ゲーテのレビュー一覧

  • ゲーテ形態学論集・植物篇
    「すべては葉である」とか「螺旋運動」とか、いろいろ面白かった。「植物のメタモルフォーゼ」って詩が好き。クリスティアーネに対して詠まれたらしいけど、真面目な詩かと思いきや、婚礼の床の比喩って。ゲーテらしいけど。「からかい愚弄するあてこすり」に悩まされたって(笑)
  • ファウスト 2
    ファウスト第二部は、第一部は全然分かりやすかったなーと思うくらい抽象度が上がっている。ファウストとメフィストフェレスの登場シーンはがくんと減って、さまざまな精霊が語る言葉のイメージに人間の悲劇を読み取っていくんだろうけど、雰囲気で読み流す。
    様々な欲望は常に悲劇の道を辿る。真の喜びは人々の喜びのため...続きを読む
  • ファウスト 1
    世界文学の名作の誉れ高いゲーテのファウスト。戯曲仕立てだから一気に読むのだ。第一部は若返ったファウストの火遊びが起こす悲劇でわかりやすい。
  • ゲーテ格言集
    あんまり格言集とか読んだことがなかったんですが
    たまにはと思い読んでみました。

    途中まで…愛とか,人間性とか,宗教とか…あんまりピンと来なかったんですが…。
    「うーん,確かに,いいこと言ってるんだろうな,でも琴線に触れるような感覚はないなー」と思いながら読み後半へ突入。

    「人生について」「経験の...続きを読む
  • ファウスト 2
    これを読み終わってからずっと後に気づいたことだけども、この小説からの引用とかパロディはなんと多いことか・・・!
    そういう意味で、西洋の古典を読むなら基礎知識としてはずせない小説かもしれません。
    この小説自体を楽しめなくても(名言も多くてメフィストのキャラクターもおもしろいので私自身は楽しめましたが)...続きを読む
  • ゲーテ格言集
    すんなり心に入ってグッとくるものもあるが、大半がまだまだ難解。自分の経験や心情の変化に伴って、いつかピンっ!! とくる日を期待して何度も読み返していきたい一冊。特に【否定の否定】する文章形態が多く、「んで、結局どっち!?」と混乱。。。そんな頭ン中の迷路からスムーズに抜け出せるように読解力を鍛え、心も...続きを読む
  • ファウスト 1
    中世ドイツのファウスト伝説をゲーテが独自の解釈を交え戯曲化したもの。

    対照的な錬金術師ファウストと悪魔メフィストフェレスが、恐ろしくもどこか滑稽で、矛盾に満ちたやりかたで自らの生の意味を探し求める。

    いま世の中にあるもののどれほど多くがここにルーツを持っているのだろう。何か途方も無い気持ちに...続きを読む
  • きつねのライネケ
    ライネケの見え透いた嘘に何度も騙される無能な王、正直者すぎて搾取されつづける羊やうさぎたち、そしてライネケが決闘に勝利した途端手のひらをかえす民衆たち。昔からの言い伝えであるというこの話からも、世相はいつの時代も変わらないんだということがわかる。まさに憎まれっ子世にはばかる。
  • ゲーテ格言集
    人生における様々な格言を集めた傑作集。読み終えることはなく、ことある毎に、何度も読み返し、その度に発見がある本です。
  • ゲーテ格言集
    高橋健二訳。染み入ってくる格言集ではあるが、抜粋ではなく原文できちんと読んだほうがもっと印象に残ると思う。
  • ファウスト(二)
    面白かった、けど、やはり難しかった。
    学者などでない限り、すべてをきっちり理解するのは不可能ではないかと思ってしまう。私の知識が足りないだけかもしれないけれども…。神話のこととか、もっと知りたくなった。
  • ファウスト 1
      読めば読むほど味が出てきます。
    「前狂言」の章で、大勢の人を楽しませるにはどうしたらよいか。それならいろいろな物を詰め込んでみればいい。そうすればきっと何かしら一つは好みのものを見つけてもらえる。とあるように、盛りだくさんの内容です。だからこそ1回読んだだけでは味わいきれず、ただすごいすごい、と...続きを読む
  • ファウスト(二)
    ファウストとメフィストーフェレスの知識欲求の追求の旅は小世界から大世界へと舞台は移り変わる。話の展開がポンポンと変わりよくわからないところがある。ギリシャ神話の神々の会話には何がなんやらでとてもついていけない。相変わらずのファウストの無理難題な要求に対してぼやきながらも応えるメフィストのやりとりは楽...続きを読む
  • ゲーテ詩集
    恥ずかしいことですが、初めてゲーテの詩集を読みました。
    ですから他の訳者さんと比べることはできません。
    しかし、何かで聴いたり見たりして好きだった詩が綴られています。

    千変万化の恋人、処世のおきて、愛の書など…

    心に響く詩でしたね。とはいえ、よく感情移入できないものもあります。
    いずれ...続きを読む
  • ファウスト 1
    オペラを少しみてから、歌のすばらしさに感動して
    本編を読んでみたくなりました。

      誰もお前さんたちの話なんか聴きたがりはしないよ。
      わたしたちはもう少し高望みなのさ。
      なぜって、人の心を本当に動かすのは、
      やはり心の奥底から出てきたものだけだからね。
  • ファウスト 2
    ずいぶん前に読み終わってたんだけど、感想書き忘れてた。
    そしてそのうちにどんな話だったか忘れてしまった・・・
    なんとなく、面白かった記憶はあります。
  • ゲーテ詩集
    若さと、
    気恥ずかしさと、
    うつくしさと、
    力強さ。

    いろんなゲーテに出会える一冊。
    ふと、心を救ってくれたりします。



    生ある限り、憂いは去らず。

    友よ、ただ生きよ、ただ歌い続けよ!
  • ファウスト 1
    古典ということで、結構敷居が高いイメージだったけれど、ファウストは意外と人間味のあるどこにでもいるようなおじさんだという認識を得るに至りました。

    あとは状況描写が美しい。
    想像力が乏しい私ですが、光景がおのずから脳裏によぎります。
    原文で読むとなおいっそうすばらしいんだろうな。。

    その反面、話や...続きを読む
  • ゲーテ詩集
    跳ねるような情熱と、生命という熱の重たさ、その両方が同居し、派手に暴れまわる世界。
    躍動感ある言葉でうたわれる愛の詩は、慣れない者には少々気恥ずかしさもあるものの、夢中で生きるとはこういうことかと思わせてくれる。
    心弾む旅のお供に。ぜひ。
  • ファウスト(二)
    荘厳なラストまで続く、圧倒的な言葉。
    どのページを開いても教訓となる一文が盛り込まれていて、凡百の自己啓発本がバカらしく思えてくる。
    まさしく古典的名作。