ゲーテのレビュー一覧

  • ファウスト 1

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    新しいタイプのプロレタリア文学です。無理難題をふっかけて、納得するまで金を払わないわがままなクライアント。それに翻弄されて右往左往する個人事業主。やっと報酬がもらえると思ったら、上から目線で売り上げを搾取していくお上。メフィストフェレスカワイソスと思ったのは、私だけではないはず。

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    2016年08月11日
  • ファウスト(一)

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    全編が詩のように美しく、日本語もこなれていてすらすらと読める。グレートヒェンの悲劇が痛ましく、錯乱した彼女の言葉は胸をつく。
    (2015.6)

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    2015年06月02日
  • ファウスト(二)

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    ギリシア神話ネタ満載の古代ワルプルギスの夜。1巻よりも難しく、ゲーテの教養の深さを感じられる。ファウストの欲求がますますエスカレートするが、年を取るにつれ考えが変わるとこが意外だった。オチも自分の予想とは違った展開で一本取られました天使様、あまりメフィストをいじめないでー。

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    2015年02月24日
  • ゲーテ格言集

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    まさに金言の宝庫。しかも幅広い分野に造詣が深い。詩人らしくインパクトある言葉をコンパクトに表現しているので、一読してガツンと響く。『太陽が照れば塵も輝く。(「格言と反省」から)』なんて言葉をのっけから見せられたら吸い込まれないわけがない。さすがに愛や宗教については時代背景と地域性が強すぎて理解を超えてた感がある。

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    2015年01月03日
  • ゲーテ詩集

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    ゲーテ読んでみたくて。
    ランボーのような乾ききってどこまでも突き抜けていくようなするどさ・勢いは感じられなかった。落ち着いていて、目に映るものを静かに見守るような…
    収録されている詩の多くに漂う物語(ロマンス)は、ものすごく劇的で大衆受けを想定して書かれたもののように感じる。一方で無題のものは警句的なものが多く、短い中で確実に突き刺さってくる。
    いくつかの詩に見られるが、かなり読み手・読者に気を使っている。あれほど的確な警句を発せられる人物が、それほど気にかけ、苦心してことばを紡ぐのだから、まだまだ彼のいる世界に、こちら読み手は届いていない、そんな気がする。やさしいようでどこか絶望しているよう

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    2014年12月13日
  • ファウスト(一)

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    ズブズブと悪に染まっていくファウスト、関わった人々がどんどん不幸になっていく。中途半端な部分は2部で回収されていると思いたい。思ったよりもずっと楽しめた、というと多少不謹慎か。悪魔との契約なんてキリスト教的にはどういう捉え方をされたんだろう。

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    2014年11月20日
  • ゲーテ詩集

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    【本の内容】
    向学心に燃え、たゆまぬ努力によって、生涯、自らの宇宙観を拡充していったゲーテの作品は、尽きざる泉にも似て、豊富多彩をきわめる。

    喜怒哀楽、叡智、恋……人間性への深い信頼にささえられ、世界文学に不滅の名をとどめるゲーテの抒情詩を中心に、物語詩、思想詩の代表的な作品を年代順に選び、彼の生活を背景に、その大宝庫を楽しむことができるよう編まれた独特の詩集である。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満

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    2014年10月04日
  • ゲーテ格言集

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    読書録「ゲーテ格言集」5

    編訳 高橋健二
    出版 新潮社

    P83より引用
    “仕事の圧迫は心にとってきわめてありがた
    いものだ。その重荷から解放されると、心は
    一段と自由に遊び、生活を楽しむ。仕事をせ
    ずにのんびりしている人間ほどみじめなもの
    はない。そんな人はどんなに美しい天分もい
    とわしく感じる。”

     目次から抜粋引用
    “愛と女性について
     人間と人間性について
     行動について
     幸福について
     経験の教え”

     世界中に影響を与え続ける芸術家の著作か
    ら、心に響く言葉を選び抜いた一冊。
     愛についてから日々の生活についてまで、
    時に気持ちを落ち着け時に奮い立たせる名言
    が収録されていま

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    2014年06月28日
  • ファウスト(二)

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    有名だし、何か高尚なイメージを持ってたけど、読んでみると結構読みやすいしユーモアがあって、娯楽としていいなと思いました。ギリシャ神話とかの教養もつくし、一行が短いので厚さほど長くはないです。原語でよめば、韻律とかすごいのかもしれないけど、ハードルが高い。

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    2014年01月09日
  • ファウスト(二)

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    ネタバレ

     抽象的な内容を理解しようとして頭が沸騰しそう(笑)。地の文がほとんどないから状況を把握するのが大変。特に古代ギリシャの場面は読んでいるときは幻なのかと思っていたけど解説を読むと時間を飛んでいることになっていた。誰がファウスト、メフィストーフェレスか分からなくなる部分もあったし、本当に疲れた…。
     場面の意味は解説で少し触れられていたけど大半は分からずじまい。他の解説、時間を空けてもっと平易な翻訳も読んでみたい。とにかく凄いことは伝わってくるんだけど、理解ができない部分が多かったから星四つ。いづれ五つにしたい。
     ギリシャ・ローマ神話は岩波文庫のものを読んでいたのにほとんど忘れていた。やっぱり

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    2013年08月16日
  • ファウスト(一)

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    ネタバレ

     言わずと知れた古典中の古典に初めて挑戦。戯曲という形式について詳しくは分からないけど韻が大切ということか。日本語に限らず翻訳するとどうしても原作とは印象が変わってしまうだろう。いずれ他の訳も読んで比べてみたい。
     宗教的な示唆が多くて聖書を読んでいればもっと理解が深くなったはず。メフィストーフェレスという悪魔を描く作者の頭がどうなっていたのか想像できない。恋愛や色欲は200年以上前のヨーロッパでも今と本質的に変わらないってことが発見。性的な表現を伏字にしているところに笑ってしまう。ワルプルギスの夜のところは全然理解できなかったけどなんか色々混ざり合った感じが凄い。ファウストは「己は自分の心で

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    2013年08月16日
  • ファウスト(一)

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    ネタバレ

    カテゴリを「詩」にしたが、これは「本で読むための詩劇」で、舞台で上演するのは難しい。

    「天上の序曲」は『旧約聖書 ヨブ記』のパロディ。『ヨブ記』ではサタンが神をそそのかし、「ヨブの信仰心が本物か否か」を確認するため、次々とヨブに厳しい試練を与えてテストする。

    『ファウスト』は、神と悪魔メフィストーフェレスが「神が愛でるファウストをメフィストーフェレスが堕落させられるか否か」というギャンブルをする。メフィストーフェレスはファウストともギャンブルを始め、ファウストが「とまれ、お前はあまりにも美しい」と言ったら、メフィストーフェレスがファウストの魂を手に入れるという契約をする。この「二重のギャン

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    2013年04月07日
  • ゲーテ格言集

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    ネタバレ

    ゲーテの格言についてまとめられた書。
    とても深く、納得させられる言葉が多々ある。

    ・利己的でない好意的な行いが、最も美しい利子をもたらす
    ・生き生きした天分を恵まれながら、実際的な意図をもって手近なことを忘れぬ人は、この世の最もひいでた人である。
    ・誠実に君の時間を利用せよ!何かを理解しようと思ったら、遠くを探すな
    ・人間は現在を貴び生かすことを知らないから、よりよい未来にこがれたり、過去に媚びを送ったりする
    ・いや遠くさまよい出でんとするか。見よ。善きことはまこと近きにあり。幸福をとらえるすべを知れ、幸福は常に手ぢかにあれば。
    ・しっかり立って、身のまわりを見よ。有能なものに対して、この世

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    2013年03月02日
  • ファウスト(一)

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    名作に挑戦。と少し構えてましたが、読みやすく風刺や諧謔に満ちて、言葉を楽しめます。ファウストは悪魔に惑わされつつ精いっぱい恋する中二病な元おじさんでした。〈ゲーテ先生すみません)展開が早過ぎてちょっと戸惑うことも;;グレートヒェンが懐妊し狂気に堕ち…女は哀しいです。でも恋に対するメフィストフェレスの態度が軽く見ているようで、だけど厄介なものとどこか分かっているの感じられて興味深い。嫉妬や憎悪と違い、自由にならない最たるものでしょうね。

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    2013年02月20日
  • ゲーテ形態学論集・植物篇

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    「すべては葉である」とか「螺旋運動」とか、いろいろ面白かった。「植物のメタモルフォーゼ」って詩が好き。クリスティアーネに対して詠まれたらしいけど、真面目な詩かと思いきや、婚礼の床の比喩って。ゲーテらしいけど。「からかい愚弄するあてこすり」に悩まされたって(笑)

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    2012年11月21日
  • ファウスト 2

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    ファウスト第二部は、第一部は全然分かりやすかったなーと思うくらい抽象度が上がっている。ファウストとメフィストフェレスの登場シーンはがくんと減って、さまざまな精霊が語る言葉のイメージに人間の悲劇を読み取っていくんだろうけど、雰囲気で読み流す。
    様々な欲望は常に悲劇の道を辿る。真の喜びは人々の喜びのために尽くすこと。
    そして女性性は赦しの象徴なのだろうか。

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    2012年09月04日
  • ファウスト 1

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    世界文学の名作の誉れ高いゲーテのファウスト。戯曲仕立てだから一気に読むのだ。第一部は若返ったファウストの火遊びが起こす悲劇でわかりやすい。

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    2012年09月04日
  • ゲーテ格言集

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    ネタバレ

    あんまり格言集とか読んだことがなかったんですが
    たまにはと思い読んでみました。

    途中まで…愛とか,人間性とか,宗教とか…あんまりピンと来なかったんですが…。
    「うーん,確かに,いいこと言ってるんだろうな,でも琴線に触れるような感覚はないなー」と思いながら読み後半へ突入。

    「人生について」「経験の教え」「人生の憂鬱」あたりに差し掛かったら,あれ,面白い!と思えてきました。

    思うに,自分が抱えてる問題や悩みに近いことだったりすると,
    ハッとさせられるんでしょうね。
    格言集に実用性を求めるなら,ただダラダラと最初から最後まで読むよりも,悩んだときに自分の悩みに近い部分を読む,それがいいのかもし

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    2012年07月11日
  • ファウスト 2

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    ネタバレ

    これを読み終わってからずっと後に気づいたことだけども、この小説からの引用とかパロディはなんと多いことか・・・!
    そういう意味で、西洋の古典を読むなら基礎知識としてはずせない小説かもしれません。
    この小説自体を楽しめなくても(名言も多くてメフィストのキャラクターもおもしろいので私自身は楽しめましたが)、「これを知っておけばいろいろおもしろいのが増えるぞ!」と思って我慢して読むのをオススメします。

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    2012年06月30日
  • ゲーテ格言集

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    すんなり心に入ってグッとくるものもあるが、大半がまだまだ難解。自分の経験や心情の変化に伴って、いつかピンっ!! とくる日を期待して何度も読み返していきたい一冊。特に【否定の否定】する文章形態が多く、「んで、結局どっち!?」と混乱。。。そんな頭ン中の迷路からスムーズに抜け出せるように読解力を鍛え、心もクリアにしていこぅーp(^^)q

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    2012年04月25日