新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
交通事故により頸椎を損傷し、
首から下がほぼ動かない状態になった主人公、
ひまり。
前半はとにかくリハビリの過酷な現実を突きつけられる内容で、読んでるだけなのに本当に辛くなるくらい。そんなリハビリを乗り越えて、復職を目指すも、断念せざるを得なくなり、就労支援を役所に申請すると、勧められたのは生活保護。
それでも自立への道を諦めずに目指したのは弁護士への道。司法試験突破を目指して勉強に励むも、そこでも幾多の困難が立ちはだかるばかり…
いつも明るく前向きなひまりには本当に頭が下がる。そして、そんなひまりだからこそ、周りの人たちにもいっぱい支えられたんだろうな。
ひまりとともに泣いたり笑ったり、人とのつながりの大切さにも気付かされる、そんな体験ができる作品。
おすすめ。 -
Posted by ブクログ
殺人者少年Aの居場所を少年Bが娘を殺された母親に密告。そしてその母親は少年Aを殺害。
この殺人事件をライターの仮谷苑子が関係者にインタビューしながら事件の真相に迫っていきます。
少年AがN少年院で共に過ごした5人は社会不適合であるために、気づいたら犯罪に手を染めちゃったという感じの軽薄な印象の少年達。例外もいて1人はモンスター系のサイコでした(~_~;)
この5人の中に密告者Bはいるらしい‥
少年犯罪と被害者遺族の心情そして更生と贖罪。重いテーマの作品でしたが、最後には久しぶりに涙が(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
殺されたA少年を想い、悼む気持ちに救われた気持ちになりました。
O少年の更生を心から願います。 -
Posted by ブクログ
でも腹立つじゃん。男だけで権力のボールをまわしてるんだよ。女がてっぺんをとって、変えなくちゃ。他にやる人がいないなら、私がやる
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女性の苦悩と強さと!どんでん返しも!
『元彼の遺言状』より、ミステリー性だけでなく「物語」の厚みがあって、個人的には好みでした
いやーーー
表に出てる女性(だけじゃなくて私たち一般人もそうだけどさ)ってやっぱ大変なんだろうな、かっこいいな、応援したいな、って、単純脳だけど思いました
女が強い世界になれーーー!!!
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三百六十五日、二十四時間を政治にささげてもいい。内臓でも、血液でも、寿命でも、何でも差し出す。
だからせめて、政治家でいさせてほしい。
少しでもまともに、この国を変えさせてほしい。
本当に、心の底から、そう思っていた。
沽券(こけん)・・・人の品位やプライド -
Posted by ブクログ
ページ数の多いなか、細かい章仕立てになっているおかげで、「気づいたら五章も読んでた!」を適度に繰り返しながら、達成感とともに最後まで読み切ることができました(๑•̀ㅂ•́)و✧
タイトルから、夏が終わるまでに読もう…と思っていたのですが、ひまわりは弁護士バッジの「天秤とひまわり(自由と正義の象徴)」を指してるようで、むしろ主人公の身体の強張りや緊迫する試験描写から、冬の静けさと寒さの印象が残りました。
『「法律家は言葉のプロです。無実を訴える被告人、労災がおりず泣き寝入りする労働者、声なき声を拾って、その言葉を伝える。相手の理解しやすい言い方で、相手が受け入れやすい状況に誘導して、落としどころを探る。それが交渉です。…言葉のプロとして、言葉の力を信じなさい。言葉があるかぎり私たちはつながれる。」』
『「何にもできないだろうからじっとしてなさい。ほら楽でしょう、暮らせるでしょうって。みんなだって私の立場になったら、同じことを思うはず。生きてるだけじゃ嫌だ、何かやりたいって」』
常に介護状態でも、自分に出来る最大限の力で司法試験に挑み、過酷な現実の中で戦う主人公の姿、強い意志、周囲の人との絆に胸が熱くなった1冊です。
2026.9 -
Posted by ブクログ
ネタバレ想像以上に良い小説だった。
仕事を含めて順風満帆に人生を謳歌していた、33歳のひまりは交通事故に遭い頸髄損傷の大けがを負い、首から下と手先以外がほぼ動かなくなる障害を負う。
懸命のリハビリを経て、介助付きながら車いすでの生活はできるようになるも、職場復帰も再就職も困難で、就労支援の場では生活保護を勧められる。人生に絶望しかけた彼女は幼馴染の一言で弁護士を目指すことになる。
障害者が主人公となる小説と聞くと、その境遇の辛さを考えてどうしても少し重い内容かなと想像してしまうが、この小説はとにかく前向き。主人公のひまりの不屈のポジティブシンキングがとにかく心地よい。
事故に遭った事をはじめ、とにかく分厚い壁にぶちあたるのだが、その度に奮起して行動して突破していく。
まわりの人間関係も良好で、メンターの立場の人や元職場の同僚、介護の女性、などの真正善人だけでなく少しイヤな奴と思ってたヤツでも彼女の行動にあてられてなのか、どんどんエエ奴になっていって、彼女の手助けをする。
現実はこんなに上手い事いくわけがない、夢物語やん…って評価は当然出てくるだろうなと思うし、オーラスにそういうことをいうキャラも出てくる。そらそうだろ、小説だから。でもな、ここまでじゃなくても行動することで突破できることは現実世界にもいっぱいある。
動いて学んで助けて助けられて少しずつ進んでいく、その素晴らしさを描いた傑作小説。俺自身の指標として、この小説を読んで乗れない時は心か身体かその両方かがかなり重たく疲れている可能性があるのかも知れないなぁ。