ゲーテのレビュー一覧
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「初版」訳の光文社古典新訳文庫を読み、「改訂版」の新潮文庫も読んでみた。前者の解説によると、11の書簡の追加と「編者から読者へ」の全面的書き換えがあったとのこと。受ける印象は大きく変わらないが、改訂版の方がウェルテルの心情が客観的に書かれているように感じた。それでも後半に向かうにつれてのウェルテルの...続きを読むPosted by ブクログ
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ひと言で言うと、病み体質なかまってちゃんのTwitterのようだった。
叶わない恋に挫折し、その相手から一旦離れるが、結局耐えられなくなりまた戻ってくる。そしてこれを繰り返す。そしてそんな様子や相手とのやりとりを周りに向けて明け透けと発信する。自分の友人にもそんな人が何人かいたな。
ウェルテルが最期...続きを読むPosted by ブクログ -
詩的で情熱的で繊細な青年が、婚約者のいる女性に恋してしまい、求め、離れ、逃れがたくまた求めて、その叶わぬことを知り、ついに身辺整理を済ませて自らピストル自殺を果たす物語。
18世紀の当時としてとても斬新であったということは頷けるが、今読むと特別珍しい話ではないので、あくまで古典として一読した。
昭...続きを読むPosted by ブクログ -
とにかく花崗岩推しなゲーテさんでした。
自然科学者ゲーテなんだけど、たまに文学者の面も顔を覗かせ。たまに?いや頻繁に…?
よく出てくるフレッツ(地平層)は有益な鉱石の出る鉱脈と解釈してもいいのかな。
もうだめにほんじんだからフレッツ光しか出てこないと思いつつ読みました。
あとひきがえる石が出てきてち...続きを読むPosted by ブクログ -
ウェルテルの思考が情熱的で芸術的であるがゆえにウェルテル自身の悩み、嫉妬などの暗い感情がこと細やかに書かれていた。
もう少しウェルテルがさっぱりした性格であったならこんなに悩んだりすることは無かったのかな。
ロッテと似たような感性を持ち合わせていたり、その性格ゆえに恋に対して悩みすぎてしまったり、...続きを読むPosted by ブクログ -
厨二病に罹患した自覚のあるものはただちに読むがいい。圧巻のセンス・オブ・ワンダー! 物語の筋の悪さには目をつぶり、裏読みを要するような難解さは専門家に任せ、この大いなる幻想を楽しむがいい。
筋の悪さ。
悪魔の力を手に入れたファウストは欲望の赴くままにそれを楽しみ、時には非道な行いをする。それに悔い...続きを読むPosted by ブクログ -
古典で戯曲というと近頃シェイクスピアを数編読んだという程度のニワカだが、古典で名作といわれる作品らに感じることがないわけではない。必ずしも面白いものではないこと、週刊少年ジャンプ掲載作品のようだということ。前者については戯曲に限らぬこと。後者については、作者が第一に気にすべきは人気であっただろうとい...続きを読むPosted by ブクログ
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いやはや全く、男って太古の昔から馬鹿だなぁ…ということに尽きる。こういうタイプの人を何人か見たことがある。端的にいうと失恋によって病んでしまう人。
女って失恋でここまでならない気がするのよね。ちゃんと次に行くエネルギーがあるというか。失恋でおかしくなってるのって男だけな気がする。逆に女は恋愛中にお...続きを読むPosted by ブクログ -
「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」
不幸な人生を送っているな!
けど自分じゃ体験できないことを味わえるのが本だから。Posted by ブクログ -
ロッテへの気持ちやその表現の方法がとても綺麗で、詩を読んでいるみたいだった。アルベルトの性格が普通に良い奴で、個人的に好きだった。その分ウェルテルのリアルな心情が伝わってくるというか、、、
自分の理解が浅いのは重々承知なんだけど、個人的にはストーリーとしてはなんかありきたりで単調な気がした。ロッテ...続きを読むPosted by ブクログ -
率直な感想は、「かまってちゃんのSNSかよ!」
手紙の形式で語られるので、ウィルヘルムが何をしているのかはこちらの想像に委ねられる。誰もが若い頃経験した叶わぬ恋の話なので、ワクワクドキドキのストーリー展開!は無く、共感すら覚える。でも自分の命を絶たずにここまで生きてきたのはなぜか、自分の周りに自分を...続きを読むPosted by ブクログ -
再読のためだろうか、もしくは岩波の訳者の方が合うのだろうか。
今回の方がするすると私の中に入り、情景が以前より明瞭になった。解説も骨組みや思想などわかり易くて良かった。
単に恋愛自害の本ではなく、自然に帰ることや、階級社会への反発など、精神的文化的な背景を知ることが出来た。自然に対する豊かな表現は...続きを読むPosted by ブクログ -
ロッテに恋してしまったウェルテルだが相手にはアルベルトという許婚者のいる女性。あまりに恋い焦がれたがどうにもならなくて自殺をすることになるシーンが克明に描かれている。この本が1700年代に描かれているのに現代でも通じるところに驚きを感じる。人生は只一場の夢のごとし、ファウストの影響、幸も不幸も心次第...続きを読むPosted by ブクログ
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真面目で理論的なアルベルトと感受性が高く詩的なウェルテル
書簡体で書かれた作品なのでウェルテルの感情が読み取りやすく、浮き沈みする様子が若きウェルテルの悩みというタイトルをよく表している。
現代ではメンヘラ男として片付けられそうなウェルテルだがこの時代に、そして所帯を持つ者にあらぬ感情を持つ...続きを読むPosted by ブクログ -
若きウェルテルの悩み」が自分だけのために書かれたように思う時期が一生のうちになかったら、それは不幸なことだといわなければならない…
愛の描写が激烈
現代版ポエマー?
Posted by ブクログ -
失恋で自殺するのはアホという風潮が現代でもあるけれど、それは大きな間違いだと思う
ウェルテルは頭のいい人間だと感じた
だからこそ、世の中の多くの人が気づきもしないこと、考えもしないことに意識がむいてしまい、苦悩する
ロッテはそんなウェルテルを支えてくれる唯一の人だったのだ
そのロッテが失われた瞬間は...続きを読むPosted by ブクログ