ゲーテのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
上巻しか買っていない本
ゲーテ 「 ファウスト 」 上巻は ファウストが世界の真理を知るために悪魔と契約し、信仰を捨て、世界の快楽を知る巻。
命題は 「ファウストは 信仰を取り戻して救われるか、悪魔と化して裁かれるか」
上巻で「刹那に向かって とまれ、お前はあまりにも美しい と言ったら〜喜んで滅んでいく」の結論は出ていないので、ファウストは 悪魔と化していない
序章部分が、献詞→前狂言→天上の序曲の3章を経て、本編の悲劇第一部「夜」が始まる構成。時間と場所(舞台)の違いが明確で、インパクトのある始まり
ストーリーテラー=ファウスト=ゲーテ という構成
中間にある前狂言の章の意味は 何か? 座長→詩人→道化役の構造を ゲーテ→ファウスト→メフィストフェレス(悪魔)の関係性に引き継ぐため?
気になるのは「書斎」「夜」という章タイトルが繰り返されていること。書斎=知性=人間の精神、夜=闇=悪、罪、破滅と捉えた
もっと別の解釈や深読みできる本だと思う。解説や注がもう少しほしい
-
Posted by ブクログ
ネタバレ小学校高学年向け…と言う風に書かれていますが,もし,あなたが初めて読むのなら,大人になってから読んでも,価値のある本です。
ライオンの王様に,きつねのライネケに意地悪されたと,いろいろな動物たちが出てきて,王様に訴えます。
で,王様は,それが本当かどうか確認するために,ライネケを連れてこようとするのですが,派遣されたクマが返り討ちにあいます。次は…。
というように,このきつねのライネケはとても,悪い奴という感じで描かれています。
そして,物語の結末は…
これを言ってしまうと,この物語を読む価値が半減しますので,ネタバレはしません。
こういう話をあのゲーテがまとめたというのも驚きです。
中世のヨーロッパには,きつねのライネケのような話が,語り継がれてきたようです。
そんなきつねや動物たちの話を集めた本も,出ているようです。
-
Posted by ブクログ
文豪ゲーテの代表作とされる長編の戯曲。第一部は1808年、第二部は1833年(ゲーテの死の翌年)に発表された。
15~16世紀にドイツに実在したと言われる高名な錬金術・占星術・魔術師ファウスト博士が、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたと云う奇怪な伝説をベースにしている。
ゲーテは文人であるとともに、自然科学者、政治家、法律家でもあった万能人で、代表作『ファウスト』においても、その思想・人生観が随所に表現されている。
(6265行)ファウスト「母の国。その言葉をきくたびに、何かはっとさせられる。なんとしても耳にしたくない言葉だ。・・・それでも己は物に動じないということを必ずしもいいことだとは考えないのだ。驚く、これは人間の最善の特性ではあるまいか。世間はこの「驚き」という感情を味わわせてくれないようになってきたが、驚き撃たれてこそ、巨大な神秘に参入しうるのだ」
(11936行)天使「絶えず努力して励む者を、われらは救うことができる」
(12104行)神秘の合唱「すべて移ろい行くものは、永遠なるものの比喩にすぎず。かつて満たされざりしもの、今ここに満たさる。名状すべからざるもの、ここに遂げられたり。永遠にして女性的なるもの、われらを牽き手昇らしむ」等
一般に言われているように、第二部は冗長な感は免れないし、主題もわかりにくく感じられるが、それはおそらく第一部から一貫する「世界を奥の奥で統べているもの、それが知りたい、また世界のうちに働く、力と元素のすべてを見極めたい」(382行)というファウスト(=ゲーテ)の思いであり、その根源とも言えるのが「母の国」なのではあるまいか。
現代においては決して読み易い作品とは言えないが(しかも、第二部は500頁弱ある)、ゲーテ自身の人生観を示した代表作として、一読する意味はあるように思う。 -
Posted by ブクログ
文豪ゲーテの代表作とされる長編の戯曲。第一部は1808年、第二部は1833年(ゲーテの死の翌年)に発表された。
15~16世紀にドイツに実在したと言われる高名な錬金術・占星術・魔術師ファウスト博士が、悪魔と契約して最後には魂を奪われ体を四散されたと云う奇怪な伝説をベースにしている。
ゲーテは文人であるとともに、自然科学者、政治家、法律家でもあった万能人で、代表作『ファウスト』においても、その思想・人生観が随所に表現されている。
(382行)ファウスト「世界を奥の奥で統べているもの、それが知りたい、また世界のうちに働く、力と元素のすべてを見極めたい、そうなったら、もう言葉を漁ることも要るまいと思ったからなのだ」
(534行)ファウスト「わが身にしかと納得せずには、人の心は動かせぬ。自分の魂から迸り出て、力強く切々と語るのでなければ、聴く者の心は得られぬわけだ。・・・真に心の底から出たことでなければ、決して人の心には訴えぬものなのだ」
(1224行)ファウスト「「太初に言ありき」と書いてある。ここでもうつかえてしまう。さてどうしたものか。・・・そうだ、うまい言葉を思いついた。こうすればいい、「太初に行ありき」」
(1759行)ファウスト「休みなく活動するのが男というものなのだ。・・・知識欲とは縁を切った己の胸は、今後どんな苦痛をも避けぬつもりだ。己は自分の心で、全人類に課せられたものを、じっくりと味わってみたい。自分の精神で、最高最深のものを攫んでみたい。人類の幸福と苦悩とを己の胸で受けとめてみたい」等
すなわち、『ファウスト』とは、「考える人」ファウストが「行動する人」に変身し、広い世界に出て、いかなることを成しとげたかいう物語と言えるのではあるまいか。
現代においては決して読み易い作品とは言えないが、ゲーテ自身の人生観を示した代表作として、一読する意味はあるように思う。 -
Posted by ブクログ
ゲーテ読んでみたくて。
ランボーのような乾ききってどこまでも突き抜けていくようなするどさ・勢いは感じられなかった。落ち着いていて、目に映るものを静かに見守るような…
収録されている詩の多くに漂う物語(ロマンス)は、ものすごく劇的で大衆受けを想定して書かれたもののように感じる。一方で無題のものは警句的なものが多く、短い中で確実に突き刺さってくる。
いくつかの詩に見られるが、かなり読み手・読者に気を使っている。あれほど的確な警句を発せられる人物が、それほど気にかけ、苦心してことばを紡ぐのだから、まだまだ彼のいる世界に、こちら読み手は届いていない、そんな気がする。やさしいようでどこか絶望しているような。読んでも読んでも、彼のことばに触れることさえかなっていない。