川帆立のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
作者の経歴は物語とは関係ない。
作品と読者との相性は経歴には関係ないからだ。
けれども、やっぱり気になってしまう。
なんとも華麗なる経歴の作者。アメリカ生まれ東大法学部卒、弁護士勤務からの作家。
いたって普通(それすらも今の日本では大変恵まれていることなのだが)の経歴である私は、その経歴に気後れしてしまう。
一緒にするのも恐れ多いが、法律、というただそこだけの共通点に興味が湧く。
本書では、五つの先祖をめぐる依頼が主人公を待ち受ける。
主人公は邑楽風子(おうら ふうこ)。
彼女は捨て子だった。
一風変わった「先祖探偵」という仕事は、自分の母のことを知りたくて始めた稼業である。
さらりと書か -
Posted by ブクログ
テレビドラマを観てから読んだので、白熊楓は杏を、小勝負は坂口健太郎を、どうしても思い浮かべてしまったのが、いいのか悪いのか。公正取引委員会、SMAPが解散の後、テレビに出られなかった件で登場して、有名になった役所だ。たった何人かで仕事をしている、という話だったが、どうやらちゃんと大きな組織で動いているらしいと、この小説で知った。タイトルのインパクトもあり、目の付け所が面白い作家さんだと感心した。お仕事がテーマのライトノベルという印象。専門的な分野も庶民的なアプローチで読ませてくれる。実際の事案もこんな感じなのかしら?わからない分野だけに、違和感を抱きようもない。面白かったけど、文章に拙さを感じ
-
Posted by ブクログ
初めて読む作家さんだが、テンポよく読めて面白かった。
五歳の時に母と生き別れて以来、一人で生きてきた探偵・邑楽風子(名前は置き去りにされた町役場の職員に付けてもらったもの)。
先祖を調査するという、なかなかニッチな探偵業だがここにも風子の狙いがあった。人探しが目的の探偵業には当たらないため登録不要なのだ。
『野良猫みたいに暮らしてきた』風子が『自分の先祖を探す助けになるかもしれない』と始めた先祖探偵、なかなか興味深い。
彼女のキビキビした部分と思いやる部分とのバランスあるキャラクターもなかなか良かった。
一般人にとっては戸籍はあって当然のものだが、この作品を読むと、戸籍の曖昧さ危うさを感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】「ヤツデの一家」 新川帆立/「大代行時代」 結城真一郎/「妻貝朋希を誰も知らない」 斜線堂有紀/「供米」 米澤穂信/「ハングマン -雛鵜-」 中山七里/「ミステリ作家とその弟子」 有栖川有栖
いずれも2022年~2023年に雑誌に掲載されたもの。世相を反映しているものが多い。
「ヤツデの一家」 父親の後継者として政治家になった娘の、後妻の連れ子である兄と実妹への執着を描く。
「大代行時代」 代行業者の話。新入社員の一人は退職代行を依頼。もう一人が依頼したことは。
「妻貝朋希を……」 迷惑動画で炎上した男について、記者の取材に周囲の人間が答える形で事情が説明される。ファンタジー要