新川帆立のレビュー一覧
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全5話からなる剣持麗子先生と黒丑という若いホストの男が物語の中心になって、次々に人が死んでいく、2人の行くところに遺体あり、というミステリー。途中、橘という警部補もしょっちゅう登場。この物語は第5話でそれまでの伏線が回収され、黒丑のこれからの展開が描かれていく予感をもって終わるのたが、この先はまだ描かれていない。解説にも同様なことが書かれていました。
多忙な剣持先生は不慮の死を遂げた村山弁護士の仕事を引き継いだがためにお金にならない個人案件ばかりに振り回され睡眠不足がずっと続いている。本来なら企業法務の担当でもっとスマートな先生のはずだか、今作はとにかく泥くさく地味な個人案件に真摯に向き合う姿が描かれていました。随所に「元彼の遺言状」や「倒産続きの彼女」のエピソードが織り込まれ読んでいて楽しさを感じました。他方、この先はどうなるんだろう?という疑問と期待感が残る作品でした。 -
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先祖辿り×各地の美味しい料理×ミステリー
先祖専門の探偵を営む風子が、さまざまな調査依頼に応えていく。
「先祖探し」専門という設定は斬新と感じつつも、ジャンルが限られる分、そんなにネタが続くのか?ワンパターンな話になるのでは?
…と思いきや、見事にバリエーションをつけて全5話が展開されていき、全く飽きないどころか、夢中で読み進めてしまった。
そもそも、先祖探し専門探偵の風子自身が、母親に捨てられ施設育ち、父親も祖父母も知らず、という設定。
物語が進むにつれて、風子の出自の謎が少しずつ見えてきて、最終話ではとても大きな“愛”が感じられて温かい気分になれる。
調査の都合で、トラベルミステリーの要素も。
訪れた各地で出てくる料理がどれも丁寧に描写されて、美味しそう。
巻末の対談の中で「第2巻」について言及あり。
続編あるのか?(今のところまだ出てない?)
ぜひ続編も読みたい。 -
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架空の法律が制定された世界のお話。どんな法律を制定されても抜け穴な有るな、と思いました。個人的には他のバリエーションも読んでみたいと思いましたので、続編を希望します。
最近思った、酷い現実の法律としては、某AV新法と、某電動キックボード関連の道路交通法絡みの改正は酷いと思いました。
AV新法は、現場の声を聞かず、おそらく作ったという実績を残したい議員が規制しましたが、現実にそぐわず、数年後の現場意見を取り入れた改正にも応じていません。
某電動キックボードは、ノーヘルでも一切罰則はありませんが、自転車はノーヘルで青切符が切られるようになりました。双方の駐輪違反も同様です。某会社には警察退職者がたくさん就職しているので、そういう事でしょう。
法律を制定する議員さんには、4つのルール「真実かどうか」「みんなに公平か」「好意と友情を深めるか」「みんなのためになるか」を意識して、法律を制定していただきたく思います。
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邑楽風子は先祖を調べる探偵をやっている。
第1話 ひいおじいちゃんが110歳になって、国内最高齢なので表彰されるという一報を機に、自分のひいじいちゃんを探してみることにした。
第2話 夏休み。瑠衣は自分の祖先を調べてみることにした。料金を払って、風子とともに自分の祖先を調べる。その時に風子が実は捨て子だということが判明する。
第3話 大家の昌子の甥っ子が、正体不明の発作に襲われるようになった。甥っ子は発作中の記憶はなく、発作を起こすのを恐れている。近所のお寺さんによるとその発作は先祖のせいだというのだ。
第4話 ドヤ街に棲む西口は自分の戸籍がなく、住民票も持たない。戸籍を作るために先祖を調べたいという。
第5話 風子が探偵に調べられていた。なんとなく気づいてはいたが、要件に心当たりがない。訊いてみると父を名乗る男の人が風子を探しているという。 -
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自分の先祖に特に興味はなかったけど、日本の戸籍制度はいろいろとお世話になってるのでとても楽しく読めた。
最初はわかりやすく戸籍を探して家系図を作るところから始めるので、この連続かなと思ったら全然違った。
墓で拓本を取ったり、憑代で霊を呼び寄せたりもうなんでもあり。ある時は寺に行き、郷土資料館に行き、観光案内所に行く。旧土地台帳とかよく知ってるなあ!
今のITご時世で得られる情報って電子化が進んでるかどうかなので、地方に行けば行くほど紙で残されてる資料の方が多い。実際に行ってみて、会ってみてやっとわかることばかり。
その行く先々でご当地グルメを紹介してくれるのもまたいい。盛岡冷麺も駅弁もめっちゃ美味しそう〜。 -
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とても美人な離婚専門弁護士松岡紬の事件簿。
第1話 聡美は夫の亮介が浮気をしていることに気づいた。子供を連れ、家を飛び出したはいいが、実家近くの東鎌倉駅で待ち伏せされて捕まりそうになる。そこに松岡紬先生が匿ってくれて、離婚の手続きなどもお願いすることになる。
第2話 聡美は紬先生のところで働き始める。松岡事務所の探偵出雲啓介とも、一緒に尾行をしたりもする。
第3話 紬の父、玄太郎の知人の花枝が離婚を希望する。それも今月中にとの希望で、どうしてそんなに急ぐのかがよくわからない。
第4話 女性カップルが相手の不倫が原因でわかれたいと相談に訪れた。紬は離婚して出ていった母のことを思い出していた。
第5話 聡美の別れた夫の亮介が、養育費の引下げを要求してきた。しかも復縁までしたいらしい。ウツで休職して、給与がなくなるというのがその理由だった。 -
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リーガルエンターテイメントですね!
主人公の紬先生 ( 離婚弁護士 )のキャラが面白く、一気読みでした。
新川帆立さんの主人公はみんな元気があって好きです。
法律は人が作ったものだけど、人の価値観やライフスタイルが変わっても、法律はなかなか変えられない。
ストーリーの中でも、同性カップルは日本では結婚出来ない。子どもを産んでも共同親権を設定することが出来ない。
だから離婚ってなったとき理不尽な思いをするのは子ども。
だからといって子どもを持つことをあきらめることもないはず。
これからの課題でもあると思う。
私も実はこの紬先生にお願いしたい状況にあります(^_^;)
なので、すごく参考になりました。
「解説」で中江有里さんがおっしゃっていたことで、
「結婚は面倒なことの源だ。だけど人は縁を結び合う。その縁から新しい命が育まれる。もし縁を切ってもそこに生まれた命はそのままだし、婚姻していた時間も抹消されない。人生は上書き保存可能だ。どんな面倒な経験も、上から良い経験を重ねて保存していけばいい。そのうえで、切りたい縁はちゃんと切っていきましょう」とありました。
確かに、人とのご縁は結婚に限らずあります。本当にご縁で人に助けられることもあります。
ここで知り合えた人たちのご縁も大切にしていきます✨ -
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米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない街は数多く存在するから、その人達がタイトルの人物を理解できない、自分の色眼鏡で判別するというのはあると思う。他所から来た人でも最初から偏見で見てるところもあると思う。
でもそれを焦点に当てた作品を作ったところで、最初から読者には察することが出来るし、読者を知識無いと思い過ぎでは無いか?
それとも境界知能の辛さをひたすら描きたかっただけか。それならなおのこと趣味が悪い気がする。
一番彼のことを理解していたのは母親だろう。それでも支えることができなかった、支援や援助に繋げられる方法を知らなかったそもそも存在を知らなかった、逃げるしかなかった所で彼女もまた境界知能か知的ありの発達障害があるのが予想できる。
供米 米澤穂信
米澤穂信のシリーズ物長編も好きだが、短編の天才でもあると言わずにはいられない。
文系の知識高い人達の会話の言葉遣いが見事だし、伏線の回収の仕方が自然過ぎて、勿体ぶっていない知的さがある作品だった。
ハングマン 雛鵜 中山七里
シリーズ物の短編のようで興味が湧いた。少しドラマを意識しているような、所謂アニメっぽさラノベっぽさを感じる文章や内容だが、現代らしいテーマで映像化されても映えるだろうなと思った。
ミステリ作家とその弟子 有栖川有栖
実はこの作家も読んだことがなかったので、読めて良かったし、他の作品にも興味が湧いた。
ミステリ作家と弟子の会話が面白く、単なる会話劇としても楽しめ、弟子の思惑でまた楽しむことができた。