あらすじ
北鎌倉。縁切寺として名高い東衛寺の門前に、松岡法律事務所はある。住職の娘で、離婚専門弁護士の松岡紬のもとに、今日も依頼人が駆け込んでくる。浮気・モラハラ・熟年離婚・財産分与・親権争い――「離婚したい!」その瞬間から始まる法律と人生の現実問題(リアル)。あなたの心とお財布をまもりつつ、上手に縁を切る方法、教えます。前を向く元気をもらえる、リーガルドラマ。『縁切り上等!』改題。(解説・中江有里)
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Posted by ブクログ
安易に恋愛に逃げなかった。
誰かが結婚や恋愛で幸せになっていくわけではなく、結婚や恋愛、それを生活の一部と捉えて、前向きに進んでいく感じ。
誰かと誰かが付き合ったり、誰かが結婚したり、そんなことをしなかった。
美人弁護士は恋をできない。探偵は恋人を作れない。縁切り寺の元住職は離婚済み。
主人公は浮気され、離婚して、弁護士事務所で働いている。
誰もが自分の人生を前向きに受け止めて、それでも幸せに生きている。
本当はそれが1番幸せで、1番難しいよね。
そんなお話です。
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とても美人な離婚専門弁護士松岡紬の事件簿。
第1話 聡美は夫の亮介が浮気をしていることに気づいた。子供を連れ、家を飛び出したはいいが、実家近くの東鎌倉駅で待ち伏せされて捕まりそうになる。そこに松岡紬先生が匿ってくれて、離婚の手続きなどもお願いすることになる。
第2話 聡美は紬先生のところで働き始める。松岡事務所の探偵出雲啓介とも、一緒に尾行をしたりもする。
第3話 紬の父、玄太郎の知人の花枝が離婚を希望する。それも今月中にとの希望で、どうしてそんなに急ぐのかがよくわからない。
第4話 女性カップルが相手の不倫が原因でわかれたいと相談に訪れた。紬は離婚して出ていった母のことを思い出していた。
第5話 聡美の別れた夫の亮介が、養育費の引下げを要求してきた。しかも復縁までしたいらしい。ウツで休職して、給与がなくなるというのがその理由だった。
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待ってましたありがとう まあ面白いしちゃんと伏線回収してくれるので、キャラもええです、試行錯誤して作り上げてる。坂下大俵引き見に雪国をバス&バスで訪れて合間合間に読んだのね、ナイス1日
Posted by ブクログ
リーガルエンターテイメントですね!
主人公の紬先生 ( 離婚弁護士 )のキャラが面白く、一気読みでした。
新川帆立さんの主人公はみんな元気があって好きです。
法律は人が作ったものだけど、人の価値観やライフスタイルが変わっても、法律はなかなか変えられない。
ストーリーの中でも、同性カップルは日本では結婚出来ない。子どもを産んでも共同親権を設定することが出来ない。
だから離婚ってなったとき理不尽な思いをするのは子ども。
だからといって子どもを持つことをあきらめることもないはず。
これからの課題でもあると思う。
私も実はこの紬先生にお願いしたい状況にあります(^_^;)
なので、すごく参考になりました。
「解説」で中江有里さんがおっしゃっていたことで、
「結婚は面倒なことの源だ。だけど人は縁を結び合う。その縁から新しい命が育まれる。もし縁を切ってもそこに生まれた命はそのままだし、婚姻していた時間も抹消されない。人生は上書き保存可能だ。どんな面倒な経験も、上から良い経験を重ねて保存していけばいい。そのうえで、切りたい縁はちゃんと切っていきましょう」とありました。
確かに、人とのご縁は結婚に限らずあります。本当にご縁で人に助けられることもあります。
ここで知り合えた人たちのご縁も大切にしていきます✨
Posted by ブクログ
離婚にまつわる5話が収録されているが、弁護士、弁護士の父、幼なじみの探偵、事務員と各物語の視点が変わるので読み応え十分。縁切りをテーマとしながら失望だけを描くわけでもむやみやたらに明るい未来を描くわけでもなくリアルがつまっている作品。個人的には1話と5話の話の繋がり方というか持っていき方がうまいなあと。続編を期待!
Posted by ブクログ
新川帆立さんが、離婚専門の弁護士“松岡紬“事務所に舞い込む案件を5作にわたって描いています。
紬先生を取り巻く家族や探偵、事務員さんもそれぞれ一癖あり、離婚という重い話題もコミカルに、しかし軽くはなく、読者をひきつけていく作者の筆調が良かったです。
Posted by ブクログ
離婚専門弁護士の松岡紬を主人公にした全5話の短篇。
1話は夫の不貞とモラハラから離婚を決意する専業主婦・聡美の視点で始まり、聡美が紬の協力によって離婚成立、紬の事務所で働くことになるところまで。2話は紬に協力する探偵の出雲の視点、3話は紬の父親・玄太郎、4話は紬と語り手が変わっていく。5話では再び聡美視点に戻り、最低夫も再登場し1話の続編的なストーリーになっている。
各話、離婚を希望するゲストがいて、ゲストたちの事情はちょっとした捻りもあって面白い。また紬が中学生の頃に母と別れていたこと、幼馴染の紬と出雲の関係など、過去のエピソードが切なくほんのりアクセントになっているのもよかった。
Posted by ブクログ
北鎌倉縁切寺として有名な寺の娘松岡紬は寺の門前で離婚専門の弁護士事務所を開いています。
5話の短編で読みやすく北鎌倉が舞台というのも良かったです。離婚が簡単ではないこともわかりました。
続編が出たらぜひ読みたいし最近行っていない北鎌倉にも行きたくなりました。
Posted by ブクログ
ライトに読めるけどしっかり面白い一冊。新川さんの持ち味が良く発揮されている作品。オムニバス形式だし、読みやすいです。鎌倉にある、由緒正しい縁切寺の娘で、離婚案件を専門的に請け負う女性弁護士が主人公。そこを訪れる依頼人たちを写し鏡にしながら、主人公弁護士やその家族たちの喜怒哀楽も描かれてゆく。オムニバスのうち最初の章で相談者として現れる主婦がもう1人の主人公とも言えるかな。面白かった!
Posted by ブクログ
一緒に暮らして
同じ景色を見て
同じ食卓を囲んで来ていても
そうであっても別人格
だからこそ
お互いのことが尊いし愛おしい
たぶん
そうだと思う
Posted by ブクログ
読みやすいし、なかなか面白かった。
離婚案件を得意とする女性弁護士とその取り巻きの人々の話。
この女性弁護士は、自分自身恋愛や結婚に一切興味が持てず、方向音痴で整理整頓が苦手。
しかし、仕事はできる。
時には鋭く人の心情を慮る。
数時間で読み終えることができるので、いい時間つぶしになった。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
北鎌倉。縁切寺として名高い東衛寺の門前に、松岡法律事務所はある。住職の娘で、離婚専門弁護士の松岡紬のもとに、今日も依頼人が駆け込んでくる。浮気・モラハラ・熟年離婚・財産分与・親権争い――「離婚したい!」その瞬間から始まる法律と人生の現実問題(リアル)。あなたの心とお財布をまもりつつ、上手に縁を切る方法、教えます。前を向く元気をもらえる、リーガルドラマ。『縁切り上等!』改題。
【きっかけ】
なにかのYouTubeでオススメされていた気がする……?
とはいえ、新川帆立さんは過去作品も読んでいて私の中で面白さに定評があるため。
【特徴】
・時間がないけど、エンタメを楽しみたい人
全5章からなる小説。一章ごとにそれぞれの離婚の案件を取り扱っている。一章が約60ページかつ文体もライトなので、合間に読むなど手に取りやすい。
・リーガルもの、特に離婚に興味がある人
不倫、モラハラ、熟年離婚、同性婚、養育費問題……様々な離婚の問題をとりあつかっている。
私は離婚歴がないため、感情移入や共感して楽しむタイプの作品ではないけど、勉強になる。
【感想】
今回は、ミステリーではなくリーガルもの&エンタメ作品。
題名の通り、離婚を得意とする弁護士の松岡紬が扱う案件を描いた作品。
主人公は、松岡紬だけど、各章で視点となる人物が変わっていく。
小山田さん(1章で離婚することになった女性)→出雲(紬の幼馴染)→紬の父親→紬→再び小山田さんとなっていて、構成も良かったと思う。
※松岡紬自体に共感ができるタイプの作品ではないので、様々な視点から描かれてるのが良かったの意味。
思ったこと
どちらか片方の視点や言い分だけで判断するのは危険なこと。
印象的だったところ
過去に夫の暴力が原因なのか流産して熟年離婚に至った奥さんの台詞
「でも私、彼に謝られていませんよ。一言も」
切りたい縁だけをびしっと切れる弁護士になれるといいんだせどなあ、と思う。(略)縁は絡み合っている。ひとつが切れると他のものも切れてしまう。
今になって、結婚していた頃を客観的に見られるようになった。
亮介に対して不思議と腹は立たなかった。
亮介も人間で、彼なりに苦しんでいたというのに、自分はそれを理解していなかった。理解しようと試みたことすらなかった。
Posted by ブクログ
夫のモラハラ、不倫から離婚したい妻、子供を連れて家を出ていった妻を引き戻したい夫、義父の介護を終え、夫の定年前に、離婚したい妻、相手の浮気から、同棲を解消したい同性カップル。
弁護士、しかも離婚専門とのことで、なんとなく頭が切れ、弁の立つ、自信満々の女というイメージを、勝手に抱いていたのだが、それを裏切る松岡紬のキャラが、よかった。完全なるインドア、友達いない、事務能力なし、方向音痴、だけど、淡々としているというか。アロマンティックでもあるようで、幼馴染の出雲の関係も、不思議だがうらやましく。家は縁切寺の異名で知られる古い寺で、中学生の時に、母親が家を出ていくという経験をしている。
十年以上の同居、一方が精子提供によって子供を持ち、二人で育てた同性カップルが、一方の浮気が原因で、パートナー関係を解消する。そもそも結婚という形を取っていないので、離婚もない。つまり、財産だとか権だとかについて、互いの利益を守るような法律はなく、異性婚と同等の権利を保護されない・・・というのは、これ読んで初めて気が付いた。同性愛者でも、起こりうることなのにね。最初の章の視点は、モラハラで離婚し、紬先生の事務所で働くようになった聡美で、ラストの章にもう一度、彼女の話が書かれる。離婚した夫がうつ病で、養育費の減額を要求してくる。が、その嘘を見破る紬先生。妻が、夫のことを理解していなかったことに気づくのがよかった。とはいえ、最低な夫だったけれど。
結婚て、難しいですね。新川さん、売れるのわかるなあ。
Posted by ブクログ
新川帆立さんの新たな弁護士小説
ちょっと楽しみにしてましたが、
「元彼の遺言状」の剣持麗子と
どうしても比べてしまいました。
主人公の紬先生の恋愛感も
そんな人もいるのかもとは思うけど
まったく共感できないし、
鎌倉関係の川柳もすべて初耳で
ふーんと言う感じで無理矢理感が拭えない。
なんとなくそのうちにドラマ化しそう…
Posted by ブクログ
離婚ってめちゃくちゃ面倒臭そう!
本書を読むと、しみじみとそう思ってしまいます。結婚するのと比べて何倍もエネルギーを使うんだろうなぁと。
弁護士の紬が「なんでみんな結婚なんてするんだろう」と言いますが、その気持ちがよく分かります。こんなに面倒なことが待ってると分かっていたら誰も結婚なんてしないはず…でも、結婚するときは相手がどんな人間かなんて意外と分からないんですよね。モラハラ夫は結婚するまで見抜けないとよく聞きますし。今作にもモラハラとかDVとか不倫とか…最低な男たち(と女)が出てきます。話し合いができない相手は勿論大変ですが、きちんと話し合って養育費を決めても払われなくなったりもする訳で…本当に離婚って大変すぎる…。
そんなとき松岡紬のような弁護士さんに依頼できたら、どれほど心強いだろうかと思いました。きっちりしっかり財産分与も養育費の取り立てもしてくれる…こんな弁護士が身近にいてほしい。