新川帆立のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
四肢麻痺で重度障害のある人が弁護士になる話――
「すごいなあ」という、そんな単純な気持ちで読み始めた。
でも、そんなに簡単な話ではなかった。
本当にすごい。ひまり、すごい。
これほどまでに大変だとは知らなかった。
障害のある人が置かれている状況も、ロースクールの厳しさも。
寒さや打ち身など、さまざまな要因で体調を崩してしまうこと。
司法試験の予備試験では音声入力ソフトの使用が認められず、頭では答えが分かっていても、時間内に答案を作成できない、その辛さは、想像を超えるものだったと思う。
頭は使えるのに、体が思うように動かない。
当たり前にできていたことができなくなる、そのもどかしさ。
作者自 -
Posted by ブクログ
米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない -
Posted by ブクログ
第一回アルパカ文学賞
ひまりが四肢麻痺になったことで直面する厳しい現実と、周囲の人々が何事もなかったかのように前へ進んでいく姿との対比が苦しいくらい上手く描かれていた。
実際に四肢麻痺の障害を負いながら弁護士として活躍されている方の当事者にしか語り得ない多くの固有のエピソードをベースにしていると謝辞に記されているとおり、想像を超える細かいレベルでの苦労を知り打ちのめされた。
自分だったらあえて苦労をして働く道を選ばないと思う。
だけど、物語はひまりが語る「この道をたどったからこそ役立てたことがあり、結ばれた縁もある」という言葉の通りで、確かな希望があり表紙のひまわりのような直向きで明るい作品 -
Posted by ブクログ
はい王道w
二巻目にしてキャラ相関図がエグいことになってます
矢印があっちにもこっちにもΣ(゚Д゚)
さては帆立ちゃん…なんも考えてないなw
きっと楽しんで書いてるんだろうな〜ってのが伝わってくるのよ
なんかそれだけで嬉しくなっちゃう
そして一巻目のときも書いたけど、ほんとキャラがベタいの
ストーリーも学園ものでベタいのよ
だけど申し訳ないが、わいベタいの大好きなのよ
(まずベタいって普通に使ってるけど初耳な)
そしてこれも前作のレビューでも書いたけど、ベタいのにちゃんと色がある
素晴らしい
そして、のりのりで書いてるだろうから、筆も早い
三巻もすぐ出るみたい
楽しみや! -
Posted by ブクログ
『少年X』に暴行を加え、死に至らしめた『少年A』。少年院を退院後、土木作業員として働きはじめた『少年A』は寮の部屋で遺体となって発見された。めった刺しにされていた、という。犯行後すぐに自首してきた犯人は、『少年X』の母親の田村美雪だった。インターネット上で『少年A』の情報を集めていた田村美雪は、同時期に同じ少年院で生活を共にした『少年B』の密告をもとに、『少年A』を殺害した、と語る。盛んにメディアで取り上げられたこの事件は、「目には目を事件」と呼ばれた。少年院で共に同じ時間を過ごした『元少年五人』のうち、果たして誰が、『少年B』だったのか――。
ネタバラシにはならないよう気を付けますが、未 -
Posted by ブクログ
この本を知らない方は、まずは作品紹介を読んでください。
ネタバレなくらいあらすじが書いてありますから。
作者の帆立さんは脊損患者ですか?ってくらいリアルに感情表現されてるし、社会の障害者に対しての差別や仕組みに憤りを感じさせる書きっぷり。
手も足も動かない、座ってる体勢を維持するのも大変、「安静は麻薬」と言われリハビリに励むも、これ以上の回復を見込めない「回復の限界」にぶち当たる。
24時間介護ヘルパーにお世話にならないと生きていかれない現実。重度障害者。
生きてく事でさえサバイバルな状況なのに、弁護士を目指すって…あらすじを読んだだけじゃ伝わりませんよ、この迫力がある感動は!
この -
Posted by ブクログ
すっごく面白かった。考えさせられた。ドキュメンタリータッチで描かれているフィクションだ。少年院で過ごした時のグループ5人のそれぞれの想いが描かれている。その中の1人が復讐で殺されたあとの、お話なのだ。子供の時って脳が発達してないから、どうしても自己中心的になって、不運は全部、人のせいにしてしまう。ようやく少し反省しても、いつもいつも白い目で見られるとやはり、後戻り、グルグルと悪い方向へ行っちゃうのかな。自分のしたこと、悪いこと、取り返しのつかないことに対して、どう向き合っていくのか。無邪気すぎて、単細胞?すぎて、少年たちが、とても、かわいそうに感じた。でも、彼らの反対側には、被害者の家族の悲し
-
Posted by ブクログ
ポトラッチ 贈り物を受け取ると、それよりも良い物をお返しに渡す。確かに、日常でそんな場面がある気がします。相手の喜ぶ顔が見たいからと、そう思いながら色々と贈り物を選んでいました。しかし、良く考えてみると、もしかしたら自分の為に選んでいるのかも。先に貰った相手より自分の方が良い人なのだと。
物語の始まりとして、残された元彼の不思議な遺言状を始まりとして、関係ある人々が様々な思惑で動き出します。
主人公の分かりやすく強気で合理的な弁護士という設定もあり、わかりやすい推理小説かと思いましたが、人の気持ちとは、簡単ではないなと思わせる結末でした。
贈り物とは、贈る側の気持ちと受け取る側の気持ちが入 -
Posted by ブクログ
ある日、不運な交通事故に遭い、首から下が全く動かなくなったひまり。商社勤務で外国語も扱う彼女にとって、突然の人生の転換。
家族にも介護をしてもらい、懸命にリハビリをするが歩くことは全く叶わないという絶望の状況下の中、リハビリセンターの中でも、障害の具合は人それぞれ、少しでも動く部分があるだけで、他の人への苛立ち・嫉妬があったりと、本当に細かな人間模様が窺える。
自暴自棄になっていたある日、幼なじみのレオと再開し、ひょんなことから弁護士を目指すことになる。
この弁護士を受けようと思ったのも、体は動かないが口は動く、また他の一般職に引っ掛からななったからという、非常に不純な理由であった。
-
Posted by ブクログ
ひまわり大賞の受賞から一年近くが経過し、ようやく手にすることが出来ました!
とても、とても、良かった( ᵕᴗᵕ )*・
生きることの素晴らしさ
諦めないことの大切さ
人の温かさ…
色々なことに気付かされ
「よし!明日も頑張ろう!」
と元気が出ること間違いなし!
33歳のひまりは交通事故で頸随を損傷し、四肢麻痺となってしまう。
総合商社に勤務し、世界中を飛び回っていたそれまでの生活から一変し、重度障害者として生きていかねばならない。
懸命にリハビリを続け社会復帰を目指すが、元の会社には受け入れてもらえず、就職活動も手応えなし。
そんな時、幼馴染みのレオに後押しされ、自立するため弁護士