新川帆立のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作者の元彼の遺言状が面白かったので、どんな内容なのか確認せずに読み始めた。ある議員の死因を巡るミステリで、二転三転する内容がとても面白かった。
性同一障害や政治やメディアでの女性の立場の弱さなど現代社会の問題を扱っているが、登場人物たちの気っ風のよさであまり重く考えずに知識をインプットできた。
いま同時に読んでいるのが、朝井リョウのインザメガチャーチで、あちらも現代社会問題も扱っているが、面白いけれど読んでいると気が滅入ってくるので、この本の読みやすさを一層感じた。
この本を読むと少し政治についてプラスの意味で関心を持つことができた。どこまで本当かわからないが、政治家たちも権力闘争してるだけの -
Posted by ブクログ
性同一性障害特例法案を通すことに失敗した国会議員朝沼佑子の自殺をきっかけに、ライバル議員ながらも法案成立に向けて協力してきた高月薫、高月の秘書である沢村明美、女性記者である和田山怜奈、朝沼の議席を継いで国政参加を目指す地方議員の間橋みゆきが浅沼の死に隠された真実を追うストーリー。
ミステリーとしての面白さは勿論ありつつ、様々な職業・立場・年齢の女性たちの視点で物語が進み、女性であるが故に受ける苦しみがリアルに描かれています。
女だから男よりも働けないと否定され、女を捨てたら愛嬌がないと苦言を呈され、普通にしていても女を使って仕事をしてると足を引っ張られる。
女性は誰しも経験があるのではない -
Posted by ブクログ
性転換とか性同一性障害とかもうお腹いっぱいだし、それぞれがそれぞれの人生を生きてるだから、そっとしておけよ。と朝井リョウの「正欲」とか当事者でも無いくせにウザすぎて読んでて腹が立つ小説もある中で、本作品はそこをサラッとエンタメ小説の設定として最後までそっとしておいてくれていて、スルスルと読みやすかったかな。
女性の苦労が題材なんだけど、作者自身がそれらをモノともせず(実際は本作品のように女性だからという苦労はあったのだろうけど)活躍されてきたんだろうな?というのが本作に表れているのかいないのか?単なる読者の私には分かりませんが、凄く読みやすいエンタメ小説でした!
「競争の番人」でもおんなじ感想 -
Posted by ブクログ
主人公は、ご先祖様を調べる「先祖探偵」。家系調査を請け負う一方で、本人は両親のことはもちろん、本名すらわからないという複雑な出自を抱えている。
調査では、戸籍をたどり、本籍地での聞き込みや菩提寺の過去帳を調べながら、先祖を遡れるところまで探っていく。その過程は実際の家系調査にも通じるものがあり、とても興味深かった。
一方で、さまざまな事情から出生届が提出されず、戸籍を持たない人々の存在にも触れられる。戸籍がなければ義務教育すら受けられない場合があるという現実には、改めて考えさせられた。
私自身も家系調査をした経験があるので、身近に感じられる題材だった。