ゲーテのレビュー一覧

  • ファウスト 2

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    最愛の人との別れ、人と悪魔の新たな旅の始まり。
    第二部は目まぐるしく移り変わる景色を美しく多彩な表現を用いて我々読者に示す、その事にただただ震えます。一部でもそうだったのですが、ゲーテの文章表現の美しさは素晴らしい。
    二部では色んな人間との出会いがあり、一部の愛を知る事が重視されたのとは異なり一期一会の大切さとおもしろさを描いたのではないだろうかと思いました。一部に比べ実に多くの登場人物がそこにはいます、もちろん人だけではなく、ホムンクルスや怪物、神々の類まで。
    途中からは自分の最愛の人を求めだす形になっていくがそれが最後に実を結ぶかどうかは読んでのお楽しみ。個人的にラストのオチの付け方はちょ

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    2009年10月04日
  • ゲーテ詩集

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    いつも鞄に入れています。ゲーテの作品がほかのどの詩人とも違うのは、ただ美しいだけではなく、読者が普段意識せずになんとなく感じていることを代弁して「たしかに、そうだな」と思わせるところだと思います。よく理解できない詩も少しあったのですが、生き続けていけば分かるようになるのでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    ちょっと昔に読んだから、思い出しながら書くけど…

    ウェルテル効果という心理学用語がある。メディアが自殺を報道すると、その後自殺率が高まるということらしい。

    この本を読んで同じように自殺する人が増えたことからそう呼ばれているんだって。

    そんな感じで、これを読む前から結末は知っていた。結局ウェルテルは最後に叶わぬ恋が原因で死んでしまうのだ。そこまでどうやって向かうのか、どんなことに苦しんでいたのかをみつめながら読んだ。

    ウェルテルは既婚のロッテを好きになってしまい、もう、病的に好きになってしまう。ロッテしかいない、と思い込む。でも結婚してるから諦めるしかなくて、死んでしまう。

    何がすごい

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    2025年12月06日
  • ファウスト(一)

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    解説がないと(あっても)一回で色々落とし込むのは難しい。元々のベースとなる話があるので、それをざっと知っておくことも必要。感想と聞かれると難しいけど、ファウストを元にした絵画は結構美術館で目にしたのでそれを元に情景を思い浮かべながら読みました。

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    2025年11月23日
  • ファウスト 2

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    ストーリーは楽しく読めたが自分にキリスト教や古代神話・伝説の知識が乏しいので註釈を交えつつ読んでもなかなか理解し難いところはかなり多かった。
    本を1冊読むのにも知識や教養が必要なのがよく分かる。

    「時よ留まれ、この瞬間は美しい」のセリフを目に出来たのは感無量。うまく言えないけどストーリーをちゃんと追いながら有名なセリフを己の中でちゃんと回収出来たのは感動した。

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    2025年06月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    少しだけ読んだことはあったが「淋しい夜のページをめくれ」がきっかけで再度手に取る

    初めてのゲーテの作品
    とことんウェルテルになりながら、気持ちを想像しながらじっくりじっくり読んでいった。

    小説というよりも詩に近い印象を受けた。

    ロッテを初めてみて、天使だと思った。とか
    ぼくはまるで神が聖者たちのためにとっておいたような幸福な日々を送っている。
    とか、浮かれっぷりがすごい、現代と何も変わらない感情に、人間の普遍性を感じる。

    このさきざきがどうだろうと、ぼくは人生のよろこびを、最も清らかなよろこびを味わったんだとか
    死亡フラグすぎる

    身を引こうとするウェルテル
    それでも吸い寄せられるよう

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    2025年08月01日
  • 若きウェルテルの悩み

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    洗練された美しい文章がすごく良い。
    苦しいほど切実な恋心が言葉を変えながらたっぷり200ページで描ききられていて、まるで演劇を観ているようだった。

    「不機嫌というやつは怠惰と全く同じものだ。」という言葉に感服した。
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    ゲーテ自身の絶望的な恋の体験を作品化した書簡体小説で、ウェルテルの名が、恋する純情多感な青年の代名詞となっている古典的名作である。許婚者のいる美貌の女性ロッテを恋したウェルテルは、遂げられぬ恋であることを知って苦悩の果てに自殺する……。
    多くの人々が通過する青春の危機を心理的に深く追究し、人間の生き方そのものを描いた点で時代の制約をこえる普

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    2025年04月15日
  • ゲーテ格言集

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    現在刺さった言葉はまだまだ少ないけど、たまにパラパラめくってみるのも、自分の成長を感じられて面白そう。
    “何かを批判するには、私は年をとり過ぎている。だが、何かをなすだけの若さは、いつでも持っている。”
    “半時間ぐらいでは何も出来ないと考えているより、世の中の一ばんつまらぬことでもする方がまさっている。”

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    2025年03月19日
  • ファウスト(二)

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    1と違って2の方は場面や登場人物もころころ変わって入り込み辛かったが、最後は大円団で終わって読後感良かったです。

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    2025年03月05日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ネタバレ

    恋愛に悩む青年の心に移入すると、辛くなりそうだった。この心情を多くの者が経験しているんじゃないか?
    ただ、途中から辛い。そんな作品。

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    2025年03月04日
  • 若きウェルテルの悩み

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    書簡の形を取り、読み易さを保ちつつも詩的なワードセンスを崩さない文体が魅力的です。若者ならではの、感受性が暴走したような、抑圧や障害への力強い反発が表れたような、危なっかしさと勢いのある表現が多く、悩める若い読者の心には、色々な意味で、刺さる言葉がきっと見つかると思います。
    個人的には、冗談のつもりでピストルを自分の頭につきつけたウェルテルと、アルベルトとの口論のシーンが印象的です。

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    2025年01月29日
  • 若きウェルテルの悩み

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    内容云々というより、前半のウェルテルの純粋な心で伝えられる人々との交流や関係、話し合いの場面や風景の語りが好きです。素朴でありながらもとてもキラキラした幸せそうな情景が浮かんでき、そうした前半ウェルテルはすごく好感が持てます。
    前半の子供のような純朴なウェルテルの考え方や言葉は胸に刺さり、また読み返してしっかり心に刻みたいです。
    人生の教訓となるような言葉は今思うと若いのに達観しすぎやろ!と思いましたが、若いからこそあのラストなんだろうなと考え、題名も含めて素晴らしいなと感じました。

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    2025年02月07日
  • ファウスト(一)

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    ゲーテが生涯のほとんどをかけて構想した小説の前半部。主人公ファウストの悪魔との契約に至るグレートヒェンとの出会い、冒険等を著す。映画化され、リストが当小説をテーマの曲を作曲するなど、ドイツを代表する小説。

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    2025年01月13日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ある人物の自死をきっかけに後追い自殺が増えることをウェルテル効果というそうですね。それはこの小説が発刊されたときの社会現象になぞらえてのネーミングらしい。私はこんなウェルテルみたいなのは気持ち悪くていやだなぁ。即、離れる。彼女は人妻なのに彼女を好きで好きでたまらない。彼女の夫は申し分のない男。そりゃ悩むな。しかし同情も共感も、ないわ。もう少し生きてみれば程よく絶望して幸福が見つかったかも知れないのに。ウェルテルのモデルも実在したし、ゲーテの実体験も入ってるそうです。

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    2024年10月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    ※追記予定

    ログライン 
    ・人妻のロッテに恋した若きウェルテルが、葛藤し悩んだ末、自殺を選択する話。

    構成
    起:ロッテとの出会い
    承:人妻に恋する葛藤。ロッテを忘れようとする
    転:自分にはロッテしかいないが、叶わぬ恋にもがき苦しむ
    結:皆が幸せになれる残された手段が自殺だと結論づける

    技法
    ・書簡体小説
    私自身、書簡体小説を読むのは初めてだったので、これを技法に入れていいのか迷ったが、個人的には目新しいモノであったのでここで書かせてもらう。主人公の手紙で物語が進むので、内面的描写が必然的に多くなっており、それが本作の内容とマッチしていると思う。また手紙の送り先が親しい友人であり、本音を伝

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    2025年04月30日
  • 若きウェルテルの悩み

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    1700年代の詩人、ゲーテの代表作の一つ。

    若きウェルテルは見た目麗しく、社交も才覚も備えており、周囲からも寵愛を受けていた。
    そんな優秀な若者であるウェルテルはある日、ある女性に恋をする。
    しかしその相手は既に夫がいる。
    それでも止められない自分の感情に苦悩し、その悩みはどんどん深まっていく。

    ここまで深く思慕できる相手に巡り合えたのは幸福であると言えるかもしれないが、決して実らない恋に精神が崩壊されるのであれば、本人の魅力が乏しく容易に相手にされなくなる方が幸せだったのかもとも思える。

    おそらく10代後半か20代前半の若者だから仕方ないかもしれないが、ちょっとあまりに情動に左右されす

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    2024年09月01日
  • 若きウェルテルの悩み

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    「ファウスト」は挫折したので、今度はこちらを読んでみようと思った。正直、主人公には全然感情移入できなかったが、苦しみがすごく伝わる文章で、読んでいて悲しくなった。手紙だからこそ書ける自分の気持ちがとても表れていて、これが200年以上前に書かれたものであることを考えると、人間の変わっていない部分だなあと思った。また、仕事や人間関係での悩みなども含まれており、「うーん、やっぱり悩んでいる事は同だ」と感じた。だからこそ読み継がれているのだろう。

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    2024年08月04日
  • 若きウェルテルの悩み

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    日記形式の小説はあまり読んだことが無かったが面白かった。日記ではないか、手紙か。
    これが若さであり、恋なのであろう、、

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    2024年07月21日
  • ファウスト 悲劇第一部

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    生涯を通して人智の宝庫を掴み取っても結局は何も知らないということが分かっただけ
    肉体の翼は閉じていることが多く精神の翼だけは羽ばたこうとバタつく

    無邪気さと無垢なるものは時の渦に飲み込まれてひとつひとつ挫折に変わり
    太陽に背を向けて冷たい霜を胸であたためたくなると復讐の女神メゲラが囁く声に耳を傾けてしまう

    人間は努力する限り迷うもの

    人を欺く仮面の群に繋がれ怯える心
    恐怖と希望は最大の敵
    寂寥という虚無のなかで一切を見つける
    救いや慰めはいらない 困難な危険を恐れないファウストの勇気がその鎖を断つ

    詩のこころは美の調和をもたらす
    子供のころに聞き慣れた歌が地獄の淵から引き戻す
    胸から溢

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    2024年08月29日
  • ゲーテ格言集

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    約230年程前も今も私生活や生きている中での行動、悩みや思うことは、いつの時代も変わらないと思った。
    ゲーテがある行動に対して深く考察し、深く考えたような格言が並んでおり、今を生きる私達に深みを与えてくれるような言葉が多かった。
    難しいように思う格言もあったが、なるほど、と思えるような言葉も多く、心に刻んでおきたい一冊だった。

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    2024年05月09日