新川帆立のレビュー一覧

  • 令和反逆六法

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    オススメされた本の中にあって、自分も読んでみたいと思っていた作家さんだったので、借りた一冊

    様々な"レイワ"で制定された架空で異質な法律に順応した世界で起きる不思議で皮肉が効いた短編集

    動物が人間と同じ権利を持つ世界や、行き過ぎた"健康管理"が目的となった世界など、いずれの短編集も、誇張し過ぎだとは思うけれども、現代の日本で少し議論されているような内容が反映されているので、イソップ物語やグリム童話に通じるモノはあると思う

    虚栄心や綺麗事に対する皮肉やブラックユーモアなどがあったりするので、個人的に読んでいて所々で少し嫌な気持ちになったけれども、1話ごとの頁数もあまり多くなく、内容も読みやすいので、世の中の建前上は綺麗事を語っている部分を少し違う視点で見れるかもしれないので、読むことはオススメできると思う

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    2026年09月15日
  • 目には目を

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    目のは目を
    ハムラビ法典じゃないが
    未成年の殺人犯の更生にまつわる物語
    なんと言っていいのか読んでいて割り切れないものを感じる。
    フィクションであるが事実に近い感じが嫌悪感を抱かせるが止めずに読み進める
    最後の最後
    ホロリを涙が

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    2026年09月13日
  • 女の国会

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    久しぶりにミステリー仕立ての本を読んだけどおもろしかった。
    特に新聞記者の章がどんどん明らかになる謎とその手がかりの掴み方がかっこよくて読み応えがあった。

    前、某吠える夜の番組で女性議員にフューチャーした回があったけど、それと照らし合わせても、この本で書かれてる政治の世界での女性への当たりのきつさ、厳しさは大体真実なんだろうなと予想。
    高月さんに関しては、なんとなく参考にした人物窺えるキャラ立ちだった。笑

    印象がガラリと変わる人物像の描かれ方が魅力的な本だった。ミステリーなのは事件だけじゃなく、人間もそうなのかも。

    良い意味も悪い意味でも、私たちが政治家の本性や本意を正しく理解する日は来ないんだろうな、と思った。
    その上で、やっぱり政治家の良し悪しを判断する基準は何を言うかより何をしたかにあると思う。

    今まで女性初の総理に対して、クネクネしてる、媚を売ってると指摘をよく見て、実際その通りに見えるから嫌悪感があったけど、政策内容や予算の使い方をよく見て評価したいと思う。
    今のところ女性ならではの政策や暮らしを細かくフォローする政策は期待できない感じで肩透かしではある。
    ただやっぱり女だから、みたいな批判の仕方は絶対したくないと思う。個人としてダメだという正々堂々批判したい笑
    せっかく女が権力を持ったのだったら、今あるこの不平等を打破して欲しいと願うけど、そうなる日本の未来まではまだまだかかりそうで暗澹たる思い。

    タイトルが現状「男の国会」のアンチテーゼになってるのも洒落てる。

    知らなかった国会のあれこれも知れて、国会見学に興味湧いてきた。この話を思い出して池の鯉に目がいっちゃうだろうな。

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    2026年09月12日
  • 元彼の遺言状

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    情緒ではなく痛快に振り切っていて、気軽に読めるミステリー。タイトル通り元彼から遺言状が届くわけだが、と言っても感傷的になりすぎない(いやむしろ一切感情に浸らない)主人公、剣持麗子のキャラが良い。

    法に関する話がしっかりしているので、作者も賢いのだろうかと新川帆立さんのWikipediaに飛んだら、輝かしい経歴に私の目は潰れた。。。とはいえ、才能とかではなく、目指すものがあり、それに見合う努力と行動でこの本は出来ていることが、経歴からも伝わってくる。このミス取るだけある。すごい。

    話が逸れた。

    私はミステリーを読むのがあまり得意ではない。男性作家に多い温度感の乏しい淡々とした描写は没頭しにくくて好きでない。テーマが重い分、逆にじとっと心に重石を与えてくるような話もあるが、それを読むには受け取る側の体勢を整える必要がある。それでいて最後に明らかになる動機が痴情のもつれだったりすると、白けてしまい、長々と読んできたのが損したような気持ちになる。だから苦手。


    そんな私にとって本作は非常に適していた。


    主人公は能力と自己肯定感が高く、万能感からくる行動力が凄まじい。それだけだと鼻につくところ、内省もところどころに挟まっている(だが自分自身のことを捉えきれていない)ところが主人公をチャーミングにしている。
    軽快で、ストーリー展開が早いのでページを捲る手が止まらない。ページ数も程よく、適度な伏線回収も心地いい。最後に明かされる動機と犯行のいきさつ、その後の周りの人たちの経過についてはツッコミどころはあるが、剣持弁護士と一緒に爆速で走り抜けて細かいことは気にしないのが吉。

    バランスのとれた良著でした。

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    2026年09月09日
  • 目には目を

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    ★4.5
    犯罪を犯した少年Aが殺された。同じ少年院にいた少年Bのタレコミによって。少年Bは誰だ?
    という、フーダニットミステリー。

    そこに、復讐と贖罪が絡むから、被害者加害者視点ぐるぐるで、誰のどの気持ちに同調しているのか自分でもわからなくなる。正解はない難問。ただただ、面白かった。

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    2026年09月09日
  • 競争の番人

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    なかなか痛快
    公正取引委員会、ぼんやりとしか知らなかった部署。
    ニュースで時々耳にする程度。
    本書では弱小官庁で人気も権力も無いらしい。
    キャリア組のイケメン小勝負くんと向こうみずでお人好し運の悪い白熊ちゃんの掛け合いも楽しい。
    キャラクター達と一緒になって悪者対峙しました

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    2026年09月07日
  • 魔法律学校の麗人執事2 ブラッディ・バトル

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    マリスの執事として認められた椿は女性ながらも男として学園に通っている。今回は合戦演習で魔法で戦い辛くも勝利する。魔力が無いのになんとかなっている。

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    2026年09月06日
  • 離婚弁護士 松岡紬(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最後まで気持ちのいいテンポで話が進んだ。熟年離婚は少々ぞっとしたが、長年の恨みつらみは女に凄まじい決断をさせるのかもしれない。(自分の体験から本当に子どもに関する恨みは、忘れることなく一生引きずっていくと思う。)
    そして亮介は最初から最後まで殺意がわいた。登場人物の一人に過ぎないのに!!

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    2026年09月06日
  • 俺の恋バナを聞いてくれ

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    男たちの不器用な恋バナ集。

    個性豊かな6人のこじれた恋バナを聞いてほしい。
    短編集は、「ハイスペ」「スカブラ」「スパダリ」「イケオジ」「ハングレ」「オレサマ」個人的には、ハイスペ、オレサマが好きです。

    男子は意外に周りの女性に振り回されたり、きっかけを与えてくれたりと女性の影響が大きいと感じました。

    自分を支えてくれる女性が側にいるのはとても幸せのことだとも感じました。
    短編集なので比較的にスラスラ読めました。

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    2026年09月05日
  • 先祖探偵

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    お久しぶりの新川帆立さん。
    元彼の遺言状シリーズとは全く読み味の違う
    クセになりそうな作品でした。
    読みやすさはオリガミツキでございます♪

    ジーンズしか穿かない女探偵
    邑楽風子(おうらふうこ)。
    このジーンズしか履かないというのが、
    ハードボイルドキャラ設定のためだと
    思われるのですが毎話色々履き替えるんですね。
    リーバイス、マザー、エドウィンなどなど
    こだわりをチラつかせます^_^

    風子に届く依頼はもちろん「先祖を探して」と
    いうものになります。依頼者のヨコシマな
    思いと反比例する地道な捜査?
    戸籍を見る?ん?それなら誰でも…できそう?

    これが大変な聞き込み捜査中心でございました。
    滋味すぎるが故の面白さ(*´∀`*)
    日本中、旅してまわるロードストーリー♪

    そして、お話は先祖探しから、日本の戸籍制度へのお話へ…。
    1話 幽霊戸籍と町おこし
    2話 棄児戸籍と夏休みの宿題
    3話 消失戸籍とご先祖様の霊
    4話 無戸籍と厄介な依頼者
    5話 棄民戸籍とバナナの揚げ物

    こんな戸籍のお話読んで見たくないですか?
    サラッと勉強になると言っちゃ、新川センセに
    失礼ですが、
    戸籍って日本にいると大事なのねっ!

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    2026年09月02日
  • ひまわり

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    ネタバレ

    ハッとさせられる言葉がとても多かった。⁡
    ⁡⁡
    ⁡「周囲のぶしつけな視線によって、自分の身体を恥ずかしいものだと思わされている。」p285⁡
    ⁡⁡
    ⁡自分の身体を愛するのも、自分の身体に苦しむのも全部自分のことなのに、決定権は他人にあるような違和感。この言葉はこれからも思い出していきたいなあ。⁡
    ⁡⁡
    ⁡ロースクールから司法試験、そして弁護士になるまで、四肢麻痺であり車椅子生活であり常に介助者が必要な人にとっての壁は私のイメージを遥かに越えるたくさんの壁。⁡
    ⁡⁡前例が無いなら自分で作るしかない!と行動にうつしていくひまわりが格好良かった。⁡
    ⁡⁡
    ⁡初の新川帆立作品でした。

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    2026年08月31日
  • ひまわり

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    【ひまわり】

    主人公のひまりが前向きだからまだ読んでいられるけど、辛い場面も多い( ߹ㅁ߹)何もしなくていいと言われるのは人として辛いよ...

    そのぶん新川さんが取材をきちんとされているのが伝わってきます

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    2026年08月30日
  • 俺の恋バナを聞いてくれ

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    第一話のハイスペがとても良かったので、ハードルが上がったのか以降はあんまりの印象だった。
    どの話も主人公の癖が強いが、許せる許せないは人によるだろうなと思った。
    終始なんだこいつって話もあった。

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    2026年08月30日
  • 元彼の遺言状

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    主人公の弁護士はは金の亡者。でも可愛いところもあって憎めない。亡くなった元彼に未練は全くないのだけれど、遺言状の内容が変わっていて、金儲けができるかもしれないと友人の弁護を引き受ける。荒唐無稽な設定だけど、主人公の勢いにつられて、こんなこともあるかもって引き込まれる。面白かった。まさかと思ったが続編があるらしいので、そのうち読んでみようと思う

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    2026年08月29日
  • 目には目を

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    トクリュウで犯罪を犯す若者達。
    犯罪を犯す人達も赤ん坊の時はそんな事をするなんて考えていない。どこから何時からそんなことを考え始めるようになるのだろうか?
    育った環境、親、貧困、孤独など。要素は山ほどあるだろう。
    人間は強いようで弱い。弱いようで強い。

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    2026年08月28日
  • 先祖探偵

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    先祖ってこの作品を読むまで考えたこともなかったけど、自分の何世代も前の先祖ってなんだろうと興味が湧いた。ただ戸籍の確認だけでなく、現地に赴いて聞き込みしたりするのが探偵っぽかった。依頼人の先祖をたどりながら、少しずつ主人公のルーツが明かされていく構成も良かった。星3.5

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    2026年08月27日
  • ひまわり

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    ひまりは33歳の夏に交通事故に合い、頸髄を損傷し、肩から下が動かない身体になる。リハビリを重ね、座っていられる時間が長くなり、手も多少動かせるようになった。
    そうなんだ、リハビリそんなに頑張らないと座ることすらできないんだ。
    24時間体制のヘルパーが付かないと生活ができない。ヘルパーが一緒だと守秘義務が守られない可能性があるとの理由で復職もままならない。社会と繋がっていたい、弁護士ならと司法試験に挑戦する。
    頑張って、頑張ってどうしてそこまで頑張れるのかって思うほど、頑張る。覚えておこう。頑張らなきゃいけない時があることを。それもタイムリミットがあることも。限界があることも。

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    2026年08月26日
  • 俺の恋バナを聞いてくれ

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    題名が面白くて、恋バナに興味ないんだけど、サクッと読めそうだと思って読んでみた。思ってたのの数倍面白かった。
    新川帆立さん初読。第一話ハイスペ、第二話スカブラ…など、それぞれの主人公のスペックになってるんだけど、私が考えてたものの斜め上くらい主人公たちが純粋で誠実でよかった。
    最初のハイスペと、最後のオレサマがけっこう好きな話だった。

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    2026年08月24日
  • 女の国会

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    高市早苗首相がどれだけ凄いかが遠回しに分かる一作。
    ホタテ作品にしては一貫してシリアスで、それでいて読みやすい良作。

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    2026年08月23日
  • 剣持麗子のワンナイト推理

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    「元カレ」で因縁の出来た軽井沢の町弁事務所がらみの事件簿。剣持先生にとっては副業になりので、所属の大弁護士事務所の引けたアフター5から翌日朝までにお仕事をする・・・ということで「ワンナイト推理」らしい。

    5話の連作短編、回収が済んでいない思わせぶりな記述もあり、続くんだよね?と思ったんだけど、本日現在続編の話は聞こえて来ていない。

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    2026年08月22日