新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オススメされた本の中にあって、自分も読んでみたいと思っていた作家さんだったので、借りた一冊
様々な"レイワ"で制定された架空で異質な法律に順応した世界で起きる不思議で皮肉が効いた短編集
動物が人間と同じ権利を持つ世界や、行き過ぎた"健康管理"が目的となった世界など、いずれの短編集も、誇張し過ぎだとは思うけれども、現代の日本で少し議論されているような内容が反映されているので、イソップ物語やグリム童話に通じるモノはあると思う
虚栄心や綺麗事に対する皮肉やブラックユーモアなどがあったりするので、個人的に読んでいて所々で少し嫌な気持ちになったけれども、1話ごとの頁数もあまり多くなく、内容も読みやすいので、世の中の建前上は綺麗事を語っている部分を少し違う視点で見れるかもしれないので、読むことはオススメできると思う
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Posted by ブクログ
久しぶりにミステリー仕立ての本を読んだけどおもろしかった。
特に新聞記者の章がどんどん明らかになる謎とその手がかりの掴み方がかっこよくて読み応えがあった。
前、某吠える夜の番組で女性議員にフューチャーした回があったけど、それと照らし合わせても、この本で書かれてる政治の世界での女性への当たりのきつさ、厳しさは大体真実なんだろうなと予想。
高月さんに関しては、なんとなく参考にした人物窺えるキャラ立ちだった。笑
印象がガラリと変わる人物像の描かれ方が魅力的な本だった。ミステリーなのは事件だけじゃなく、人間もそうなのかも。
良い意味も悪い意味でも、私たちが政治家の本性や本意を正しく理解する日は来ないんだろうな、と思った。
その上で、やっぱり政治家の良し悪しを判断する基準は何を言うかより何をしたかにあると思う。
今まで女性初の総理に対して、クネクネしてる、媚を売ってると指摘をよく見て、実際その通りに見えるから嫌悪感があったけど、政策内容や予算の使い方をよく見て評価したいと思う。
今のところ女性ならではの政策や暮らしを細かくフォローする政策は期待できない感じで肩透かしではある。
ただやっぱり女だから、みたいな批判の仕方は絶対したくないと思う。個人としてダメだという正々堂々批判したい笑
せっかく女が権力を持ったのだったら、今あるこの不平等を打破して欲しいと願うけど、そうなる日本の未来まではまだまだかかりそうで暗澹たる思い。
タイトルが現状「男の国会」のアンチテーゼになってるのも洒落てる。
知らなかった国会のあれこれも知れて、国会見学に興味湧いてきた。この話を思い出して池の鯉に目がいっちゃうだろうな。 -
Posted by ブクログ
情緒ではなく痛快に振り切っていて、気軽に読めるミステリー。タイトル通り元彼から遺言状が届くわけだが、と言っても感傷的になりすぎない(いやむしろ一切感情に浸らない)主人公、剣持麗子のキャラが良い。
法に関する話がしっかりしているので、作者も賢いのだろうかと新川帆立さんのWikipediaに飛んだら、輝かしい経歴に私の目は潰れた。。。とはいえ、才能とかではなく、目指すものがあり、それに見合う努力と行動でこの本は出来ていることが、経歴からも伝わってくる。このミス取るだけある。すごい。
話が逸れた。
私はミステリーを読むのがあまり得意ではない。男性作家に多い温度感の乏しい淡々とした描写は没頭しにくくて好きでない。テーマが重い分、逆にじとっと心に重石を与えてくるような話もあるが、それを読むには受け取る側の体勢を整える必要がある。それでいて最後に明らかになる動機が痴情のもつれだったりすると、白けてしまい、長々と読んできたのが損したような気持ちになる。だから苦手。
そんな私にとって本作は非常に適していた。
主人公は能力と自己肯定感が高く、万能感からくる行動力が凄まじい。それだけだと鼻につくところ、内省もところどころに挟まっている(だが自分自身のことを捉えきれていない)ところが主人公をチャーミングにしている。
軽快で、ストーリー展開が早いのでページを捲る手が止まらない。ページ数も程よく、適度な伏線回収も心地いい。最後に明かされる動機と犯行のいきさつ、その後の周りの人たちの経過についてはツッコミどころはあるが、剣持弁護士と一緒に爆速で走り抜けて細かいことは気にしないのが吉。
バランスのとれた良著でした。 -
Posted by ブクログ
お久しぶりの新川帆立さん。
元彼の遺言状シリーズとは全く読み味の違う
クセになりそうな作品でした。
読みやすさはオリガミツキでございます♪
ジーンズしか穿かない女探偵
邑楽風子(おうらふうこ)。
このジーンズしか履かないというのが、
ハードボイルドキャラ設定のためだと
思われるのですが毎話色々履き替えるんですね。
リーバイス、マザー、エドウィンなどなど
こだわりをチラつかせます^_^
風子に届く依頼はもちろん「先祖を探して」と
いうものになります。依頼者のヨコシマな
思いと反比例する地道な捜査?
戸籍を見る?ん?それなら誰でも…できそう?
これが大変な聞き込み捜査中心でございました。
滋味すぎるが故の面白さ(*´∀`*)
日本中、旅してまわるロードストーリー♪
そして、お話は先祖探しから、日本の戸籍制度へのお話へ…。
1話 幽霊戸籍と町おこし
2話 棄児戸籍と夏休みの宿題
3話 消失戸籍とご先祖様の霊
4話 無戸籍と厄介な依頼者
5話 棄民戸籍とバナナの揚げ物
こんな戸籍のお話読んで見たくないですか?
サラッと勉強になると言っちゃ、新川センセに
失礼ですが、
戸籍って日本にいると大事なのねっ!
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Posted by ブクログ
ネタバレハッとさせられる言葉がとても多かった。
「周囲のぶしつけな視線によって、自分の身体を恥ずかしいものだと思わされている。」p285
自分の身体を愛するのも、自分の身体に苦しむのも全部自分のことなのに、決定権は他人にあるような違和感。この言葉はこれからも思い出していきたいなあ。
ロースクールから司法試験、そして弁護士になるまで、四肢麻痺であり車椅子生活であり常に介助者が必要な人にとっての壁は私のイメージを遥かに越えるたくさんの壁。
前例が無いなら自分で作るしかない!と行動にうつしていくひまわりが格好良かった。
初の新川帆立作品でした。 -
Posted by ブクログ
ひまりは33歳の夏に交通事故に合い、頸髄を損傷し、肩から下が動かない身体になる。リハビリを重ね、座っていられる時間が長くなり、手も多少動かせるようになった。
そうなんだ、リハビリそんなに頑張らないと座ることすらできないんだ。
24時間体制のヘルパーが付かないと生活ができない。ヘルパーが一緒だと守秘義務が守られない可能性があるとの理由で復職もままならない。社会と繋がっていたい、弁護士ならと司法試験に挑戦する。
頑張って、頑張ってどうしてそこまで頑張れるのかって思うほど、頑張る。覚えておこう。頑張らなきゃいけない時があることを。それもタイムリミットがあることも。限界があることも。